あるAnonymous Coward 曰く、音楽や芸能、映画などの著作権者らが参加する「デジタル私的録画問題に関する権利者会議」が、私的録音録画補償金の課金対象をパソコンや携帯音楽プレーヤーなどにまで拡大するよう要求している(日経PCオンライン、AV Watch)。 同会議はPCへの課金の根拠として、「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」「10代~30代で、最低でも国内で239億曲がPCに保有されている」という、ニコニコ動画内で実施されたアンケート結果を持ち出している。また、「将来的に(補償金制度を)広くまんべんなく、薄く、平らにしていく事が重要」とも話しており、メーカーなどと全面対決する姿勢を見せている。
分母がおかしい (スコア:5, すばらしい洞察)
「パソコンの72.4%が私的録音に用いられる」というアンケート結果であれば、まだ議論できますが
「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」という結果から、
すべてのパソコンに課金するのは、さすがに無理があるでしょう。
Re:分母がおかしい (スコア:5, すばらしい洞察)
どっかで聞いた理屈だなーと思ったら
「犯罪者の98%はパンを食べている」のパンを置き換えただけの理屈なのか。
何というか。
公に詐欺師呼ばわりしたって問題ない所まで来てるなあ……
Re:分母がおかしい (スコア:3, 興味深い)
pc watchの記事には、ニコ動ユーザー6万人規模のアンケート結果として
「PCのHDDに500曲以上保有しているというユーザーが32.8%にのぼる」
という数字も挙げられてますね。
ニコ動ユーザーからのサンプリングなので一般的なPCユーザー全体から
見れば相当な偏りがあり、会社に置いてあるPCなども
含めると音楽が保存されているPCの割合は全体から見れば
さほど大きくはないでしょう。PCの企業への導入数は年間
800万台前後、家庭の導入数は500万台前後だったと思うので
8割の家庭で私的録音に使ったとしてもPC全体からすると
3割程度ですね。
すべてのPCを保証金にするってのは相当に乱暴な話だってのは
誰でも分かりそうなもんですが…
いろいろ都合の良い数字をチョイスして挙げてみせるのは
意図的なのか、それとも単にゲージツ家の方々は数字に
弱いだけなのか、どっちなんでしょうねえ?
Re:分母がおかしい (スコア:2, おもしろおかしい)
「私的録音を行う者の99.8%が人間(残りは金星人と九官鳥類)」
これで新しい税金徴収できそうだ。
Re:分母がおかしい (スコア:1)
Re:分母がおかしい (スコア:3, 興味深い)
これなら取りこぼしは起こらないし、二重課金も発生しない。
なのにそんな話は議論にすら上らない。
彼らはCDの値段を高くしたくないから、他の業界から無理矢理お金を強奪しようとしているのでしょう。
この話だけとっても、パソコンと携帯音楽プレーヤー両方に課金したら、二重課金が多発するに決まっています。
最早建前を取り繕うことすら放棄したのでしょうか。
新提案 (スコア:1, 興味深い)
CDの製造コストは下がっているのに
CDの値段なんてCDが搭乗した当初からほとんど変わっていない。
ならば、製造コストが下がった分CDの値段を下げつつ、
私的録音録画補償金を上乗せして
アルバムを3000円、シングルを1000円くらいで売ってはどうでしょうか?
どう?この新しい価格体系。
Re:分母がおかしい (スコア:1)
先生!
うちの九官鳥がサザエさん歌いだしたら課金されるですか!
閾値は 0 で
Re:分母がおかしい (スコア:2, おもしろおかしい)
> 課金されるですか
おやタラちゃん、そんな言葉知ってるのかい? by フネさん
毎度のことながら (スコア:5, 興味深い)
そもそも、音楽CDを正規ルートで買った人が自分のPCにコピーして自分だけで聴くという、「私的複製」が一番想定しているであろうケースで、どんな「補償を受けなきゃいけないような」損害が発生しているのよ、と。
単に法律に「私的複製に対する補償金」という概念があるから金を取れそうだ、という利権優先の考え方じゃ、そりゃ反発が起きるのも当然じゃないかしら?
