カルフォルニア州、著作権を学ぶ新教科の試験的導入へ 52
ストーリー by hylom
保護と共有、どちらが文化を進化させるのか 部門より
保護と共有、どちらが文化を進化させるのか 部門より
danceman 曰く、
米カリフォルニア州の小学校で、著作権の重要性について学ぶための新教科が試験的に導入されることになりそうだ。この新教科は、米映画協会(MPAA)及び米レコード工業会(RIAA)が開発しているという(本家/.、WIREDの記事)。
WIREDを通じて新教科の教材に目を通した電子フロンティア財団(EFF)のMitch Stoltz弁護士によれば、「企業プロパガンダが見え隠れするもので、不正確で不適当」とコメントしている。この新教科の言わんとしていることは、「学生らの時間は何か創造することではなく、企業の不利益にならないように気をもむことに使われるべきだ」としている。
海賊行為を根絶させるためには、青年のうちから教育して刷り込む必要性があるということのようだ。教材となる動画では、深夜遅くまで作曲活動しているミュージシャンを父親に持つ女子学生が、友人から歌をシェアさせてあげると言われたものの、皆が曲を買わないようになってしまうとミュージシャンは生活できなくなってしまうと、友人の申し出を断っている。またゲーム開発者の母親を持つ15歳の男子は、多くの人がゲームを購入せずに友人からコピーしたり違法ダウンロードしているせいで、多くの人が職を失っていると訴えている。動画の最後は、将来クリエイターを目指している人なら、これは人ごとではないと締めくくられている。
著作権 (スコア:2)
著作権ってもとは著作を広めるためのもので、著作活動のために独占的利用ができないと食っていけないっていう現実的な問題のためにできた権利ですよね。著作権を侵害してほしくないのは、著作を改変されずに、主に広めるために一個の人格みたいにコントロールする権利を保つことと、それの収益を正しく分配することのはず。
ここに「著作を配布するコストが極めて低くなる」というのは想定されていないから、著作を広められるのに、現実的に食えないので広めてほしくないという選択が起きているんですよね。著作権が広めるための権利なら、広めるのが本来の形だと思ってる人もいそう。著作権がコントロールする権利なら当然再配布の制限だって、後世に影響しない選択だって、それが周りから見れば自殺する権利だろうがなんだろうが、自決権が保護されるのが当然ですけど。
# どっか他でそんな感じの話をした
水は低きに流れるし (スコア:1)
倫理教育だけで物事解決するなら警察と弁護士と裁判所と刑務所職員のほとんどが職を失いそう。
Re:水は低きに流れるし (スコア:1)
Re:水は低きに流れるし (スコア:1)
Re:水は低きに流れるし (スコア:1)
「それは違法な事」とか「誰にどういう迷惑がかかってる」とか全く知らない、イメージに浮かんでない状態で
生活の一部になってしまう前に教えとく、というのは別に悪い事ではないかと。
Re: (スコア:0)
誰もそんなことは言っていないでしょう。
「○○だけで××を解決しよう」なんてことは。
それはそれで理想の世の中ではありませんか。
「トラブルが減り、トラブルシュートをしなくても済む」という状態。
そういう状態を目指して仕事をされている方も多いのでは?
