ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家・劉暁波氏、死去 12
人権侵害とはこういうことだ 部門より
中国で民主化活動を行っており、2010年にノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏が13日、がんで死去した。61歳だった(NHK、ロイター)。
劉氏は1980年代から民主化を訴える活動を行っており、天安門事件の際にも学生グループとともに抗議活動に参加したほか、政府との交渉も行っている。その後複数にわたり政府に拘束・投獄されていたが、劉氏は民主化活動を辞めず、2008年には民主化を求める文章「零八憲章」を303名の連名で公開。これによって再度政府に身柄を拘束され、2010年には懲役11年が科せられた。
劉氏は服役中に末期癌と診断されており、世界各国から早期釈放や海外での治療を求める声が出ていたが中国政府はこれを無視している。また、今回の訃報については劉氏が入院していた瀋陽の司法局Webサイトで公表されたが、中国内では一切報道されず、またこの件に関する海外の報道も中国内では検閲対象となっている模様。