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トヨタ、燃料電池車の特許5680件を無償で公開へ 38
ストーリー by hylom
オープン 部門より
オープン 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
トヨタが燃料電池車の普及に向け、燃料電池車関連特許5680件を無償で提供することを発表した(日経新聞)。
対象はトヨタが単体で保有する燃料電池車の特許。ただし水素と酸素を反応させて発電させる中核部品「スタック」や燃料タンク、システム制御関連の特許5610件に関しては2020年末までという制限付き。また、水素ステーション関連特許約70件については無期限で無償提供するという。
海外では、昨年に電気自動車メーカーのテスラが電気自動車の普及に向けてすべての特許を無料で公開している。
無償公開じゃなくて無償提供 (スコア:3, すばらしい洞察)
タレコミも日経新聞も勘違いしているようですが
特許は無償で公開されるのが普通です
日本だと,特許は出願後18ヶ月で自動的に公開されます
公開された内容はインターネット等で自由に閲覧できます
海外でもだいたい同じルールです
タレコミのタイトルは「無償で公開へ」ではなく
たとえば「無償で提供へ」とすべき話題だと思います
(想像ですが,英文のプレスリリース中のopen(特許の無償化)とpublish(特許の公開)を取り違えたのかも知れません)
Re:無償公開じゃなくて無償提供 (スコア:1)
本家 [slashdot.org]では
タイトルがopenの語を使っても
本文冒頭(リード文)でshareの語を使って
次の文ではofferの語
という表現。
誤解を少さくする工夫があって体裁がよい。
/.-jpの様子を見てから表現を改めたのだとしたら本家の対処能力には舌を巻く。
Re: (スコア:0)
まあその「公開」の用語の使われ方を知っている人は、ああ許諾とかの誤訳だろうと分かるし
用語知らない人はそれはそれで、お金払わず使えるんだろうなと読むので心配しなくても大丈夫ですよ
Re: (スコア:0)
>用語知らない人はそれはそれで、お金払わず使えるんだろうなと読むので心配しなくても大丈夫ですよ
用語を知らない人が「特許公開=お金払わず使える」って学習することが、特許に関わる人たちにとって不都合なのですよ。
同様に「特許を出願した=特許を取った」とか「特許を出願した=特許申請中」とか「特許を取った=技術を秘匿してる」とか学習しちゃってる人たちがいて誤解を解くのが面倒で面倒で。
(他には実用新案と特許を同一視とか特許と意匠と著作権がごっちゃとか(c)と(R)と(TM)がごっちゃとか……)
Re: (スコア:0)
hylom なんだから、こんなもん
Re: (スコア:0)
既報
利用について (スコア:2)
無償で利用できるんでしょうか?
Re:利用について (スコア:1)
燃料電池車関連特許5680件を無償で提供する
まあ、提供つーか許諾だけどね。
特許は元から無償で公開されている。
商用利用が制限されているだけ。
いったい何時から無償許諾を公開なんて呼ぶようになったんだ?
#open patentの直訳かとも思ったが、「無償で公開」とかもあるから「開放」を間違ったんだろうか。
#元記事も公開を開放に変えると通りが良い。
Re:利用について (スコア:1)
事故レス
開放には専用実施や譲渡も含まれるから、やっぱり開放つーよりopenの誤訳っぽい。
元記事はこれっぽいし
http://pressroom.toyota.com/releases/toyota+fuel+cell+patents+ces+2015.htm [toyota.com]
その前はテスラだし。
Re:利用について (スコア:1)
基本ここはソフトウェアエンジニアが多いだろうから、オープンソースとプロプライエタリ(クローズド)で、特許もクローズドだと勘違いしちゃってんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
特許は取れた時点で元々公開されている
特許の利用には利用料が必要
このニュースは「利用料が相手を問わず期間を切って無償で提供」
あれ?MPEG LAがH.264の配信に関わるロイヤリティを期間を切ってなし→期間を切らずになしと同じような話?
