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著作権

著作権団体、PCへの私的録音録画補償金の課金を要求 207

ストーリー by hylom
だめだこいつはやくなんとかしないと 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

音楽や芸能、映画などの著作権者らが参加する「デジタル私的録画問題に関する権利者会議」が、私的録音録画補償金の課金対象をパソコンや携帯音楽プレーヤーなどにまで拡大するよう要求している(日経PCオンラインAV Watch)。

同会議はPCへの課金の根拠として、「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」「10代~30代で、最低でも国内で239億曲がPCに保有されている」という、ニコニコ動画内で実施されたアンケート結果を持ち出している。また、「将来的に(補償金制度を)広くまんべんなく、薄く、平らにしていく事が重要」とも話しており、メーカーなどと全面対決する姿勢を見せている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 分母がおかしい (スコア:5, すばらしい洞察)

    by AnotogasterSieboldii (37677) on 2009年02月06日 14時57分 (#1507313)

    「パソコンの72.4%が私的録音に用いられる」というアンケート結果であれば、まだ議論できますが
    「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」という結果から、
    すべてのパソコンに課金するのは、さすがに無理があるでしょう。

    • Re:分母がおかしい (スコア:5, すばらしい洞察)

      by yohata (11299) on 2009年02月06日 16時17分 (#1507389)

      どっかで聞いた理屈だなーと思ったら
      「犯罪者の98%はパンを食べている」のパンを置き換えただけの理屈なのか。

      何というか。
      公に詐欺師呼ばわりしたって問題ない所まで来てるなあ……

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年02月06日 16時01分 (#1507371)

      pc watchの記事には、ニコ動ユーザー6万人規模のアンケート結果として
      「PCのHDDに500曲以上保有しているというユーザーが32.8%にのぼる」
      という数字も挙げられてますね。
      ニコ動ユーザーからのサンプリングなので一般的なPCユーザー全体から
      見れば相当な偏りがあり、会社に置いてあるPCなども
      含めると音楽が保存されているPCの割合は全体から見れば
      さほど大きくはないでしょう。PCの企業への導入数は年間
      800万台前後、家庭の導入数は500万台前後だったと思うので
      8割の家庭で私的録音に使ったとしてもPC全体からすると
      3割程度ですね。
      すべてのPCを保証金にするってのは相当に乱暴な話だってのは
      誰でも分かりそうなもんですが…

      いろいろ都合の良い数字をチョイスして挙げてみせるのは
      意図的なのか、それとも単にゲージツ家の方々は数字に
      弱いだけなのか、どっちなんでしょうねえ?

      親コメント
    • Re:分母がおかしい (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2009年02月06日 15時02分 (#1507319)

      「私的録音を行う者の99.8%が人間(残りは金星人と九官鳥類)」
      これで新しい税金徴収できそうだ。

      親コメント
      • もう曲を作ること自体に課金すればいいんじゃね?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2009年02月06日 15時33分 (#1507344)
          初めから、販売するCDに課金すれば済む話なんですよ。
          これなら取りこぼしは起こらないし、二重課金も発生しない。
          なのにそんな話は議論にすら上らない。
          彼らはCDの値段を高くしたくないから、他の業界から無理矢理お金を強奪しようとしているのでしょう。

          この話だけとっても、パソコンと携帯音楽プレーヤー両方に課金したら、二重課金が多発するに決まっています。
          最早建前を取り繕うことすら放棄したのでしょうか。
          親コメント
          • 新提案 (スコア:1, 興味深い)

            by Anonymous Coward on 2009年02月06日 16時01分 (#1507373)

            CDの製造コストは下がっているのに
            CDの値段なんてCDが搭乗した当初からほとんど変わっていない。

            ならば、製造コストが下がった分CDの値段を下げつつ、
            私的録音録画補償金を上乗せして
            アルバムを3000円、シングルを1000円くらいで売ってはどうでしょうか?

            どう?この新しい価格体系。

            親コメント
      • by huixteng (22050) on 2009年02月06日 15時30分 (#1507341)

        先生!
        うちの九官鳥がサザエさん歌いだしたら課金されるですか!