♯歌手としてCD出したことある側から言えば、個人がメディアシフトしてまで聴いてくれるなら嬉しい限りで、それを理由に更に金取ろうなんて好きで音楽やってる人の発想とは思えないのよ、あくまで個人的な意見だけど。
♯バレたら芸能事務所に叱られるけどID
Re:毎度のことながら (スコア:1, 興味深い)
つまりはそういうこと
事務所があなたを「飼う」ための経費を捻出する必要があるからこういう事が起こる
全ての楽曲提供者が自分で用意したメディアを手売りしていればこんなことは起きない
とんでもなく非効率なことだが
「より多くの人に聴いてもらいたい」という欲求が普及の効率を求め第三者の力を借りる
多くの者が同一の第三者を利用することで、その第三者が強大な力を持ってしまい、暴走する
事務所なんかに所属しないで独立活動をし、独力で作ったアルバムをライブ会場や通販で手売りしてごらん
雑用が増える代わり発言力を取り戻せるよ
権利者団体も専用(兼用)メディアを作ろうよ (スコア:5, すばらしい洞察)
事務所なんかに所属しないで独立活動をし、独力で作ったアルバムをライブ会場や通販で手売りしてごらん
雑用が増える代わり発言力を取り戻せるよ
同感。
そして、まったく同じ事を権利者団体に言いたいですね。
聞き分けのないメーカーが策定した古くさい汎用デジタルメディアから独立し、独力で作った専用メディアで楽曲を提供してごらん。
いい加減CDなんて捨てちゃいなよ。CDはデジタルデータメディアであって、音楽専用メディアじゃない。
新しい音楽専用、もしくは音楽再生可能メディア(例えば音楽再生専用HDDや音楽再生兼用HDD)を作りなさい。そういうメディア上ならば補償金いくら掛けようがDRMどんなに掛けようが構わないから。
椎名委員はしばしば「メーカーは著作権をタダ乗りして不当に儲けている」と仰いますが、そういう音楽家の方々だって、デジタルメディアを開発・発展に努めてきた諸メーカーを始めとする世界中の人々の貢献に一銭も払わないで、当たり前のように全世界で普及した「汎用デジタルメディア・CD」に曲を乗せて商売しているわけですよね。この関係はハード提供者とソフト提供者のギブアンドテイクであり、お互い尊重しなければ成り立たない話です。
でも、ここまでお互い不信感が極まったならしょうがないでしょう。汎用メディアから離れて音楽専用(またはデータ&音楽兼用)メディア作った方が良いです。メーカーの力の源はハードですが、権利者団体の力の源はソフト=著作権です。ハードまで握ってしまえば、言うこと聞かないメーカーなど完全に無視できます。
「我々の創る著作物は専用(兼用)メディア以外には提供しない」「専用(兼用)メディア開発のための資金を提供する」「賛同するメーカーは仕様策定と開発に協力せよ」……この専用メディアで補償金やライセンスなど、好きな条件で楽曲を提供すれば良いじゃないですか。自分でドンガラ用意すれば強いですよ。つまりは
普及させる手間が掛かる代わり発言力を取り戻せるよ。
逆に言えば、諸メーカーはCDなどの汎用デジタルメディアというドンガラを、多大な時間的・金銭的コストを払い、ここまで世界に普及させたのです。音楽も大事なコンテンツですが、汎用デジタルデータにおいては所詮一領域に過ぎません。一部の権利団体の持つ「嗜好品」である「音楽データ」を引き替えに、それ以外のあらゆる汎用デジタルデータに負担を強いるなんて考えられません。てか、ぶっちゃけ一部の権利管理団体が持つ音楽が無くなったからと言って汎用データメディアを使う上では困らないのです。
…失う物の大きさを考えれば、立場的にはメーカー側の方が強い気がするのですが、なんでまあ、あそこまで強気なんですかね、実演家団体の皆様ってば。音楽は生で聴くものであって、メディアに載せて音楽提供ってのは嫌々ながらやっているのでしょうか?(それならそれでデジタルメディアなんぞ捨てちまえ!って思いますが。)
椎名委員を始めとする実演家団体の皆様はパソコンメーカーも楽曲を使って不当に設けているという立場なのですね(本音は知らないけれど、そういうことでしょ?)
だったら、やってみてはいかがでしょうか。古くさい時代遅れの規格であるCDで音楽売るの止めちゃいましょう。プロテクト付き専用メディアでも、DRM付きダウンロード販売でも、なんでも構わないから、CDという媒体から全面撤退してやりましょう。
そして、不当に儲ける一部のケシカラン大手メーカーに懲罰与えてやるべきです!
まず、賛同する有志メーカー集めて専用メディア仕様を策定しましょう。世界標準のiPod?日本の著作権団体の仕様に対応しないなら楽曲提供する必要ないですよね。彼らこそ世界中のアーティストの著作権にタダ乗りするドロボウネコ。携帯型音楽プレイヤーのシェア?お金が大事なんじゃない。著作者へのリスペクトが大事。まず文化ありき、ですよ。それに私たち日本の音楽が入らない音楽機器なんて日本じゃ誰も使わなくなりますよ!インディーズ曲や他の権利者管理団体曲?そんなの誤差の範囲内です。無視しても影響ないので元々補償金は総取りですものね!
