自分の作品を「無断で使用している」と言われたらどうする? 49
スパゲッティ状態 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
本家/.に自身の作品に対して著作権料を求められているデザイナーに関するストーリーが掲載されている。
11年のキャリアを持ち、本人は米TVドラマCSIやAlias、Lostなどの広告制作にも関わった実績もあるというデザイナーJon Engle氏は、自身の作品65点に対して18,000ドルの請求を起こされていることを自分のサイトで明らかにした 。
米国のストックイメージ企業stockart.comが、同社が保持しているロゴデザインがEngle氏によって無断に使用されていると請求を起こしてきたのだという。しかしEngle氏からすれば自分の作品であるため、支払いを拒否したところ今度は弁護士から示談として同じ額が請求され、支払わなければ裁判に訴えられると言われたそうだ。
Engle氏の主張によると、著作権法違反の画像を使っているのはstockart.comの方とのこと。同氏が立ち上げたロゴデザインサイトLogoPondからロゴ画像が模倣され、ロゴに使われていたタイポグラフィーなどは削除した上でstockart.comに売られたようなのだという。stockart.comの訴えにはどの画像が問題となっているかが記載されていたため、同氏はそれらの画像に関するアップロード日付やスケッチ、メールなどを証拠として自身の方がオリジナルであると主張したが、聞き入れてもらえなかったとのこと。
このデザイナーの主張が本当かどうかは分からないが、問題となっているロゴを提供した顧客との関係修復など、本人の受けている損害は大きいようであるし、真実ならばDMCAを盾にストック画像会社を逆に訴えるのも手だろう。ちなみに、stockart.comは問題のロゴが同社サイトにアップロードされた日付を公表していないそうだ。
同様の訴えを起こされても、自分の作品の方が「先に作ったオリジナル」であることを証明できるケースばかりとは限らないだろう。今回の場合は画像データなどから「オリジナル」を主張できるようなので、もしかしたらラッキーな方なのかもしれない。
自分の文書が勝手にCCに (スコア:4, 興味深い)
「使用している」というか「使用されている」立場の話になりますが。
いわゆる「レポート屋」というか、そういった文書共有サイトに、自分が作ってまったく別の場所で公開していた文書が
勝手にCreative Commonsライセンスでアップロードされる、という経験があります。公開しているものなので再配布
そのものはさほど気にしないのですが、自分の意思が介在しないところでライセンスを設定されるのはちょっと困惑します。
また、(嫌儲と言われそうですが)場合によってはWeb上に公開されているファイルを再アップロードしたものが
販売される(アップロードした人に対価が入る)というのも釈然としないところです。
↓いわゆるレポート屋
Hot Docs [hotdocs.jp]
ハッピーキャンパス [happycampus.co.jp]
Your 金銭的 potential. Our passion - Micro$oft
Tsukitomo(月友)
Re:自分の文書が勝手にCCに (スコア:1, 参考になる)
えー、それは自分が(プロプライエタリなライセンスで)公開していたプログラムのソースを勝手にGPLにされるというのと同じことで、明確に権利侵害です。Creative Commonsのようなライセンスを付けるには著作権者自身であるか、著作権者から許諾を得る必要があります。NCオプション付きでなければ
> アップロードした人に対価が入る
のを認めているライセンスなのだからなおさらですね。
文化庁の自由利用マークも、誤解によって勝手にマークが付けられてしまう危険を考えてわざと利用範囲を制限したそうですし [nifty.com]。
とりあえず (スコア:3, おもしろおかしい)
「私がパクッたのはこれです」
と言う。
Re:とりあえず (スコア:5, 興味深い)
松本零士センセイは『銀河鉄道999』のアニメ化に当たって『銀河鉄道の夜』の宮沢賢治の親族に許可を取ってるそうです。
まあその件についてはいいでしょう。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2004/09/21/4702.html [impress.co.jp]
「自分が描いたマンガの中で自分が苦労して編み出した言葉、いわば『創作造語』とでも言うべきものが簡単に盗用されてしまう」
と仰っていますが、ジーン・ロッデンベリーがスタートレックで創作した『ワープ』という創作言語を盗用しておきながらその件についてはまったく触れようとしてはなさっておられません。
『宇宙戦艦』についても海野十三のものを盗んでおきながらガン無視です。
自分が盗むのはよくて、他人に盗まれるのは我慢できないご様子。
かような理由から、松本センセイにたいして『著作権の海賊』の称号を捧げたいと思います。
Re:とりあえず (スコア:1)
他人の創作言語は 俺ーの創作言語〜。
(キャプテン ハー□ックのオープニング風に)
Re: (スコア:0)
> 『ワープ』という創作言語
> 『宇宙戦艦』
『ワープ』、『宇宙戦艦』は法的に著作権で保護されるべき語句であるという主張ですか?それとも道義的に許せんということ?