        --
        閾値は 0 で
        親コメント
  • by Cellea (37481) on 2009年02月06日 15時08分 (#1507322) 日記

    そもそも、音楽CDを正規ルートで買った人が自分のPCにコピーして自分だけで聴くという、「私的複製」が一番想定しているであろうケースで、どんな「補償を受けなきゃいけないような」損害が発生しているのよ、と。

    単に法律に「私的複製に対する補償金」という概念があるから金を取れそうだ、という利権優先の考え方じゃ、そりゃ反発が起きるのも当然じゃないかしら?

    ♯歌手としてCD出したことある側から言えば、個人がメディアシフトしてまで聴いてくれるなら嬉しい限りで、それを理由に更に金取ろうなんて好きで音楽やってる人の発想とは思えないのよ、あくまで個人的な意見だけど。

    ♯バレたら芸能事務所に叱られるけどID

    • by Anonymous Coward on 2009年02月06日 15時21分 (#1507333)
      >♯バレたら芸能事務所に叱られる

      つまりはそういうこと
      事務所があなたを「飼う」ための経費を捻出する必要があるからこういう事が起こる
      全ての楽曲提供者が自分で用意したメディアを手売りしていればこんなことは起きない
      とんでもなく非効率なことだが

      「より多くの人に聴いてもらいたい」という欲求が普及の効率を求め第三者の力を借りる
      多くの者が同一の第三者を利用することで、その第三者が強大な力を持ってしまい、暴走する

      事務所なんかに所属しないで独立活動をし、独力で作ったアルバムをライブ会場や通販で手売りしてごらん
      雑用が増える代わり発言力を取り戻せるよ
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年02月06日 23時51分 (#1507773)

        事務所なんかに所属しないで独立活動をし、独力で作ったアルバムをライブ会場や通販で手売りしてごらん
        雑用が増える代わり発言力を取り戻せるよ

        同感。
        そして、まったく同じ事を権利者団体に言いたいですね。

        聞き分けのないメーカーが策定した古くさい汎用デジタルメディアから独立し、独力で作った専用メディアで楽曲を提供してごらん。

        いい加減CDなんて捨てちゃいなよ。CDはデジタルデータメディアであって、音楽専用メディアじゃない。
        新しい音楽専用、もしくは音楽再生可能メディア(例えば音楽再生専用HDDや音楽再生兼用HDD)を作りなさい。そういうメディア上ならば補償金いくら掛けようがDRMどんなに掛けようが構わないから。

        椎名委員はしばしば「メーカーは著作権をタダ乗りして不当に儲けている」と仰いますが、そういう音楽家の方々だって、デジタルメディアを開発・発展に努めてきた諸メーカーを始めとする世界中の人々の貢献に一銭も払わないで、当たり前のように全世界で普及した「汎用デジタルメディア・CD」に曲を乗せて商売しているわけですよね。この関係はハード提供者とソフト提供者のギブアンドテイクであり、お互い尊重しなければ成り立たない話です。

        でも、ここまでお互い不信感が極まったならしょうがないでしょう。汎用メディアから離れて音楽専用(またはデータ&音楽兼用)メディア作った方が良いです。メーカーの力の源はハードですが、権利者団体の力の源はソフト=著作権です。ハードまで握ってしまえば、言うこと聞かないメーカーなど完全に無視できます。
        「我々の創る著作物は専用(兼用)メディア以外には提供しない」「専用(兼用)メディア開発のための資金を提供する」「賛同するメーカーは仕様策定と開発に協力せよ」……この専用メディアで補償金やライセンスなど、好きな条件で楽曲を提供すれば良いじゃないですか。自分でドンガラ用意すれば強いですよ。つまりは