で、話は戻ります。
事務所に飼われる事を望むアーティストは専用(兼用)メディアに付いていけば良い。それも一つの考え方でしょう。
でも、自由に生きていくことを望むアーティストをも強制的に縛ることは許容してはいけない筈です。
つまり、CDやHDDを始めとする旧来の汎用デジタルデータメディアは著作物を創ることができる全ての人間に開放されるべきです。
私が作曲した私の曲を私の権利内で自由に保存できるメディアを一部の著作権管理団体の権利侵害の道具に使われてはならないし、
インディーズ作曲家がインディーズ販売するインディーズ音楽を保存できるメディアを一部の著作権管理団体の権利侵害の道具に使われてはならないと思います。
著作権は工業所有権ではありません。万人が持っている文化的権利です。
「Culture First~まず、文化ありき~」でしょ?>椎名さん
# 私はインディーズ音楽CDだけでも豊かな音楽文化を堪能できる自信があるよ
Re:毎度のことながら (スコア:3, 興味深い)
でも、今のインターネット環境を考えると、それほど非効率なことなのだろうか?
Web 2.0 ではないけれど、少品種大量生産でないと採算がとれなかった時代なら未だしも、工夫すれば多品種少量生産で効率よく集金することも夢ではない。
一部のヒットメーカだけが億万長者になり(かつ没落していく)世の中と、
草の根的に音楽が愛好されている世の中、どちらが文化的に優れているのかなぁ。
さらに、そういう文化的世の中の実現とに対し、PCへの課金がどれくらい貢献するのか、その辺の議論がすっぽり抜けてる。
Re:補足 (スコア:3, 興味深い)
こういう問題が大きくなる前からですが、
業務用カラオケ等の配信データ全てにコピー課金を目論む話も公式に存在します。
この手の機器は契約したメーカーの管理下で運用する構造上、演奏履歴で処理が可能なビジネスモデルです。
(基本的に有線のリクエストと同じ曲単位の課金が可能)
しかも端末1台につき楽曲使用料を毎月1万数千以上、部屋毎に公で演奏する権利料まで払った上、更に、です。
一台で演奏可能な曲数は全曲数のごく一部に過ぎないにも関わらず、ですよ?
これは明らかに公正な課金や文化的な救済措置を超えた、権利者団体の腐敗を匂わせる危険信号です。
すばらしいビジネスモデルだ! (スコア:5, すばらしい洞察)
すごいなあ。
音楽がまったく売れなくとも補償金だけで食っていけるんだ。
Re:すばらしいビジネスモデルだ! (スコア:1)
レーベルや放送局は権利団体の身内だし、よほど管理が楽だし確実だと思うのだが。
ニコニコのアンケートが信頼できるものなの? (スコア:4, 参考になる)
逆に考えるんだ (スコア:1, おもしろおかしい)
/.Jの国民投票を真に受けて何らかの主張をしても許される、
と考えるんだ。
# で、国民の七割が、とか出鱈目を言う。
という訳で、
「私的録音録画補償金はどうあるべきか?」
を国民投票にかけない?
