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著作権

コピーガード付DVDを合法的にリッピングできると謳うソフト 44

ストーリー by hylom
線引きが難しい 部門より

Anonymous Coward曰く、

RealPlayerで有名なRealNetworksが、コピーガード付きDVDを「100%合法的に」リッピングできると謳うソフト「RealDVD」を発表した。

市販されているDVDビデオには何らかのコピーコントロール技術がかけられていることが多いが、現在ではコピーコントロールを除去してDVDをリッピングするツールが出回っている。しかし、このようにコピーコントロールを除去することは(国によっても異なるとは思うが)法律的にグレーな行為であった。そこでRealDVDでは、「リッピングしたコンテンツに新たなコピープロテクションを追加する」ことでこの問題を回避しているとのことだ(The Inquirerの記事)。

RealDVDのWebサイトでは、リッピングしたDVDのコンテンツは「認証された機器」でしか再生できないという制限はあるものの、DVDドライブ不要で省電力にもつながる、メディアを傷つける心配もない、そして100%合法だ、と述べられている。

コピーガードを破るのはNGだが、コピーガードを破っても別のコピーガードを付けるからOK、というのはなんか釈然とはしないが、法律的には本当に100%大丈夫なのだろうか。ちなみにこのソフト、ダウンロード版が29.99ドル、パッケージ版は49.99ドル。

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  • 素朴な疑問 (スコア:3, 興味深い)

    by tks256 (30608) on 2008年09月11日 12時38分 (#1419255)
    あくまで日本の、復号に関する点のみの話なんですが、
    ・地デジでいうと、B-CASの鍵を、別の機器から読み込んだり、NWで共有して復号することは法的にOK
    ・B-CASの復号化アルゴリズムを解析して、B-CAS無しで解析してしまうことは法的NG
    なんですよね?

    DVDのリッピングは、「復号のためのアルゴリズムを利用している」からNGと言われていると認識してるんですが、
    そのアルゴリズム使ってる以上、再度暗号化してもNGなんじゃないですか?

    そもそも、ソフトウェア使えば自由に複製出来てしまうのだとしたら、
    それってフェアユースになるんですかね?
    そのソフトが複製回数カウントして著作者に金払うとかなら別ですが……
    • Re:素朴な疑問 (スコア:5, 参考になる)

      by taka2 (14791) on 2008年09月11日 13時34分 (#1419306) ホームページ 日記
      日本の法律での話ですが、デジタル放送の暗号化(MULTI2)やDVDの暗号化(CSS)は、アクセスコントロールであってコピーコントロールではないと言われてます。(複製する時だけではなく、単に視聴する場合でも暗号を復号する必要があるから)
      まだ裁判沙汰にはなってないので確定ではないですけど、CSSについては文化審議会の判断 [mext.go.jp]もありますから、今のところはまず間違いないでしょう。

      コピーコントロールは著作権法第30条 [houko.com]の述べる「技術的保護手段」にあたるので、これを破って複製すると「私的複製」にあたらなくなり、複製権の侵害となります。
      でも、アクセスコントロールの場合は、それを破って複製しても、その用途が「私的複製」の範囲に収まる限りは、著作権の侵害にはなりません。

      ですから、
      > ・地デジでいうと、B-CASの鍵を、別の機器から読み込んだり、NWで共有して復号することは法的にOK
      > ・B-CASの復号化アルゴリズムを解析して、B-CAS無しで解析してしまうことは法的NG
      どっちも「複製権の侵害になるか」という点では合法です。