2020年以降はどうなるのか (スコア:2)
となっていますが、無償の後で莫大な実施権料を請求されたら困りますね。
Re:2020年以降はどうなるのか (スコア:1)
燃料電池車の課題はインフラの整備ですから、その解決のためにはパイを増やす必要があると。
でも、自社だけではコスト的にも難しいから他社にも開発して欲しいという事ですよね。
完全にフリーにするのもありですけど、そうするとよからぬ者に技術盗用されるからその対策としての契約書なんでしょうね。
実際の所2020年以降どうなるのかは見通しがつかないですけど、恐らく法外な実施権料を請求することはしないでしょう。
その代わり、将来にわたって業界内でのイニシアティブを執り続けるための布石なのではないでしょうか。
あと、公開にあたっては関係省庁から働きかけもあったんじゃないでしょうか?お上は水素社会を推進していますし。
Re: (スコア:0)
まあ、そこは通常の特許許諾(有償無償問わず)でもある話ですので、トヨタおよびトヨタと交渉しようとする者であれば手慣れたものでは。
「よう、こんど特許を期限付きクロスライセンスして新型車を共同開発しようぜー」(クックック、販売が順調なら契約継続時にはクロスをつっぱねてライセンス料を跳ね上げてやるぜー)
なんてのが安易に通るなら法務部は無能すぎるという話に。
2020年末までって短くないか (スコア:0)
燃料電池車をそこまでに普及させるというトヨタの決意表明かもしれないけど、今市場が立ち上がっていない物に、5年程度の特許の猶予がライバル社参入の動機になるのだろうかと疑問だ。やっぱりオリンピックを意識しているのか。
水素ステーションを普及させたいなら、路線バスや配達車など、活動拠点があって管理しやすい用途から攻めれば良いのにと思う。一般の用途で使うなら、水素ステーションの普及と同時に、割高だけど緊急のカセットボンベでも対応できる等の安心感も必要だと思う。
Re: (スコア:0)
どっちにしても、 期限付きの無償提供なんてサブマリン特許と脅威度は変わらないから、
燃料電池車の仕様を公開するから、 みんなで対応する水素ステーション作ってねというのが、
目的なんかね。
期限付きの無償提供自体は特許そのものに注目させるための戦略(撒き餌)なのかなと、 かんぐってしまう。
Re: (スコア:0)
さすがにそれはない
燃料電池車が普及しなかったら宝の持ち腐れになるし、他社がトヨタ特許に頼ってくれるとその分だけ他社の独自開発が遅れてトヨタがリードを保ちやすいという一石二鳥を狙ってるだけ
トヨタ1社で社会インフラ整備と新規市場立ち上げはそりゃ難しい
トヨタに対抗できるくらいの開発力を自認してる企業ならこの話に乗る必要はない
Re: (スコア:0)
今はとにかく普及させるための特許提供。社会的にも開発会社であるトヨタとしても。
そこで、2020年末までという期限付き提供である理由の邪推。
B社が別の水素自動車システムを開発 → 部面メーカー202x年C社がトヨタ and B社コンパチブルの部品を開発した → B社コンパチブルを続けるなら特許使用料払ってくれない?結構高いけど、C社さん(トヨタ関係者曰く)。
そういった圧力が有効になるためには、2020年までにトヨタがディファクト・スタンダードの地位を持ってなきゃならない。→よって2020年までは無償提供。こんな図式はどうか?
カギは「普及するまで」ではなく「ディファクト・スタンダードの地位を得るまで」。
Re: (スコア:0)
大筋そんなところだろうと私もみています。
本当の協調拡大を狙っているなら、期限設定にすることは採用する側からすると一歩踏みとどまる材料となります。
誘いにのってその特許技術を採用しても、ある時点から有償化するわけですから、その時にどれほどのビジネスになっているかを見極めないと結構厳しいものがあると思われます。
とはいえ、過去に遡及しての請求は勿論ありませんから、採用企業の体力と市場ニーズの盛り上がりに全てはかかってくるのでしょうけど、電機と水素の技術向上レベルをみる限り、飛躍的に向上することをしないと現状のガソリン主体から移行しづらいんじゃないですかね。
Re: (スコア:0)
意識しているのは原油安じゃないかな?
ここでガソリンエンジンに戻ってしまうとハイブリッドの方まで陰りが出てくるから、
一気にモーターに切り換えるための博打に出たのでは?
