性転換を扱ったマンガ作品、抗議される「かもしれない」として連載中止に 168
ストーリー by hylom
圧力と萎縮 部門より
圧力と萎縮 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
マンガ雑誌アプリ「マンガボックス」で連載されている性転換を扱ったラブコメ「境界のないセカイ」が、連載中の15話で突如打ち切り&単行本発売中止となったのだが、その理由がLGBT団体からの抗議を怖れた出版社側による自粛だったことから、一部で話題となっているようである(作者による連載終了のお知らせ、ITmediaの記事)。
「境界のないセカイ」は「好きな相手が同性だったら?」というテーマのラブコメマンガで。マンガボックスでの連載を経て、講談社による単行本化が発表されていた(現在も3話までが無料閲覧可)。作者のblogによると、単行本1巻の掲載部分に「男は男らしく女は女らしくするべき」という表現があり、これに対して起こるかもしれない性的マイノリティの個人・団体からのクレームを回避したい、という理由で発売中止となってしまったとのこと。
こうした描写は、背景世界のLGBTへの無理解を説明するため意図的に行われたもので、今後ストーリーが進むにつれ、主人公はそうした考えに疑問を抱いていく……というむしろ逆の意図を持って描かれたもので、指摘を受け修正することも提案したものの、出版社側には受け入れられなかったという。
この話題に対して、Twitter上ではされてもいない抗議に自粛した出版社への抗議が相次いでいる様子である。
魔女狩り (スコア:5, すばらしい洞察)
結局「表現の自由」を標榜してる出版社が魔女狩りの主犯だったってことだね
Re:魔女狩り (スコア:1)
というか、出版社が圧力団体の思うつぼにハマってる。
圧力団体の理想は、活動しなくても圧力対象が勝手に自粛してくれることだから。
自粛なら圧力団体は何も手を汚さなくていいし、何もしてないから叩かれてもボロが出ない。
人種差別問題で抗議されても (スコア:3)
フジサンケイ系列なら、擁護してもらえそうですけどね。
Re:人種差別問題で抗議されても (スコア:2, 興味深い)
この話の筋からいうと最終的にサンケイを読んでるような方がもっとも嫌う展開になる気しかしないのだが。
ようするに無理解な敵ってのがそういう人たちだよね、この前、渋谷区ででもしてたような人たちとか、ここでぎゃあぎゃあいってる人とか。
この段階で抗議恐れて打ち切るような覚悟じゃどのみち続けられなかったろうよ。
むしろ (スコア:2)
どんな作品にも例外なく賛否両論があってしかるべき
# 問題提起すること自体への抗議すらも恐れて提起もしないのと同じレベルな気がしないでもない
Re:むしろ (スコア:1)
>そうですねっ。「男らしくも女らしくもない」という考え方のみならず、「男は男らしくあるべき」という考え方もまた、尊重されてしかるべき意見だと思いますねっ。
「男らしく」という言葉に、男性に一定の社会的役割をもたせる含意があるから、議論を混乱させるので使うべきではないです。
だって、「男らしさ」にあるていど暗黙の含意がなければ(「スイーツ男子」とか「小悪魔男子」とか、いろいろな「男らしさ」があるよね、という前提であれば)「男は男らしくあるべき」って単なるトートロジーですよね。
編集部判断は多分関係ない (スコア:2)
webやネットアプリ連載のマンガは雑誌メディア自体の収入源がきわめて少ないし、雑誌全体で見て、ということもない。
だから、単行本が出て回収しないと絶対にペイしない。
ネットでの編集がGoサインを出しても、別途単行本を発行している出版社に拒否られると100%赤字案件になる。
だから、モノができていようと、仮に人気があったとしても問答無用に打ちきりになる。
ネット連載で編集部サイドではOK出して作品ができたけど、出版社の方で単行本を出す話になって渋られて連載打ちきりというのは、ついこないだのあいこのまーちゃんの騒動の時も同じパターンでしたな。 [itmedia.co.jp]
