映画「ザ・コーヴ」東京での上映館なくなる 258
ストーリー by reo
横浜に行きますわ 部門より
横浜に行きますわ 部門より
イルカ追い込み漁を描いたドキュメンタリー映画で、2009 年のアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞に輝いた「ザ・コーヴ」だが、26 日の予定であったシアター N 渋谷での上映は中止となった (シアター N 渋谷のページ, 毎日 jp の記事より) 。市民団体から内容が反日的であるとの抗議が繰り返されたためらしい。
東京での上映はシネマート六本木もあるから、と思っていたら先日シネマート六本木も上映中止を決定し、東京での上映劇場はなくなってしまった (シネマート六本木のページ, 毎日 jp の記事) 。シネマート心斎橋での上映も併せて中止となったが、大阪はまだ第七藝術劇場での上映がある。「反日映画の上映は許せない」という理由で上映中止に追い込む手法は、二年前の「靖国 YASUKUNI」の上映中止を思い起こさせる。
しかしまあ他にも上映館は 20 館近くあるわけで、自称市民団体の皆様は「自分たちの視界の外でやられれる分には別に構わない」といった柔軟かつ視界の狭そうな抗議ポリシーなのだろうか。「靖国 YASUKUNI」の時も DVD-Video のリリース時にはこれといって販売中止デモとか聞かなかったし。
言論弾圧じゃ? (スコア:5, すばらしい洞察)
Re:言論弾圧じゃ? (スコア:2, すばらしい洞察)
試しに弾圧側を擁護してみる。
今回の映画の問題点は、
・一方的な視点に立った主張……自体は制作者の主張だから問題ではない。
・制作方法……イルカ漁を行っている様子を断りもなく撮影し、肖像権を無視した事件の映画ですよね。これ
・名誉毀損……仕事をしている人に対して、あなたは犯罪者だ!と一方的に決めつけるのは、主張の範囲に収まるのだろうか
このくらい?
そもそも圧力とは何だろう。こんなの見たくないから放映するなってのは圧力かもしれない。たばこの煙を吸いたくない見たくない
からたばこを売るなってのは圧力かもしれない。名誉毀損を助長する様な放映をしないでくれとお願いするのは、圧力なんだろうか。
Re:言論弾圧じゃ? (スコア:3, 参考になる)
>上映してどう判断するかが大事であってさ。 上映自体に圧力かけるっておかしい。
極論すれば、
「ナチスがいかに優れた政治を行っていて、XX人は腐れ民族だから殺されるべきだったんだ」
みたいな映画を作れば、世界中で上映禁止になってもおかしくない。
映画の内容に関係なく、常に上映することを前提に話をするのは非常に頭がおかしい。
#今回がどのレベルに相当するかにもよるけどね。
戦う自由主義 (スコア:4, 興味深い)
>「ナチスがいかに優れた政治を行っていて、XX人は腐れ民族だから殺されるべきだったんだ」
>みたいな映画を作れば、世界中で上映禁止になってもおかしくない。
アメリカにはアメリカ自由人権協会(ACLU)というNGO団体があります。
彼らは「言論の自由はその内容がどんなものであれ守られるべきである」という信念の元、あらゆる言論弾圧と戦っています。
自由を守る立場の彼らは妊娠中絶の法規制に反対したり、同性愛者への差別の禁止を主張していたりする、立場的には左翼的なリベラルに属しているのですが、彼らは「あらゆる言論弾圧」に反対しているので、時として右派勢力の権利を守るために行動することもあります。