自動車業界全体を巻き込むことで、材料などの最低使用量を確保し、
キーとなるパーツのコストダウンを進めることも考えているような気がする。
Re: (スコア:0)
原油に関しては今後を含めて長期的には値上がり傾向です。
現状は戦略的に(シェールオイル対策とか、対イラン対策とか、新規油田開発の抑制とかいろいろ言われている)低値になっていますが、現状の安値ではクウェートやカタールなどを除けばトントンか赤字状態。採掘コストが比較的高いロシアやベネズエラなんかが大変なことになっています。
暫くしたら再び原油は上昇に転じます。"主要"産油国としては、そうやって一時的に損をしても、長期的な利益の総量が上がれば良し、という考えなのだ、という解説を聞きましたが。
バッテリー技術のブレークスルーという恐怖 (スコア:0)
一方、EVの雄テスラは。
http://www.teslamotors.com/supercharger [teslamotors.com]
http://www.teslamotors.com/batteryswap [teslamotors.com]
最終的にEV車の航続距離が延ばし、充電時間を短縮する新バッテリー技術が登場し、
そのとき、燃料電池車は終わる。
Re:バッテリー技術のブレークスルーという恐怖 (スコア:2)
送電系も含めた充電インフラは、EVが普及していくほど、悩みの種と思います。バッテリー技術のブレークスルーは大歓迎だけど、それで恐怖を感じるのは自動車会社ではなく、電力会社かもしれません。
EVの持つバッテリーを電力需要の日次変動の平準化に役立てたり、太陽電池の蓄電装置に使うとか、いわゆるスマートグリッドまで手を広げたような話なら別ですが。
テスラのスーパーチャージャーは120kWだけど、チャデモは現状最大50kW。これは実用性を総合的に勘案してそうなっている。100でも200でもいいのです。
テスラの数分の一しか容量がないリーフでも一般家庭の2日分の電力。テスラだと一週間分ですかね。
技術的には何とかなるでしょうが、社会的・文化的な広がりが大きく、思いあぐねている感じです。燃料電池車は、いわばオフグリッドで、既存の自動車システムに似ている。
Re: (スコア:0)
EVの充電が送電インフラに影響を与えるようなレベルにまで来るときには、電力会社もそれに応じた対応をするでしょう。
コレとか。
http://www.lockheedmartin.com/us/products/compact-fusion.html [lockheedmartin.com]
Re: (スコア:0)
テスラに投資しているトヨタにしてみれば、どっちに転んでもよいのかも。
Re: (スコア:0)
すでにほとんど売却済み。
http://cleantechnica.com/2014/10/31/toyota-unloads-tesla-stock-followi... [cleantechnica.com]
Re: (スコア:0)
最終的にEV車の航続距離が延ばし、充電時間を短縮する新バッテリー技術が登場
そんな都合のいいものは現時点ではまったく目処が立ってません。リチウムイオンを超える大容量の電池としてリチウム空気蓄電池が研究されてますが、長期的に基本的な課題がクリア出来て使い物になったとしても原理的に決して充放電が速いとはいえない。
Re: (スコア:0)
トヨタが水素自動車と言うより水素社会というキーワードを使っているのは、自動車だけじゃなく、大規模なエネルギー備蓄や運送なんかに水素が使われる時代が来ると考えている模様。
ぱっと思いつくのは安定性に難がある自然エネルギーから国を跨ぐレベルでエネルギーを貯蔵・輸送すると言う話だけど、
それ以外にも、原子炉で水素を直接生成しようという話とか、マグネシウム社会とか、人工光合成とか、「お湯を沸かして蒸気機関をまわす」という大規模発電所の長年替わらなかった方法が燃料電池の反応によってエネルギーを取り出すと言う形に変わる可能性
Re: (スコア:0)
イメージだけでいうと、テスラとダイソンてなんか似てるよね。
Re: (スコア:0)
## ご説は『風が吹けば原発が吹っ飛ぶ』と同レベル
水素を作るためのエネルギー (スコア:0)
の効率は現状どうなったのか誰か教えて
Re: (スコア:0)
天然ガス水蒸気改質だと80%台。電気分解は当面の電気のソースを考えると検討に値しない。以上。
水素時代の幕開け (スコア:0)
ノキア、モトローラ、エリクソン、ソニーなどの多くの潜在的な「新規参入業社」が存在すると考えられ、有力企業は新規参入を誘導するよう、全世界に水素を用いる燃料電池車(FCV)の発展、市場拡大を加速させよう。
Re: (スコア:0)
イワタニはガン無視ですかそうですか。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20141210_679671.html [impress.co.jp]
Re:実は (スコア:1)
水素ガス販売元のイワタニ と 7-11の連合さえも来年3月までに2箇所ですから,水素自動車の普及を考えれば,水素ステーションの設置をさらに加速する必要があるという判断ではないでしょうか。
電気自動車が既存の電力網を活用して充電器を設置できるのに対して,ほぼ新規のインフラ・流通網を構築しなければなりませんので,困難なプロジェクトだと思います。新規ゆえに 7-11 などの新規参入を見込む機会でもありますが,客とステーションを同時に増やしてくのでしょう。
Re:実は (スコア:1)
イワタニのお家芸で、カートリッジ [i-cg.jp]をコンビニで売れば形勢は逆転