      後は、アクセスコントロールとして、暗号化する側との契約問題が出てきます
      CSSを復号する正規のライセンスが取得できなければ「正式に認められたDVDのプレイヤー」を名乗れませんし、
      MULTI2を復号する正規のライセンスが取得できなければ、「正式に認められたデジタルチューナー」を名乗れなくなります。
      今回、RealDVDがHDD上でさらなる暗号化を施すのは、正規の手段でCSSのライセンスを取得するための方便でしょうね。
      親コメント
    • Re:素朴な疑問 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年09月11日 12時47分 (#1419265)
      他の人も書いているけど技術的な法の抜け穴を狙っているのではなく、この手段自体がフェアユースの手段だとして押し通すつもりじゃないかな。
      つまり、再暗号化は「コピーは出来ても正規ユーザー以外の人間には使えません」とする為のものですね。
      その理屈が通りかどうかは知らないけどアッチはそういうチャレンジャーな会社は多いし。
      #現でなく前のNapstarなんぞアレで企業として利益を上げる運営しようとしていた訳だし。
      親コメント
    • by Kazsa (25846) on 2008年09月11日 13時34分 (#1419307) 日記
      DVD上のデータをそのままコピーするとか書かれているので、CSSの掛かったままのファイルをコピーするんだと勝手に解釈してますが、そうだとするとCSSを解くためのメディア鍵も何らかの方法でコピーしてるんでしょうね。
       メディア鍵を改めてDVDに焼くことはできない (ことになっている) ので、複製は作れないんでしょうが、本当に抜け道はないんでしょうか。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >DVDのリッピングは、「復号のためのアルゴリズムを利用している」からNGと言われていると認識してる
      よく聞く話なんですけど、
      DVDのは、日本国内ではコピーガードとして法的に認められていない。
      っていうのはどうなんでしょう?

      参考
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%8... [wikipedia.org]
      のCCSの所に
      >CSSの位置づけは「アクセスコントロール技術」であり、
      >著作権法で保護されているコピーガードには該当しないというのが
      >文化審議会の見解である。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月11日 13時40分 (#1419313)

    複製する権利を認められていないものを複製したとありゃ違法ですわな。

    • by Anonymous Coward on 2008年09月11日 16時00分 (#1419416)
      認められる複製なら合法ですな。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        複製する権利を認められていないものを、「認められる複製」なんてないのですよ。
        わかりますよね?
        そういう非常識な人々がいるから「コピーガード」なんて無粋なものがわざわざ必要になるのでしょうね。
        コピーガードが付いていようがいまいが、複製を禁止とされている場合、複製はいけません。

        • 著作権は無制限に適用できるわけではありません。日本の著作権法で説明しますが、「複製する権利」は著作権法21条 [houko.com]で「複製権」として決められていますが、そもそも著作権は無制限にどんな場合にでも有効なわけではありません。
          著作権法第30条 [houko.com](私的使用のための複製)で

          第30条 著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
          となっており、「私的使用」のために複製する分には、著作権者は「その複製を禁止する権利」なんて持っていないのです。
          そのため、「私的使用」である限りは、著作権者の許可不許可を確認するまでもなく、合法に(著作権を侵害することなく)複製することができます。それが元コメント者の言う「認められる複製」ですね。

          ここで注意しなければならないのは、上記条文には「次に掲げる場合を除き」の部分です。そこには

          2.技術的保護手段の回避(略)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合
          という文があります。
          つまり、複製するにあたって「コピーガードを破ってない」のであれば、複製したファイルを「家庭内に準ずる範囲」に留めておく限りは「私的使用」として著作権が及ばないため、著作権の侵害をすることなく「複製を禁止している著作物の複製」が合法的にできるのですが、
          もし「コピーガードを破った」のなら、それが家庭内に準ずる範囲で利用する複製であっても「私的使用」にあたらなくなり、「複製を禁止している著作物の複製」は著作権の侵害になってしまうのです。

          あとは、DVDのリッピングにあたって、コピーガードを回避する必要があるかどうかですが、DVDの暗号化(CSS)は文化審議会が技術的保護手段 [mext.go.jp]ではないとの見解を出してるぐらいですので「DVDにはコピーガードはかかっていません」。ですから、「複製を禁止しているDVDをリッピングして家庭内に準ずる範囲で使用」するのは著作権の侵害にはならないということになるのです。

