ランサムウェア被害にあった外貨両替サービス大手Travelex、店頭では手書きの伝票で対応
タレコミ by headless
headless 曰く、
外貨両替サービスTravelexは12月31日にランサムウェア感染が判明して全システムをオフラインにしたが、コンピューターなしで業務を継続するため店頭では手書きの伝票で対応しているそうだ(The Guardianの記事、 The Registerの記事、 The Vergeの記事、 The Next Webの記事)。
Travelexの米国版Webサイトのトップページに掲載された7日付のプレスリリースによると、ランサムウェアはSodinokibiまたはREvilとして知られるもので、Travelexは感染拡大を食い止めることに成功しているという。これにより、一部のデータは暗号化されたものの、構造化された顧客データは暗号化されておらず、データが外部に送信された形跡はみつかっていないとのこと。一方、攻撃者が600万ドルの身代金を要求し、支払わなければ5GB分の個人情報を公開すると脅しているとBBC Newsが報じている。
Travelexはランサムウェアのエントリーポイントを公表していないが、SodinokibiはPulse Secure製VPNサーバーの脆弱性を利用して感染を広げているという。セキュリティ調査企業Bad PacketsはTravelexの使用しているVPNサーバーの脆弱性が未修正であることを昨年9月に通知したものの、Travelexからの応答はなかったとのこと。
Travelexの日本版Webサイトは9日夜の時点でトップページなど一部のページがアクセス可能になっているが、メンテナンス中と表示されるページも多い。トップページは年末に更新されたままらしく、今回のランサムウェア被害に関する説明は記載されていない。
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