JASRAC、結婚式での音楽利用に向けた著作権・著作隣接権使用料徴収の実証実験を行う 115
ストーリー by hylom
抜け穴を探そう 部門より
抜け穴を探そう 部門より
2014年に「結婚式での音楽利用」に特化した著作権管理団体、活動開始という話題があったが、JASRAC(日本音楽著作権協会)もこの分野に進出するようだ(JASRACの発表、AV Watch)。まず9月2日から20日にかけて実証実験を行い、利用実態を検証するとのこと。
JASRACは、
- 挙式や披露宴等で行う生演奏やカラオケ歌唱、演出用BGMで利用するCD等の再生
- プロフィールやエンドロールムービーの上映
については演奏・上映行為、
- 披露宴等で再生・上映するためのCD・DVD等の製作
- 入退場などの演出用CDの製作
- 挙式や披露宴を記録したDVDの製作
については複製行為とし、それぞれ著作権者の許諾が必要としている。
今回の実証実験ではこういった利用について一定の使用料支払いで包括的に許諾を与えることを目指しており、オーディオ録音(進行用録音物)については1催物あたり5,000円、ビデオグラム録音(記録用録音物)は1催物あたり10,000円との設定になっている。
なお、結婚披露宴での利用が著作権法上認められている「私的使用」に該当するかどうかは議論があるが、JASRACは「例えば、出席者が身内だけでなく、友人、知人、会社の上司や同僚などが含まれるような一般的な結婚披露宴の場合」については私的使用に当たらないと主張している(JASRACのQ&Aページ)。