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著作権

Napsterによる著作権侵害、レーベル側からの交渉をNapsterのオーナーが拒否していた 37

ストーリー by hylom
どんな判断だ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

2001年、当時P2P型音楽ファイル共有サービスとして人気だったNapsterに対し、音楽レーベルの著作権を侵害しているという判断が下された(当時のINTERNET Watch記事)。この事件について、音楽レーベル側が批判されることが多いようだが、実際はレーベル側は交渉に付く気はあったものの、Napsterのオーナーがこれを拒否してレーベル側に著作権料を払わない姿勢を見せたことから裁判になっていたそうだ(連載第42回 Napsterの失敗でショーン・パーカーと音楽業界が学んだたくさんのこと(上))。

この判決が引き金となりNapsterは破産、その後その遺産で各種サービスがさまざまな企業から提供されたが、どれもうまく行かずにNapsterというブランドは消滅した。これについて、後になって音楽業界史上最大の失敗は「Napsterを潰したこと」などとも言われていたのだが、裁判よりも前に音楽レーベル側はNapster側の可能性に注目、協議を行う姿勢を示していたという。しかしNapsterのオーナーはレーベル側との交渉を拒否、ライセンス交渉やフィルタリングを拒否する方針を示した結果、Napsterは提訴される事態になったという。

ただ、これを契機にかなり早い段階で米国の音楽レーベルのオーナー達が音楽配信の可能性(そしてその恐ろしさ)に気付いたことは、その後の米国での合法的な音楽配信サービスへの足がかりとなったようだ。

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  • なんかなつかしいですね。

    napsterがつぶれた後、napsterのサイトに行くと、
    napsterのロゴとともに

    「napster was here」

    ってだけ書かれたページが表示されてなんとなくかっこいいなと、
    自分のサイトを閉鎖するときはマネしようなんて思ったものですが、
    それすら無くなっちゃってますね。

  • 勝てるとでも思ったんかなあ?

    • by Anonymous Coward

      勝てるというより、
      もともと薄利な商売だから、あくまで権利団体に金払わずに逃げ切るビジネスモデルだったのでは。
      正式に法廷から待ったがかかるまでに稼いで逃げられるかの競争をして、結果として負けた(多分)と。

    • by Anonymous Coward

      大手レーベルは敵だったんじゃないですかね。
      音楽は共有されるべきという主義が元々あり、勝つ方に賭けざるを得なかったのでは。

      (よく知りません)

    • by Anonymous Coward

      リンク先読む限りだと、オーナーが無能で自己中心的な楽観主義者だったのが第一の原因だよね。
      社員に法律の専門家がおらず、リスクを過小評価したのが第二の原因かな。

    • by Anonymous Coward

      ネット上の共有について、どんな責任を負う(負わない)行為なのか、誰にも判らない時代があったんだよ。

      • by Anonymous Coward

        データは誰のものでもない!
        コピーフリーだぜいえい!

        って時期はたしかにありましたよね。
        冷静に考えれば、そう簡単ではないのですが。

        音楽が先行して、データの権利というものを明確にしたのかもしれません。
        比較的流通しやすく、それゆえにコピーしやすかったですからね。

        Napsterのようなやり方も、時代がそれを必要としたといえば言いすぎでしょうか。

  • by Anonymous Coward on 2013年09月04日 14時43分 (#2453769)

    こういうことがあっても何も学んでおらず、いまだにオンライン配信に積極的とは言えないし、SpotifyもiTunes MatchもGoogle Musicも始まらない。
    もし今の日本にNapsterが現れても、レーベルはその可能性に見向きもせず、ただつぶすことのみに執心しそうだ。

    デジタルコンテンツ後進国日本。クールだね!

    • by Anonymous Coward on 2013年09月04日 15時24分 (#2453814)

      日本ではニコニコ動画という回り道をしてインディーズ/同人音楽が爆発してしまったという、従来型メジャーレーベル涙目なことになっちゃいましたね・・・。
      合法的に完璧に無料だよ。そして若い人はそれで満足どころか共感し、クリエイター側にも回っちゃって。

      ま、カラオケ用音楽を粗製濫造し、カラオケ世代が仕事して忙しく新しい音楽聞かなくなったら業界が荒野だった、という根本的問題が大きいんでしょうけど。

      親コメント
      • 今だとニコ動で売り出し予定のアーティスト先に売り込んで、アクセス稼いでメジャーデビューって流れもかなりあるんじゃありませんでしたっけ?
        ソース失念しましたが、だれかが炎上してたような?