          あと、ついでに書いておきますが、ここ(/.-J)でよく見かける、似たような話題に引用がありますね。
          「引用」についても著作権法で規定されており、それに従った「引用」には著作権が及びません。
          そのため、たとえ著作権者が「引用を禁止」と主張していても、適切な「引用」であれば、著作権を侵害することなく合法的に行うことができます。
          他にもいろいろ「著作権の制限」はありますが、それらに従った範囲の行いであれば、そもそも「著作権者はその行為を許可・禁止する権利を持っていない」ので、たとえ著作者の意向に沿っていない行為であっても、権利を侵害することなく著作物を利用することができるのです。
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2008年09月11日 17時28分 (#1419467)

            ということはつまり複製しちゃいかんものは複製してはいけないというコトですね。

            親コメント
            • by Anonymous Coward
              テクノロジーじゃなくてトートロジーでしたか
              • by Anonymous Coward
                >テクノロジーじゃなくてトートロジーでしたか

                もっと簡単に言ってあげないと彼には判らないよ。
                「ボクがコピーしちゃいけないっていったからコピーしちゃいけないの!」
                ってのがガキの戯言だってことに気づいてほしいところだ。
              • by Anonymous Coward
                気付いてないなぁ。

                ・複製不可なものは不可。(大元)
                ・複製可なものは可。(大元の次)

                と、全く別のことを言っているということを。
                それに引っ掛かってはいけません。(w
              • by Anonymous Coward
                大元の「複製する権利を認められていない」の部分について、「法的に認められていない」なのか「著作者によって認められていない」なのかどっちに解釈したかが食い違ってるだけだろ。
                その辺を整理したのが#1419455なわけだな。
          • 「DVDにはコピーガードはかかっていません」
            勘違いなさっているようですが、多くの DVD にはコピーガードは掛かっています。
            VHS の頃から御馴染みのマクロビジョンとかその手の類のやつですね。
            なので、リッピングすることは「技術的保護手段の回避」には当たらないけど、DVD プレーヤからビデオデッキ等へのダビングは「技術的保護手段の回避」に当たりますので、例え「私的利用」であっても非合法になります。

            # なんだかなぁ。
            親コメント
            • おおっと、すみません「CSSはコピーガードじゃない」って点を強調するあまり、間違った文章になってました。
              たしかに、DVDにもコピーガードはありますね。リッピングする場合は「コピー禁止情報は無視してる」だけで「情報の改変や除去」はしてないので、「技術的保護手段の回避にはあたらない」ってことになります。

              同様に、ダビングについては即非合法とは限らないですね。
              DVDプレイヤーなどは、DVD上のデータとして記録されたコピーガード情報に応じて、出力する映像信号にマクロビジョンやCGMS-Aなど方式でコピーガード信号を載せます。
              そして、最近のビデオ機器は、コピーガード信号を検出すると、録画を停止するようになってます。
              そうならないために「映像安定化装置と称する機械」などを使ってコピーガード信号を除去してから録画すると、「技術的保護手段の回避」になります。
              大昔のビデオデッキとか、ちょっと前のパソコンのビデオチューナーカードとかだと、コピーガードに反応しなかったりしますので、そういう機器で録画する分には、「コピーガード信号の除去や改変」はしていないので「私的使用」としては合法です。
              親コメント
    • 一般的に、「違法」といのはかなり強い言葉で、
      例えば、「契約違反」や「(民法上の)不法行為」よりも有意に強い印象を受けます。

      契約で複製を禁止されているコンテンツをコピーする場合、
      「複製する権利を認められていないものを複製した」とはいえるでしょうが、
      それを「違法」というのはかなり違和感がありますね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      それを制限する権利は誰に認められているの。

      # 基本的にライセンスが法を超えることはできないよ。
      # しかし私的複製が違法だとは知らなかったなぁ(棒)
  • by Anonymous Coward on 2008年09月11日 21時44分 (#1419608)
    驚速DVD ビデオレコーダー
    http://www.sourcenext.com/products/kyoudvd/ [sourcenext.com]

    「テレビの映像をビデオカメラで録画しているようなイメージ」 とのこと
  • >コピーガードを破るのはNGだが、コピーガードを破っても別のコピーガードを付けるからOK、

    元のコピーガードの強度 と 別のコピーガードの強度 を比較して,
    どっちが強固なんでしょうか?

