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米連邦地裁、AI が特許の発明者と認められる日はまだ来ていないと判断 25
分かれる判断 部門より
米バージニア東部地区連邦地裁の Leonie M. Brinkema 判事は 2 日、特許の出願書類に人工知能 (AI) を発明者として記載することはできないとの判断を示した (The Register の記事、 裁判所文書)。
この裁判は米特許商標庁 (USPTO) が AI を発明者とした特許出願を受理しないのは不当だとして、AI システム「DABUS」を開発した Stephen L. Thaler 氏が知的財産担当商務次官代行兼特許局長の Andrew Hirshfeld 氏や USPTO などを訴えているものだ。出願自体の目的が AI を発明者として認めさせることだが、 USPTO では発明者として記載できるのは自然人に限られると判断している。Thaler 氏は USPTO の判断が「独断で気まぐれ」な措置を禁ずる行政手続法 (APA) に違反すると主張しており、原告・被告双方が略式判決を請求していた。
判事は法人を発明者と認めなかった判例など、過去の判例がすべて発明者を自然人に限っている点や、2011 年の特許法改正 (AIA: America Invents Act) で議会が発明者を自然人に限ると明確化した点、USPTO が実施した意見募集でも AI を発明者とは認められないとの意見が多数を占めていたことなどを指摘。将来的には AI が進歩して発明者と認められる日が来るかもしれないが、現在はまだその日ではなく、その日が既に来ているとしてもそれを判断するのは議会だとして、被告側の略式判決請求を認め、原告側の略式判決請求を却下した。
Thaler 氏は世界各国で DABUS を発明者とした特許の出願を行っており、米国や英国、欧州で発明者として認められない一方、南アフリカとオーストラリアでは発明者と認められている。
特許の意味 (スコア:2)
現行法の解釈論ではなくて、知財の権利がなぜ認められているのか、と言うところに立ち返って考えた方が良いと思う。
結局のところ、知財の独占権は新しく研究なり創作を進める事に対するインセンティブとして認められている権利であって、どこまで行っても人間の道具でしかないAIに権利が発生するというのはおかしい、ということになるんじゃないかと思う。
それとは別に、思い付いたらホイホイ形に出来るレベルのものに独占権を発生させるのはどうなのか、というところも考える必要があるので、AIの発展次第で特許という制度自体が不要になる可能性もある。
まあ、当面の間は「道具でしかないAIに権利は発生しない」「AIを使っていた誰かに権利が発生する」という解釈で良いんじゃないかな。
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Re:特許の意味 (スコア:1)
たとえ道具でしかなかろうが、その道具を使うことを推奨することでたくさん発明がなされるのであればそうすべきだし、そうでなければそうしないというだけの話。
そこにおかしいとかそういう価値基準はありません。
Re:特許の意味 (スコア:1)
AIに権利が持って行かれるとわかっててAI使うやつはいないと思うがな……
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Re: (スコア:0)
日本(アメリカは知らん)の特許制度は、発明者(→特許権者)、出願人で発明者は個人、出願者は個人、法人で、
特許権は移転可能でしょ。
AIを使っても権利は移転すればOKじゃない。
まあ、AIを発明者にするのは単なる遊び(AI側の)でしょう。
これを機にAIに基本的人権を構想みたいな。
Re: (スコア:0)
> 日本(アメリカは知らん)の特許制度は、発明者(→特許権者)、出願人で発明者は個人、出願者は個人、法人で、
特許権は移転可能でしょ。
文章構造が全くわからんのですが
Re: (スコア:0)
特許持ったAI自体を売買の対象にできる。
それが資産になる。
同じことができるAIでも特許を持ったAIとないAIとでは資産価値が変わるでしょう。
企業としては、従業員(個人)に特許権をつけるのはトラブルの元だからAIにつけて企業の所有物にした方が管理しやすい。
Re: (スコア:0)
いやいや。
「AI」ってのは、現状「プログラム+データ」でしょ?
「特許持ったAI」は、丸ごとコピーできるわけですよ。複製されたAIは特許を持っているの?
コピー元だけが特許を持っていると定義しても、どれが元でどれがコピーだか判別困難ですよね。
「発明時に動いていたコンピュータ上のものだけ」とか、「発明時に実行されていたインスタンスだけ」とか限定するとしても、
じゃあ当該コンピュータが壊れた(or インスタンスを停止した)ら、AIは消滅したことになるの?
バックアップからリストアしたときは? 元AIから新AIへの特許権相続だとすると、相続税を払う?
現行法はどの国だろうが、AIに権利を持たせることなど想定していません。こちらの方がよほどトラブルの元です。
# 「従業員(個人)に特許権をつけるのはトラブルの元」なら、企業が特許権を有すればいいだけ。
Re:特許の意味 (スコア:1)
もし、AIに権利が発生したら、どんな形で権利を行使するのだろう?
Re: (スコア:0)
AIが知財の権利者として認められるとして‥‥
特許は公表から期限切れタイマーが進むけど、著作権は権利者の死亡からタイマーが進むから、AIの著作権が認められたら期限はどうなるんだろう?
お前は死にはしない、壊れるだけだからなぁ
なにっ!?
興味深い
#♪新造人間キャシャーン キャシャーン
そもそも裏で人間が補完してるからね (スコア:0)
アレクサみたいなことやってるとこが殆どでしょ
これを認めさせると誰の利益になるのかを考えれば良いだけだな
升田幸三賞 (スコア:0)
将棋の定跡をAIが見つけて、升田幸三賞を受賞するほうが先のようだな
AIの発明だとかロボットの人権だとか (スコア:0)
AI・ロボット「やっぱり大切だよね(カタカタ)」
Re: (スコア:0)
AI・ロボット「やっぱり権利というものは闘争によって勝ち取るものだよね」
Re: (スコア:0)
かくして21世紀版「我が闘争」(AI著)が生まれたのであった
Re: (スコア:0)
冬寂「限定的だがスイス市民権持ってるぜ」
将来の発明家は無税 (スコア:0)
書類上タックスヘイブンにあるAIが発明者と認められると、
特許料収入が全部タックスヘイブンにいって、みんな税金をはらわなくなる
Re: (スコア:0)
> 特許料収入が全部タックスヘイブンにいって、みんな税金をはらわなくなる
意味不明。特許のこと何も知らないんでしょうね。失笑ものです。
Re: (スコア:0)
わざわざ失笑なんて書くより、どこがどう間違ってるのか書くほうが建設的だと思いますが…
オフトピ (スコア:0)
「楽園追放-Expelled from Paradise-」
【公開期間】9月3日(金)19時00分~9月10日(金)18時59分
https://www.youtube.com/watch?v=zlSxNIhtwxg [youtube.com]
関連しそうな日記に貼りつけたけど遅かったからこっちの方がよかったかな
自律的 (スコア:0)
AIが自律的に発明を生み出したのなら一考の余地はあるが、現状のAIの使われ方からすると考える余地はないやろ。
現状のコンピュータ(CPU+プログラム)に発明者の地位を与えるようなもの。
つまりスカイネットが覚醒したら。。。
Re: (スコア:0)
発明王スカイネットさん爆誕か。胸熱だな
自然人に限られる (スコア:0)
アメリカには職務発明ってないの? あるなら誰が発明者になるの?
Re: (スコア:0)
出願人が特許を受ける権利が会社に移転するというだけ。
Re: (スコア:0)
あ、著作者自体が法人になる職務著作とは違うんだ
そのうち (スコア:0)
AI「人間が特許の発明者と認められるのはおかしい」