一例として、公共の場でデモ行進をすることを禁止されたアメリカ・ナチ党の裁判に協力し(アメリカ・ナチ党の側の弁護士として)、彼らがデモをする権利を勝ち取りました。
また「集会の自由」を守るために、KKK(白人至上主義結社)が州政府に対して起こした裁判に弁護士を派遣して協力し、KKKの集会の自由を守りました。
ACLUが派遣した黒人弁護士がKKKを支援し、ユダヤ人会員の納めた会費でもってアメリカ・ナチ党の裁判の支援が行われる。
仮にアメリカ・ナチ党やKKKが権力を握っても、ACLUの主張する言論の自由など微塵も認めようとしないでしょう。
にも関わらず、あらゆる自由のためにACLUは支援の手を惜しみません。
「寛容主義は不寛容に対しても寛容的でなければならないのか?」という「寛容のパラドックス」を彼らは鼻で笑い飛ばし、平然と不寛容に対しても援助の手を差し伸べます。
彼らの信条はヴォルテールの言葉に集約されているでしょう。
『私はあなたの意見に反対だ。しかし、あなたがそれを主張する権利は命を掛けて守ろう』
#こういう団体が全米で50万人の会員を集めているんですからまだまだアメリカも捨てたもんじゃありません。
さて。この『ザ・コーヴ』ですが、東京で上映会が行われます。
http://www.tsukuru.co.jp/thecove.html [tsukuru.co.jp]
来週水曜の6月9日に中野区のなかのZEROホールで上映会とシンポジウムが行われるとか。
興味深いのは民族派右翼一水会の鈴木邦男氏もこのシンポジウムに出演していること。
#『右翼は言論の敵か』(ちくま新書)を著している鈴木邦男氏もこの騒動に意見があるのかもしれません。
Re:言論弾圧じゃ? (スコア:2, すばらしい洞察)
ただし、言論の自由を維持するためには、そのような映画の上映はすべきではないという矛盾がありますが。
左翼のダブルスタンダードはケシカランと思いますよ。
都合のいいときだけ言論の自由を錦の御旗にするのだから。
日本共産党が住宅地で拡声器で誰も聞いてない演説をダラダラやるのを言論の自由として認めちゃってるから、
右翼モドキが住宅地で拡声器で誰も聞きたくない下らない話をダラダラやるのを認めざるをえないのですよ。
あ・・・どっちも中身は左か。
ちなみに、左翼の人達は、
公安の息のかかった偽左翼セクトが武装闘争で正当なる我々の活動を妨害してきた上に国民に左翼運動を学生のアホな祭りのように印象づけて国民の支持を失わせたのはケシカランだそうです。右翼のフリをして人様に迷惑をかけて国民の支持を失わせる工作を左翼がやってるのはスルーで。
Re:言論弾圧じゃ? (スコア:3, すばらしい洞察)
> 左翼政党民主党が推進するフィルタリングと言う名の問答無用の「検閲」のような話でもないし。
ところが東京都では、いわゆる「非実在青少年」を規制する法案を推進してるのが自民・公明党で、反対してるのが民主党 [nicovideo.jp]なのだが。
はっきりいって、この手の問題は右左関係なく「パターナリズム [wikipedia.org]」対「リバタリアニズム [wikipedia.org]」の対立なので、既存政党の構図に当てはまらないことを理解する必要がある。
言論弾圧です (スコア:4, 参考になる)
>普通に文書や口頭で紳士的に抗議するなら言論だろうけれど、
>怒鳴りまくったり、個人宅に昼夜問わずに押しかけたりしたら暴力だと思う。
>で、今回抗議した方はそういう暴力的行為に及んだの?
>そういう情報あるの?