        普及させる手間が掛かる代わり発言力を取り戻せるよ。

        逆に言えば、諸メーカーはCDなどの汎用デジタルメディアというドンガラを、多大な時間的・金銭的コストを払い、ここまで世界に普及させたのです。音楽も大事なコンテンツですが、汎用デジタルデータにおいては所詮一領域に過ぎません。一部の権利団体の持つ「嗜好品」である「音楽データ」を引き替えに、それ以外のあらゆる汎用デジタルデータに負担を強いるなんて考えられません。てか、ぶっちゃけ一部の権利管理団体が持つ音楽が無くなったからと言って汎用データメディアを使う上では困らないのです。
        …失う物の大きさを考えれば、立場的にはメーカー側の方が強い気がするのですが、なんでまあ、あそこまで強気なんですかね、実演家団体の皆様ってば。音楽は生で聴くものであって、メディアに載せて音楽提供ってのは嫌々ながらやっているのでしょうか?(それならそれでデジタルメディアなんぞ捨てちまえ!って思いますが。)

        椎名委員を始めとする実演家団体の皆様はパソコンメーカーも楽曲を使って不当に設けているという立場なのですね(本音は知らないけれど、そういうことでしょ?)
        だったら、やってみてはいかがでしょうか。古くさい時代遅れの規格であるCDで音楽売るの止めちゃいましょう。プロテクト付き専用メディアでも、DRM付きダウンロード販売でも、なんでも構わないから、CDという媒体から全面撤退してやりましょう。
        そして、不当に儲ける一部のケシカラン大手メーカーに懲罰与えてやるべきです!

        まず、賛同する有志メーカー集めて専用メディア仕様を策定しましょう。世界標準のiPod?日本の著作権団体の仕様に対応しないなら楽曲提供する必要ないですよね。彼らこそ世界中のアーティストの著作権にタダ乗りするドロボウネコ。携帯型音楽プレイヤーのシェア?お金が大事なんじゃない。著作者へのリスペクトが大事。まず文化ありき、ですよ。それに私たち日本の音楽が入らない音楽機器なんて日本じゃ誰も使わなくなりますよ!インディーズ曲や他の権利者管理団体曲?そんなの誤差の範囲内です。無視しても影響ないので元々補償金は総取りですものね!



        で、話は戻ります。
        事務所に飼われる事を望むアーティストは専用(兼用)メディアに付いていけば良い。それも一つの考え方でしょう。
        でも、自由に生きていくことを望むアーティストをも強制的に縛ることは許容してはいけない筈です。
        つまり、CDやHDDを始めとする旧来の汎用デジタルデータメディアは著作物を創ることができる全ての人間に開放されるべきです。
        私が作曲した私の曲を私の権利内で自由に保存できるメディアを一部の著作権管理団体の権利侵害の道具に使われてはならないし、
        インディーズ作曲家がインディーズ販売するインディーズ音楽を保存できるメディアを一部の著作権管理団体の権利侵害の道具に使われてはならないと思います。

        著作権は工業所有権ではありません。万人が持っている文化的権利です。
        「Culture First~まず、文化ありき~」でしょ?>椎名さん
        # 私はインディーズ音楽CDだけでも豊かな音楽文化を堪能できる自信があるよ

        親コメント
      • by USH (8040) on 2009年02月06日 19時32分 (#1507541) 日記

        全ての楽曲提供者が自分で用意したメディアを手売りしていればこんなことは起きない
        とんでもなく非効率なことだが

        でも、今のインターネット環境を考えると、それほど非効率なことなのだろうか?

        Web 2.0 ではないけれど、少品種大量生産でないと採算がとれなかった時代なら未だしも、工夫すれば多品種少量生産で効率よく集金することも夢ではない。

        一部のヒットメーカだけが億万長者になり(かつ没落していく)世の中と、
        草の根的に音楽が愛好されている世の中、どちらが文化的に優れているのかなぁ。
        さらに、そういう文化的世の中の実現とに対し、PCへの課金がどれくらい貢献するのか、その辺の議論がすっぽり抜けてる。

        親コメント
  • by koduckin (15749) on 2009年02月06日 15時30分 (#1507342)

    すごいなあ。

    音楽がまったく売れなくとも補償金だけで食っていけるんだ。

  • by Anonymous Coward on 2009年02月06日 14時46分 (#1507303)
    /.の国民投票の注意書きのようなものだよ
    • 逆に考えるんだ (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2009年02月06日 15時18分 (#1507330)
      ニコニコのアンケートを根拠に音楽の私的複製全般の話が出来るなら、
      /.Jの国民投票を真に受けて何らかの主張をしても許される、
      と考えるんだ。

      # で、国民の七割が、とか出鱈目を言う。

      という訳で、
      「私的録音録画補償金はどうあるべきか?」
      を国民投票にかけない?