このあたり、自社内の編集部で作ってる場合は、単行本化で止めるなんてほぼあり得ない話ですが、外部のウェブ雑誌なんかの単行本を出すとなると、出版を担当する人間が事なかれ主義に走りがちなんじゃないかという気がします。
個人的には、あるとは思えない抗議におびえて炎上して、出版社は評判落とすし、LGBT団体には圧力かけてくる団体であるかのような風評を立てるし、作家や雑誌の編集は作品作った苦労が水の泡と、関係する誰もが損する一番愚かな選択肢でしたね、としか……。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
LGBTにとって言葉狩りは利敵行為 (スコア:2)
同性愛を敵視ものからすれば、
同性愛への偏見を取扱ったり、社会を同性愛へ寛容な方向に誘導しそうな作品に対し、
片っ端からLGBTシンパを装って重箱の隅をつつく抗議をすれば
表現弾圧と風評被害の一挙両得となるわけだ
知っているのか?雷電? (スコア:1)
>「男は男らしく女は女らしくするべき」という表現があり、これに対して起こるかもしれない
よし、まずは「魁!男塾」から血祭りにしよう!(棒)
Re:知っているのか?雷電? (スコア:1)
雷電は物知りじゃのう。
#存在自体がホラー
編集部は仕事をサボるな。表現の自由を守るために闘う気がないなら、自らの意思で業界を去れ。 (スコア:1)
せめてLGBT団体に意見を聞くとか、連載中止前に取れる行動はいくらでもあっただろ。
そんなことをせずいきなり打ち切るとか、まんま聲の形の連載見送りといっしょ。
あのときも問題があるかもしれない、と団体に聞くことすらなく編集者の判断で掲載見送り。
マルドゥック・スクランブル漫画版の連載終了後、ついに雑誌に掲載されることになったときには、今度はお墨付きをもらったから大丈夫だと、無能っぷりを反省するどころか喧伝する馬鹿さ加減。
講談社の自主規制はどう考えても異常だ。
Re:編集部は仕事をサボるな。表現の自由を守るために闘う気がないなら、自らの意思で業界を去れ。 (スコア:2, 興味深い)
これ、編集部が抗議に萎縮して事なかれに逃げたということになってるけど、
まだ誰も編集部に直接確認してないですよね?
作者自身もマンガボックスの担当からの又聞きということで、
その担当がでっちあげた言い訳と言う可能性もなくはないわけで。
ITMediaも記事にするならせめて講談社に取材するくらいはすればいいのに。
そういえば、 (スコア:1)
『GID』(庄司陽子 講談社) [wikipedia.org]
があるけど。まああれももしかしたら打ち切りなのかもしれないし、これでと限定はできないけど、いろいろ面倒という学習もしたのかもなあ。
能町 みね子 [wikipedia.org]の連載もモーニングにあったような気がするけど、あれは別にGIDを売りにしてるわけじゃなかったし。
#存在自体がホラー
一方イブニングではTS漫画が連載されていた (スコア:1)
しかもコミティアでTS同人作家をスカウトして。
してみるに、原稿の段階から打ち合わせできるならともかく、出版のリスクだけを負わされるのはいやだうことなのでしょう。
Re:一方イブニングではTS漫画が連載されていた (スコア:1)
「なら可愛い女の子の幼なじみが欲しい」と即答。
依頼されたシルフィは、秀一の幼なじみ(男)・伊織を魔法で女の子にしてしまった
ひでぇ手抜き妖精wwww
性転換ものというジャンルは結構昔からいろいろありますが「世界の果てで愛ましょう」 [amazon.co.jp]が好きだな
Re:一方イブニングではTS漫画が連載されていた (スコア:1)
いや、性転換ものは現実でもありえるだろ。
#さすがに「妖精が性転換させて」はないけど、TSはそういうファンタジーだけを指す用語じゃないし。
理由が不合理なので、嘘かもしれない (スコア:1)
作者が当該表現を修正することを提案したけど、講談社は修正提案を無視したそうなので、
