2019年1月1日にニューホライズンズ探査機がフライバイするカイパーベルト天体の愛称募集中 2
タレコミ by headless
headless 曰く、
NASAのニューホライズンズ探査機のミッションで、2019年1月1日にフライバイを実行するカイパーベルト天体(KBO)「(486958) 2014 MU69」の愛称募集が行われている(キャンペーンサイト、 NASAの記事、 Ars Technicaの記事)。
MU69は冥王星の16億km先、地球から65億km以上離れており、これまでの観測ではほぼ同サイズの2つの天体が連星軌道を周回しているか、結合して1つになっているかのいずれかとみられている。そのため、今後2つ以上の仮符号が割り当てられる可能性もある。カイパーベルト天体は公式な名称が国際天文学連合(IAU)へ提案される前に非公式な名称がつけられることが多く、NASAではニューホライズンズによるフライバイ実施後、より詳しい情報が得られてからMU69の公式名称を提案する計画とのこと。
愛称募集キャンペーンはニューホライズンズサイエンスチームのMark Showalter氏が主導し、SETI Instituteがホストして実施されている。キャンペーンでは新たな候補を提案するほか、既に提案されている候補を選んで投票することも可能だ。候補提案フォームには名称を入力する欄に加え、提案理由と名称に関する情報の得られるWebページのURLを入力する欄が用意されている。キャンペーンは太平洋時間12月1日正午(日本時間12月2日午前5時)で終了する。なお、募集要項によれば、提案者や投票者に賞金や賞品が授与されることはなく、表彰も行われない。愛称決定に当たってニューホライズンズチームとNASAは投票結果を考慮するものの、拘束はされないとのこと。
11月8日時点で提案済みの候補は以下の通り。候補はペアになっているものや世界各地の創造神、SF作品に登場する事物といったものが多いようだ。投票の途中集計によれば「Peanut, Almond, Cashew」が一番人気で、「Mjölnir」と「Z'ha'dum」が続いている。
- Año Nuevo (スペイン語の「新年」)
- Camalor (SF小説「Camelot 30K」で描かれるカイパーベルトの架空の都市)
- Chomolungma, Sagarmatha (エベレストのチベット語とネパール語での名称)
- Huginn & Muninn (フギンとムニン。北欧神話の神オーディーンに世界中から収集した情報を知らせる一対のワタリガラス)
- Kibo, Mawenzi, Shira (キリマンジャロの3つの山頂、キボ峰、マウエンジ峰、シラ峰)
- Mjölnir (マーベルヒーロー、ソーのハンマー)
- Pangu (盤古。中国神話の天地創造神)
- Peanut, Almond, Cashew (小天体の形)
- Pluck & Persistence (ニューホライズンズの特徴とされる「勇気と不屈」)
- Sagittarius (サジタリウス。MU69が「いて座」の手前に見えることから)
- Tangotango & Tawhaki (タンゴタンゴとターワキ。マオリ神話に登場する天女とその夫であり、タンゴタンゴを天地創造神とするバージョンもある)
- Tiamat & Abzu (ティアマトとアブズ。バビロニア神話に登場する海水と淡水の神で、2人の結婚により宇宙が創造される)
- Uluru (ウルル。エアーズロックのアボリジニによる呼称)
- Z'ha'dum (テレビドラマ「バビロン5」に登場する架空の辺境惑星)
辺境惑星 (スコア:2)
ハイネセン?フェザーンでもいいけど。
Re:辺境惑星 (スコア:2)
自己レス。
太陽系内なら近すぎましたね。あっちは銀河規模でしたわ。