
スイス政府の決断、非正規ダウンロードでも合法 133
ストーリー by reo
勝ち残ったら善、というのも危険 部門より
勝ち残ったら善、というのも危険 部門より
eggy 曰く、
スイス政府は今週、私的使用であれば非正規ダウンロードも合法であるとする決断を下したとのこと (Torrent Freak の記事、本家 /. 記事より) 。
スイスでは 3 人に 1 人がインターネット経由で音楽や映画、ゲームなどを非正規にダウンロードしているという。著作権を保有する側からすれば大きな損失に繋がることから非正規ダウンロードを違法として取り締まるよう訴えてきた。これに伴いスイス政府は 15 歳以上の国民を対象に調査を行った。その結果、違法ダウンロードした分の余剰金はエンターテイメントの他の用途にあてられているため、海賊行為が横行している現状であっても必ずしもエンターテイメント業界が損失を被っている訳ではないとの結論を出したとのこと。
報告書には「これまで記録メディアに新たな技術が誕生する度、都度『不正使用』されてきた。これは進歩に対して支払う対価なのである。新技術をアドバンテージとして活かせる人が勝者となり、この進歩に取り残されて旧来のビジネスモデルに従い続ける人は敗者となる」と記述されているとのこと。スイス政府は、ダウンロードが同国文化の創造において負の影響を及ぼしたということが証明されなかったことから法律を変える必要がないと決断。つまり同国政府は、エンターテイメント業界に対して、「消費者行動の変化に適応しなさい。さもなければ死になさい」というメッセージを突きつけたことになる。
余剰金という考え方 (スコア:5, 参考になる)
いろいろ紛糾しそうな結論ではありますが
経済学的に見れば非常に重要なキーワードである「余剰金」という考え方に言及したのは
鋭い見方であると言えるのではないでしょうか。
経済学のとある一派の考え方で、
結局ある商品が売れるかどうかや景気・不景気や、はたまた国家の隆盛に到るまでは
国民の各個人や各世帯がどれだけ「生活余剰金」を確保できているかによるところが大きい、
というものがあります。
ここで国民全体の「エンターテイメントに使えるお金」を大きな1つのパイとしたとき、
音楽やマンガなどメディアの違いや、さらには個別の作品の良し悪しは
そのパイの中で割合をどれだけ奪えるかでしかなく、
パイ自体を大きくする効果はない(それは生活余剰金が増えない限りありえない)とする考え方です。
つまり不正DLが多くなったから業界の売上が落ちたとか、良い作品を育てなかったから縮小してきたとかは
あまり関係なくて、単に日本国民全体が貧乏になってきたのが全て、ということになります。
まあある意味ギョウカイの努力とかユーザーの善意とかを無下にする考え方なので脊髄で反発したくなりますが
それなりに数字で理論付けされてて一概に否定できないところがあるのです。
誤解を恐れずに言うならば、エンターテイメント"産業"は国民の豊かさが無ければ成り立たない、
豊かさが大きくならない限りパイも大きくならない、ということです。
だからそういう業界の人がパイを大きくしたければ
著作権どうこうとかのロビー活動は実は意味が無いので
・税金を低くする
・官僚の無駄遣いをやめさせる
・小さな政府を目指す
といったところの実現を目指す方向へお金をかけるべき、だそうですよ。
Re:余剰金という考え方 (スコア:1)
小遣い一定の法則でしょ。
最近だと、昔はなかった、携帯代で1万近くとられてるので、
その分、他の分野に使う小遣いが減っているのでしょう。
今は税金を少なくしても、貯蓄にまわるだけ。