
コンテンツ権利者による海賊版情報のクリエイティブな使用法とは? 39
ストーリー by headless
活用 部門より
活用 部門より
映画会社やテレビ局が敵視する海賊版だが、海賊版の流通量は作品の人気の指標ともなる。そのため、この情報を活用している企業もあるようだ(TorrentFreakの記事)。
動画ストリーミングサービスのHuluでは、放送権を購入する作品の選定にあたり、海賊版ダウンロード数などのデータが重要な要素の一つになっているという。Huluで作品取得責任者を務めるLisa Holme氏はBusiness Insiderに対し、海賊版の利用者は作品を視聴するために法を破ることも辞さない熱烈なファンだとし、より簡単な方法があるなら海賊版の入手に問題がなくても有料のストリーミングサービスを契約するだろうと述べている。
海賊版に関するデータを利用しているのはHuluだけでなく、Netflixは以前から放送権を購入する作品や価格の決定に利用している。また、米ケーブルテレビ局のHBOが制作するドラマ「Game of Thrones」は4年連続でテレビ番組カテゴリーの海賊版ダウンロード数1位となっているが、同社がストリーミングサービス「HBO Now」を開始した理由も、海賊版利用者を新規顧客として取り込むことを狙ったものとみられている。実際、HBO Nowの契約者と従来のケーブルテレビ契約者との重複は1%未満だという。
海賊行為の追跡や情報収集を行うMUSOの最高商業責任者(CCO) Christopher Elkins氏は、海賊版流通などの情報を地域ごとにみていくと違った一面が見えてくると語る。国や地域単位で作品の放送権を購入するテレビ局などにとって、海賊版のデータは地理的なトレンドを示すデータにもなり得る。権利者は海賊版のデータを海賊行為との戦いだけでなくデジタル戦略の一環として使い始めているという。このようにクリエイティブな方法で海賊版のデータを用いることは、視聴者にとっても大きなメリットになるとのことだ。
動画ストリーミングサービスのHuluでは、放送権を購入する作品の選定にあたり、海賊版ダウンロード数などのデータが重要な要素の一つになっているという。Huluで作品取得責任者を務めるLisa Holme氏はBusiness Insiderに対し、海賊版の利用者は作品を視聴するために法を破ることも辞さない熱烈なファンだとし、より簡単な方法があるなら海賊版の入手に問題がなくても有料のストリーミングサービスを契約するだろうと述べている。
海賊版に関するデータを利用しているのはHuluだけでなく、Netflixは以前から放送権を購入する作品や価格の決定に利用している。また、米ケーブルテレビ局のHBOが制作するドラマ「Game of Thrones」は4年連続でテレビ番組カテゴリーの海賊版ダウンロード数1位となっているが、同社がストリーミングサービス「HBO Now」を開始した理由も、海賊版利用者を新規顧客として取り込むことを狙ったものとみられている。実際、HBO Nowの契約者と従来のケーブルテレビ契約者との重複は1%未満だという。
海賊行為の追跡や情報収集を行うMUSOの最高商業責任者(CCO) Christopher Elkins氏は、海賊版流通などの情報を地域ごとにみていくと違った一面が見えてくると語る。国や地域単位で作品の放送権を購入するテレビ局などにとって、海賊版のデータは地理的なトレンドを示すデータにもなり得る。権利者は海賊版のデータを海賊行為との戦いだけでなくデジタル戦略の一環として使い始めているという。このようにクリエイティブな方法で海賊版のデータを用いることは、視聴者にとっても大きなメリットになるとのことだ。
うーん (スコア:2, 興味深い)
半分は正解だと思うけど、コレクター精神というか、「手元に置きたい、いつでも見たいときに見れる」というのをストリーミングサービスは充足しないんだよなぁ。そこをコンテンツ提供側は理解しているんだろうか。
サービスの方式は色々あれど、結局はサービスが終了したら見れなくなってしまう。本当に作品が好きなファンにとって、それは辛いことじゃないだろうか。
だから海賊版を肯定しろって話じゃなくて、サーバー(サービス運営)や特定のソフトウェアに依存しなければDRMとかあってもいいから、「自分が視聴用の機材を捨てなければいつまでも見れることが担保された形」で売ってくれって話なんだけどね。
別にDVDとかでもいいけど、今度は「有料のストリーミングサービス」とは比べものにならないほど高額だったりするから困りもの。好きな作品はできるだけ買うようにはしてるが、殆どの人は無尽蔵に金があるわけじゃないしなぁ。
Re:うーん (スコア:3, 参考になる)
パッケージビジネスは、ある程度の量を短期間で販売しないとペイしないからねぇ。
少数の熱心な購買者が居るだけじゃ、絶対に赤になる商売だし、海賊版の競合が無くても、何を売るかって選択は高リスクを抱えるから手を伸ばし難いと思う。