        カラオケ用音楽の粗製乱造は今時はニコ動のが酷いですよ。
        新曲作ったらカラオケ用音源も提供してて、ほとんど昔のシングルCD状態でリリースしてるし。
        自分でボーカルパート消せない子が多いし消し方を調べようともしないから、用意してあげないとコメントでうざいくらいにねだられるとか。

        • by Anonymous Coward

          国内市場が頭打ちなのにニコ動でプロモというのもあれだな。
          必死でYouTubeのカウンター回すのもどうかと思うけど。
          視聴数億超クラスから見たらどっちもゴミなんだろうけど。

      • ニコニコのようなシステムがいいんだよ
        ウェブシステムベースで
        匿名性にこだわる必要もない

    • by Anonymous Coward

      学んだからこそ自分たちの利権を最大保護する形で防衛中なんスよ。

      • by Anonymous Coward

        着うたみたいなクソ不便なものが中途半端に成功してしまったのがよくなかったんでしょうねぇ。
        客「iPhoneに機種変したら聞けなくなった。もうJ-POPなんて買わない」
        みたいな。

        一方で若い子がVOCALOIDみたいな、ある意味無料ストリーム配信から出てきた音楽ばかりに金を落とすようになって、今更J-POPの懐メロを定額配信してもレーベルに金が回るかどうか。

        # これまま世界に先駆けてマスレーベルが枯死したりするならそれはそれでクールな気もしてる

        • by Anonymous Coward

          小中高生などの若い世代にボカロ曲が流行ってるのは、単に金がないからだと思います。
          お金が自由になる年頃(大学生になったり社会人になったり)になるとボカロ曲からも卒業しますから。
          ある意味低所得層(小中高生を低所得って言うのは変ですが)へのビジネスとして出来上がってるんだなぁと。

          メジャーレーベルは無料ストリーム配信出身のアーティスト…というよりそこで知名度の上がったコンテンツを囲うのを推し進めてますから、そうそう枯死しないでしょう。
          そういうコンテンツの売り方にも手馴れてきてますしね。

          • by Anonymous Coward

            >単に金がない

            そうなんですかね?
            単に「ニコ動おっかける時間がなくなった/もっと面白いことができた」ような気もするんですが……。

            「ボカロから卒業するパターン」って、検証できるほど昔からあるのかしら。

            #個人的印象だけなのでAC

            • by Anonymous Coward on 2013年09月04日 17時34分 (#2453949)

              金が無いというよりは、金はあるが毎月アルバムを買うような音楽に費やす分は無い…ってところかな。
              そういう意味だと音楽にお金を割けない層へ合致しているのかも。

              んで、元々音楽にお金を割くつもりはないから飽きたら卒業するし、お金の余裕ができてもその対象に音楽は選ばれない。
              そう考えるとボカロ音楽や無料で聞ける音楽には功罪があるんじゃないかなぁ。

              親コメント
          • by Anonymous Coward

            R15前後がCD売り上げのメインターゲットだったろうに。何を言ってんだか。

      • by Anonymous Coward

        それで「CDが売れないの。助けて」でしょ。
        なにやってんだか。

        • by Anonymous Coward

          しかし、今や世界最大の音楽市場は日本なのであった。
          CDが最も売れているのも日本。
          資本構成に変化はあるものの、CDショップが生き残っているのも日本。

          • by Anonymous Coward

            そしてほぼCDのみに収益を頼ってるのも日本。

    • by Anonymous Coward

      >もし今の日本にNapsterが現れても、レーベルはその可能性に見向きもせず、ただつぶすことのみに執心しそうだ。
      おーい。
      この例って実は配信側が著作権侵害を誤魔化す気満々であり、レーベル側はちゃんと話し合う気が有ったという話だよな?
      なんで全く逆のイメージで語るのだ?
      可能性だなんだの旗は飾りで他人の権利を侵害して金を稼いでいたって事だろうに。

      • by Anonymous Coward

        別にNapsterが逆だろうとどうでもいい。言いたいのは日本のレーベルの話なんだから。

        • by Anonymous Coward

          それだとわざわざ「こういうことがあっても何も学んでおらず」とは書かないだろう。

          「こういうことがあっても何も学んでおらず」に続くのがレーベル側でなく配信側の問題なら判るのだが。
          例えば、
          「こういうことがあっても何も学んでおらず、悪いのはレーベルであって配信側には一切問題は無いと盲信する」
          とか書いて有れば意味的に通るけど。