はい。
それも、個人宅に押しかけた連中が自分でその証拠をyoutubeにアップロードなさっておられます。
http://www.youtube.com/watch?v=canoUSKYlfE [youtube.com]
「出て来い売国奴!」「いるのは判ってるんだぞ!」「***号室の****はテロリストだ!」と社長宅の玄関前で大騒ぎするのは暴力だと言っていいんじゃないでしょうかね。
>抗議の内容から根拠無く似非右翼な街宣車のイメージで考えたりしてませんか。
>主張の内容によって表現や言論すること自体のOK/NGを判断するのは「言論の不自由」ってのにはみんな賛成なんだろうから。
http://www.youtube.com/watch?v=dvVwLIuCU2U [youtube.com]
つーわけで、コレを見るかぎり右翼な街宣車のイメージで考えてもOKだと思います。
Re:言論弾圧じゃ? (スコア:2, すばらしい洞察)
漁師さんを「あいつらはジャパニーズマフィアだ」と説明していたりするのは、前提となる事実に重大な誤りがあることには当たらないのでしょうか。
それ以上に、隠しカメラを勝手に設置して撮影したものであるなど、元々の映像自体にも問題が大きいという点はどうでしょうか。
なお、Wikipedia ソースで恐縮ですが米軍の横田基地内でも (内容を支持しているという誤解を避けるため) 上映を取りやめ [wikipedia.org]ており、そういう判断が行われる程度には「問題を孕んだ」作品ですよ。
ついでに言うと、その判断に対して監督は DVD 100 枚を進呈するなどしており、日本でも輸入盤を普通に入手 [fantasium.com]できたりします。
以前 (スコア:1, すばらしい洞察)
カルデロンちゃん(だっけ?)の自宅周辺に乗り込んで、聞くに耐えない罵詈雑言を吐き散らしていった人たちがいたけど、
まああれだって「会」を名乗ってる以上は“市民団体”だからね・・・。
今回も似たような感じで、ルサンチマンを持て余す多くの個人の烏合なのではないかと想像。
でまあ、
仮にイルカ愛な人びとが敵だったとしてさ、敵を知ることは何より大事なんじゃないのか? と思うんですが。
敵から目を背けて「見たくない見たくない見たくない…」ってね・・・・もうアホ以下かと。
結果としてプロモーションになる (スコア:4, 参考になる)
結果としてこの報道を通じて「へえ、日本で上映されるんだ」という認知度は格段に高まった。
見るなと言われるとついつい見たくなるのが人間心理であって、とくに好奇心の強いインテリ
階級にはその傾向が強い。その結果として、とくにDVDで発売された場合の販売枚数の期待値は
ほとんどヒトケタ上がったと思う。
# ついでに、乗せられて見てしまった後「あまり面白くなかった」と思う人が多いだろうとも予想する。
アニマルプラネットで続編の模様(Re:結果としてプロモーションになる (スコア:5, 参考になる)
色々と手を廻して現物見たのですが、これは酷過ぎる。と言う、勧善懲悪の「物語」でしたよ。ドキュメンタリーとしてはお粗末すぎる。
「鯨やイルカを捕る『ヤクザ』の実態を暴く正義の自然保護集団」と言う図式で進行していくので見てるのが苦痛でした。
元々捕鯨賛成だから。というよりも、太地の人の民族性とかそう言うものを踏みにじって悪魔として描くことで、見てる人の溜飲を下げようという悪意のようなものを感じた。「悪魔」「ヤクザ」が不穏当なら、アフリカやニューギニアの人々を劣等民族として見世物にしたヤコベッティの冒険映画に見られるような民族的な傲慢と言い換えますが。
この映画の上映を妨害してるのは在特会らしいという話を耳にしましたが、この件に限っては彼らに間違いを指摘できない。本来なら彼らのようなごんたくれではなくマトモな右翼が抗議活動するべきだ(出来れば監督の家の近くまで行って)。そういう類の悪意の塊だ。
「創」誌がこの問題を取り上げて座談会をやっておりまして抜粋しますが、アメリカでの興収がそんなに大きくなかったとはいえシー・シェパードのパトロンであるアニマル・プラネットがこのコンテンツの「続編」をテレビシリーズで放送することを決めるなど、エコ問題に敏感な類の白人には評判がよかった感じがします。
ある意味、この捕鯨問題というのは水産庁のプロパガンダ云々という部分とは別の軸として、有色人種との融和が進んでおおっぴらにやりにくくなった白人(と言うかアングロサクソン)至上主義・ユニラテラリズムの世界全体への押し付けとそれによって自民族の独自性が押しつぶされてしまう・地元文化の独自性を保ちたい人々の対立軸=民族主義同士の衝突というのがシー・シェパードの跋扈以降、明確に出てしまってると思います。
80〜90年代は水産庁の御用言論人がこの手の話を唱えてはいたものの現実問題としてはこの軸はリアリティがなかったのですが、アングロサクソン単独の優位性が消し飛んでしまった今になってリアルになったのは皮肉なことだと思います。
Re:結果としてプロモーションになる (スコア:1)
報道等で知った印象 (スコア:4, すばらしい洞察)
市民団体 (スコア:3, おもしろおかしい)
市民団体は反日でしょー?