それに、パッケージを購入するとその分他のコンテンツを買う金が無くなる上に、購入者の時間リソースを消費しちゃうから、多数のコンテンツを提供して広い層を顧客をする商戦略とは相容れないって問題もある。
買ったが見ずに次々と別作を購入してくれるユーザが多ければ、商売が成立するけど、個人の購買力が低下した現状だと、適当なコンテンツを適当に消費してくれる現在の状況が当面はベストで、何か画期的なビジネスモデルが出ないと、このままずるずると続く気がする。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
装丁とか、特別付録にこだわった「コレクターグッツ」としての売り方ならある程度は続けられるかも。書籍のハードカバーも、文庫版と比べると「コレクターグッツ」としての側面があるのでは?
その分単価が高くなるから数が出ないとか、他のコンテンツを圧迫すると言う欠点はそのままだけど、「金はそこそこあるけど時間がない」社会人向けとしては割とアリかも…。
Re: (スコア:0)
見ることではなく所有することに価値があると
Re: (スコア:0)
デジタル書籍が普及しない事も同様でしょうね
逆にHDD録画で撮り貯めただけでロクに観ない状態も
物質のない収集癖のなせる業なのでしょう
Re:うーん (スコア:2)
デジタル書籍については、デメリットが多すぎるのが普及しない理由だと思います。
・思い通りの整理が出来ない
(並べ替えやジャンル分けなどが機能制限されているサービスが多い)
・場所を選ぶ
(デスクトップなら設置場所、タブレットなら定期的に充電できる場所で)
・サービスごとばらばらに囲い込み
(A社の電子書籍はA社専用リーダーでしか読めない。同じ作者の著作でもA社とB社とC社を利用しないと全てを揃えられない 等)
・サービス終了したらおしまい
(サービス終了≒そこで購入した電子書籍は利用不可能。既に何件もの前例がある。)
・なのに高い
(実質的には貸本でしかないのに、書店で売ってる紙媒体と大差ない価格設定)
・なにより、ネットやPCについてある程度の知識が必要
(スマホでなら簡単に買い物出来るけど……という若い世代には電子書籍の需要が低い)
そういったデメリットをより小さくし、「デメリットの方が上回る」と感じる人が少数派にならないと、なかなか普及しないでしょう。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
「手元に置きたい」を否定する気はないけど、どんどんそういうユーザが減ってるのは確かだと思うよ。
テレビもラジオももともとはストリーミングだし、映画も映画館へ見に行くのが普通だったし、
CDやDVDを買って楽しむのってここ20年位の文化でしょ。
それがまた無くなるってだけじゃないかなあ。
Re:うーん (スコア:3, 興味深い)
音楽ストリーミングサービスも結局は TIDAL が例外的にロスレスなくらいで殆どはロッシーだし、映像分野で言うならビデオ・オン・デマンド (VOD) も BDMV に比べたらビットレートは劣る。
物理メディアではなく、完全にデジタル データでも構わないけど、品質の劣化は許せない。
# リッピングが終わった CD-DA なんて邪魔なだけ
Re: (スコア:0)
劣化しているということは知っているけど、大したことない耳とスピーカでは知覚はできないなぁ。
手持ちのCDからリッピングした音は、貧乏性ゆえにロスレスで保存しているけど、ブラインドテストで
128kbpsのAACと聞き分けられる自信はない。下手すると、48kbpsのradikoとも違いが分からないかも。
Re: (スコア:0)
若い人は知らないかもしれない。しかしレコードというものがあってね。
Re: (スコア:0)
半分は正解だと思うけどって書いてありますよ。
Re: (スコア:0)
レコードから再生するのって古風なジジイDJか一部のマニアくらいなもんで、EUの人だったけどテレビで取材してた一般ユーザーはレコードはジャケットを飾るものとして購入してる様子でした。
その時聴いてたのはリッピング版じゃなくてダウンロード版だったようです。
Re: (スコア:0)
CDやDVDを買って楽しむのってここ20年位の文化でしょ。
に対する反証がレコードでしょDVDに対する反証にはなってないけど
Re:うーん (スコア:2)
Re: (スコア:0)
ビデオグラムという括りであればベータやVHSの方が先に
といってもレコード→CDほど登場時期は離れてないけど
Re: (スコア:0)
当時はDRMなんぞなかったので、テレビ番組をビデオに録画したり、ラジオの音楽をカセットテープに録音してる奴は結構いたんじゃないだろうか(まあラジオは現状でも録音しようと思えばできるけど)
カセットテープとかも含めれば20年ってことはないなぁ。40年以上は前からあったんじゃないかな?
