業種や特許内容によって特許の保護期間を変えるというアイデア 52
ストーリー by hylom
特許ビジネスの暗部 部門より
特許ビジネスの暗部 部門より
taraiok 曰く、
AppleとMotorola間で起きた、スマートフォンの関連の特許侵害に対する訴訟を棄却した連邦裁判所の裁判官Richard A. Posner氏が、米国においてこのような特許紛争が頻発していることについて苦言を呈している(The Atlantic、本家/.)。
米国の特許法では、特許取得済みの本発明では20年間の独占を許されている。一部の例外を除いて、特定の産業の種類の間で独占期間等の条件を区別することはない。しかし同氏は、業種や特許内容によってそうした条件を変える必要があるのではないかという点を示唆している。
たとえば、医薬品業界のように「開発に莫大な時間と予算を使って取得された発明」と、AppleとMotorola間で起きた紛争のような「アイデアだけで登録された発明」の特許有効期間を一緒にする点は問題があるとしている。そして、問題は取得された特許を「パテントトロール(特許ゴロ)」が悪用したり、ライバル会社に対しての攻撃手段として用いる例があまりにも多すぎるという点だという。
とくにパテントトロール企業は、製品の生産者に対してトラップを仕掛け、特許紛争による賠償金を得るために特許を取得することが目的となっており、非常に問題が大きい。またこうしたパテントトロールのせいで米国内での特許取得件数は異常に多くなり、そして特許庁の申請・確認のタイムラグのせいでサブマリン特許が多発し、さらに状況を悪化させる要因になっているとしている。
こう言う (スコア:5, 参考になる)
動きが少しでも出てくる事に大賛成。
現状は、特許の理念からはかけ離れていることがすごく多い。
何らかの手を打つべき時期だと思う。
例えばインドでは、実際に自社で使っていない特許についてはクレーム出来ないとか。。
なにも開発していないパテントトロールは防げる。
ご参考
http://cruel.org/books/monopoly/monopolyjdraft.pdf [cruel.org]
Re: (スコア:0)
おそらく、上手いこと行くのは最初の数年だけで、コンピューター業界が天文学な額の
献金ロビー活動費をバラ撒いて、特許期間を延長しようとすると思う。消費税の控除枠と一緒で、新しい族議員が生まれるだけで、何らかの社会正義が実現したりはしないと思う。最終的には、全部同じ方が公平だった、ってことになるんじゃないかな。
Re:こう言う (スコア:2)
ソフトウェアが著作権によって保護されるようになったのは
IBM のロビー活動の成果だった筈。
# 著作権は特許権より保護期間が遥かに長い。
Re:こう言う (スコア:1)
ルールがないのを無法地帯と言う。理念はいいんだからルールを見直すべき。 現ルールの不備をつく(理念に外れる)事が起きれば、何らかのルールの修正を行うべき。
多くの企業は、クロスライセンスをしたり、特許に関わる費用に大きなお金をかけている。
そして、技術屋はかなりの多くの後ろ向きの仕事をやらねばならなくなる。全然楽しくない!