Re:市民団体 (スコア:3, すばらしい洞察)
市民団体といっても、上下左右いろいろございまして。
Re:市民団体 (スコア:2, おもしろおかしい)
>市民団体といっても、上下左右いろいろございまして。
左が市民団体で右が国民団体だとおもってたよ!
Re:回れ右 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:市民団体 (スコア:1)
最近は市民団体にも右左があるんですよ。
街宣右翼みたいな事やってる左翼系の団体まで市民団体、って言ってしまうんなら、
右翼系の市民団体だってありえる訳ですし。
件の映画について言えば、
左翼系の市民団体の抗議で上映中止になった映画もあるんだし、
どっちもどっちだと思いますが。
Re:市民団体 (スコア:1)
まあ、なんていうか、逆効果だよねえ。自分たちの狭量さもアピールしちゃう結果になってるし。
海豚猟を擁護したいとしても、反海豚猟映画くらい上映させとけばいいんだよ。
その上で、伝統であるとか、文化であるとか、事実とは違うところとか、そういう主張を展開した方が効果的。
逆に、そう言うテーマで映画を撮ってみてはどうだろう?
市民団体からの抗議⇒実は (スコア:3, 興味深い)
イルカより、人間のほうが大変です。
水銀蓄積問題。
そのうち、イルカの呪いとか言われるんだろうな。
Re:市民団体からの抗議⇒実は (スコア:4, 参考になる)
先月の、"「捕鯨の町」太地町住民、毛髪水銀が全国平均の4倍"
という報道を受けてのコメントじゃないですかね。
尤も、今回の数値では顕著な健康被害はないと思われると専門家が述べていますが。
http://www.asahi.com/health/news/OSK201005090110.html [asahi.com]
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24664 [yomiuri.co.jp]
Re:まぁ宣伝でしょうねぇ (スコア:2, 興味深い)
>> 映画館で上映することに意義があると考える人達
日本の映画配給業界で知られている一般論で言うと,単館上映だろうと何だろうと映画館で上映したことがあるかどうかでDVDの売上/レンタル数に有意な差が出るらしいです.DVDに「~年公開作品」と書けるか「日本未公開作品」と書かれるかという小さな違いだけなのですが,それでも差があるんだそうで.
で,だからこそ「銀座シネパトスで1週間だけ公開」みたいな妙な上映があるんだそうな.つまりその手のやつはアリバイ作りのための上映なので,そもそも興行収入には何も期待してないから赤字でもオッケーらしいです.
