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アメリカ合衆国

米国特許商標庁、独創性に欠ける特許探しのためのWebサイトを立ち上げる 25

ストーリー by hylom
特許商標庁がオーバーフローしました「 部門より
taraiok 曰く、

米国内の特許紛争はエスカレーションする一方だ。米国特許商標庁に対しての特許出願件数が年々増加している。しかし、申請が行われている特許の多くは、独創性に欠ける「ゴミ特許」とも言えるものだ。過去記事にもあるように、こうしたゴミ特許はメーカー等にトラップを仕掛け、特許紛争による賠償金を得るために特許を取得することが目的となっている。こうした状況に対し米国特許商標庁も苦しんでおり、ついに対策のために民間の力を借りるこよにしたようだ(BBCStack Exchangeブログ/.J過去記事本家/.)。

米国特許商標庁の審査官は、各特許出願を平均22.5時間で検討する必要があるが、すべての言語で全世界に発表されたものをその短時間に処理するのは現実的ではない。そこで特許商標庁は特許法を改正した上で、誰もが提出された特許内容をチェックでき、問題点を簡単に書面で出せるWebサイトを構築した。このサイトは「Stack Overflow」などのQ&Aサイト運営で実績を持っているStack Exchangeと共同で管理を行うという。Stack ExchangeのJoel Spolsky氏は、「200年以上にわたって密室で行われてきた特許プロセスが公開されるようになった。このWebサイトは真に革新的な特許が承認されるようになるために役立つだろう」としている。

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  • 「Webサイトを構築した」とまで書いておいて、その構築されたウェブサイト Ask Patents Beta [stackexchange.com] にリンクを貼らないのはなぜだろう。どうせ英語だし誰も見ないだろうってこと? それとも僕が見落としているだけでどこかにリンクがある?

    • by Anonymous Coward
      そういう卑屈な言動のせいで職場や家庭で嫌われているからと言って、ここで絡まんでも・・・
  • Appleやらサムスンやらが相手企業の特許のあら探しをして
    つぶしにかかりそうですね。
    • 基本的にはそれを狙っているのでは?

      多くの特許はその分野の(現役の)専門知識がないと公知の技術か否か、判断できるものではないし、「~と実質的に同一」と書くには、それなりの手間も必要。

      そう考えると、個人が趣味の時間で指摘することも考えられるが、どちらかといえば、各メーカーの特許部、知財部の人間が定期的にチェックしてくれることを期待しているはず。

      官公庁が自身でそれをおこなうことは人件費や時間的に困難だけど、各メーカーのあら探しをチェックするだけなら、かなり手間が減らせるはず。

      親コメント
      • アメリカでも出願は基本的に公開されますし、
        第3者情報提供の制度もありました(可能な期間が限定的でしたが)。
        ですからつぶし合いのようなことは、やっている所は既にやっていたと思います。

        なので今回のサイトが何を目指しているものなのかちょっと疑問だったのですが、
        実際のサイトを見てみたら、ほんとにQ&Aサイトのようになっていますね。
        ちょっと関連情報をまだよく読めていないのですが、
        USPTO主催の公開質問場にでもするつもりなのでしょうか?
        それはそれで面白い試みかもしれません。

        親コメント
        • Q&Aというより、いままでよりもっと気軽に指摘して欲しいのでは?

          キチンとしたフォームに理論立って書かれた文書にしなくても、「実質、~と同じじゃねぇの?」みたいな感じで。第三者が異論を挟んでくれても有用だし。それらでかなり手間が減らせるよね。

          さすがにAnswerを俊敏に返すことはムリだろうけど。(結局の所、審議結果と同等になるだろうから)

          もし、イタズラとか、間違った指摘が多いようならサイトを廃止すれば良いだけだし。

          親コメント
    • 結局後で裁判で争うのだから、
      その前に潰せば特許庁も裁判所も企業も助かるのでは?
      裁判だと国別に正反対の判決が出たりするから、潰せる特許なら事前に潰したほうがマシですね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年09月27日 10時52分 (#2239638)

      タレコミには
      > 米国民(というよりは訴訟対象となる企業関係者だと思われる)に助けを借りることにした。
      ってちゃんと書かれていたのになぜかhylomが削った。米国民限定ではないのが事実ならその点は改善だけど実際のところどうなの?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      公知技術が増えるということで、それはそれで良いんじゃないですかね。
      企業の競争が全体にとって好ましい結果になるということなのかな?

      • 基本的に数は増えないのでは?

        いままでも特許が認められたものは公開されているわけだし、特許が認められなかったものも、公知の技術だから認められないわけで。

        ライバル企業の研究動向が把握しやすくなるとか、そういうメリットはあるけど。(同じ分野の出願が短期間に連続してるとか)

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          「使っていい公知技術」が増えるんじゃないですかね。
          でも主旨からすると潰される特許のレベルは高くなくて影響は少ないのかな。

        • by Anonymous Coward

          > ライバル企業の研究動向が把握しやすくなるとか、そういうメリットはあるけど。(同じ分野の出願が短期間に連続してるとか)

          逆に、「この分野の出願が無い!」というのも、重要な情報だそうです。
          大手でも、知財部門も例外なくリストラするような経営をして、知財のエキスパートは大分減ったとか。
          あおりを食らって研究部門も随分と苦労するようになったと愚痴をたれてる方もちらほら

  • by x-rebuttal (33869) on 2012年09月27日 8時05分 (#2239548)

    審査官がStack Overflowということですね

    • by Anonymous Coward

      志村ー。

    • by Anonymous Coward

      そんでもってstuckしちゃったわけですね

  • by Anonymous Coward on 2012年09月27日 7時45分 (#2239535)

    日本では出願から1年半で出願内容がすべて公開されるのが原則ですが、ようやくUSも日本並みになったっていうこと?

    • by Anonymous Coward

      無効特許を探しやすくは成るけど、結局は当事者間でってスタンスは一緒だと思う。
      それでも折角登録しても無効化される可能性が増えれば、結局はクズ特許を登録しようとするモチベーションは落ちるかもね。

    • by Anonymous Coward

      今でもサブマリン特許って残っているのかな?
      それとも、今回ので問答無用に全部公開?

      何にしても、三人集まれば文殊の知恵。
      公知例の範囲が一般の書籍や雑誌にまで拡大しそうな今回の試みは結果が楽しみだ。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月27日 9時21分 (#2239581)
  • by Anonymous Coward on 2012年09月27日 9時38分 (#2239595)

    駄作も多いので有効
    このようなクラウドソーシングのほかにもコンピュータ支援も必要だろう。

    • by Anonymous Coward

      このサイトは我が社のクラウドソーシング特許に抵触しており(ry

  • by Anonymous Coward on 2012年09月27日 12時23分 (#2239703)

    アメリカさんは、Apple を見捨てるということか。
    虚言だろうと人を信じさせるカリスマもってたジョブズも死んだし、国からも見捨てられちゃったのね。

    • by Anonymous Coward

      Apple以前に、無駄な叩き合いをやっていたら消耗するだけってことに気がついたのでは?

  • by Anonymous Coward on 2012年09月27日 14時05分 (#2239807)

    「エスカレーションする一方だ」って聞き慣れないな。
    日本語の中での横文字の使い方なんてそもそも厳密なものではないのだろうが...

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