CC0日本語版ドラフト訳に対するパブリックコメント受け付け開始 8
ストーリー by hylom
権利放棄は意外に難しい 部門より
権利放棄は意外に難しい 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Creative Commons Japan から、CC0 の日本語ドラフト訳が公開され、現在コメントの受付が始まっている。
CC0はいわゆる「パブリックドメイン」なライセンスを実現するものだが、世界中で有効になるよう(例えばEUのデータベース権などにも)配慮した細かい記述がされているのが特徴だ。
日本では著作権の権利放棄手続きが明確でないため、パブリックドメインは現実的にはできないと言われてもいたが、これを採用することによって現実的にパブリックドメインに置く事ができるようになる。気になる人はぜひドラフト訳をチェックしてみて欲しい。
すまん (スコア:0)
CC0ってなんだよってリンク先を読んだらわかった。有用な情報をありがとう。
Re: (スコア:0)
これで著作権に保護されない所詮この世は弱肉強食なライセンスが誕生するんですね!
最後の段落の意味がわからない (スコア:0)
これを採用すると手続きが明確になったり、楽になったりするの?
Re:最後の段落の意味がわからない (スコア:3)
著作者が「著作権法上の制約などを今後に渡って一切課さないと、利用する人に確実に保証したい」と希望したとしても、それは法的にはできないんじゃないの、という(多分誤った)主張です。
著作権法第59条 [wikibooks.org]で
と定められています。そのため、著作者がライセンスを信じた利用者に、後出しで権利主張を行える可能性は消せないんじゃね?という。
そのような主張は民法の信義則に反しており、確実に通りません。が、最初からそういうことが起きないように、実質的に著作者人格権が有効とならない状況を作るための工夫が凝らされているのがこのCC0だと思っています。
Re: (スコア:0)
> 気になる人はぜひドラフト訳をチェックしてみて欲しい。
ドラフト読みました (スコア:0)
要点は以下の第2条でしょうか。
結局は適用される法令の範囲内で、といっているので、タレコミの
>日本では著作権の権利放棄手続きが明確でないため、パブリックドメインは現実的にはできない
云々の話を解決するものではないと思います。
単に「パブリックドメインにします。好きに使ってください」と(意味を正確に理解した上で)書くのと本質的に変わるところはないかと。
とはいえ、このライセンスを適用してもらったほうが、利用者にとっては安心できるので、非常に有用なものだと思います。
Wikipediaのパブリックドメインの解説 (スコア:0)
パブリックドメイン - Wikipedia [wikipedia.org]には、「実際問題、日本法では著作者人格権の制度があるから著作権放棄に基づくパブリックドメインはあり得ないとの議論は、後述のパブリックドメインソフトウェアが日本で存在し得るかという問題に関連して、アメリカの法制度を理解していないプログラマーとその周辺で問題になったことがほとんどであり、知的財産権の専門家の間ではそのような問題自体議論されていない。」という記載がある。
これが、どこまで本当か判断が付かないが、スラドの本記事に関するコメントは、パブリックドメインソフトウェアが日本で存在し得るかという問題と同じだよなーと思いました。誰か解説してください。
関連ストーリー (スコア:0)
http://srad.jp/story/09/03/17/1516219/ [srad.jp]
なんで英語版CC0ライセンス登場時のストーリー貼らないんだよ。
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