というのがそもそも嘘(場当たり的な言い訳)なのかもしれません。
嘘の理由にいくら対処しても、本当の理由(例えば、上層部の誰かが作品を全体として嫌った)は改善されないので、作者の修正提案に聞く耳を持たなかった、とか。
自粛する自由もある (スコア:1)
何が問題なのかさっぱり分からん。
屍体メモ [windy.cx]
聲の形は? (スコア:1)
聲の形のように編集が該当団体にヒアリングしなかったのはなぜだ
Re:聲の形は? (スコア:1)
『聲の形』や既にコメントされている庄司陽子氏の作品も表舞台ではゴタゴタぐだぐだではないわけで。
もうひとつ先行作品を同社で引き合いに出すとマンガ雑誌「One more Kiss」のちに「 Kiss」で
『IS〜男でも女でもない性〜 [ndl.go.jp]』
がデリケートな問題扱ってますから個別の編集担当とその上司の判断がゆるかったのかなあ。
Re:聲の形は? (スコア:1)
その視点をあまり重視していなかったのですが、ウェブで発表されて雑誌にも掲載という経緯であればステークホールダーといえばいいのかコントロールする対象、注意を払うする対象という面では複雑さが大きくなる分面倒だということはおっしゃるとおりですね。
…作家発掘の手段を広げるのは嬉しいだろうが、そういう困難も同時にということは関係者理解しているのかな?
マンガと比べていいのかどうかしらないがライトノベルにも同じ問題が眠っているかもしれない。
抗議されるかもしれないからダメ (スコア:0)
それはおかしくない。
おかしく感じるのは「これ本当にLGBT団体からクレーム来るのか?LGBTってそこまで言葉狩りしたがってんのか?」ということ。
「人権」が絡む団体って言葉狩りばっかしてるから、その反動かねえ。
Re:抗議されるかもしれないからダメ (スコア:2)
その「言葉狩りばっかりしてる」という風評は,業界の自主規制に起因する部分もあるんじゃないかなーと最近思ってます
理屈と膏薬は何処にでもつく (スコア:1)
抗議なんてものは、全方向あらゆる角度から来る可能性があるものです。
事実、
>この話題に対して、Twitter上ではされてもいない抗議に自粛した出版社への抗議が相次いでいる様子である。
と、この出版社側による自粛に対する抗議が実際にあるとされています。
この抗議と、LGBTによる抗議が、出版社にとって同価値ならば、それ程大きな問題にはならないかもしれません。
でもそうではなかったら、つまり、
来てもいないLGBTによる抗議には怯えるけれど、
それ以外の抗議はスルー、という態度を出版社側が取ってしまったなら、
それはそれで差別的だと言われても止むを得ないのではないでしょうか。
Re:抗議されるかもしれないからダメ (スコア:1)
LGBT団体を含む「人権」団体が、ヘイトスピーチや出版物禁止とか言って言葉狩りして擁護している隣国では、「ナヌムの家」及び周辺人権団体による訴訟で、世宗大学朴裕河教授著「제국의 위안부 - 식민지지배와 기억의 투쟁」(日本語版書名「帝国の慰安婦」)が裁判所によって出版禁止判決(現在地裁レベル)になっていますからね。
「人権」団体による抗議位は普通にあるでしょう。
チビ黒サンボの様に。
Re:抗議されるかもしれないからダメ (スコア:1)
講談社じゃなくて小学館だけど昔週刊ヤングサンデー誌で連載してた『おカマ白書』 [wikipedia.org]て作品は抗議あったみたいよ。
Re:抗議されるかもしれないからダメ (スコア:2)
無性愛者というセクシャル・マイノリティな人間からすれば、全然真っ当な要求には見えないです。
同性愛者がその要求をすることが真っ当だと言うなら、この立場で言うと恋愛表現そのものの削除要求が真っ当という事になりますが、まったくもって妥当性を感じません。
# 自称恋愛しない人たちは、ネタっぽく恋愛作品なんて無くなってしまえというのかもしれませんが。
Re:抗議されるかもしれないからダメ (スコア:2)