それより前にもレコードとかはあったわけだしね。映像媒体は個人所有は難しかっただろうけど。
レコードとかも含めて最近と言ってしまうと、映像というコンテンツそのものが一般に普及したのも最近の範疇だと思う。
Re: (スコア:0)
手元に置きたいというより「いきなりサービス終了等で消滅する」のがイヤな感じかな。
電子書籍が貸本だとすれば、こっちはレンタルビデオみたいなもん?
Re: (スコア:0)
Ultra Violet ってのがあるので検索してミソ。
「潰れたら困る」で買い控えられるのは、売り側にとっても困る。
メリケンのこういうドライな所は好きだ。
Re: (スコア:0)
手元に持ちたいのは好きなときに見たいってのがほとんどの理由だよね。
となれば別段メディア自体を保持しなくとも何時でも見れる閲覧権があれば済む人も多いよね。
電子書籍なんてだいぶそっちに行っている訳で、音楽コンテンツみたいに短サイクルで繰り返す訳でもない映像コンテンツなら尚更それで済む人間も多いだろう。
某音楽ラジオ放送で (スコア:1)
リクエストされた曲ではなくYoutubeにアップされてたその曲の二次創作アレンジが手違いで流れたことがあるんですが
あの企画はYoutubeから音源取ってきて放送してたんですかね…(実際どうかは知らない)
決して二次創作が悪い海賊版であると言っているわけではありませんが
これも海賊版(あるいはそれに準ずるもの)の有効利用ということなんでしょうか
Re: (スコア:0)
音源が手に入らないから、ググって見つけたのを流してるってのはよくある
Re: (スコア:0)
もし、そんなことをしているなら、マイナーな楽曲で最初はまともで途中から変なのになる動画なんてトラップがあればひっかかってくれそうだw
Re: (スコア:0)
アニソンざんまいかゲームざんまいでしたっけ?
iTunes探せばまだ見つかる可能性の高そうなアニソンはともかくゲームのサントラは入手難しそう。
メディアが放送局のライブラリにあっても経年劣化で再生出来なくなってたり、CD-DA規格じゃなくて機器が読んでくれなかったりって可能性もあるし。
Re: (スコア:0)
そもそも「サントラが発売されてない」とかあるからな……
有名どころだとシューティングの「斑鳩」なんかが、CD等の物理媒体とかネット配信でのサントラは出ていない
一時期、海外版の公式サイトで音源がダウンロードできたけど、あんまり音質良くなかったし
シューティングが好きな人なら割と誰でも知ってるレベルの有名かつ斬新なタイトルですらこれだから、サントラが出ないゲームなんていくらでもあるのは想像に難くない
# あと「ゲーム本体の初回限定版付属」でしかサントラCDが入手できない、みたいなケースも
Re: (スコア:0)
新居昭乃のベルデセルバ戦記、CD化されてないらしいからゲームディスクから吸い出して聴いてる
Re: (スコア:0)
うわ懐かしい!!!
