犬の散歩を義務付ける法律として注目されるドイツの規則法改正案、実際の内容は?
タレコミ by headless
headless 曰く、
ドイツのユリア・クロックナー食糧農業大臣が飼い犬の福祉に関する規則法改正を提案し、犬の散歩を義務付ける法律として注目されているが、実際には少し違うようだ(プレスリリース、 The Localの記事、 Der Spiegelの記事)。
現行規則では飼い犬を檻に入れたままにしたり、つないだままにしておいたりせず、屋外で十分な運動をする機会を与えるべきとされており、その時間については犬種や年齢、健康状態に応じて調整するよう規定されている。クロックナー氏の提案では職業犬として必要などの事情がない限り犬をつないだ状態で飼うことを禁じ、檻の外で1日2回以上、合計1時間以上運動(散歩や庭での運動など)できるようにすることを義務付けている。
檻の外と表現されていることから、ブリーダーが育成する犬が対象で、家庭の飼い犬は対象外とも解釈できる。しかし、犬の散歩を義務付ける法案と報じる英字メディアは多く、ドイツでも飼い犬を1時間以上散歩させるべきと解釈した人が多かったようで、「うちの犬はそんなに長時間散歩できない」などといった批判が出ることになった。
このほか、商業ブリーダーの場合は1人の担当者が世話できる子犬は同時に生まれた3匹まで、商業ブリーダー・個人ブリーダーいずれの場合も子犬は1日に4時間以上世話すること、などの規定もみられる。また、現行規則ではドッグショーなどで耳や尾を切り落とすなどした犬の展示を禁じているが、クロックナー氏の提案では展示禁止の対象に品種改良で外見を変えた犬種を加えている。
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