説明としてはその一言で済むけど、表現としてそれを入れるのは困難で、表現物では平等にそれらを表現していなくてはならないというような要求が真っ当とは言えない、という話しです。
欧米のマスメディアにタレコんだら (スコア:0)
どっちの味方をするのだろうか。
Re:欧米のマスメディアにタレコんだら (スコア:2, 参考になる)
性転換がタブーなのではなくて、はっきりしないのを嫌いますよねキリスト教圏。
らんまのように男モード女モードはっきりしていればそういう魔術だと理解できるし
LGBTも体と心と性対象とをはっきりさせようという運動。
日本人はそのあたりがあいまいでも受け入れられるので、そのセンスで描いたポケモンの一話が
性転換する必然性がはっきりしないから気持ち悪いとなった可能性は大いにあります。
Re:欧米のマスメディアにタレコんだら (スコア:1)
性転換、精神と肉体の性の不一致に対するキリスト教という視点は面白いですね。
つーか、キリスト教に限らず、イスラム教も仏教も性差は確定している事を前提に教義が成り立っているところもあるので、
対象の性が曖昧で不確定な状態は想定外な気がする。
#多分、聖書にはないよなあ。男性の同性愛の記述はあったはずだが。女性はなかったか。
#仏教はもしかしたら言及されているかもという気もするけど
つーか、肉体と精神が別物でありうる、もしくは精神という概念自体が近代的なものだからか。
#デカルト以来ってところか
#存在自体がホラー
Kindle Direct Publishingを使って出版すればいいんじゃないかなぁ (スコア:0)
法に抵触しない範囲で好きなだけ好きなことを描いてほしい。
Re:Kindle Direct Publishingを使って出版すればいいんじゃないかなぁ (スコア:1)
Kindleは無理だろ
正義の味方()からの直接通報はもちろん
正義の味方さんが狙ってますと言うご注進でも動いちゃう
税金対策でアメリカの本社が販売する事にしつつ、実際に商売しているのは日本など余所の国という構造の副作用だな
アメリカの規制と、販売している国の規制、どちらか片方でもひっかかるものは売れない
Re: (スコア:0)
既刊の再発行はできても、原稿料無しで続きを描くのは大変じゃない?
漫画家も仕事なんだからさ。
こうどなはんばいせんりゃく (スコア:0)
これで、掲載再開・単行本化しても、性的マイノリティの個人・団体からのクレームは回避出来るだろう。
集英社?DeNA?の意思表示 (スコア:0)
物語上、後に否定したい命題の「男は男らしく、女は女らしく」という
命題を提示した状態のまま打ち切りというのは、
それは否定してくれるな、という意思表示になりかねないのでは?
連載としては世に出てても、単行本としては世に出てないからいいのかな。
それと、作家がはっきりと後に否定したい部分であると、しているのなら
クレーム対応の武器にはできないんだろうかね。
それとも、言葉が通じる相手ではないことが、わかっているのだろうかね。
Re:集英社?DeNA?の意思表示 (スコア:1)
筒井康隆の断筆宣言を思い出した。
たとえば反差別小説を書くときには、反差別を訴える前段階として「差別シーン」の描写が必要となるわけで…
差別シーン→差別に対するカウンター活動→差別撲滅の大団円みたいな流れでも
一番最初の差別シーンで発禁になるなら反差別表現すら弾圧されてしまって
かえって差別の温床になるのでは、みたいな話があった。
フィリップ・K・ディックが「SF作家はプレコグだ」って書いてたのは本当だったんだなw
Re:ほら見たことか (スコア:3, すばらしい洞察)
「弾圧される側、マイノリティ」というのは、LGBTのことかと思いますが、本件ではLGBTが弾圧をするどころか抗議を行なった事実すらありませんので、「弾圧する側にまわるという例がまた一つ起きてしまいました」というのは、あなたの事実誤認です。
Re:ほら見たことか (スコア:1)
マイノリティが弾圧する側に回った例、ではなく、過剰反応して萎縮する例、でしょ?