アレ結局CD化されなかったんだ……
ゲームディスクのデータでも低レート配信よりマシな音質だからまだいいけどね。
単なるマーケティングをクリエイティブと呼ぶのには抵抗があるなぁ (スコア:1)
さらに言うならHuluやNetflixはプラットホーム運営であって、コンテンツ権利者かと言われるとちょっと違う気がする。
この手の話で似たようなのだと、一時期テレビアニメ放送の録画データよく上がっていた頃のニコニコ動画で、権利者がわざと「再生数が一番多い違法投稿動画」一つだけは削除申請せずに、それ以外のものは削除申請していたという話を聞いたことがあります。
その再生数トップの動画のアップロード者が投稿を取り消したことでそれが発覚したとか。又聞きなので定かな話ではないですが……。
今はもうニコニコアニメチャンネルでの公式配信が当たり前に行われているのでそもそもテレビの録画データなんぞ上がってきたら機械判定でチェックして自動削除されているとは思いますが、違法動画がマーケティングに利用される例は、他にも転がっているんじゃないかと思いますよ。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
クリエイティブという言葉が気に入らないのなら建設的とでも言い換えておけばいいんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
ネットフリックスやアマゾンプライムは商品開発もやってます。
ありていに言えば自社の配信サービス専用のコンテンツ制作をやってる。
どうかなあ。 (スコア:0)
海賊版の利用者は作品を視聴するために法を破ることも辞さない熱烈なファンだとし、より簡単な方法があるなら海賊版の入手に問題がなくても有料のストリーミングサービスを契約するだろうと述べている。
海賊版の利用はあまりにも容易かつ人の目のないところで実行できる。だから良心が咎めることもない。
それに検挙率も著しく低いからコストパフォーマンスは高い。
Re: (スコア:0)
海賊版の人気作の中に未だ配信ラインナップに入っていない作品があるなら、それを配信する事で利用者の維持・増加が見込めるに違いないって事ですよね
「そのような行動を取らない人がいるから間違っている」じゃなく「そのような行動を取る人が居るなら正しい」話ですよ。
Re: (スコア:0)
日本でも、アニメ海賊版の投稿(丸上げ)やMAD動画が多かったニコニコ動画が、のちに公式アニメ配信インフラになったりしてますし。この辺は海賊版流通インフラがそのまま公式配信用プラットフォームになった例なのでタレこみとはちょっと話が違うかもしれませんが、たしかウサビッチはMAD動画が人気だったから公式配信が決まったという実例も有ったような…。
# 世界規模だとやはりYoutubeが有名どころかと。
Re: (スコア:0)
そうでなくて、作品選定に動画ランキングを参考にしてるよって程度の話だよ。
動画ランキングのランク付けが、海賊版のDL数だってことでさ。
深い意味も発展も含蓄もないただそれだけって話題。
Re: (スコア:0)
自分は海外に滞在中、動画系は有料サービスも無料サービスも使えず結局諦めました。
国外にいる人は海賊版が唯一の視聴手段なんてこともあるのかも。
この手の視聴制限のきつさをどうにかできないものかね。
VPNで回避できるんでしょうけど。
郷に入りては (スコア:1)
海外に滞在する事で利益を得てる(だから滞在を継続出来る)訳だから、現地に還元するのが本来の姿じゃないかな?
で、現地代理人がコンテンツを扱ってないなら、それは諦めるしか無いと思う。
「此処じゃ和食が食えない」って悩みと同じ事かと。
//心情的に納得しかねる点には同意するが
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
たとえば日本国内のサービスでは、日本国内で発行されたクレジットカードと、各種ケータイ払い等の日本国内で携帯電話回線を持ってないと支払えなかったりするから、必ずしもVPNで通ればいいってわけでもなかったりする。
国外出張レベルなら対応できても、元々海外にいる人が日本のアニメ等に興味を持ったところで、日本国内向けにされている正規の動画配信にアクセスできないってことは十分あり得る。
某泥本 (スコア:0)
多種多様なエロ漫画がうpされてる某泥本でも
単行本まるごと違法うpされてるのに
DL数がかなり少数しかないのがあるし
人気の差が明白に出てるな。