
「2 次利用フリー化」によって 3700 万円の利益を得た漫画家 139
ストーリー by reo
再現性について 部門より
再現性について 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
「ブラックジャックによろしく」で知られる漫画家・佐藤秀峰氏は昨年 8 月、同作品を「2 次利用フリー」にしたのだが (ITmedia ニュースの記事)、これによって電子書籍の売り上げが向上、さらに関連してイラストの依頼などもあり、月額平均 650 万円前後の利益が発生したそうだ (ITmedia ニュースの記事より)。
「商用・非商用を問わず、作品を出版したり、小説化や映画化などを無料で自由に行える」とのことで、企業の広告などで使われたり、また電子書籍サイトで無料配信されるなど、これによって露出が大幅に増加したという。
凡人の参考にはならない (スコア:4, 興味深い)
本作は、何度も映画化され、ベストセラー漫画で、十分に知名度があった(普通は
知ってもらう為だけに多額の広告費を払うんですよね?)
他に例が無かったので、フリー化した時にマスコミに取り上げられた。
っていう特殊例が重なっての結果なので、「自分の所もフリー化すれば…」なんて
甘い夢は見ないほうがいいと思われます。
凄い人が凄かったっていう、何の面白くも無い話です。
Re:凡人の参考にはならない (スコア:1)
昔から言われている事
「持っている者は、与えられて豊かになり、持たない者は、持っているものまでも取り上げられる」(マタイによる福音書25:29)
Re: (スコア:0)
何度も映画化されたのは海猿ですね。
テレビ局と揉めているようなので、続編は難しそうですが。。。
Re: (スコア:0)
そうだよね
思わず調べちゃった
Re: (スコア:0)
海猿があったから、本作のフリー化も話題になりやすかったということで。
また他に例を見ない話だったため、書店もメディアも取り上げざるを得なかった。
読者としては、漫画化の権利を守った上でなら、書籍が全部フリーになったほうがそりゃあいいわけですが、
そんな簡単には行きませんね。
世の中、権力と揉めても著作活動も頑張れる人ばかりじゃないので。
Re: (スコア:0)
と言ってしまえば簡単に割り切ることは出来るかもしれません。
しかし、これまで同様に出版社などに委ねておけば億単位のビジネスになっていた可能性もあるものを、利益の桁を削ってでも二次利用フリーという形に展開した結果が数千万円の利益だったと解釈すると、少しは違う見え方にもなりはしないでしょうか。
(もちろん、出版社に委ねていたらもっと利益は少なかったはずだという見方もできます)
それに佐藤氏のスタイルが誰にでもベストなものだという記事でもないでしょうし。
これからどんな流通形態を構築するかというのは制作者側にとっても大きな課題じゃないんでしょうかね。
売れない下積み時代にケツを持って貰うことと引き換えにずっと奴隷のように安く買い叩かれ続けるほうがマシだという選択ももちろんありでしょうけれど。
Re:凡人の参考にはならない (スコア:1)
Re:凡人の参考にはならない (スコア:1)
漫画家の成功率を考えると、リスクを取る負担はそれなりにあると思うけどね。
んでもって、これは「フリーにしたら相応しい報酬を得られた」なーんて事は一切何処にも示されて居なかったりする。
単にトータルで得た利益ってだけの話で、下手すれば出版社を通しての方が稼げた可能性も無いとは言えない。
出版社を通してですらビルを建てた漫画家だっているが、3千万程度でビルは建たないよね。
Re:凡人の参考にはならない (スコア:2)
佐藤秀峰の作品はさ、サイトのエサに使えるから、そりゃ重宝されるさ。
【「ブラックジャックによろしく」が全巻無料】ってバナー広告を打って、販売サイトに集客できる。
アフィリエイトでも人目を引くから、世間への露出度も上がる。
「ブラックジャックによろしく」を配信するコストは、会員登録(個人情報)やアクセスと引き換え。
でも、無名の作家さんや不人気作品では、それできないでしょ。
なんらか有名になってからでないと無理だけど、有名になったらなったで「ソード・アート・オンライン」のように換金可能だから、もにょる。
※ソード・アート・オンラインは、作者自身のウェブサイトに掲載したオンライン小説
※2002年~2008年までWEB連載、2009年電撃より発刊、アニメ化を経て今に至る
別の話で(絶版関連)、赤松さんのJコミは評価するんよ。
あの人は、自分の知名度を使い「無料」などの華々しい宣伝をして、「場」を設けたからさ。
そんなに有名でない人の絶版漫画も、あの「場」に参加すれば誰かの目に留まるかもしれない。
そういう集客手段を、Jコミとして作った。
