近畿大、チョウザメを全て雌化することに成功。キャビアが庶民の手に？

あるAnonymous Coward 曰く、

人工ふ化したチョウザメに女性ホルモンを与えて、全て雌にすることに近畿大が成功したそうだ。チョウザメの卵は高級食材のキャビアになる。実験では、養殖しているふ化4カ月のシベリアチョウザメの稚魚150匹に、女性ホルモンの薬剤を混ぜた餌を半年間与えて飼育し、1年後に無作為抽出して性別を調べると、全て雌だったそうだ。

これまで、ふ化時の性別は外観からは判別できないため、3歳に育ったころ1匹ずつ開腹し生殖腺を調べて確かめてきた。千匹当たり約120万円という人件費がが掛かっていたが、全て雌なら判別が不要になる。

ただし、女性ホルモンは高価な上、人体への安全性が懸念されることから、養殖魚の餌に使うことは法律で認められていないそうだ。このため今後は餌に使える安い植物に由来し、同様の働きを持つ物質に代替することで、低コストで安全な雌化を目指すとしている。

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