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ブロガーはジャーナリストではない? 53
ストーリー by reo
解釈の無限の拡大 部門より
解釈の無限の拡大 部門より
danceman 曰く、
ブロガーはジャーナリストではないため、ジャーナリスト保護法に保護されないとした裁判判決が話題となっている (InfoWorld の記事、本家 /. 記事より) 。
ブロガーの Crystal Cox 氏は Obsidian 金融グループが投資詐欺を行っているとし、その手口をブログ上にアップしたのだが、その際に同グループ及びその創設者 Kevin Padrick 氏を「暴漢、盗人、嘘つき」と誹謗中傷していた。これに対して Obsidian グループは Cox 氏を文書誹毀で訴え裁判を起こした。Cox 氏はジャーナリストを保護するオレゴン州法のシールド法 (取材源秘匿法) 及び Anti-SLAPP 法で保護されていると主張した。だが裁判官は「被告はジャーナリストとしての地位を証明するための材料を何一つ提示できなかった」とし、Cox 氏はジャーナリストではないとの結論により氏の主張を退けたとのこと。
ジャーナリストであるか否かを決めるのは以下の性質であるとのことで、これらを満たすことができなければ「メディア」としては認められないのだそうだ。
- ジャーナリズム分野における教育を受けたか。
- 公的に認められた報道機関との関係を裏付ける文書または証拠があるか。
- 編集や事実確認、利権衝突の開示といったジャーナリズムの規範に従っていたという証拠があるか。
- 会話及びインタビュー中にメモをとっていたか。
- 被告と情報源との間に、機密保持の相互理解または合意があったか。
- 他の人の文章や掲載物を集めただけのものではなく、独立して作られた作品であるか。
- 両サイドの話を入手するために「反対側」にも接触したか。
また一方で「誰が報道機関に属しているか、すなわち誰が修正 1 条の保護を受けるかを定義するのが政府なのだとすれば、報道の自由の役割は何なのか?」といった疑問が浮上することとなり、本家 /. では憲法にまで議論が及んでいる。
必要条件ではない (スコア:3, 参考になる)
これらは例に過ぎず、とにかくジャーナリストであると裁判官を説得する材料を出す必要があるわけで、何一つ出さなかったなら認定されなくて当然でしょう。
Re: (スコア:0)
なるほど。
1-7を満たしていない、じゃなくて、1-7のどれ一つとして満たしていない、ですか。
そりゃ報道とは呼べんわなあ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
そりゃそうだ
まあ結局はジャーナリストとはなんぞやという定義の曖昧さが問題なんだと思うけど
ジャーナリスト7ヶ条 (スコア:2)
日本に一人でもジャーナリストがいるのか不安になってきた。
1を聞いて0を知れ!
Re:ジャーナリスト7ヶ条 (スコア:2)
ジャーナリストといえそうだった人を最低一人はあげられますよね。
まさか何の根拠もなくどこかにジャーナリストという生き物がいると思っていたんじゃないでしょうね!?
#とか書くとすごくうざいな>自分
Re: (スコア:0)
AS400のエンジニアはジャーナリストじゃないの?
Re: (スコア:0)
例えば
7箇条のうちいくつかを(あるいは全部を)満たしておらず
単なるアジテーターになっている自称「フリージャーナリスト」とか
結論ありきで記事を生産するサラリーマン記者とか
そういうのがいるからでしょう
Re: (スコア:0)
>結論ありきで記事を生産するサラリーマン記者とか
ほんと結論ありきのサラリーマン記者ってどうにかならんかなあ。
彼ら、組織の結論にしろ、組織の制約かからない個人の結論にしろ、基本的に好き嫌いで判断するんだよね。
政治ネタは意見が割れそうなので、スポーツを例に出すと、
記者に嫌われていたために、一発で選出されなかった落合博満 [wikipedia.org]の野球殿堂 [wikipedia.org]入りとかね。
Re:ジャーナリスト7ヶ条 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
ヤバいことしてる人はきっと気になるね
Re: (スコア:0)
あの条件に当てはまるジャーナリストは居ないように見えるからじゃないの?
