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次世代原子炉は小型で安全になる

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
原子力発電の未来は、オレゴン州立大学のキャンパスで20年かけて静かに開発されてきた。開発したのはスタートアップ企業NuScale Power。NuScaleの開発した原子炉では、もはや巨大な冷却塔や広大な緊急区域は不要だ。小型のリアクターを複数組み合わせる構造であるため、工場で組み立てることができ、遠隔地に輸送することも簡単だ。その上、大型炉では採用できない冷却および安全機構を利用できるため、多くの緊急事態への対処も容易とされる。また、既存の原子炉と比較して核燃料をほとんど使用しない構造にある。

いくつかの環境保護団体では、原子力エネルギー是非に関しては自己矛盾と崩壊を引き起こすが、多くのエネルギーの専門家や政策立案者は、原子力は脱炭素化に不可欠になると考えている。米国では、原子力が全クリーン電力の約3分の2を占めている。しかし、既存の原子炉は設計寿命の終わりに近づいている。その上、建設中の新しい原子炉は二つだけだ。この二つも予算超過と建築予定の遅れに悩まされている。

NuScaleはもっとも一般的な軽水炉を使用している。NuScaleの原子炉は、高さ65フィート、直径9フィートほどで、スクールバス2台分ほどの大きさしかない。従来型の原子炉の設置スペースであれば100個分を内蔵できる。この小型原子炉の出力は60メガワット。現在米国で稼働している最小の原子炉の約10分の1ほどの出力だ。NuScaleのJose Reyes氏は、小規模化には、安全性などの面でもメリットが大きいとしている。

しかし、NuScale Powerは原子力発電所をめぐる政治的な問題について悩まされ続けてきている。原子力規制委員会は、2016年からずっとNuScaleの設計を検討しつづけている。そのレビュープロセスは過酷であり、少なく見積もってもあと1年は掛かるとみられている。しかし、同社はアイダホ国立研究所に、初期の原子炉プラントを12個建設する許可を得ている。うまくいけば、2026年に西部州のコミュニティに電力を供給し始める可能性がある(WIREDSlashdot)。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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