      以下、選択肢の候補をヨロ↓
      親コメント
  • 雲計算機 (スコア:4, 興味深い)

    by Blatt (36190) on 2009年02月06日 16時59分 (#1507429) ホームページ

    最近あちこちで話題のクラウドコンピューティングですが、Amazon S3のようなHaaS
    が進んでパソコンが単なるキャッシュとしての役割にしかならなくなったら、彼らは
    Amazonとかに請求するつもりでしょうか。

    ・違法となる
    MYUTA事件のように訴えられるのでしょうか。まあMYUTAの場合は、データ変換するた
    めにその音楽データの所有権があいまいになるシーケンスがあったとしてもAmazon S
    3やNirvanixのような物は自分のデータを置くだけですから違法性はないのだと私は
    思います。

    ・配信がメインになる
    そもそもいつまでメディアが音楽の配信媒体の中核を成すのかは不明で、そう長くな
    いうちにネットに移る気がします。で、そうなると音楽配信自体がSaaSのようになっ
    て、買った音楽の全ファイルがローカルにある必要がなくなってくる機がします。
    ポータブルプレイヤーに移すなどの用途でのみダウンロードするようになるのではな
    いでしょうか。

    どっちが先かわかりませんが、中間業をなさっている方々はそこにある利益を考える
    より次にどーしたら利益をあげられるか(例えばその音楽配信のプラットフォームを
    SaaS的に提供するとか、支払いのシステムを構築するとか)を考える方が将来儲かる
    と思います。日本の銀行さんは出資したがらなさそーだなー、ネットに国境なんて
    ないから早く安くやってシェア奪ったもん勝ちなのに。
    日本の音楽配信業界が全滅しないことを祈ります。

    # 早くGDrive出ないかな。
    # どこかにぶら下げようと探したけれど見つからなかった。

  • by Anonymous Coward on 2009年02月06日 14時53分 (#1507309)

    課金されたお金が、私パソコンで聞いているアーティストのところにきちんと届くならいくらでも払いますよ。

    ろくに環境を整備もせず、団体と業界利権にむさぼられるだけの補償金なんて詐欺みたいなもんじゃないか。

    • 著作権団体と言いつつ大手の集まりでしかないですよね。
      ます、自分たちがさも全ての著作権者の代表みたいな立ち位置で発言しないでくれと思う。
      大手しか著作物を発表出来ない時代はもう終わったと言っていいと思うが。

      課金されても私が聴いてる東方とかそのアレンジ、Voc@loidオリジナル曲の作者にはリターンがない故に納得がいかない。

      というか、ニコニコ動画アンケートを答える事が出来るにはパソコンを持ってる人間だけだという基本を忘れてないか>主張者
      その主張は他の主張や数字も怪しくしてしまう主張だ。
      ハッタリにはなるが、バレると逆効果の危険なディベートテクだと思うのだが。
      # 娯楽がかつてなく溢れているこの状況、努力を忘れた娯楽は淘汰されるのみ。

      親コメント
  • やらずぶったくり (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年02月06日 14時55分 (#1507311)

    ダウンロードが違法化されたら、PCに(キャッシュから取り出して)保存するのは著作権法30条による私的複製ではなくなりますから(許諾された複製か違法コピーのどちらか)、補償金を払う根拠もなくなりますね。金を取りたかったら許諾条件でそう明記すればよろしいのではないでしょうか。

  • by huixteng (22050) on 2009年02月06日 15時23分 (#1507336)