以下、選択肢の候補をヨロ↓
Re:逆に考えるんだ (スコア:2, おもしろおかしい)
>> /.Jの国民投票を真に受けて何らかの主張をしても許される、
国民の10割が/.Jを読んでいる
雲計算機 (スコア:4, 興味深い)
最近あちこちで話題のクラウドコンピューティングですが、Amazon S3のようなHaaS
が進んでパソコンが単なるキャッシュとしての役割にしかならなくなったら、彼らは
Amazonとかに請求するつもりでしょうか。
・違法となる
MYUTA事件のように訴えられるのでしょうか。まあMYUTAの場合は、データ変換するた
めにその音楽データの所有権があいまいになるシーケンスがあったとしてもAmazon S
3やNirvanixのような物は自分のデータを置くだけですから違法性はないのだと私は
思います。
・配信がメインになる
そもそもいつまでメディアが音楽の配信媒体の中核を成すのかは不明で、そう長くな
いうちにネットに移る気がします。で、そうなると音楽配信自体がSaaSのようになっ
て、買った音楽の全ファイルがローカルにある必要がなくなってくる機がします。
ポータブルプレイヤーに移すなどの用途でのみダウンロードするようになるのではな
いでしょうか。
どっちが先かわかりませんが、中間業をなさっている方々はそこにある利益を考える
より次にどーしたら利益をあげられるか(例えばその音楽配信のプラットフォームを
SaaS的に提供するとか、支払いのシステムを構築するとか)を考える方が将来儲かる
と思います。日本の銀行さんは出資したがらなさそーだなー、ネットに国境なんて
ないから早く安くやってシェア奪ったもん勝ちなのに。
日本の音楽配信業界が全滅しないことを祈ります。
# 早くGDrive出ないかな。
# どこかにぶら下げようと探したけれど見つからなかった。
お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:3, すばらしい洞察)
課金されたお金が、私パソコンで聞いているアーティストのところにきちんと届くならいくらでも払いますよ。
ろくに環境を整備もせず、団体と業界利権にむさぼられるだけの補償金なんて詐欺みたいなもんじゃないか。
Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:3, すばらしい洞察)
著作権団体と言いつつ大手の集まりでしかないですよね。
ます、自分たちがさも全ての著作権者の代表みたいな立ち位置で発言しないでくれと思う。
大手しか著作物を発表出来ない時代はもう終わったと言っていいと思うが。
課金されても私が聴いてる東方とかそのアレンジ、Voc@loidオリジナル曲の作者にはリターンがない故に納得がいかない。
というか、ニコニコ動画アンケートを答える事が出来るにはパソコンを持ってる人間だけだという基本を忘れてないか>主張者
その主張は他の主張や数字も怪しくしてしまう主張だ。
ハッタリにはなるが、バレると逆効果の危険なディベートテクだと思うのだが。
# 娯楽がかつてなく溢れているこの状況、努力を忘れた娯楽は淘汰されるのみ。
Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:2, すばらしい洞察)
#1507516の人は、機器に対して補償金をかけるということの意味を言ってるのでは?
権利侵害されていると仮定して一律にお金を徴収するのに、そのお金を本来もらえるべき人に払わないのはおかしいと思いますよ。
機器を使っている人すべてから徴収するというなら、著作権を持つ人全員にきちんと払います、くらい言ってもらわないと納得できないです。
明朗会計(Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:5, すばらしい洞察)
あのー、100円払った内のアーティスト取り分が仮に1円だとして、その1円が曲を買ったアーティストに全て行くならいいのですが、今のシステムだとものすごくどんぶり勘定なんで買ってもいない、「大物」演歌歌手などの権利者の中でも権力が強い人に1円の大半(割合には諸説あり)が行ってしまうのですけど。
私のようにマイナーな音楽聞いてると自主制作でない限りは板買っても経費やその他なんだかんだで中間搾取される方がずーっと多いのではないかと思いますから、尚更深刻です(実際、多くのアーティストがJASRACとの縁を過去のしがらみで残していてもレーベルは自前だったりライブハウス系列の中小レーベルと組んで作ったりしてる、そういうジャンルなので)。
そこを改善して貰わないと…あ、残りの99円の内のかなりが権利管理団体に天下った官僚や政治家の懐に消えるのも何とかしてもらいたいものですが。
Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:4, すばらしい洞察)
仰る通りです。同感です。
ただ、ひとつ付け加えるなら...。
権利者が思い通りに利益を上げれないからって、
「私的複製により利益機会が奪われている」と補償を求めるような、
消費者に対する泥棒よばわりは間違ってると思います。
私は誓って彼らの利益機会を奪ってはいません。
私が通勤中に音楽を聴くための、
ポータブルプレイヤーへのプレイスシフトは、
私が自分で購入した商品の利用場所を移動しているだけです。
この行為が権利侵害に当たるとする法文はありません。
どうしたら私が泥棒でないと信じてもらえますか?
ポータブルプレイヤーで演奏中は、
他の如何なる場所でも同時使用していない事を証明出来れば良いですか?
それとも、プレイスシフトする度に元データを破壊すれば良いですか?
とりあえず、CDを割ってメーカーに送り返しましょうか?
どうしたら納得して貰えるんでしょう?