2次使用フリーで一大ジャンルになったもの (スコア:4, すばらしい洞察)
・クトゥルフ神話
らじゃったのだ
早い話がフリーミアムだよね (スコア:2)
やってることそのものは、特に目新しいということもなく、少し前に話題になったフリーミアム。
ブラックジャックによろしく、のフリー化のやり方が新しかったのは、本当にありとあらゆる使い方を問題なしとしまった点にある。エロパロだろうが海賊版だろうがOKと言いきっちゃてました。
最初の一人だから注目度が高かったとか、元々の知名度なんて要素も当然あるけど、やるなら徹底的にやるのがポイントなのではないかと思います。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:早い話がフリーミアムだよね (スコア:2, 興味深い)
それをいうなら「中国嫁日記」の方がよっぽどフリーミアムですよ。ウェブで自主的に連載している人気漫画(ほとんどブログ)を本にしたら50万部出たそうで。元々無名に近い人による、こっちの方がよっぽど参考になる。
「ブラよろ」は、強いて言えばNetscapeのバージョン4の無償化戦略に近いかと。
Re:早い話がフリーミアムだよね (スコア:1)
井上純弌氏は「Web漫画の最大の収入源は書籍化です。書籍化以外でこれに匹敵できる収入はまずありません。」と発言していますね。
竹熊氏の漫画横書き問題について 希有馬氏『中国嫁日記を縦書きにした理由と中国の現状』
http://togetter.com/li/492444 [togetter.com]
# SlashDot Light [takeash.net] やってます。
宝くじを買わない人に、当たりは無い (スコア:2, 参考になる)
「驚愕!興行収入58億円『テルマエ・ロマエ』の原作使用料が100万円」
http://matome.naver.jp/odai/2136162769072278901 [naver.jp]
に「海猿1,2」で同じ目にあった佐藤氏が小学館任せず行政書士等の助力を得ながら自分で交渉した経緯が書かれてます。
「2次利用フリー化」だって周りの前例に流されずに自身の判断でリスクを取ってチャレンジした結果ですよね。
佐藤氏の権利主張を”声高”とか書いてる人はどうかと思うよ。
Re:宝くじを買わない人に、当たりは無い (スコア:2)
まあ、映像化については2次利用に対してどこまで
権利主張するのかって話はあると思いますよ。小学館だって
バカじゃないんだから、映画により間接的に原作本の売上が
増えるというメリットも勘案しつつ条件出します。
まあ、当然自社の利益の為ですが印税も入りますからねえ。
映画化の話自体流れちゃえばおしまいです。
例えば、超ザックリですが、興行58億って言っても、制作費・PA費とか抜いた配分源資は
多く見積もって30億。映像の原作者印税の相場は精々1~2%程度で3000~6000万。
※ビデオグラムとか結構出そうだからもっといくかもしれんが…
原作コミックは印税10%ぐらいなので、100万部当たり約6000万
発行は800万部を超えていますが映画化の効果も相当あると思いませんか?
原作者権利を主張して時間をかけてタイミングを逸したり、映画化自体の難易度を
あげるより、映画化による宣伝メリットも享受した方が良いとも考えられます。
それに映画なんてヒットすればデカイですが、多分に赤字になることもありますから。
そう簡単に良い条件は引き出せません。佐藤氏は映画ヒットの実績が
あればこそ交渉出来たという点もあると思います。
出版社を悪者みたいにいう人多いけど、本当に著作者を蔑ろにしているのであれば、
みんな同人やりますよね?現に竜騎士07とかはそうだったんだから。
マンガなんて特に編集者の力も大きいし、書店に作品をプッシュする営業・宣伝だって
作品のヒットに欠かせないファクターだと思いますがね。
Re:宝くじを買わない人に、当たりは無い (スコア:1)
出版社と漫画家の関係として、例えば映像化に関して漫画家に無断、事後承諾、有無を言わせない条件での契約強要などがあるというのは良く聞く話です。
その改善は行われるべきでしょう。
フリーの編集者あるいはエージェント(漫画家に雇われるフリー編集者、みたいなイメージで良いかと)がその役を担っているようですが、まだまだごくごく一部しか居ない模様。
このトピックはそういう問題をどうするかというのと、(その問題とは別に)この人の性格や主張はどうよ、って意見がごった煮になってるのが現状かと。仕方ないですけど。
(あと作品の良し悪しを言う人も居ますが、知名度はともかくACが作品を気に入ってるかどうかなんてそれこそトピックとは関係ないですね)
もともとの収入が (スコア:1)
問題だ
もともとの露出が (スコア:1)