    この手の話は、きちんと法的な合意がなされて、議論を積み重ねて積み重ねた
    結果やってほしいものですが、権利者側が、議論のすり替えに次ぐすり替えの果てに
    精神論的うっちゃりでそれまでの積み重ねを亡き者にして自分の主張を通しちゃうから、
    最早どうにもならないです。

    ちょっと話は違いますが、著作権保護期間延長の問題に関しても、なんだかなぁという感じです。

    ・松本零士氏の発言
     (松本氏は)「『自分が家を持っていたとしましょう。(著作権が死後50年で
      消滅するのは)50年経ったらその家を誰でも使ってよいというのと同じだ』
      と発言していた。
      こうしたシンプルな主張に対しては,物理的な所有権と著作財産権の違い,
      著作権法が成立するまでの歴史的な経緯,著作権を含む知的財産権全般の
      法的な扱いを細かく説明しても,なかなか通じにくい。」
      (itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20081118/319498/)

    ・横山大観記念館関係者の、文化審議会メンバーへの陳情について
     「『死後50年から70年に延長したところで,20年経てば(収入が途絶えることは)
      同じじゃないですか』と疑問を呈したところ,(関係者は)『そのときは,
      また延長のお願いに来ます』と答えられたという。」
     (itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20081118/319498/?ST=ittrend&P=2)

    いずれもソースは日経w

    --
    閾値は 0 で
    • by ttm (8278) on 2009年02月06日 15時56分 (#1507368)

      (松本氏は)「『自分が家を持っていたとしましょう。(著作権が死後50年で
        消滅するのは)50年経ったらその家を誰でも使ってよいというのと同じだ』
        と発言していた。

      それって、
      「自分が家を持っていたとしましょう。家の代金を支払っても、その家は建てた大工さんのもので、自分は居候が許されているだけ、というのと同じだ。」
      と反論されたら、どう答えるのだろう…

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年02月06日 16時58分 (#1507428)
      『国が戦艦大和を持っていたとしましょう。
      (著作権が沈没後50年で消滅するのは)
      50年経ったらその戦艦を誰でも使ってよいというのと同じだ。』
      親コメント
  • by megaitai (35912) on 2009年02月06日 23時27分 (#1507745)
    以下の二点について、科学的すなわち客観的かつ論理的な観測・事実に基づく返答を実演家著作隣接権センターに対してお願いしました。
    1)「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」という主張を導いた統計手法およびその妥当性
    2)「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」が正しいとして、パソコン所有者全員に課金した場合、残り27.6%への返金、または補償を適切に行う手法
    回答については、乞うご期待ということで。
  • >「将来的に(補償金制度を)広くまんべんなく、薄く、平らにしていく事が重要」

    PC購入時に僅かながら1回だけ払ったとして、その補償金が請求する関係者に公正な金額が渡る確約があるのか?
    PCで音楽の録音をしないユーザーから与った補償金も、1曲しか録音していないユーザーから与った補償金も、1TB,2TBもCDリッピング用に割り当ててるユーザーから与った補償金も、平等に権利者に渡り、該当しないユーザーには損失なく、全額返還されるシステムを提示してから「課金させてください」と言わなきゃ、利権ゴロがイチャモンつけてるとしか思えません。

    少なくとも、「平ら」ってのは平等って意味ですよね?
    当然、請求する側も、芸能生活50年(+場合によっては死後50年の著作権保護期間)の楽曲の分も、たまたま突発的にオリジナルCDを出したド素人の1曲の分も、現状ではきちんと平等に分配されているんでしょうか?今後もその補償金で分配されるのでしょうか?当然、今はデビュー前で将来、権利者として該当する人の分も確保した上でだよね。
    それが明確に説明できない限りは、補償金の名目で組織的に(チンピラの如く)たかってるだけにしか思えないなぁ。
    団体連中が内部保留金とかにしては、経費だなんだかんだで使いまくる光景が浮かぶような…