多くの資料を読む特許調査。先行技術の書き集め。ひっかかっていれば特許回避のやり方を考え実装する。技術を進化させる仕事ではない。
Re: (スコア:0)
たった1万円から10億献金するだけで政治家の考えを変えられるのはすごいなって
誰でもできるんじゃね
もちろん日本人でも
結局 (スコア:1)
何の特許なら短縮するか、議論するだけで永久に決まらないでしょ。
そもそも、医薬品の特許は「開発に莫大な時間と予算を使って取得された発明」で、
ITの特許はそうでない、と言いたいだけみたいで納得しにくい。
Re:結局 (スコア:5, 参考になる)
例えば日本では存続期間は20年ですが、医薬品や農薬は申請により25年まで延長され得ます。
決めるのは難しいだろうという点には同意しますが、今現在一律固定ではないよ、ということで。
Re:結局 (スコア:3, 参考になる)
薬事法による認可が遅れて実施できない期間があったないいとかに限ります。
やみくもに延長されません。
Re:結局 (スコア:1)
今の日本に、特許と実用新案の区別があるように、現行の特許で扱っている範囲を
もう少し細分化してもいいかも知れませんね。
業種で区別ではなく、保護期間が長いけれど、審査が厳しく、コストも高いものと、
保護期間が短いけれど、審査が簡単で、コストも安いもの、どちらに出願するかは
出願者次第。
もっとも、今のアメリカでは、そもそもの審査が非常に甘いですから、厳しい審査の
できる組織を整えるだけで時間がかかりそうですが。
Re: (スコア:0)
インドみたいに勝手に全ての薬をジェネリック化して発展した国もありますよ
まあ、あれですけど
Re: (スコア:0)
税金を沢山納めてくれそうな企業のためなら、政治の力であっさり変更される気もするし。。
日本の政治家にそこまでの力があるとは思えないけど、米国ならありそうな予感。
ところで (スコア:0)
このアイデアは特許とってあるの?
Re: (スコア:0)
ダイソンの扇風機と東芝について思い出した
どちらかというと (スコア:0)
Re:どちらかというと (スコア:2)
それは出願コストを下げろという話ですか?
審査コストを下げろという話ですか?
認可後の維持コストを下げろという話ですか?
出願するだけなら大したコストじゃないですよ。もちろんタダじゃないですけどね。
タダ同然にしてしまうと、ただでさえくだらない出願で溢れてるのに
より一層既出ネタやら実現不可能ネタやらが出願されて
審査やら公知例調査やらのコストがさらに上がってしまうだけです。
Re:どちらかというと (スコア:1)
そのコストは税金でまかなわれるんだよ。わかってる?
Re: (スコア:0)
日本だと特許特別会計で審査等のコストはまかなわれていて
税金とは別じゃないかな?
Re: (スコア:0)
そしたら足りない分税金投入するしかないっしょ。
# 民営化して複数の特許審査会社が競争するようにするのもアリかもしれないが
Re: (スコア:0)
弁理士通して30万ちょっと、弁理士通さず自分で通して20万弱。
特許申請と費用でぐぐれば出てくる金額。個人や中小企業だとさらに手数料半額とかあるみたい
20万で技術を囲い込んで大儲けできるなら、十分個人でも出せる金額だと思うけど。
# これ以上安くなると、もしかしたら大儲けできるかもと車輪の再発明を大量に審査させられそうだから
# 軽く覚悟を問うにはいい金額ではないかと。
Re:どちらかというと (スコア:2)
特許を採用してくれるように売り込んだり、特許に抵触している製品を見つけて特許料払えと請求・訴訟したりとか特許成立後にもたくさん汗をかかないと特許は金を生んではくれません。
各大学のTLOがあまり儲かってないところからも、そこらあたりの難しさはうかがい知れます。
Re: (スコア:0)
囲い込んで大儲けできる特許はごく一部、大多数は防衛特許です。
Re: (スコア:0)
> 20万で技術を囲い込んで大儲けできるなら、
周辺特許固めずにポツンと一本だけ特許出して囲い込めた事例ってあるの?
Re: (スコア:0)
…ドクター中松?
# ジョークですよ。念のため。
Re: (スコア:0)
著作権みたいになっちゃいますよ?