ざっくり考えただけでも、
1と2を満たすジャーナリストは3や7には当て嵌まらず、
3と7を満たすジャーナリストは1と2には当て嵌まらない、
と言う事がありそうだよ。
ライターでしょう (スコア:2)
Re:ライターでしょう (スコア:1)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
Re: (スコア:0)
本人は通常の記事を書いたのに、それに対する攻撃を法が守ってくれなかったら不満だろうに。
話を読む限り、手抜かりな部分はあると思うけど。
裁判での戦略ミス (スコア:2)
ジャーナリストだから、(悪人)個人の誹謗中傷でも許されるというという図式が、失敗でしたね、
巨悪と戦う(ブロガー)個人という図式で、憲法の表現の自由を盾にするべきでしょう、後知恵ですが。
うわぁ…… (スコア:2)
ブロガーの一部がジャーナリストではないことは明らかですが、それを定義するための手法としては相当な悪手ですな……。
>ジャーナリズム分野における教育を受けたか。
アメリカはかなり強烈な学歴主義なので、日本人のジャーナリストは大半がアウトなんでしょうな。
しかし日本に正規のカリキュラムとして政府が認定した「ジャーナリズム分野における教育」と言えるものがどれだけあるのだか。
Re: (スコア:0)
#2066174 [srad.jp]のコメントでも指摘されてるけど、タレコミのリンク先にもある元記事読む限りそんなに無茶なことは言っていない。
要約すれば、
彼女は、自身がジャーナリストの立場であるという証拠を何一つ示すことが出来なかった。例えば以下に示す7つの要件(今回のタレコミでも挙げられている7つの要件)のどれ一つとして満たしていることを示せていない。
つまり、この7つを満たさないといけないんじゃなくて、
・ジャーナリストを保護する法律で保護されたいのなら、自身がジャーナリストと見なせることを示せないといけない(まあそりゃそうだ)。
・しかし、被告はそういった事を示す十分な証拠を何一つ提示することが出来なかった。
・従って被告はジャーナリストであるとは認めがたく、同法の庇護下にはない。
って流れ。
Re: (スコア:0)
ついでに、ここで言う「教育」って別に「学校教育」に限定されないと思う。
Re: (スコア:0)
たいていの会社には「新人教育」ってものがあると思うんだけど。
アメリカにはないの?
Re: (スコア:0)
記者として入社する場合大抵の場合これまでの実績が必要だけど?
Re:うわぁ…… (スコア:2)
実績っていうと、インターンシップとかですか?
#とsmall villieの知識だけで想像してみる
一人以外は全員敗者
それでもあきらめるより熱くなれ
Re: (スコア:0)
そしてその実績の一つとして、ブロガーとしての活動があったりして。
まあ、件のブロガーが日本でいうブロガーとは少し位置づけが違う、というのはあるかと思われます。
Re: (スコア:0)
マジレスするとたいていのアメリカの会社にはない。少なくとも日本人が想像するような形では。
もちろん、スラッシュドットにもジャーナリストはいないよね (スコア:2)
この基準だと、もちろん、スラッシュドットもジャーナリズムとは言えないわけだ。
#ま、最初から、ここは電子掲示板であって、報道の場ではないわけだがw
通知の設定いじったから、ACだとコメントされても気づかない事が多いよ。あしからずw
Re: (スコア:0)
ここは少なくとも掲示板ではない。
ましてや2chではない。
勘違いするな。
意味があるのか? (スコア:1)
アフィブロガーの皆さんにこれを照らし合わせてみよう (スコア:0)
うわー見事に全部アウトだw
まああんなのはジャーナリストで無いことは火を見るより明らかですが、
ああいうのがネットメディアと標榜して我が物顔しているのは気に入らないですね。
いい加減法の手が入るべきだ。
Re:アフィブロガーの皆さんにこれを照らし合わせてみよう (スコア:1)
アフィブロガー
と
アルファブロガー
を混同してる奴がいる!
Re: (スコア:0)
言論の自由を法で制限しようってこと?