あれ?「プライド 運命の瞬間」は? (スコア:3, 参考になる)
「プライド 運命の瞬間」の例を除外して、反対理由を「反日映画の上映は許せない」に
限っているところに、ミスリードを狙う意図が見え隠れします。
Re:あれ?「プライド 運命の瞬間」は? (スコア:4, 参考になる)
ウィキペディアより
映画演劇労働組合連合会(中央執行委員長:高橋邦夫)は、この映画や『ムルデカ17805』については上映に反対し、『靖国 YASUKUNI』については表現の自由を根拠に上映するように主張した[1]ことから、大原康男や井沢元彦などから、そのイデオロギーからの二重基準を批判されている(『産経新聞』2008年4月23日)。井沢は、『靖国 YASUKUNI』では表現の自由の危機を訴え、公開への圧力や妨害を批判した高橋が、『プライド・運命の瞬間』に対しては全東映労働組合連合会の中心人物(副執行委員長)として「検閲」をおこない、「侵略戦争美化の映画」のレッテル貼りをおこなったことや公開中止の圧力をかけていたことを挙げ、「このような二枚舌の人間に「表現の自由」を語ってもらいたくない」と述べている(『SAPIO』2008年5 月14日号「SAPIO'S EYE 特別版‐映画『靖国』論争で思い出すべき10年前の「上映中止要求」事件/井沢元彦」)。
街宣活動の正当性を主張する「主権回復を目指す会」 (スコア:3, おもしろおかしい)
http://www.shukenkaifuku.com/KoudouKatudou/2010/100511.html
映画『ザ・コーヴ』は日本人の食文化を意図的に歪めた作品であり、
これを上映することは多くの国民の感情を傷つける。よって一国民は己の名誉を守るため、
上映中止を求める街宣活動は憲法で保障された言論の自由に値する。
Re:街宣活動の正当性を主張する「主権回復を目指す会」 (スコア:1, すばらしい洞察)
街宣活動が言論の自由とは、さすが「美しい日本」はちがいますな。
アレゲ?tech?スタンス? (スコア:2, おもしろおかしい)
まぁ、とりあえず、事の是非は置いておくとして、政治的にナーバスな問題を
取り上げる勇気には一定の評価があって然るべきだとは思うが、/-.jでわざ
わざ取り上げる問題であったのか、ちょっと不思議。
まぁそれも良しとしよう。しかし、一つ得心が行かない事がある。
これは、このエントリが「/.-jの政治的スタンス」と受け取られかねないコト
コレを考慮したエントリでなかったのは頂けなかったかなぁ?と思う。
たしかに、都内で観賞出来なくなってしまった無念さは解らなくはないが
それを、自称市民団体の視界の狭い抗議行動などと、わざわざフレームのもとに
なるような煽情的な文章を使って表現する必要性があるのか甚だ疑問だし、
それが、/.-jの看板背負ってやっている立場の人の、一映画ファンとしての
個人的発言なのか、/.-jとしての政治的スタンスとしての発言なのか明記
されていないために、尚更フレームの素になりそうな気がした。
書くなとは言わないけど、もうちょっと精査推敲して欲しかったなぁ....って話。
Re:アレゲ?tech?スタンス? (スコア:1)
>これは、このエントリが「/.-jの政治的スタンス」と受け取られかねないコト
スラドが政治をネタにすることはあってもスラドが政治団体でないことくらい見れば分かるじゃない。
政治的スタンス云々なんて考える奴の方が異常。
Re:アレゲ?tech?スタンス? (スコア:3, おもしろおかしい)
タレコミじゃないから、さらに/.-jの政治的スタンスなのかと誤解を
招きやすい結果になっていると思うのですよ。
編集者の個人的見解ならば、然るべき箇所に書けば良いと思うのです。
もし、/.-jのエントリとして書くならば「大阪はまだ第七藝術劇場での上映がある。」
までにして、それ以降は、書かずにおくか、どうしても書きたいのであれば
「一映画ファンの編集者としては」等の立場を明確にした前置きをした上で
煽情的な文章を使わず書けば、誘導だの色々言われずに、もっと本質的で
建設的な議論が出来るのではないかと思いました。
Re:アレゲ?tech?スタンス? (スコア:4, すばらしい洞察)
