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バグ

LibreOffice 6.2.5で修正された任意コード実行可能な脆弱性、完全には修正されていない?

タレコミ by headless
headless 曰く、
LibreOfficeで任意コード実行が可能な脆弱性(CVE-2019-9848)が見つかり、バージョン6.2.5で修正されたのだが、完全には修正されていないようだ(The Registerの記事)。

LibreOfficeに標準でインストールされるオプションのコンポーネント「LibreLogo」では、WriterにLOGOのプログラムコードを書くことでタートルグラフィックスの描画ができる。コードはPythonのコードへ変換後に実行されるのだが、適切なチェックが行われていないため、Writer上に書いたPythonのコードは一部がそのまま実行される。これをイベントハンドラーによるマクロ実行と組み合わせ、LibreLogoの「run」マクロを指定すれば警告なしに任意コードが実行可能だ(JRE不要)。

これについてLibreOffice 6.2.5では、ドキュメントのイベントハンドラーからLibreLogを呼び出せないように修正したと説明されているが、Pythonコードのチェックについては触れられていない。実際にLibreLogoツールバーからプログラムを実行すれば、以前のバージョンと同様にPythonコードが実行される。また、脆弱性を発見したERNWが公開しているハイパーリンクのイベントハンドラーを利用するPoCはブロックされるものの、「文書を開いた時」などのイベントにマクロを割り当てれば実行可能だった。この脆弱性を使用するエクスプロイトはMetasploitにも追加され、バージョン6.2.5でも動作するようだと説明されている。そのため、この脆弱性を悪用する攻撃を回避するには、LibreLogoを削除するのが確実だ。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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