日本図書館協会、村上春樹の名前が書かれた「貸し出しカード」を掲載した神戸新聞に「プライバシ侵害」と指摘 33
ストーリー by hylom
つまり世界的作家にプライバシはないということか 部門より
つまり世界的作家にプライバシはないということか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
以前「図書室の図書貸し出し履歴は個人情報ではない?」で話題になった、兵庫県立神戸高校で見つかった作家・村上春樹氏の名前が書かれた図書貸し出しカードを神戸新聞が無修正の写真付きで掲載した問題に対し、日本図書館協会が「是認できない」「図書館利用者の読書記録を同意なしに公表することはプライバシー侵害だ」との見解を出した(産経新聞)。
一方の神戸新聞社側は、「一般の方の名前が載ったことは配慮に欠けたが、世界的作家であり、その文学の形成過程として報道に値するという判断は変わらない」としている。
神戸高校旧蔵書貸出記録流出について(調査報告) (スコア:4, 興味深い)
神戸高校旧蔵書貸出記録流出について(調査報告)
http://www.jla.or.jp/portals/0/html/jiyu/toshocard2015.html [jla.or.jp]
4 図書館の自由委員会の考え方・・・
「図書館の自由」は、憲法21条で保障する基本的人権としての表現の自由に根拠をもち、何を読んだか、何に興味があるかは「内面の自由」として尊重されることが民主主義の基本原則である。図書館が利用者の秘密、プライバシーを守るのは、それが自由な読書を保障して知る自由を守るために不可欠だからである。
利用者の読書事実は、図書館が職務上知りえた秘密であって、図書館は適切に管理しなければならない。また、個人情報保護法制上からも、正当な収集と適正な管理が義務づけれられ、本人同意なしの第三者提供は認められない。本事案では、神戸高校が旧蔵書を廃棄する際、利用者の読書事実を示す図書カードを適切に処分すべきであったと考える。──
Re: (スコア:0)
順序としてはまず高校の管理をちゃんとせえよというのはわかる。
だが将来的に考えれば、
例えば君らの通販購入履歴が流出したとして、君が有名人ならば、「足跡をたどるための資料である」といって報道価値があるとされちゃうわけだ。
流出の問題は別として、流出してしまったものは、報道であるという。
ええんか。
Re: (スコア:0)
ブラウザのブックマークが晒されるのは嫌だな。
Re: (スコア:0)
この記者の名前を流出してやれば世界的に有名な人になるだろう
そうなったら色々な履歴を晒し放題と言うことだ
図書館協会はいいかげん図書館の自由宣言を捨てるべき (スコア:0)
図書館の自由宣言とかいう図書館村のオレオレルールに基づいたトンデモ法律論はさっさと捨てて、法的に正当性のある図書館の権利と義務を定めてもらうよう陳情でもするのが先だろう。
Re: (スコア:0)
図書館が自分たちの理念を自分たちで成文化して守るのと、図書館にとっては第三者である国会が法律として定めるのでは、
主体がそもそもまったく違うだろうが
Re: (スコア:0)
職業倫理というものがなぜ存在するかわかりませんか?
マスコミの役割 (スコア:4, すばらしい洞察)
審判とルールブックとプレーヤーと観客の立場を都合のいいように使い分けてるからなあ
ルールを守っているだけのはずの審判のふりして実はルールブックそのものだったり、関係ないただの観客のふりして実は審判だったり...
Re: (スコア:0)
審判のコスプレをした野次馬という気がしてならない
Re: (スコア:0)
番人のふりをした詐欺師だったり...
村上春樹は生きていたのか!? (スコア:3, おもしろおかしい)
歴史上の人物であれば私信のたぐいも公開されることがある(場合によっては遺族の同意の上)
なので貸し出しカードを公開された村上春樹は死んでいるのかと思ったよ....
死んでから (スコア:1)
2) 存命中であれば、本人に確認する方法もあるのではないか?
3) 世界的な作家とか、その形成過程というところからそもそも疑問に感じる
⇒これは賛否あると思うが、毎年ノーベル賞候補と出るたびに乾いた笑いが・・・
というわけで、わざわざ公表する価値があったのか自体が本当に疑問。
Re: (スコア:0)
書いたもの読む限りでは世界水準にはどうかなぁ。
ノーベル賞で言えば取ってる大江健三郎は春樹より上かっていうとなぁ。
一応ものを考えてるから上なのかもしれんけど、そういうことではないよな。
大体、今年のノーベル賞作家ってみんな知ってるの?
Re:死んでから (スコア:1)
今年どころか過去に賞を取った人すら知りません。
赤の他人がどんな賞を取ったとかノーベル賞とか欠片も興味ないせいか全く覚えられないですね。
回答になってない (スコア:0)
「プライバシーの侵害にはあたるが、報道の価値を優先した」という意味なのか、「報道に値するし、プライバシーの侵害にはあたらない」という意味なのか。
どっちだ?