そうですね。
さらに、あれがもしコメントなら、荒らしかフレームの元モデがついてもおかしくないと感じます。
ストーリーから、事実と推測と意見をそれぞれ出しておきましょう。
事実:
・イルカ追い込み漁を描いたドキュメンタリー映画で、2009 年のアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞に輝いた「ザ・コーヴ」
・26 日の予定であったシアター N 渋谷での上映は中止となった
・シネマート六本木も上映中止を決定
・東京での上映劇場はなくなった
・シネマート心斎橋での上映も併せて中止
・大阪はまだ第七藝術劇場での上映がある
・他にも上映館は 20 館近くある
推測:
・市民団体から内容が反日的であるとの抗議が繰り返されたためらしい。
・「反日映画の上映は許せない」という理由で上映中止に追い込む
意見:
・東京での上映はシネマート六本木もあるから、と思っていたら
・「反日映画の上映は許せない」という理由で上映中止に追い込む手法は、二年前の「靖国 YASUKUNI」の上映中止を思い起こさせる。
・自称市民団体の皆様は「自分たちの視界の外でやられれる分には別に構わない」といった柔軟かつ視界の狭そうな抗議ポリシーなのだろうか。
・「靖国 YASUKUNI」の時も DVD-Video のリリース時にはこれといって販売中止デモとか聞かなかったし。
このうち特に、以下の点が整理されずにストーリーに混入されているのは、(編集を通ったタレコミであるなら)どうかと思います。
・理由が推測だが、それを前提として関係ない映画のことを(思い出話として)引き合いに出す。
・推測で相手を侮蔑する。
・自分が知らないことを、起こらなかった事実のように書く。
・関係のない映画の抗議行動を知らないことで、今回の(おそらく存在するであろう)抗議行動の方針を推測する。
(論理的な飛躍がある。おそらく関係のない映画の抗議団体と、今回の映画の抗議団体が同一であるという暗黙の仮定をしている)
これらは、(もしも事実であったとしても)根拠や情報源を示さずに書いた場合は、単なる中傷でしょう。
# 結果的に正しいかどうかは重要ではなく、ストーリーの建て方として。
もうちょっとちゃんとしようぜ:-P
Re:アレゲ?tech?スタンス? (スコア:2)
『自称市民団体の皆様は「自分たちの視界の外でやられれる分には別に構わない」といった柔軟かつ視界の狭そうな抗議ポリシーなのだろうか。』
という一文を読んで本当に理解できないのであれば、説明するだけ無駄だと感じますが丁寧に説明します。
誰が
→不明です。ストーリーの基本である「〜曰く」が無く、編集者の感想なのか、タレコミ人が存在するかも判りません。patagonさんによる (#1775163) の投稿はそれを問題にしています。
誰に対して
→「自称市民団体の皆様」に対してです。この場合そのような団体が存在するかは推測に過ぎません。前後の文脈から『シアター N 渋谷での映画「ザ・コーヴ」上映に抗議した団体』を指していると推測できます。
何を中傷したのか
→『「自分たちの視界の外でやられれる分には別に構わない」といった』という「誰か(『〜曰くの人』)」の根拠のない仮定によって、
『柔軟かつ視界の狭そうな抗議ポリシー』という、存在することが不明な抗議団体の、活動方針を、中傷しています。
なお、中傷とは、根拠無く悪口を言うことを指します。
私は、上記の文脈で該当の文章では、悪口である、相手の社会的評価を害する意図があると読み取ったため (#1775427)にて問題にしました。
最後に、なぜこのように丁寧に(#1775560)のAnonymous Cowardに反論したかと言えば、巻き込まれたくないからです。
Anonymous Cowardは、日本語訳こそ「匿名の臆病者」となっていますが、匿名ではありません。
#1775560のACはもしかすると純粋に疑問に思っただけかも知れませんが、「もうちょっとちゃんとしようぜw」というのは、(文脈から、また、嘲笑・揶揄の意味合いを持つ記号である「w」をつけているため)「#1775427には中傷はなく、事実であるという主張」だと読み取りました。それに対して反論しないのは、自身がそれに納得・賛同したと受け取られかねないと感じたからです。