そんな言い掛かりこそ、詐欺だと思います。
Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:2, 参考になる)
アーティストにも不満はあるみたいですよ。
「補償金もDRMも必要ない」――音楽家 平沢進氏の提言
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005.html [itmedia.co.jp]
50%ピンハネってあーた…。
Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:2, 興味深い)
善良な市民に対して、おまえは泥棒だ、おまえは泥棒だと言い続けて、免罪符が欲しければ補償金という免罪符を払え。
ってのは 霊感商法みたいなもんですね。
Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:2, すばらしい洞察)
強制的に徴収される金ならば尚更です。税金ならば国民の権利として内訳も開示請求できるけれども、
国家権力利用しているくせに「いち民間管理団体ですから…」と収支報告ダンマリ決め込んでいる所が気に入らない。
いち国民として、これは納得できないね。
補償金収入の内訳・配分とその配分の根拠を示して貰えれば、補償金制度に賛同する余地は十分あります。
何なら別に金額表示でなくてもいい。アーティストの配分割合だけで十分だ。「私の応援するアーティストに幾ら配られた!」ってな情報が明確になればむしろ今後の積極購入の動機にもなる。ファンってそういうものだ。音楽業界にとってもポジティブな要因になり得るよ。
現行は、何もかもアンフェアなの。フェアに補償金制度を取り扱えば、これを肯定的に考えることだってできるようになるのに。
Re:お金が私の聞いているアーティストのところに届くなら払うよ (スコア:2, 参考になる)
えーと、俺アーティストだけど現状の制度に不満です。
当該団体に所属していないアーティストの権利はどこに行くのでしょうか?
やらずぶったくり (スコア:3, すばらしい洞察)
ダウンロードが違法化されたら、PCに(キャッシュから取り出して)保存するのは著作権法30条による私的複製ではなくなりますから(許諾された複製か違法コピーのどちらか)、補償金を払う根拠もなくなりますね。金を取りたかったら許諾条件でそう明記すればよろしいのではないでしょうか。
かみ合わない議論の果てに (スコア:3, 興味深い)
この手の話は、きちんと法的な合意がなされて、議論を積み重ねて積み重ねた
結果やってほしいものですが、権利者側が、議論のすり替えに次ぐすり替えの果てに
精神論的うっちゃりでそれまでの積み重ねを亡き者にして自分の主張を通しちゃうから、
最早どうにもならないです。
ちょっと話は違いますが、著作権保護期間延長の問題に関しても、なんだかなぁという感じです。
・松本零士氏の発言
(松本氏は)「『自分が家を持っていたとしましょう。(著作権が死後50年で
消滅するのは)50年経ったらその家を誰でも使ってよいというのと同じだ』
と発言していた。
こうしたシンプルな主張に対しては,物理的な所有権と著作財産権の違い,
著作権法が成立するまでの歴史的な経緯,著作権を含む知的財産権全般の
法的な扱いを細かく説明しても,なかなか通じにくい。」
(itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20081118/319498/)
・横山大観記念館関係者の、文化審議会メンバーへの陳情について
「『死後50年から70年に延長したところで,20年経てば(収入が途絶えることは)
同じじゃないですか』と疑問を呈したところ,(関係者は)『そのときは,
また延長のお願いに来ます』と答えられたという。」
(itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20081118/319498/?ST=ittrend&P=2)
いずれもソースは日経w
閾値は 0 で
Re:かみ合わない議論の果てに (スコア:3, すばらしい洞察)
それって、
「自分が家を持っていたとしましょう。家の代金を支払っても、その家は建てた大工さんのもので、自分は居候が許されているだけ、というのと同じだ。」
と反論されたら、どう答えるのだろう…
Re:かみ合わない議論の果てに (スコア:2, おもしろおかしい)
(著作権が沈没後50年で消滅するのは)
50年経ったらその戦艦を誰でも使ってよいというのと同じだ。』
とやかく言っても始まらないので (スコア:3, 興味深い)
1)「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」という主張を導いた統計手法およびその妥当性
2)「私的録音に用いられる主な機器の72.4%がパソコン」が正しいとして、パソコン所有者全員に課金した場合、残り27.6%への返金、または補償を適切に行う手法
回答については、乞うご期待ということで。
大事なことを忘れてないか (スコア:2, 興味深い)
>「将来的に(補償金制度を)広くまんべんなく、薄く、平らにしていく事が重要」
PC購入時に僅かながら1回だけ払ったとして、その補償金が請求する関係者に公正な金額が渡る確約があるのか?
PCで音楽の録音をしないユーザーから与った補償金も、1曲しか録音していないユーザーから与った補償金も、1TB,2TBもCDリッピング用に割り当ててるユーザーから与った補償金も、平等に権利者に渡り、該当しないユーザーには損失なく、全額返還されるシステムを提示してから「課金させてください」と言わなきゃ、利権ゴロがイチャモンつけてるとしか思えません。
少なくとも、「平ら」ってのは平等って意味ですよね?