それが結果として実現できるかどうかは置いておいて、目指すこと自体は悪いことではないでしょう。
Re:水は低きに流れるし (スコア:1)
すみません「だけ」っての言い過ぎでした。
まぁ、動物には倫理教育無いもんね。
野生のルール(本能と力)でOK
Re: (スコア:0)
いやいや。
おっしゃりたいこともわかりますし。
本題に戻れば、今回の件は「倫理教育に名を借りた、既得権益者の既得権保護運動」なんじゃないか? ってことみたいですね。
要は努力の方向が間違っているのではないか、という疑問。
まぁ、でも、背景も何も教えずに、ただ「法律だから守れ」と言って押しつけるよりはマシなような気もします。
その法律は何のためにあるのか。その法律は何を(誰を)守っているのか。本当に守られるべきものは何なのか。
それを考えるチャンスになればいいんじゃないでしょうかね。
ま、現場を直接観たわけではないので確定的なことは言えませんが…。
現場が「お前らは悪だ。MPAA/RIAAは善だ。Yippee-ki-yay, motherfucker!」みたいな押しつけだったら最悪でしょうけど(笑)。
# 娯楽映画としてのダイ・ハードは好きです。念のため(笑)。
Re: (スコア:0)
一方の主張だけを引いてるネタ読んでもね (スコア:1)
一方の主張だけを引いてるネタ読んでも、あまりいい考察が得られると思わん。dancemanだし。
リンク先の記事の中に、ドラフトのPDFがあるようだからそれを眺めてから何か考えた方がいいんじゃないかな。
それを読んだ弁護士の文書が「学生らの時間は何か創造することではなく、企業の不利益にならないように気をもむことに使われるべきだ」
と主張している、という読み方は果たしてあなたの感想とどれくらい一致するかな?
教育はいいこと (スコア:0)
著作権とか、ネットリテラシーといったものに、
そろそろちゃんとした教育はあっていいと思うのですよ。
ただ今回の「教育」は、教育でないところが叩かれる要素。
教えるべきは何をしたら著作権法違反になるかならないかであって、
「金出さないとミュージシャンが困るんだよ君たちだってお父さんの仕事でお金がもらえないと困るだろう」
なんて脅しであらゆるコピーは悪だみたいな話は教育ではない。
オペ子「あなたを信じていたのに…、違法コピーなんて… 私 悲しいです」 (スコア:3)
著作権とか、ネットリテラシーといったものに、
そろそろちゃんとした教育はあっていいと思うのですよ。
ネットリテラシ教育が、には同意。
ただ、学校の授業単独では 著作権あたりのリテラシを身につけさせる力はない と思う。
大学の講義として自分で選択した とかいうなら 本人も著作権周りの意識があるし 真剣に考えるだろうけど、
義務教育で押し付けられてるのなんか 自分の身近なこととして考えないだろうし。
少なくとも、授業で一通り教えておく、以外にも教育手段があったら それと結びついて意味合いが変わる気はするんだが。
コピー品をプレイしてたら ゲーム中で怒られる、とか。
最近のゲームではあんまり聞かないが、単純にコピーできない よりも、キャラに怒られたほうが真面目に考えそうな気がする
(ネタとして 逆に見たい気がしないでもないが)。
//P3で チートすると風花に怒られる
//(cf. http://youtubegames.blog83.fc2.com/blog-entry-961.html [fc2.com] ) とか、
//メガテンの すぐにけせ
//(cf. http://dic.nicovideo.jp/a/ [nicovideo.jp]すぐにけせ ) あたりは聞いたことある。
//コピー品だと 敵がクリアできんくらい異常な強さになって、
//むしろその無理ゲー耐久具合のほうが密かな人気に;
//みたいな話も聞いたことあるが(;^ω^)
Re: (スコア:0)
>単純にコピーできない よりも、キャラに怒られたほうが真面目に考えそうな気がする
>(ネタとして 逆に見たい気がしないでもないが)。
PCエンジンのCDをCDプレーヤーで再生すると、
「普通のプレーヤーで再生すると壊れるからやめようね!」
みたいなキャラのセリフがあって、
むしろ聞くために一度は再生してました。
それならそこで終わりですが、
コピー時専用キャラを見るためにコピーして、
ついでだから最後までやるかーみたいな、
本末転倒な感じになりそう。
Re:教育はいいこと (スコア:2, すばらしい洞察)
> 「金出さないとミュージシャンが困るんだよ君たちだってお父さんの仕事でお金がもらえないと困るだろう」
> なんて脅しで
そんな事を言い出したら、経済学なんて脅しばっかやで。
「公共財ってのは大切やで」ばっかやで。
「独占が起こるとこまるだろ?独禁法は大切やで」みたいなのん多いで。
「誰が何をヤると、誰がどう困るのか」ってのは
つまりこのストーリーならば、著作権が保護するものや、それを破る事による経済学的影響ってのは
れっきとした学問であり、教育があって当然だと思う。
> あらゆるコピーは悪だみたいな話
そんな話してんの?