Re: (スコア:0)
ねずみ権ですね。
Re:どちらかというと (スコア:2)
ねずみ権に期限切れはありません。
ねずみ権は永遠に保護されます。
Re:どちらかというと (スコア:1)
> ねずみ権
今でも登録更新料を払い続け、かつ使用実績があれば、いつまでも保護される
「商標権」で保護したほうがよさそうなものを、維持費の掛からない「著作権」
で保護しようとするので、歪が出ているのでしょうね。
維持費をちゃんと徴収するタイプの、ねずみ権というものを新設するべきかも
知れません。
Re: (スコア:0)
アメリカはもっと高いのかもしらんがね。全部審査だから。
Re: (スコア:0)
特許願を全部従業員が自分で書いて、特許を書く時間は時給0円で、審査請求を一切しないならその通りですね。
Re: (スコア:0)
毎年払う特許料が年を追うごとに今よりも大幅にあがるようにすれば、
もうかっている業界の特許権の存続期間は長くなり、
そうでない業界のそれは短くなるのではないかな?
年累進特許料制度 (スコア:0)
大幅、の程度によりますが、いい考えだと思います
デメリットは、小企業の負担増ですかね。
Re: (スコア:0)
それは儲からない業界の技術の進歩を余計に阻害することにならないかな?
特許の理念である、「発明の保護と利用を図ることにより、発明を奨励し、また産業の発達に寄与する」に反する気がします。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
誰でもいつでもいくらでも特許が出願できるなら、保護する価値のないアイデアの出願ばかりになって意味がない。
誰でもいつでも低廉な費用でアイデアを公開技報で公開出来るのだから,そちらを使ってください。
Re: (スコア:0)
親が特許庁の偉い人であるIPAの職員が
Shareで特許資料を流出させてたり、
公平にあつかわれているの疑問ですね。
アメリカも (スコア:0)
日本や欧州同様、先願主義にして、出願内容を速やかに公表すればいいだけの話だとおもう。
Re: (スコア:0)
そんな正論、アメリカに通用するとでも?
Re: (スコア:0)
そうでもない(PDF) [ndl.go.jp]かも?
著作権も (スコア:0)
書籍も、映画も、音楽も、「プログラム」も全部同じ扱いとか...
Re: (スコア:0)
なんといっても保護期間が長すぎ。一定額払って申請してはじめて認められるようにすればいい。審査までは不要だろう。
Re: (スコア:0)
保護期間が長すぎるのは同意です。
発表後30年ぐらいでいい。
とはいえ、申請制はアマチュアの創作のほとんどが漏れることになったあげく、
プロや企業がパクリ放題なんて事態は目に見えてますので反対ですけど。
Re: (スコア:0)
でもフリーソフトはそうなってないと思うけど。申請制になったら「著作権トロール」がどうのって記事になるよ。
Re: (スコア:0)
/.Jにおいては、GPLをパクりたい(すくなくとも、うっかりGPLをパクってしまっても地雷にならないでほしいと思ってる)側のほうが主流派だと思います。
Re: (スコア:0)
プログラムも同じ扱いではまずい理由は?
Re: (スコア:0)
今日からHello Worldの特許と著作権は俺のものだからサンプルコードで使う場合は1PVにつき1円払えよってことなる
Re: (スコア:0)
くだらないな
音楽で言うと一定のリズムでドレミファソラシドと弾くのを音楽と言い張ってに著作権を主張するようなもの。
そんなのに著作権が認められるわけがない。
あと特許の話はしていない
無理 (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ケチつけるのだけは一人前だな。
じゃあどうしたらいいと思う?
Re: (スコア:0)
保護期間の一番短いのに合わせることにすればいい。
そっちの期間じゃなくて・・・ (スコア:0)
申告時効を短くすれば良いんですよ。
新製品公示冊子に載ってから30日以内に文句言えとかね。
気になる製品にはその期間内に特許所有者”自ら”製品について問い合わせ
発売はその後とかにすれば無駄な争いもなくなるでしょう。
発売側がいちいち特許調べて製品を出すには手間が多すぎて
自由な開発ができなくて業界の成長も妨げるレベル。
本来は紛争・損害を未然に防ぐ為の特許です。
発売前に防ぐ方法があれば一番良い筈です。
知ってて申告をギリギリまでのばして少しでもぶん取ろう何て・・・いやだねぇ。