    /*
    その手段として、権利者団体が配布する録音件数を検出する常駐ソフトで補償金算出して請求しますので、インストールが義務です…なんてのも嫌だが。
    権利主張のやり方によっては利権ゴロと変わりないよな。てか、今までの請求する方法が今の時代にそぐわない手法かどうかを自問自答すべき時期では…と、請求先の問題だけでなく、請求手法の問題も考えるのも会議の仕事だろう。

    */

    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • リンク先の記事で触れられていますが
    「菅原理事はこの数字に「大変ビックリした。単純に1曲1円としても239億円だ。
    補償金の対象になっていない機器で、239億曲が私的複製されている……これが
    現実としてある」と語る。」
    239億曲が私的複製だとする統計根拠が杜撰だとは思いますが、あえて彼らの主張を
    仮定として考えてみましょう。要するに1曲=1円が補償金相当だとして、という仮定を
    利用します。

    彼らが言う、PCへの録音のソースは、そのほとんどがCDからになります。ダウンロード
    販売などは、DRMで管理されているので私的複製になりませんし、違法な配信などは、
    そもそも違法行為なので補償金で解決するのではなく、法的解決をするべきですので、
    扱いません。

    国内邦楽の年間CDアルバムの売り上げ枚数は1億3千万枚程度のようです。
    RIAJの統計 [riaj.or.jp]より。
    シングルCDもありますが、どうせしばらくするとアルバム化されるので、今回の仮定では
    計算しないことにします。

    アルバム1枚当たり平均12曲が入っているとして、ダビング10時の思想を援用すると、
    1枚のアルバムを3人が3つのメディアに転送すると考えて、1曲あたり9円の補償が
    必要になります。したがって、アルバム1枚当たり平均で108円の課金を行えば、補償金を
    十分に回収することができることになります。

    ちなみに、私的録音補償金の総額は年間11億円前後とされており、上記の仮定をそのまま
    実行すれば、(課金による販売減がなければ)それをはるかに上回る140億円が得られます。

    要するに何が言いたいかというと、「録音できる機械やメディア」に課金するのではなく、
    そのソースとなるものに、あらかじめ「私的録音権利金」を課金することによってこの問題に
    横たわる、2つの問題を根本から解決出来るのです。

    1.売上データとリンクさせれば、アーティストや権利者への分配額が容易に決定でき、
    余計な事務やそれによる手数料ロスを削減できる(より多くの額をアーティストに分配可能)
    2.録音の機器・メディアによって、補償金の対象・非対象という不公平がない。
     新たな機器やメディアが登場しても、いちいち対象外かどうかを議論する必要がない。

    こんないい方法を私が30分ぐらい考えただけで思いつくのに、なぜ彼らは必死に同じことを
    繰り返そうとするのでしょうか?

  • 「過払い金取り戻します」 [doubleclick.net]の広告は洒落になってないというか、Google先生も反対なのですねわかります

    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • 話にならない (スコア:2, すばらしい洞察)

    by pegiminh (37693) on 2009年02月06日 21時07分 (#1507591) ホームページ
    わざわざニコ動でアンケートに答える層はPCヘビーユーザが殆どだろう。
    従って自然とPCに録音録画している者の数は増える。
    そんな恣意的に抽出した数字を持ち出して語られても話にならない。

    要は「記録媒体は全部課金!」という権利者サイドの欲望丸出しの結論ありきの虚言にすぎず、
    そんな妄言に振り回されるのは時間と金の無駄に他ならない。

    ここまで権利者とメーカーの対立が拗れた上に、(最も数が多く、最も文化の発展に寄与するはずの)利用者が議論から300万光年彼方に置き去りにされた現状のままでは、今更議論を収束させるのは困難を極めるだろう。

    もはや補償金制度自体を根本的に廃止し、先の意見にもあるように記録媒体ではなくコンテンツ自体に「複製権」としての権利金を上乗せできる(権利を権利者自身がコントロールできる)ようにすることでしか、この問題は解決できないと思われる。