    • by Anonymous Coward

      何事もアメリカと同じようにしなければダメとか。
      国によって事情が違うことも考えられないのか哀れだ。

      • by Anonymous Coward
        別にアメリカと同じでなくてもいいけど
        Spotifyは30カ国強、iTunes Match は110カ国以上で使えますよね。
        # 後者は多すぎて数え間違ってそう
        • by Anonymous Coward

          Spotifyなんぞちょいこの前権利報酬の件で問題提起されていたよなあ。
          iTunesも何度も権利者とぶつかっているいるし。

          だから別に海外の企業が問題を抱えていない訳でも無いよな。
          国内でもauがLISMO WAVEを始めた時は
          「月あたり300円程度で権利問題が済むのなら何で何処も筋を通してやろうと思わなかった?」
          と逆に疑問が出たくらいだし。

    • by Anonymous Coward

      タレコミを読んだの?
      ここで書かれてる通りのNapsterが日本に来たとしたら、今の日本では(もちろん外国でも)違法配信として即お縄だよ。
      レーベルとは関係ない。

      オンライン定額サービスに不熱心なのは確かだが、
      未だにパッケージがよく売れる日本市場特有の問題もある。
      わかってないのに煽らない方がいい。

      • by Anonymous Coward

        >未だにパッケージがよく売れる日本市場特有の問題もある。

        そりゃ、握手券のパッケージや初回限定の「特典」が売れてるだけでしょうが…
        正直、音楽単体のパッケージが売れてるとは思えません。

        • by Anonymous Coward

          思う思わないじゃなくて数字で語ってくれ。

        • by Anonymous Coward

          むしろ握手券や初回得点で売るビジネスモデルを海外に輸出してもよいんじゃないか。

      • by Anonymous Coward

        オンライン販売が整ってなくて市場規模の1割をAKB(とSKE、NMB)が占める市場でパッケージがよく売れるって言われても
        そりゃそうだわなとしか。

        オンラインで買いやすい国内洋盤市場は順調にパッケージ割合が低下してますんで
        その「特有」がどういう理由か考えてみたらいいかもね。

        • by Anonymous Coward

          >オンライン販売が整ってなくて

          ん?着うたの市場規模はかつて世界一だったはず。
          それにiTunesやmoraもあるじゃん。

          >市場規模の1割をAKB(とSKE、NMB)が占める市場でパッケージがよく売れるって言われても

          わずか1割なんだ。意外と少ないな。
          海外のCD市場の縮小は1割じゃきかず、半減とかのレベルだよ?
          AKBを除外しても日本のCD市場は生き残っているといえる。

          >オンラインで買いやすい国内洋盤市場

          日本で洋盤市場が一般的になったことなんてないでしょう。あくまで一部の趣味人のためのもの。
          それで日本市場を語るのは適切とは思えないね。

          全般的に、議論が雑。「インターナショナルなオレカッコイイ」したいがための議論のような印象を受ける。

          • by Anonymous Coward

            1割で少ないとか、メーカーシェアか何かと勘違いしてんじゃないの?
            ていうかもしかして「特典・限定品商法」をやってるのがAKBだけだと思ってるとか?
            商法の横行の顕著な数字として出しただけだけど

            ちなみにそれに次ぐ規模でシェアを占めてる嵐を筆頭としたジャニーズも
            ここ3年ぐらい特典商法限定品商法に力入れてるんですけどね。
            しかもそのジャニーズはダウンロード販売では買えませんしね。

            >ん?着うたの市場規模はかつて世界一だったはず。
            そう。だから理由もなく「日本ではパッケージの方が良く売れる」とか言うのはチャンチャラおかしな話。
            で、スマホ流行りで着うたが下落してそのシェアを引き受

        • by Anonymous Coward

          1割程度なんだ。
          それ差し引いてもまだまだ日本市場は大きいんじゃないか?
          数字は調べてないけど。

    • by Anonymous Coward

      版権に対する回収がうるさすぎるから、楽曲が普及する前に終わっているような気がしますけどねぇ。

      はなまるうどんが店員上がりの演歌歌手をずっとプッシュしていたけど、最近は山崎あおいさんプッシュかしら?
      ああいうヘビーローテーションが知名度に直結すると思うんだけどなぁ。

      ※最近ドラマの主題歌とかCD売れてんの?

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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