Re: (スコア:0)
独占が起こるとそうでないときより価格が高くなるけど、
それが困るってのは生産者より消費者の立場にいる教授の
ポジショントーク。それはよくない教授だと思う。
独占が起こると消費者は困るけど、企業は潤う。
それがいいか悪いかの価値判断は経済学の外で行われるべき。
Re: (スコア:0)
独占に依る富の集中ってのは、それはそれで経済的にマイナスだろ?
経済ってのは流動性が命なのだから。
だから経済学の中で正しい。
Re: (スコア:0)
富の集中はマイナスじゃないでしょ。
富のトータルが減るならそれは経済学的にマイナスだけど。
Re: (スコア:0)
著作権法は比較的頻繁に改正されるため、事細かに禁止事項を教え込んでもあまり意味がない。
社会の文化発展を目的に限定的に独占を認めているという原則こそ教えるべき。
Re: (スコア:0)
なんだろう、日本昔話全否定?(4割くらい?)
道徳の教材に企業プロパガンダはやめれって言いたいのだとは思うけど、これはそんなに間違ってないっしょ。
Re: (スコア:0)
いや、道徳教育じゃないから。
Re: (スコア:0)
道徳教育なんてするなってことでしょ。
どういう法律がどういう経緯で制定たされて、
その法律を無視するとどういう罰則があるのかを教えるのはいいけど、
法律を守りましょうとか、ましてや法律の精神を尊重しましょうとか
そういうことを他人に押し付けるべきじゃない。
と、私は思います。
Re:教育はいいこと (スコア:1)
法律を守りましょうとか、ましてや法律の精神を尊重しましょうとか
そういうことを他人に押し付けるべきじゃない。
と、私は思います。
いや、そこは押しつけるべきだろう。でないと、社会が滅茶苦茶になる。
我々が一般的に持っている法令やルールを守る・従うという意識は、他人(主に年長者)から押しつけられてきたものだし、
自分達も子ども達に押しつけている。それがダメだというなら、社会生活は成り立たない。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
(#2466915) ですが、私はそれはやるんだったら
法律かなにかで暴力的にやることだと思います。
学校が洗脳的に押し付けるってのは最低のやり方だと思う。
Re: (スコア:0)
私人逮捕制度もきちんと教えておくべきでは?
私は、学校では教えてもらった記憶が無い。
Re: (スコア:0)
遙か昔の高校時代、文化祭のパンフレットに、ジャンプのマンガのコピーの台詞を改変したコラが使われていたのに対して、
これはダメだろ、とツッコミを入れたのは、ゲームのコピーやらをやらかしてたクラスタで、
ツッコミ入れられた方は何が悪いのかよく分かってない様子だったりした。
まあ、ツッコミ入れた方も、こっそり仲間内でやるならともかく、
誰が見るか分からない外に出したらダメだろ、みたいなツッコミ方だったみたいだけど。
シェア (スコア:0)
友人と歌をシェア、っていけないんでしたっけ。
シェアの意味が俺の理解と違うのかな?
Re:シェア (スコア:1)
友達の友達は皆友達だ世界に広がるシェアの輪!
Re:シェア (スコア:1)
「友人」の意味が違うんじゃないかと。
近年のSNSで言うところのFriendは、本当に友人関係であるのか疑わしい相手もFriendだったりするようなので。
Re: (スコア:0)
ダメなわけがあるか。同じスピーカーで聞くのと変わりゃしない。鼻歌をしょっ引けってのかって話に・・・
あれ?