当然、請求する側も、芸能生活50年(+場合によっては死後50年の著作権保護期間)の楽曲の分も、たまたま突発的にオリジナルCDを出したド素人の1曲の分も、現状ではきちんと平等に分配されているんでしょうか?今後もその補償金で分配されるのでしょうか?当然、今はデビュー前で将来、権利者として該当する人の分も確保した上でだよね。
それが明確に説明できない限りは、補償金の名目で組織的に(チンピラの如く)たかってるだけにしか思えないなぁ。
団体連中が内部保留金とかにしては、経費だなんだかんだで使いまくる光景が浮かぶような…
/*
その手段として、権利者団体が配布する録音件数を検出する常駐ソフトで補償金算出して請求しますので、インストールが義務です…なんてのも嫌だが。
権利主張のやり方によっては利権ゴロと変わりないよな。てか、今までの請求する方法が今の時代にそぐわない手法かどうかを自問自答すべき時期では…と、請求先の問題だけでなく、請求手法の問題も考えるのも会議の仕事だろう。
*/
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
単に販売物自体を値上げすればいいだけではないか。 (スコア:2, すばらしい洞察)
リンク先の記事で触れられていますが
「菅原理事はこの数字に「大変ビックリした。単純に1曲1円としても239億円だ。
補償金の対象になっていない機器で、239億曲が私的複製されている……これが
現実としてある」と語る。」
239億曲が私的複製だとする統計根拠が杜撰だとは思いますが、あえて彼らの主張を
仮定として考えてみましょう。要するに1曲=1円が補償金相当だとして、という仮定を
利用します。
彼らが言う、PCへの録音のソースは、そのほとんどがCDからになります。ダウンロード
販売などは、DRMで管理されているので私的複製になりませんし、違法な配信などは、
そもそも違法行為なので補償金で解決するのではなく、法的解決をするべきですので、
扱いません。
国内邦楽の年間CDアルバムの売り上げ枚数は1億3千万枚程度のようです。
RIAJの統計 [riaj.or.jp]より。
シングルCDもありますが、どうせしばらくするとアルバム化されるので、今回の仮定では
計算しないことにします。
アルバム1枚当たり平均12曲が入っているとして、ダビング10時の思想を援用すると、
1枚のアルバムを3人が3つのメディアに転送すると考えて、1曲あたり9円の補償が
必要になります。したがって、アルバム1枚当たり平均で108円の課金を行えば、補償金を
十分に回収することができることになります。
ちなみに、私的録音補償金の総額は年間11億円前後とされており、上記の仮定をそのまま
実行すれば、(課金による販売減がなければ)それをはるかに上回る140億円が得られます。
要するに何が言いたいかというと、「録音できる機械やメディア」に課金するのではなく、
そのソースとなるものに、あらかじめ「私的録音権利金」を課金することによってこの問題に
横たわる、2つの問題を根本から解決出来るのです。
1.売上データとリンクさせれば、アーティストや権利者への分配額が容易に決定でき、
余計な事務やそれによる手数料ロスを削減できる(より多くの額をアーティストに分配可能)
2.録音の機器・メディアによって、補償金の対象・非対象という不公平がない。
新たな機器やメディアが登場しても、いちいち対象外かどうかを議論する必要がない。
こんないい方法を私が30分ぐらい考えただけで思いつくのに、なぜ彼らは必死に同じことを
繰り返そうとするのでしょうか?