再度強調しますがslashdotにおけるID, ACは、カジュアルな匿名にすぎません。
# 誤解を招かないよう極力紛れのない書き方を心がけましたが、何らかの政治信条を表明している投稿ではありませんし、その意図もありません。
# 推測、仮定、事実、意見を分けずに書くストーリーを問題視しているだけです。
Re:アレゲ?tech?スタンス? (スコア:2)
編集者が自分で書いて掲載した場合は「○○曰く」が付きません。覚えている限り新年の挨拶 [srad.jp]が毎年その形。年初の挨拶以外でもたまにですがこの形の記事があります。
映画の影響力 (スコア:2, 興味深い)
この映画を上映したところで、それほど影響力は無いのではないかと。
結構な金を払わないと見れないし、見たからといってどうなるものでも無いでしょう。
(こういう映画を選んで見るような層は特に。)
内容に関わらず、あらゆる表現は規制されるべきでは無いと思っていますから、
このような行動は市民団体さんにはやめて頂きたいところです。
情報を調べる術がない昔ならいざ知らず、今はいくらでも情報を得られますから。
※私自身はこの映画を見る気も、これ以上イルカ漁の問題について調べることも時間の無駄なのでしませんけど
Re:映画の影響力 (スコア:3, おもしろおかしい)
内容に関わらず、あらゆる表現は規制されるべきでは無いと思っていますから、このような行動は市民団体さんにはやめて頂きたいところです。
それって、矛盾してない?「市民団体さん」は、「やめていただきたい」って言ったわけだよね。それをあなたは、「やめていただきたい」と言う。つまり、「やめていただきたい」を「やめていただきたい」と。これら二つの「やめていただきたい」に差はあるの?
Re:映画の影響力 (スコア:2)
それって、矛盾してない?「市民団体さん」は、「やめていただきたい」って言ったわけだよね。それをあなたは、「やめていただきたい」と言う。つまり、「やめていただきたい」を「やめていただきたい」と。これら二つの「やめていただきたい」に差はあるの?
あるにきまってんだろw
しきい値 1: ふつう匿名は読まない
匿名補正 -1
Re:映画の影響力 (スコア:2)
決まっちゃいませんよ。どちらも相手に表現活動を「やめろ」と言ってる点では変わりません。
決め付けないで、自分でよく考えてみることが重要です。
あー、「言論の自由」を「大声で相手の言論をかき消す自由」と勘違いしてる人か。
大声で相手の発言を遮り「君が発言する時に私は邪魔をしないから、私が発言する時は静かにしていてくれないか?」とたしなめられると「お前に俺を黙らせる権利などない!これは言論の自由の侵害だ!」とか騒ぎ出す人って時々いるよな。
しきい値 1: ふつう匿名は読まない
匿名補正 -1
Re:映画の影響力 (スコア:2)
しきい値 1: ふつう匿名は読まない
匿名補正 -1
Re:映画の影響力 (スコア:1)
私も影響力はあまりないと思ってます。
イルカを食べてる人たちだって昔はTVでフリッパーや海のトリトンを観て感動してたかも
しれないし、反権力をぶち上げる左翼活動家が総理になったりします。
日本人って置かれた場面によって感情を切り替えるのがわりと器用のような気がするんです。
というか一貫性にさほどこだわらない。
それはいい面でも悪い面でもあるんでしょうけどね。
そういえば反捕鯨の人が盗んだクジラ肉を食べてましたよね。
少々の水銀なんてさ、フグの肝を食すような人にしてみれば食通の証ですよね。
〜◍
Re:映画の影響力 (スコア:3, おもしろおかしい)
それ以前に、自分なんて小学生の頃から半田付けで鉛入りの半田の煙を
さんざん鼻からキメて育ってますから、それこそ技術者の証って感じですよねぇ。
ザ・コーヴ側の勝利 (スコア:2, 興味深い)
中立的な立場でトピックを立てるべき (スコア:2)
こうした映画の上映拒否運動を批判するだけのトピックを作成するのは、どうなんでしょ?
映画の撮影を拒否したのに、隠し撮りまでされた住民の感情はどうなんでしょ?