もしも著作権法的には問題ないが道義的に許せんということでしたらなにか著作権法上の不法行為をしたかのような『著作権の海賊』なんて非難はすべきでないと思います。相手が誰であっても。
Re: (スコア:0)
>宮沢賢治の親族に許可を取ってるそうです。
アニメ化のときに許可を取ったのですか。
「銀河鉄道の夜」を漫画にしたときにはおそらく許可を取ったのでしょうけど、
それをベースにして大きく作り変えてしまう許可は「銀河鉄道999」の時には
取らなかったのでしょうかね?
人気が出て有名になってから、もう大御所がやった作品ということで
いまさら「許可しない」とは言えない状況になってから「許可して」と
言ったのならズルイ気がします。
それはいいんです。偉大な前人の作品を2次流用して自分の作品を
Re: (スコア:0)
どちらかというと自分の家の柿の木の下で柿を食べていた子供に
「その柿はうちの柿を獲ったものだろう!!」
と言い訳も聞かず蹴飛ばしてる感じがします。
(本当はその子は自分で買ってきたものかもしれないのに)
これはフェアではないよ (スコア:0)
松本御大の台詞は『ガンダム【という名前】を考えたのは自分の方が先だ』
意図的に此処を省いた理由は何だろう?
ダンガードAの母艦の宇宙空母ジャスダムの名前の候補にガンダムがあったのは事実でしょ?
この台詞に関しては別に間違った事は言ってないと思うんだけどね
Re: (スコア:0)
そこまでは事実でしょうね。
でも、その先の「富野はそれをどこかで知って使ったに違いない!」まで行くと……。
便乗(Re:とりあえず) (スコア:2)
私がパクったのはコレ [google.com]です、とか。
Re:とりあえず (スコア:1)
> 「私がパクッたのはこれです」
「予想しよう、れいじのへんじ」のコーナーがやってまいりました。
よそう1.「私のはオマージュであってパクりではない」
よそう2.以下りゃく
閾値は 0 で
証拠 (スコア:1, 興味深い)
Re:証拠 (スコア:1, 参考になる)
でもそれって (スコア:1, 興味深い)
「そのファイルを作ったのが自分だ」と証明できるだけで
「ロゴをパクってない」証明にはならないんじゃないか。
時系列のデータも必要なのでは。
Re: (スコア:0)
ジョブズ「そのためのTimeMachineです」
# たぶん違う
書き上げたらすぐ (スコア:1, おもしろおかしい)
自分の秘密鍵で閉めた上でSPAMに混ぜて、法曹関係者に雨あられと送りつけるって手はどうか。
「俺が書いたものだ」と主張するには万全とはいえないが、自分の公開鍵でしか開けられないし、いついつの時点で存在していたって証拠にはなる。
# 別件の被告になりかねないって点で、諸刃の剣だけど。
ウリジナル (スコア:0, オフトピック)
未来の日本の事かとおもった
Re: (スコア:0)
出銭のあるアメリカでも同じような事をやる人がいるんだなーと思った記事でした
逆だ (スコア:0)
余りにもパチモンが出る&逐次裁判で、なんて状況ゆえに、ディスニーみたいに企業的に強面を演じる必用が有る。
ホラ、ライオンキングみたいに類似品が・・・あれ?
どっちが正義か (スコア:0)
Re:どっちが正義か (スコア:2, おもしろおかしい)
サブジェクトの「どっちが正義か」をどっちが孫社長なのかと意味的空目してワケワカンナク成った
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
御大なら、Engle氏支持でしょう。
いつものメディアと原作者の利害が一致して、ネットを目の敵にしていればいい私的録画補償金の話とは違いますが、そんな話の場でも普段から原作者としての立場は一貫していますよ。
紙媒体なら「出版社vs著者の争いになっちゃった」とか、音楽なら「シンガーソングライターがなぜかJASRACから自分の曲の利用料を請求された」みたいな話でしょう?
Re: (スコア:0)
自分の作品をJASRACに信託してるなら、自分の曲を利用するときに支払いが必要なのは当然でしょ?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
結構伝統的な手法なのかな (スコア:0)
盗人猛々しいといいますか、
特許の世界でもやられていたという都市伝説を聞いたことがあります。
真似した方がうちが先に発明したと主張して、裁判に持ち込み勝ってしまうことがあったとか
先発明主義と先願主義、前者でしかできないので先願主義への移行の一因となったらしい
今後はこういった図案を扱うデザイン系の人は気をつけた方がいいかも知れませんね。
メールでおくるとかサーバーにアップして見てもらうとかの場合どこから傍受されて先に使われてしまうかわからないので暗号化するとかパスワードかけるとか。しかも最初から敵はその気なので本来の顧客の製品がロールアウトした瞬間を狙って確実に請求ふっかけてくると。
Re: (スコア:0)
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:1)
特許でも先使用権があるんですから、著作権もあっても良さそうですけどねぇ。意匠登録はお金かからないんでしたっけ?