Re:単に販売物自体を値上げすればいいだけではないか。 (スコア:2, すばらしい洞察)
されてます。それどころかCD-R(音楽用)などにも課金されているのでレンタルCDをCD-Rにコピーすると補償金の二重取りとなります。しかもコピーせずに返却しても
利権ゴロ権利団体はレンタル分の補償金を受け取ってしまいます。レンタルした事による「正規の印税」をすでに受け取れるのにです。やらずぶったくりとはまさにこの事。#なので積極的にコピーしなければ消費者は丸損です。
#もう本当にこいつらどうにかしてくれと…。
Google先生、それは皮肉ですか?(オフトピ) (スコア:2, おもしろおかしい)
「過払い金取り戻します」 [doubleclick.net]の広告は洒落になってないというか、Google先生も反対なのですねわかります
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
話にならない (スコア:2, すばらしい洞察)
従って自然とPCに録音録画している者の数は増える。
そんな恣意的に抽出した数字を持ち出して語られても話にならない。
要は「記録媒体は全部課金!」という権利者サイドの欲望丸出しの結論ありきの虚言にすぎず、
そんな妄言に振り回されるのは時間と金の無駄に他ならない。
ここまで権利者とメーカーの対立が拗れた上に、(最も数が多く、最も文化の発展に寄与するはずの)利用者が議論から300万光年彼方に置き去りにされた現状のままでは、今更議論を収束させるのは困難を極めるだろう。
もはや補償金制度自体を根本的に廃止し、先の意見にもあるように記録媒体ではなくコンテンツ自体に「複製権」としての権利金を上乗せできる(権利を権利者自身がコントロールできる)ようにすることでしか、この問題は解決できないと思われる。
既得権益を持つ権利者の力は強大なのかもしれないが、そこまでの大鉈を振らない限り、遠からずこの国の、特に音楽・映像文化は滅びるに違いない。
権利者の方々にも、ぜひとも近視眼的な損得勘定で動くのではなく、末永く文化を継続・発展させるための方法を熟考して頂きたいものだ。
/* あー、疲れた */
/* pegiminh (aka .thx) */
レンタルをCCCDにしたら? (スコア:2)
CDの売り上げが減っているのがコピーされるからって言うなら、レンタルCDのみCCCD復活させれば良いのに
カジュアルコピーの根っこなんだし。
自分が売っている物と関係無いところから金ふんだくるよりよっぽど健全だ
自作派 (スコア:1)
どういうメディアを自作するのが一番安く付きますかね。
# 変な事せず今のうちに補償金がかかってない大きめSDカードでも買っとけばいいんだけど
携帯電話は (スコア:1)
Culture Firstってまだあったんだ…… (スコア:1)
記憶が正しければ、Culture FirstってiPod課金に絡んだダビング10問題でJEITAとCPRAが正面対決してた頃に突然できたので、JEITAとけんかするために頭数だけ集めた一時的なもんだとばかり思ってたけど、まだ活動してたのね。
しかし、なんでまたこんな時期に。結局iPod課金は(DL違法化というあほな話はあるけど)見送りになって、持ち越し議論も今のところ予定ないはずだし、今になって吠えたところで何にも変わらないのに。
納得がいかないから、言うだけならタダだし言いたい事言おうみたいな感じなのかなぁ。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:Culture Firstってまだあったんだ…… (スコア:2, 興味深い)
文化庁の合意シナリオに影響も [nikkeibp.co.jp]っつー話ですよね。
>文化庁は、2009年度は私的録音録画小委員会を設置せず、代わりに利害関係者のみを集めた非公開の懇談会を設け、
>補償金問題の解決を図る方向で調整している。
という条件の上で「3年間の私的録音録画小委員会の議論で、補償金を段階的に縮小する方針(20XX年モデル)など一定の進展」を破棄して、
>菅原氏は、「2008年の私的録音録画小委員会が結論を見ないまま終結したということは、(20XX年モデルという)文化庁の
>折衷案が飛んでいるということ。パソコンで私的録音録画ができることについてどう考えるのか、もう一回、補償金について
>もっと突っ込んだ議論をすべき」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20090205/1011988/ [nikkeibp.co.jp]
という事を言い出してるんだし。
要するに、「今度こそクローズドな会議になるんだから、あらかじめ自分たちの立場をどかんと一発かまして、自分のいい方向へ結論を誘導したい」っつー話じゃないですかね。
さらに、AV Watchの方では「デジタルチューナのみで補償金逃れのレコーダには「法的処置を」」 [impress.co.jp]なんて話でさ。
>また、前述の「デジタル放送のデジタル録画に補償金は不要」をいう考えを発展させると、アナログチューナを
>搭載していないDVDレコーダ等で「制度の対象とはならないので協力義務は果たさない(補償金を支払わない)」という
>メーカーが現れる可能性もある。椎名氏はその場合「明確な法令違反として、法的処置も辞さない」と、強い姿勢で臨むことを強調した。
という主張になるわけです。