    既得権益を持つ権利者の力は強大なのかもしれないが、そこまでの大鉈を振らない限り、遠からずこの国の、特に音楽・映像文化は滅びるに違いない。
    権利者の方々にも、ぜひとも近視眼的な損得勘定で動くのではなく、末永く文化を継続・発展させるための方法を熟考して頂きたいものだ。


    /* あー、疲れた */
    --
    /* pegiminh (aka .thx) */
  • by azc (22943) on 2009年02月07日 9時13分 (#1507958)

    CDの売り上げが減っているのがコピーされるからって言うなら、レンタルCDのみCCCD復活させれば良いのに
    カジュアルコピーの根っこなんだし。
    自分が売っている物と関係無いところから金ふんだくるよりよっぽど健全だ

  • by s02222 (20350) on 2009年02月06日 15時06分 (#1507321)
    メディア自体を自作したくなります。従来通りの原理なら「PC上には音楽データは一切保存していない」と主張して返金を要求し、音楽データは適当なコードで紙にでも印刷しておいて、オートフィーダ付きスキャナで読み込みつつ再生させるとか。

    どういうメディアを自作するのが一番安く付きますかね。

    # 変な事せず今のうちに補償金がかかってない大きめSDカードでも買っとけばいいんだけど
  • by wack (23646) on 2009年02月06日 16時12分 (#1507382)
    音楽聞けないヤツを選ばなきゃダメなのか
  •  記憶が正しければ、Culture FirstってiPod課金に絡んだダビング10問題でJEITAとCPRAが正面対決してた頃に突然できたので、JEITAとけんかするために頭数だけ集めた一時的なもんだとばかり思ってたけど、まだ活動してたのね。

     しかし、なんでまたこんな時期に。結局iPod課金は(DL違法化というあほな話はあるけど)見送りになって、持ち越し議論も今のところ予定ないはずだし、今になって吠えたところで何にも変わらないのに。

     納得がいかないから、言うだけならタダだし言いたい事言おうみたいな感じなのかなぁ。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • 文化庁の合意シナリオに影響も [nikkeibp.co.jp]っつー話ですよね。

      >文化庁は、2009年度は私的録音録画小委員会を設置せず、代わりに利害関係者のみを集めた非公開の懇談会を設け、
      >補償金問題の解決を図る方向で調整している。

      という条件の上で「3年間の私的録音録画小委員会の議論で、補償金を段階的に縮小する方針(20XX年モデル)など一定の進展」を破棄して、

      >菅原氏は、「2008年の私的録音録画小委員会が結論を見ないまま終結したということは、(20XX年モデルという)文化庁の
      >折衷案が飛んでいるということ。パソコンで私的録音録画ができることについてどう考えるのか、もう一回、補償金について
      >もっと突っ込んだ議論をすべき」
      http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20090205/1011988/ [nikkeibp.co.jp]

      という事を言い出してるんだし。
      要するに、「今度こそクローズドな会議になるんだから、あらかじめ自分たちの立場をどかんと一発かまして、自分のいい方向へ結論を誘導したい」っつー話じゃないですかね。

      さらに、AV Watchの方では「デジタルチューナのみで補償金逃れのレコーダには「法的処置を」」 [impress.co.jp]なんて話でさ。

      >また、前述の「デジタル放送のデジタル録画に補償金は不要」をいう考えを発展させると、アナログチューナを
      >搭載していないDVDレコーダ等で「制度の対象とはならないので協力義務は果たさない(補償金を支払わない)」という
      >メーカーが現れる可能性もある。椎名氏はその場合「明確な法令違反として、法的処置も辞さない」と、強い姿勢で臨むことを強調した。

      という主張になるわけです。

      とにかく重要なのは、今年の文化庁の私的録音録画保証金についての会議はクローズドなものだよ、ということと、そもそもDRMがかけられたダビング10などは、私的使用のための「無許諾な」複製の要件を満たしていないのではないか、という事。そこを意識しているから、こういう論調にもなる。逆に言えば、権利者側にとってもここの大きな矛盾は泣き所でもあるのではないか、ってことですね。ダビング10だの、けち臭いDRMなんかやめっちまえばよかったのにね、ほんと。

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