ドラマ化もされてもともとの露出が高く、他にも海猿等の知られた作品があり、
フジテレビ絶縁騒動等良くも悪くも度々話題に登る人だから、一概に「2 次利用フリー化」
の効果と言ってよいものか。
Re:もともとの露出が (スコア:2)
もともと知名度のある作品ですし、その知名度は(作品自体の力があってこそですが)従来の出版/宣伝によって作られていったわけでしょうし。
Jコミやキンドルでの直接販売など漫画家の方が独自に収入を得る道が模索され、成功されている方もいらっしゃるようですが、
佐藤さんの様な従来の漫画の流通過程で育ったヒットメーカーでなく、全くの無名から従来とは違う土壌でヒットを産み出す人が2次利用フリー化で利益を得られるとかなってくれば、
出版社と漫画家の関係も随分変わってくるんでしょうかね。
Re:もともとの露出が (スコア:1)
>講談社の編集者その他の人たちに入る筈だった収入が
ということは、佐藤氏クラスの漫画家さん一人あたりで年間7800万円程度の収益がドッカンドッカンと「講談社の編集者その他の人たち」に入っているのか。
すげー。
Re:もともとの露出が (スコア:1)
# ウチの会社の営業の空気だって売ってみせるぜって言うけど、ンなこと俺の前で言ってないでさっさと空気売った利益で俺養ってくれよって思うよ
それでebookjapan無料コーナーに並んでいるのか (スコア:1)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
そんなに儲かったのなら (スコア:1)
僕に3万円貸してください
出る杭は叩かれる (スコア:1)
コメント欄を読んでの印象。
なんつーか妙に疑ってかかるようなコメントが多過ぎねー?
武雄市のような公的機関且つ法的に問題が有るケースじゃあるまいに
出版関係者でも多いんかいな?w
別の視点から (スコア:1)
このトピックに関して言うと、「ブラよろ」のフリー化でますますネット上のコンテンツの合法性が判別できなくなってきた
例えば私のiPadには「鈴木先生」が全巻無料で読めるアプリが入っているが、これが出版社が広告収入を狙って合法的につくったアプリなのか、単に誰かが違法でつくったアプリなのか私は知らない
ちゃんと調べればわかるのかもしれないけど、少なくとも今私はどっちの可能性もあるんじゃないかと思いながら使っている
違法ダウンロードは違法だとわかっていてダウンロードしたら違法なわけだけど、これからの時代は違法だと確実にわかることのほうが少なくなるんじゃないかな
もちろんだから違法ダウンロードがOKなんていうつもりはさらさらないけれど、権利者側は「違法かどうかは世間の人にはわからない」という前提で考えていかないとダメだと思います
部門名 (スコア:0)
再現性もさることながら、この人は既に十分知名度があったからこういう手段も取れる訳で。
過去にも有名アーティストがアルバムをタダで配った時もここで勝ち誇ってた人達がいたけど、売れてない人達はこういうポジションになれるまで一体どうやって食い繋ぐのかと。
Re: (スコア:0)
加えて、相対的な問題も。
みながみな件の「2次利用フリー」だったら、ねぇ。
権利に"関して"声高な主張を始める漫画家は、どーも、ねぇ。
Re:部門名 (スコア:3, すばらしい洞察)
佐藤氏は『マンガ家』ではなく『原作者の権利をめぐって出版社と戦うマンガ家』という職業なので、
権利関係を声高に主張するのも、佐藤氏にとっては仕事のうちなのだという認識です。
現実問題、出版社とマンガ家の権利トラブルってのはそれなりの頻度で発生する話なので、
佐藤氏のような『専門家』が存在してもよいのではないかと思います。
#好きか嫌いかで言えばあまり好きじゃないですけど……
Re: (スコア:0)
おーけー。
じゃあ、漫画家も、ひいては下流工程で働いている技術者も、
権利なんてくだらないこと主張しないで馬車馬のように働け、ということだな。
Re:部門名 (スコア:1)
どうでもいい部分なら、別に興ざめも何もならないだろw
ちょっと右とか左に寄りすぎた人の“声高”な主張ならともかく、
結局、君の「まんが家」像を超えた活動しているところに君の違和感・やっかみがあって、
それをさも当然のごとく指弾しているだけ、ってことじゃまいか。
Re:部門名 (スコア:1)
>やっかみ
すごく同感
the.ACount
Re:部門名 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
売れてない人たちの商売の邪魔だよね、こういうのは。
Re:部門名 (スコア:1)
それを搾取って呼ぶ色眼鏡を外すところから始めようか。
Re:部門名 (スコア:1)
>売れてない人たちは出版社に搾取され続けるほうを望んでいるってこと?