とにかく重要なのは、今年の文化庁の私的録音録画保証金についての会議はクローズドなものだよ、ということと、そもそもDRMがかけられたダビング10などは、私的使用のための「無許諾な」複製の要件を満たしていないのではないか、という事。そこを意識しているから、こういう論調にもなる。逆に言えば、権利者側にとってもここの大きな矛盾は泣き所でもあるのではないか、ってことですね。ダビング10だの、けち臭いDRMなんかやめっちまえばよかったのにね、ほんと。
Re:人の頭の中には (スコア:2, おもしろおかしい)
もちろん将来的には課金対象ですよ。赤ちゃんが生まれた時に一生分の私的記憶補償金を課金します。(by 椎名某。)
#毎日世界中で何かしら万引きされる本や食べ物。パチモンが作られるキャラクターやブランドもの。
#そのために、お前も泥棒の一味だろ?と「何もないところに補償金を上乗せ」なんて例がありません。
#自らに保険金をかけてそれで保険会社から補償を受けるのが、本来の補償金のあり方ではないかと思えます。
#(当然その掛け金はCDなどに上乗せになるわけですが、それが理由で売り上げが減ってもまた別問題。)
Re:なんてこった! (スコア:2, おもしろおかしい)
でもその局の大半、昔のレコード盤のように音飛びがあって、
2番に入ったところで1番にもどって、無限ループに入ってしまうのですが。
でもいいんです。傷もレコード盤の醍醐味の一つなので。
Re:なんだかなーいう (スコア:1)
まあ、補償金を取るならDRMやコピー10をやめろという議論は再燃するだろうね。
Re:足りなかったらもう1コ そんな商品が羨ましい。 (スコア:3, すばらしい洞察)
縦読みかと思った(ぉ
「音データを売る」はその時計に喩えるなら「時計の設計情報を売る」なので契約で特に禁止しない限り複製OK。
「CDを売る」なら売った対象は最初の時計だけで残りの時計は複製した人が材料集めて作ったので複製OK。
...どっちにしても腐れてるな、その喩えは。
本当に勝手に複製されたくないんならCD売る時に契約させりゃいいんだよ。
現にソフトウェアはそうやってるだろ?内輪での複製についてもサイトライセンスみたいな規定がある。
音楽業界はそういう規定作って契約してるか?何もしてねーじゃねーか。
まずは売ってるモノが「音データ」なのか「音データが入ったメディア」なのかはっきりさせなきゃな。
そのあたりをはっきりさせなきゃ何言ったって誰も納得してくれんし、そもそも議論すらできんよ?
Re:足りなかったらもう1コ そんな商品が羨ましい。 (スコア:2, すばらしい洞察)
>「再生する権利」を売っているんじゃないですか?
だとしたら、メディアが破損するなどの「再生不能」になった場合は実費で修復するか、
交換するべきですよね。だって「再生する権利」が行使できないんですから。
Re:足りなかったらもう1コ そんな商品が羨ましい。 (スコア:2, 興味深い)
文明が変化しているのに、それに追い付けない文化は、文化遺産となるだけです。
>ひと昔前はマスターテープが資産だったのに、今や同じものが作られ放題です。
そのまたふた昔前は、マスターテープ自体が存在しなかったわけです。
単に、数十年しか生き長らえなかっただけですよ。マスターテープは。
>アプリケーションと映像・音楽以外ではなかなかないわけで
アプリケーションは、ハードウェア環境の激変にあわせて変わっていますよ。
逆に、コピーされなければ幸せか、といえば、そうではないでしょう。
例えば、油絵を書いて、それを作者が50万円で売ったとして、それが後に1000万円の
価値がある、といわれたところで作者に残金が入ることはありません。
1枚の絵にたいして、対価いくら。それだけです。
もし、あらゆる音楽がコピー/再生できなければ、そもそもCDの販売自体ありえません。
生演奏にたいして、対価いくら。
文明が発達していないころは、絵画と同じくこれだけだったわけです。
いまの音楽産業そのものが、コピーができる(そういう文明である)こと自体で
成り立っているビジネスなんですよ。
ビジネスを支える文明が変化しているのですから、ビジネスモデルに変化を要求されているんです。
その現実を避けて利権にしがみついているように見えるので反発したくなるんです。
>1ついくらで売ったものが5にも10にもなる恐怖
私的コピーが恐い、といったところで、1000も2000もコピーするわけではないのでしょう。
現在の音楽環境を考えれば、コピーは普通に行われるだろうことを加味して、
源流であらかじめ私的コピー数だけを折り込んだ価格を設定すれば良いだけではないですか?
現在のメディアに対する課金が3%とのことですので、CD1コピーあたり5円以下でしょう。
平均10コピーが行われるとしても、+50円です。
レンタルCDにも+50円、ダウンロード販売にも1曲+5円。
そのかわり、メディア、記憶機器への課金撤廃でいいじゃないですか。
デジタル放送媒体からのコピーが心配ならば、それを折り込んだ使用料とればいいじゃないですか。
コピーされて何か損害を被るのなら、それをあらかじめ折り込んだビジネスをしてくださいよ。
「あれも別料金、これも別料金」といわれても、現実に合ってないじゃないですか。
>1コいくら、足りなかったらもう1コ買ってくれる世界がうらやましい。
>正直こんなとこ。
生演奏を売り歩くほうが良いですか?そういう選択もできるのではないですか?