個人情報の無断収集で訴えられたVIZIOのスマートテレビ、利用者に集団訴訟の通知を画面表示へ 8
便利ですね(棒) 部門より
スマートテレビを通じた個人情報の無断収集により米国で集団訴訟(クラスアクション訴訟)を提起された米テレビメーカーのVIZIOが、同社のスマートテレビの画面を通じてユーザーへ訴訟に参加できる資格があることを通知するそうだ(The Verge、Ars Technica、Hollywood Reporter、裁判所文書)。
個人情報の収集が始まったのは2014年2月。同社は「Smart Interactivity」と呼ばれる自動コンテンツ認識(ACR)ソフトウェアを新規に販売されたスマートテレビにプリインストールしたほか、それ以前に販売されたスマートテレビに配信し、視聴番組やIPアドレスなどの情報を収集していたという。
このことが2015年に明るみに出てクラスアクション訴訟が提起されたほか、米連邦通信委員会(FTC)およびニュージャージー州にも提訴されていた。FTCおよびニュージャージー州が提起した訴訟は2017年、VIZIO側が合計220万ドルを支払い、1,100万台のスマートテレビから2016年3月1日までに収集したすべてのデータを削除する条件で和解している。
今回のクラスアクション訴訟も既に両者は和解に合意しており、原告側が9月12日までに和解の事前承認を請求することになっていた。しかし、両者はテレビ画面を通じてクラスメンバーに通知するソフトウェアを開発していることを明らかにし、確実に通知が表示されることを確認するための時間が必要だとして、期限を10月3日まで延ばすよう請求している。