Re:回答になってない (スコア:2)
「配慮に欠けた」とちゃんと回答してるじゃないですか。つまり
「プライバシーのプの字も考えてませんでした」
ですよね。考えた上で報道したのならまだしも、何も考えずに村上春樹の高校時代の図書カード!?ウヒャー!!スクープだktkr!! しただけなんですから、考えるだけムダでしょうよ
Re:回答になってない (スコア:2, すばらしい洞察)
「一般の方の名前が載ったことは」配慮に欠けたと言ってるが、
村上春樹について配慮が必要だったとは言ってない。
俺は有名じゃないから、今度から一般人の名前に
配慮してくれるならどっちでもいいや。
Re:回答になってない (スコア:1)
だから世界的作家だからとか言うのは言い訳で、最初から配慮が欠けてたというか
まったく配慮すらしなかったンだからさー
プライバシー侵害について考えた上で村上春樹のなら報道してもいいだろっていうのと、
プライバシー侵害についてまったく無頓着だった。指摘されて初めて気がついた。
というのは全然違うんだよ??
Re: (スコア:0)
将来、なんらかの理由(事件、事故など)で有名になればもれなく文集/アルバム/SNSが公開され、友人知人近隣住人のコメントが流れます。
Re: (スコア:0)
そりゃそうだ。
だから、なるべく有名にならないように心掛けてるし、
名前を出して何か書くときは当たり障りのないことしか書かないし、
写真に写るのは避けてるし、SNSは使ってない。
Re:回答になってない (スコア:1)
世界的作家は一報道対象にしかすぎなくて、プライバシーを守るべき一般大衆ではないという御判断と思われ。
Re: (スコア:0)
「図書館の自由」が尊重する価値と「報道」が尊重する価値が違うってことでしょうね。神戸新聞としては後者を優先したと。
# 客観的な尺度があるわけではないから,後は当事者次第じゃない?
Re: (スコア:0)
プライバシー権は公共の福祉によって制限される権利だが、言論の自由は憲法上公共の福祉の制限を受けない権利だからね。
だから一般的に報道において公人のプライバシーには制限があると考えられていて、ノーベル賞作家は公人の範疇と神戸新聞は判断した、ということ。
Re:回答になってない (スコア:1)
ノーベル賞作家is誰?
Re: (スコア:0)
正直にごめんなさいするよりも開き直ったり苦しい言い訳で誤魔化したりする方が賢い社会だから
企業どころか一般人ですら素直に謝罪すると損する世界が間違ってる
何を言ってるんでしょう、このブンヤ! (スコア:0)
リンク先(産経ニュース)の引用
> 神戸新聞社の小野秀明編集局次長は「一般の方の名前が載ったことは配慮に欠けたが、世界的作家であり、その文学の形成過程として報道に値するという判断は変わらない」と話している。
こういう事を言うメディアは滅んだ方がいいと思う。
よく有名人の子供時代の写真や卒業アルバムを露出してたりするけど、そういう事で同じ主張されるんだったら本来の政治や経済の監視面で発揮して欲しいもんだね。
やることやってから主張して欲しいもんだ。
あ?図書館側が協力してるって?
ならその時の司書なり担当者も同罪でしょ!(多分こいつが元凶
昼顔 (スコア:0)
高校の図書館にケッセルがあったんだ。 同年代で高校図書館の文芸書は略制覇したけど無かったなあ。 ロリータだって古書店を探した位で。 文學界も政治少年死す掲載のバックが欠けてたし(大学時代海賊版で読了)。
情報漏らした人物が公務員なら (スコア:0)
単純に守秘義務違反とかにならんの?
Re:図書館協会は黙っておいたほうが良かったのでは (スコア:2, すばらしい洞察)
いやいや、20年前の「耳をすませば」の描写で、図書の貸し出しカードで購読履歴がトラッキングできた件について、日本図書館協会は、プライバシー保護で叩かれて、貸し出しカードの電子化と第三者によるトラッキングができないように改革を進めてきたのですから、まだ現役で活躍している有名人の情報をほじくり返してきた報道機関として神戸新聞には問題があるのです。少なくとも、村上春樹氏本人に了承をとったうえでのことでなければ、プライバシー保護の観点で叩かれてもしょうがなかろう。
Re:図書館協会は黙っておいたほうが良かったのでは (スコア:2, 参考になる)
貸し出しカードの電子化推進が加速されたのが、ちょうど20年ぐらい前でしたね。図書の貸し出しカードで購読履歴がトラッキングできるようなシーンが映画やTVドラマであってプライバシー問題を指摘されるたびに、日本図書館協会は、貸し出しカードの電子化により、古い運営方法をとっている小規模な図書館以外ではプライバシー問題は発生しないと言い続けてきています。
自分達がさんざ言われてきて、報道機関にもプライバシー保護はどうなっているんだど叩かれ続けてきただけに、神戸新聞の件については、反対に叩き返しているというところでしょうね。
Re: (スコア:0)
昔はインターネットなんてなかったからなぁ・・
Re: (スコア:0)
神戸新聞が不正な方法で情報を得たわけでもないし、昔は図書カードが本の裏に挟まっているのは当たりまえで、
本の後ろに挟まっていたのは「その本を誰が借りたか」の履歴。
「その人がどんな本を借りたか」の履歴は他の人が参照できないようになっていた。
なので、
そういう物が出まわることが悪いことだったという概念もなかったわけで。
というのには当たらないし、個人の貸し出し履歴は思想信条の自由の観点から保護されるべきという
考え方はずっと前から存在してる。
図書館の蔵書全てを参照すれば力業で「その人がどんな本を借りたか」の履歴は作り出せるかもしれないけど、
アナログ時代には現実的な方法ではない。