マイノリティ支援団体が直接働きかけたわけじゃない(ことになってる)話だから。真実は分からんけどね。
ホントの事を言うなら。「今回のような作品をこの雑誌では絶対載せない」ってのはあってもいいんですよ。
それは雑誌のカラーって奴で。(今回のは雑誌じゃなくwebだろうというのは棚にあげて)
あっちの雑誌では黒人が出てくる漫画は載らない、こっちの雑誌では奴隷漫画は載らない、ってのはあっても問題ない。
その方針の根っこに「抗議団体が怖いから」というのがあったところで大した問題じゃない。
「そういう話題は扱わない雑誌だから」で済むからね。
マズいのは「スタートするのは許したのに、早々に打ち切った」という事例だから。
マンガ家には大きな負担だし、出版社の評判は落ちるし、活動団体まで風評被害が及ぶし、良いことが全くない。
まだ本当に抗議して話し合ったあげくの処理なら、納得しようがしまいが、このような話題について考える一助にもなるのにね。
Re:ほら見たことか (スコア:1)
過剰反応して萎縮する例、でしょ?
果たして本当に過剰反応でしょうか?
世の中、「差別だ!」といってくだらない言葉狩りが横行していますが。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:ほら見たことか (スコア:1)
>つまり、マイノリティは弾圧されるがままでいればいいんですね?
どうしてAll or Nothingの2進数思考になっちゃうのかね?
双方で話し合ってアウフヘーベンを探るって方向で考えられないのはなぜなのか…
Re:ほら見たことか (スコア:1)
> 東京の複数の役所でLGBT者の婚姻証明書の発行が行われもしくは検討されています。
> そして同様の動きを求める声も挙がっています。
> これ自体は法的な効果は何もありません。
> あくまでLGBT者に対する心理的な効果のみです。
これとかですね。
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021101001379.html [47news.jp]
これは、異性のカップルは一定の手続きを踏むことで様々な便宜を受けられるのに対して、同性のカップルはそれが不可能であるという不平等を解消していくための動きです。
「区民や事業者に、証明書を持つ同性カップルを夫婦と同等に扱うよう協力を求める」ことが想定されています。条例(案)なので「心理的な効果のみ」ではありません。
> 他のマイノリティ層でこのような動きは聞いた事がありません。
当事者・支援者の根気強い運動の成果であって、他のマイノリティにも支援が広がればよいと思います。
> 「そもそもLGBTの前に異性愛については現状教育の要項に入ってるんですか?」
入っているどころか、異性愛「しか入っていない」ことが問題視されています。
https://www.change.org/p/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AB%E5%BF%85... [change.org]
性的少数者の存在を無視する限り「異性愛」なる概念も対象化されないので、ある意味「入っていない」と言えるのかもしれませんが。
> 「LGBT以外の性的マイノリティについては対処しなくて良いんですか?」
その答えがどうであれ、LGBT への対処が不要にはなりません。
Re:ほら見たことか (スコア:1)
>「LGBT以外の性的マイノリティについては対処しなくて良いんですか?」
これ、具体的に社会的対処が必要な種類の性的マイノリティって何がありますか?