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:5, 参考になる)
商標登録料は、ここによれば、
だそうです。
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:2, 興味深い)
特許料もそうだけど、この手の登録手数料って結構高いんだよね。最近だとオリジナルのロゴデザインを一万円程度で手がける業者もいるから、この登録料はかなり割高に感じる。
普通に電子署名付けておくとかじゃダメなのかな?証明書の発行年って改ざんできないから、いつデザインしたのか証明する分には必要十分だと思う。
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:4, 参考になる)
駄目です。証明書というのは、ある人がある鍵を使っていることを証明するだけであり、昔作った鍵で今作った文書を署名することもできるので、ある文書が昔の証明書付きの鍵で署名されていても、その文書が昔からあったことを意味しません。
ある文書が特定の時点で存在したことを証明するには、文書の作成者の署名ではなく、タイムスタンプ [atmarkit.co.jp]が必要です (裁判で有効かどうかは別問題ですが、技術の話として)。タイムスタンプは自分で付けることはできず、タイムスタンプ局に付けてもらう必要があると思います。タイムスタンプを無料で付けてくれるサービスがあるかどうかは知りません。
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:1)
無料ではないですが、電子公証制度がこれに対応していると思います。
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:3, 参考になる)
これ [koshonin.gr.jp]ですね。情報ありがとうございます。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
しまった、アンカーのスペル間違えました。
出展 [jpo.go.jp]です。
#それだけなのでAC
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:2)
そもそも別著作なら、著作権が及ばないので大丈夫なはずです。
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:1)
>著作権はそもそも相対権だから、先使用権のような制度を用意しなくても
>そもそも別著作なら、著作権が及ばないので大丈夫なはずです。
私も最初そう思ったんですが、今回の件はそもそも“著作した事実”自体を他者に乗っ取られた、ということらしいので、明確に自分が先であることを示す必要があるみたいです。
特許だと、公証人か何かを立てれば特許登録はしなくても良かったと思ったので、著作物の場合はどうなのかな、と。“著作した事実”を守るのに意匠登録は何となく違う気がします。学会発表みたいな場があれば良いんでしょうけど。
Re:結構伝統的な手法なのかな (スコア:3, 参考になる)
確定日付ですね。
自分でできれば700円 [koshonin.gr.jp]だそうですよ。
行政書士とかに頼むと値段上がると思いますが。
方式主義を放棄したからこんなことに (スコア:0)
先行性の証拠として (スコア:0)
先日ストーリーに挙がっていた気もする
http://web.archive.org/ [archive.org]
に残っているものなんてのは、裁判で有効なんだろうかと思いますね。
どうなんでしょう。
Re: (スコア:0)
有効じゃないよ
例えば、IAWBに20000101000000に保存されたページがあるとする。
完全に表示させるには、そのページを構成する画像とかcssとかjsなどのメディアが必要で、
そのメディアが20000101000000に保存されてなくて、20020101000000に保存されたものが表示されている場合がある。
HTMLタグが変わってなくても、昔から同じ画像が表示されていたとは、言えないわけで。
読みもしないでコメントばっかか (スコア:0)
epitomy→epitome
ソースファイル中のメタデータタイムスタンプのことも書いてあり、裁判用の証拠云々て話じゃないと思うが、そういうコメントばっかな事自体原文読みもせずコメント書いてるんだろうな。
事態はもうちょっと複雑? (スコア:0)
「脅された」方のアーティストのblog postの方が一人歩きしてる感がありますが、問題のロゴを実際に比較したり、相手方と話したりした人の情報です:
http://www.thelogofactory.com/logo_blog/stock.html [thelogofactory.com]
http://www.thelogofactory.com/logo_blog/index.php/stock-logos-copyrigh... [thelogofactory.com]
類似性は疑いようもありませんが、どっちがどっちを使ったかについては何ともいえないようで:
- いくつかのイラストについてはstockart.comの方に10年以上前から存在していた
- 「脅された」方のアーティストが「前からアップロードしていた」と言っているサイトが出来たのは2006年
- stockart.com側が盗用されたと言っているアーティストは複数。それぞれ独自のスタイルを持っている