やっぱおかしいよこいつら。
教科書の表紙絵は (スコア:0)
黒い丸3つが逆三角形に配置されているんでしょうね
Re:教科書の表紙絵は (スコア:1)
一瞬、何の秘密結社の符号なんだ、と思ってしまったじゃないか。
いやネタとしてアリかもだが
Re: (スコア:0)
#ネタにマジレス
どうだろうね。
題材の内容からすると、クリエイターの飯の心配をしているようだから、死後の著作権については気にしなくていいように読めなくもないし。
本人が死んだら今度はその作品で誰が飯を食うの? という問題にもきちんと踏み込んでいるなら、面白い教科書だとは思うが。
州名 (スコア:0)
× カルフォルニア
○ カリフォルニア
実はおいらも昔間違えてたんだが
Re: (スコア:0)
正誤の基準はどこから来るの?
州が日本語綴りの正答を出してるのかな?
その2つはほとんど移し替えるときの誤差みたいなもので違わんような
そんなこというのだったらカルフォーニャくらいのほうが近いと思うぞ
Re:州名 (スコア:1)
名乗ってる側がそう名乗っている綴りに倣えば、概ね正解と考えてよろしいのではないかと思います。
Re:国名 (スコア:0)
United States of America がアメリカ合州国で無く、アメリカ合衆国である理屈が分からん。
ちなみに同国大使館は、自国を「米国」と記述している。
Re: (スコア:0)
日本の外務省のホームページでもご覧ください
いい加減屁理屈にしか思えないから諦めてよ
Re: (スコア:0)
日本の外務省にとっても、「日本國米利堅合衆國和親條約」(1857年締結 日本語原書焼失)の昔からそうなっていて、今更直し様が無いのは…、同意したくない。
話は変わって、「カルフォルニウム」では無く、「カリホルニウム」ですね。
Re: (スコア:0)
キャリフォルニアならフィクションです。
Re: (スコア:0)
ストーリー中は、どちらかに統一すべきと思うけど、なんせ「ストーリー by hylom」だもんな。
ボクのお父さんは全ての創作物をパブリックドメインで提供しています (スコア:0)
生活にも困っていません。
なーんて子がいたらどう教育するんだろう。
#下衆の極み!な興味本位ですが
Re: (スコア:0)
そのようなライフスタイルの場合、別に収入があるか遺産なりの資産が有るか、その創作物で実は金を取っているか、あたりでないと生活が成り立たないですよね。
前者でそういうことを言い出したら金持ちの嫌みですし、後者ならどこかで権利を売ってお金に換えている訳ですし、特別に何かが必要なケースとも思えませんが。
最底辺の貧乏生活でも満足している、という可能性も無くはないですが。
Re:ボクのお父さんは全ての創作物をパブリックドメインで提供しています (スコア:1)
「全ての創作物」かどうかはわからんが、創作物そのものの権利を売ってお金に換えるのではなく、サポートで金を取るってのはOSSでは珍しくない。パブリックドメインならSQLiteのおっさん [hwaci.com]とか
この程度なら (スコア:0)
http://merutosan.blogspot.jp/ [blogspot.jp]
この程度の駄作なら小説家が失業する心配はありませんよね?
中盤、JR北海道を思い出しましたけど。
ひとごと? (スコア:0)
将来クリエイターを目指している人なら、これは人ごとではない
将来クリエイターを目指して無いならひとごとなのかという。
Re: (スコア:0)
ある命題が真であってもその逆や裏が真とは限らない、
というのは/.Jに出入りするような人間なら高校くらいまでに
学んでいるはずなんだが。
Re: (スコア:0)
「/.Jに出入りするような人間」ってどういう人のことを指しているんだろう?
ここに書き込んでる人が全員高校生以上というわけではありません。
日本の情報教育がまさにそれだよね。 (スコア:0)
日本では高校で全員が学ぶことになってる「情報」でまさに著作権守りましょうみたいな教育がものすごくやられてるわけだが。2003年から実施だから既に10年間もだね。
Re:日本の情報教育がまさにそれだよね。 (スコア:1)
日本じゃプロパガンダ云々とも言われないんですよね…