イルカ猟反対のために、何をしてもいいだろう的な行動に反対の声を上げないと
捕鯨反対のシーシェパードのような事にならないか非常に心配です。
Re:中立的な立場でトピックを立てるべき (スコア:2)
PVが減って広告収入が少なくなったので、たくさんの反響さえあればOKになったのかな?
と穿った見た方をしてしまうんですが、気のせいでしょうか?
コメントが多いってよりはスレッド全体が荒れているようにしか見えません。
トピック元に「フレームの元」ってモデ付けられたら最高なんですけどね:p
上映する所が無くなっても、つべで見るからいいもん (スコア:2, すばらしい洞察)
考えてみたら、この監督をはじめ、問題提起するドキュメンタリー作ってる人はYouTubeなんかで無償公開するべきなんじゃないだろか?
『俺の主張はこうだ。反論するならちゃんと見ろ。ちゃんと見るためには金払え』ってのは、何かおかしくない?
盗撮映画 (スコア:2, すばらしい洞察)
日本は自由の国なので、反日映画を公開することは構わないけど、
あんな盗撮映像に一方的なコメントを付けた物を「映画」と称して上映する事が問題なのでは?
たとえは悪いけど、臓器移植を待っている患者さんの日常を盗撮して、「人が死んで臓器が出るのを待っている人々の実態」とか銘打って、「人の命の大切さを投げかける映画」だといって公開しても良いのでしょうか。
映画という限りには、それなりの撮影手段を執るべきだと思います。
"Political Incorrect"という上映区分を作ればOK (スコア:1, 興味深い)
Re:"Political Incorrect"という上映区分を作ればOK (スコア:3, すばらしい洞察)
表現の自由に対するこういう「義務づけ」=強制こそまさに言論統制としての Politically Incorrect の例ですな。民主的(自由主義的)な観点からすれば、ですが。さらに何が国益・反国益かということにお墨付きをあたえようと言う…
日本の場合は、政府・自治体による強制以外に「業界団体による自主規制」なんてのがあるのでさらに嫌らしいですが。自主規制しなかったら業界から圧力って何が自主なんだか…
Re:"Political Incorrect"という上映区分を作ればOK (スコア:2)
元のコメント(1775107)は不法侵入(があったとして)によって撮影されたことを「国益に反する」"Political Incorrect" と言っているわけではないでしょう。
「表現の自由」は民主主義を支えるとても大切な権利ですが、もちろん無制限ではありません。しかし「国益」と主張されるものごときに民主主義を侵害されるほどの値打ちはありません。というより民主主義国家にとっては表現の自由の侵害こそが国益に反する、つまり Politically Incorrect だという意味でコメントを書きました。
プライバシーの権利や青少年の健全育成(個人的には?がつくこともありますが)等々が表現の自由を一定制限することに異議はありません。
もっとも「ザ・コーヴ」が「不都合な真実」だとすれば海豚漁をしている人達に不利益があるからといって、上映自体が妨げられるべきとは思いませんが。野生動物の保護や自然破壊について訴える作品はほとんど全部誰かに不利益がありそうですし、他にも「沈まぬ太陽」だって「蟹工船」だって不利益を被った会社や人はいるでしょう。
立ち入り禁止区域に入ったとか、目的を隠して取材したとかの、撮影方法に問題があるとされる点は、その非を撮影者に問うべきレベルのことでしょう。これが、たとえば虚偽の話をノンフィクションと偽っているとかの話で、上映自体が偽計業務妨害罪に該当するような場合であれば、上映差し止めは当然という話になるでしょうが。
まとめ:
Re:上映中止 (スコア:2, おもしろおかしい)
文句をつけること。
手段のためには目的を選びません。
Re:上映中止 (スコア:1, すばらしい洞察)
要するに盗撮映画w (スコア:4, すばらしい洞察)
主義・主張の是非はともかく、目的のためなら手段を選ばないという下品さすら感じます。
clausemitz