商標を国全体の1割出願する商標トロール男 56
新たなビジネス 部門より
以前『特許庁が「自らの商標を他人に商標登録出願されている皆様へ(ご注意)」なる注意喚起を出す』という話が話題になったが、この記事で取り上げられていた、大量の商標登録出願を行っていた人物の1人に朝日新聞が取材を行っている。
この男性が代表を務める会社は、2015年に計1万4786件の出願を行っていたという。これは国内全体の約14万7000件の約1割を占める。登録には1件の出願に少なくとも1万2千円、1万5千件なら2億円近くを特許庁に支払う必要があるが、氏はこれらの大半を支払っていないそうだ。
出願されている商標には「MIRAI」や「リニア中央新幹線」「民進党」なども含まれているという。また、オリンピックロゴの件で知名度の上がった美術館「おおたBITO」もすでにこの男性によって登録されていたことが判明、名称の利用を諦めたとのこと。
男性はこれについて、「将来自分で使う、他人に権利を譲渡する、先に出願しておくことで権利を仮押さえする三つが狙い」と述べているという。