    # 弱くてもOKなら ROT13 とか xor でガードしてみる?
  • by Kotobuki_F (33751) on 2008年09月11日 15時49分 (#1419408) 日記
    PC Watchの記事 [impress.co.jp]を読むとコピーガードごとコピーしているように書いてあるが。
    こないだ出た地デジをそのまま記録するって奴と同じロジックか?
  • by Anonymous Coward on 2008年09月10日 0時19分 (#1418381)
    なんとなく屁理屈っぽい気がする
    でもこれが大丈夫だというなら、iTunesにこの機能を盛り込んでくれると嬉しいね
    iPodでDVDを観るのが楽になる
  • 権利者側が納得するかどうかってのは別の話。
    だけども、アメリカじゃとりあえず出しちゃって裁判で決めるなんてのも普通に有るからね。

    まあ、何もプロテクトしないよりは安全性は謳えるしユーザー利便性も訴える事は出来るだろうから、
    結局はどの程度世論を味方に付けられるか、なんだろうけど。

    でも、Realは今落ち目だしなぁ。

  • by Anonymous Coward on 2008年09月11日 12時28分 (#1419250)
    RealPlayerでのみ再生できます。 ですよね?
  • by Anonymous Coward on 2008年09月11日 13時17分 (#1419289)
    > コピーガードを破るのはNGだが

    DVD-Videoコピーガードを破る種を蒔いたのもRealNetworksですけど。
    • by Anonymous Coward
      この辺の記事 [nikkeibp.co.jp]を見ると、RealNetworksなんてまったく登場しませんが。
      • by Anonymous Coward
        その記事で言及されているXing TechnologiesはRealの子会社です。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月11日 13時20分 (#1419290)
    実際、プロテクト外して自由に扱えるフリーソフトが当たり前に存在しているんだし。
    わざわざ使う意味ない。
    ブルーレイもそう言うのが現れてこそ、真の普及と言える。

    実際、コピーして人に配るとかではなく、自分で保存しておくだけなんだから、
    無駄な法律やプロテクトなんて不要なんだが。
    権利者のオナニーなんだろうね。
    • 実際にP2PソフトではリッピングされたDVDがばら撒かれてるので、やっぱりプロテクトは必要なんだと思う。

      例えばレンタルでDVDを借りてきてリッピングして自分で保存する、というのは
      パッケージ等の付加価値を除けばレンタル代金でそのDVDを買っているのと同じだと思うので
      そのDVDを正規料金で買っている人にとっては「なんだかなあ」って思うかな。
      親コメント
      • 音楽CDは割と普通にipodやMDにコピーしているのに、
        なぜかDVDはしっかりコピーガードも付いてイケナイ雰囲気。
        一回見たらもう見ないジャン?ということなんだろうか…。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >一回見たらもう見ないジャン?ということなんだろうか…。
          現実的に見ないでしょ?

          ってか、お気に入りの音楽なら毎日聞く人間も居るでしょう。
          けど、お気に入りの映画を毎日見ますか?ってのも重要だと思う。

          映像ってながらが出来ない為、コンテンツ時間と同等の時間人間が拘束されるから。

          • by Anonymous Coward
            >>一回見たらもう見ないジャン?ということなんだろうか…。
            >現実的に見ないでしょ?

            えっ、見ないんですか?
      • by Anonymous Coward
        デジタルデータになってしまえば、どんなものでもP2Pネットワーク上にばら撒けますけどね。
    • by Anonymous Coward

      実際、コピーして人に配るとかではなく、自分で保存しておくだけなんだから、
      無駄な法律やプロテクトなんて不要なんだが。
      権利者のオナニーなんだろうね。

      そんに暗号化されるのが怖いかい?


      ってか、既にバンバン人に配りまくる人間がひっきりなしな訳だが、それさえも見れないのか?

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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

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