人間同士:
性別に着目すると異性愛とLGBTで一応網羅されている。
ペドフィリアなどは一定の理由があって禁止されている。
それ以外の嗜好は特に禁止や差別的な取り扱いがされていない(熟女好きでもSM好きでも構わない)
人間同意以外:
そもそも別に禁止も差別的な取り扱いもされていない。
Re:ほら見たことか (スコア:1)
教科書に、異性愛を当然の前提とする記述がある→LGBTの存在を黙殺せず、多様性を許容する表現にしてほしい。
これはわかります。同様に教科書に、「男性はスカートをはかない、女性はズボンをはかないものだ」という記述があれば、その表現は改めるべきでしょう。
あるいは、結婚式場で「男性は燕尾服、女性はウェディングドレス」であれば挙式できるが、逆だと挙式できない、というような制限(聞いたことない。結婚式は個人の趣味嗜好が出やすい場なので、相当なことまで付き合ってくれます)や、異性装で婚姻届を出しに行くと受け付けてもらえない、というようなことがあれば、改善されてしかるべきだと思います。
で、そういうのが実際にあるのですか?教科書で異性装に触れないのは、ゴスロリファッションや毛髪量的に試練を与えられた(challenged)人に触れないのと同じじゃないですか?
前者は服装に関する嗜好の問題だし、後者は人によっては極めて深刻な問題ですが、別に、ゴスロリだからって制度的な差別は受けないし、ハゲでも同様です。
Re:ほら見たことか (スコア:1)
付け加えると、ミス筑駒の盛況を見るに学校教育で異性装が「排除されるべきとされている」とはとても思えません。
Re:ほら見たことか (スコア:2)
> これは、異性のカップルは一定の手続きを踏むことで
> 様々な便宜を受けられるのに対して、
便宜を与える対象になっているのはカップルではなく
その子供に対してなんだよね。
そもそも、異性のカップルの間には子供ができることが
あるという現象がなければ結婚なんていう習慣や制度は
存在しなかったんだし。
結婚制度の目的は「愛し合う二人を祝福する」ことでは
なく、「親に子供の面倒を見させる」ことなんだよ。
結婚制度のこの目的以外の側面はおまけや盲腸みたいなものだ。
「おまけや盲腸」のなかで、とりわけ有害なのはカップルが
自分たちの存在を国家に申告することだ。
余程のことがない限り、国家に「誰と誰は親密である」なんて
情報を申告させる制度は認めるべきではない。
今のところは子供の保護のために仕方がないから
結婚制度を認めざるを得ないなと思うけど、他に
いいやり方をみつけて廃止してしまうのが望ましい。
Re:成長物語の否定? (スコア:2, すばらしい洞察)
成長物語どころか、物語全般に及ぶのでは?
いじめ問題を訴えるための物語を⇒いじめ描写がある、だめだ
反戦を訴えたい⇒議論させるために戦争を肯定するキャラが出した、だめだ
とかとか、これは今適当に考えた例でしかないけど
あらゆる物語の一部分だけ切り取ってみたら、何かしら引っかかる部分はあるだろう・・・。
Re:成長物語の否定? (スコア:1)
>一部分だけ切り取ってみたら、何かしら引っかかる部分はあるだろう・・・。
たとえばこの一部分を害する意図で引用して
「読者に受容され易い語り口を使っているが実のところ誘導を意図した
憶測で誤謬に満ちた意見を語り正しくない論旨を叙述し、
なおかつ責任が無名コメント主に及ばないように意図的な文体を用いている」
などと言いがかりをつけて害悪視する、みたいな場合が該当しますね。
// あくまで不当な言いがかりをつけるために使った例です、誤解なきよう。
Re:商業誌にいろいろ求めすぎ (スコア:1)
なら最初から、微妙なマンガを採用しなければいい。
単行本発売予定まで立ててから、
特段新たな問題がないのに、やっぱやめたってのは、
無責任ではないか?
「マンガ編集なんか無責任だよ」かもしれん。
Re:王手飛車 (スコア:1)
訴えてはいないですが、作品に「特段の問題があるとは思われません」とし、「『性的マイノリティの団体・個人の圧力』という多分にフィクショナルな理由に基づき、表現行為に対して自粛を迫るという行為」を批判する声明を出している団体は出ました。
http://rainbowaction.blog.fc2.com/blog-entry-228.html [fc2.com]