売れてない人を効果的にプロモートして収益を上げて、十分な利益を還元できるコンテンツ配信の仕組み。
それもネットでの流通を主軸においたがものあればいいんだろうけど、現状それは無いか規模が小さそうだ。
Re:部門名 (スコア:1)
>何かと兼業になることだろう。さらにフリー化でダンピング合戦。
>近い将来に限定すれば、消費者にとってはとても美味しい未来が待っていそう。
漫画とかのコンテンツを完全フリー化しちゃうと、もうそれは消費者と呼べるのかな。
単なる(コンテンツ)コツジキ様になりそう。
コンビニとかブックオフやレンタル本屋での立ち読み厨がその予備軍。
#あいつらがかたまって増殖しすぎてて邪魔
Re: (スコア:0)
フリーで美味しい思いをするには、極一部の才能ある先駆者か
後発でも知名度のある人だけです。
そこから外れた人が美味しい思いをする方法もあります。
それは、ゴールドラッシュの時と同様に、儲かると凡人を煽って
側面で支援することを商売にするのです。
フジテレビの方からきました (スコア:0)
海猿も2 次利用フリーにしてくれないかなあ
Re:フジテレビの方からきました (スコア:1)
トピックスのサブジェクトもそうだけど「2 次利用」と書く時になんで半角スペースを入れるんだろう?
Re:フジテレビの方からきました (スコア:2)
編集者 reo さんは、半角整数記号の前後には絶対にスペースを入れるよ。
だが流石に今回はスペースは入れない方が良かったんじゃない。
若しくは「二次利用」が良かったかと。
Re:フジテレビの方からきました (スコア:1)
>富士通のワープロが、半角数字のあとかならずスペースはいってたなぁ。
>ワープロ通信でも目立ってた。
今でもそれらの愛用者で、ネットに投稿する文章もいったんそちらで編集してるのか。
富士通のワープロを使い続けてて、そういう習慣が身についちゃったのか。
OASYSだっけ、社会人になってから触ったことあるけどあのキーボードはダメだった。
慣れてる人はものすごく使いやすいと絶賛してたけど。
Re:フジテレビの方からきました (スコア:1)
テキストエディタによっては、英数文字の前後に自動的に半角スペースを入れる(オプションがある?)ものがあるようです。
原稿の半角スペースを削除するのが、寄稿処理の最初の仕事だったりするケースもあります。
編集が自分で入れるのは論外ですが。
もしかして (スコア:0)
タイトルに使っている「ブラックジャック」も見方によっては「2次使用」になるのかなぁ。
Re:もしかして (スコア:1)
どこにぶらさげてるんだw
で、TeXというかLaTeXでいわゆる全角半角文字の間にスペースを入れるのは
特別な理由がない限り良くない慣習です。
奥村さんの本にもその旨書かれています。
日本語TeXはスペースのない状態で美しくレイアウトされるように調整されており、
スペースを入れてしまうと間延びしてしまいます。
Re:正直申しまして (スコア:1)
いつも思うけどこういう人って
もっと面白いものがある(ドヤッ
っていう割には具体例を出さないよね
突っつかれて出してもどう面白いかは絶対に書かない
Re:正直申しまして (スコア:1)
>っていう割には具体例を出さないよね
ここに激しく同意した。
Re:正直申しまして (スコア:1)
まあたしかに「ブラックジャックによろしく」は、タイトルに“ブラックジャック”と入っている以外には、
特徴のある作品でもないですね。
そういうタイトルじゃなかったらそれだけで一般に認知されていない漫画になってたと思う。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
面白いか面白く無いか、
いい曲かつまらない曲か、
可愛いいか可愛くないか、
美味しいか美味しくないか、
そういうのはもうとっくにどうでも良い時代になってるんだよ。
Re: (スコア:0)
認定君が湧くところまでがテンプレですね
Re:霊界から来ました (スコア:1)
>##最近よく出ている「ブラックジャック」のスピンオフものは原作の表記があるので除外
平成仮面ライダーシリーズに漏れ無く「原作:石ノ森章太郎」ってついてるのにものすごく違和感感じてるけど。
まぁ、しょうがないというかフォーマットを使う上で必要なんでしょうねと諦念してる。
#この項オフトピ