Re:アフィブロガーの皆さんにこれを照らし合わせてみよう (スコア:1)
言論の自由ではなく、報道の自由ですよね?
1,2はともかく、3~7は報道の自由に対する責任のように読めます。
3~7すら守れないのは、ジャーナリストとしての責任を放棄しているとしか思えません。
責任を放棄したら自由は保証されんでしょう。
Re:アフィブロガーの皆さんにこれを照らし合わせてみよう (スコア:3)
一言で言うなら、法的にはアルファブログはただの表現の一種であって報道じゃないと言うことでしょう。
タレコミもまさにそのことを米国の裁判所が判断を下したと言うことで
アルファブロガーに報道の自由を守る為の保護は与えませんよと言うことです。
自己責任で書く事も駄目と言っているわけではありません。
保護を与えないというのと、表現の自由内で書くことに対して規制をかけるというのは全然別の
事ですので注意が必要です。
# 新聞社なら行政指導もあり得るけどアルファブロガーに行政指導とかしないでしょ。
スルースキル:Lv2
Keep It Simple, Stupid!
Re: (スコア:0)
日本の場合は、大手マスコミすらも報道の自由を盾に責任逃れしてますから、ジャーナリストなんてあってないようなものです。
なのので、うそかうそでないか見分けられない人が使うのが難しいネット上のアフィブロガーを規制するより、まず、大手マスコミから法規制するべきではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
その言論の自由を定義しているのも法だと思いますけどね。
Re: (スコア:0)
言論の自由に対する優先事項を解除する前提として、それが他の権利を侵害する事を公共の利益と見なせるかどうかの判断の問題。
例えば他人に「ドロボウ」と言った時、それを単なる誹謗中傷と見るのか、報道と見るのか、その判断をするための条件の一例だね。
ブログに書いた程度で報道になるのなら、いくらでも嘘で誹謗中傷しまくれるだろ?それは良しとはしないって事。
Re: (スコア:0)
他のブログの記事にリンクしてるだけのメタ記事が多数あることからして
ジャーナリング
とは呼べるのではないでしょうか
journal の語源って、日記録の意味の語なんだけどなぁ。 (スコア:0)
根拠なく誹謗中傷すりゃ非難されたり断罪されるのは当然として。
Re:journal の語源って、日記録の意味の語なんだけどなぁ。 (スコア:1)
A「programの語源は『公然と書く』だからオープンソースが語源的には正しいんだ!」
B「でも、compileの語源は『略奪する』だから、バイナリで売られるプロプラなソフトがオープンソースの規約を無視するのも正しいよねw」
こんな感じか?
Re: (スコア:0)
まあ、そもそもここでの議論は「どれだけ語源の意味に近いか」じゃないですから。
「法律上の保護を与えるべきジャーナリストか否か」なので、たとえ語源通りのjournalを書いてる人であっても法律上の保護は受けられません。
Re: (スコア:0)
# なんでファイル名だけ残って中身がフォルダに化けてんだよ。NTFSお前のことだよ。
真っ先に (スコア:0)
某自動車「ジャーナリト」のことを思い出した私は黄昏です
Re:真っ先に (スコア:1)
acでわざわざ書かなくてもいいんデナイノ
Re: (スコア:0)
不躾ではございますが…
例えば (スコア:0)
wikileaksなんかが、この条件をみたさない「ジャーナリズム」ですよね。
彼らは法の加護どころか公式に攻撃されてるわけで、
ああいう存在を認めるかどうかが問われてるんでしょうね。
満たしてるじゃん (スコア:0)
>wikileaksなんかが、この条件をみたさない「ジャーナリズム」ですよね。
元記事では、挙げられた条件を全部満たせとは言っていない。例えばこういう条件を一つでも満たしてるのか?って点に対し、一つも満たしていないことが問題視されてる。
(一つ満たせば十分というわけではないが、少なくとも一つも満たしていないのはどうなのよ?という判断)
で、各条件を見ると、
>公的に認められた報道機関との関係を裏付ける文書または証拠があるか。
これに関しては、(全部ではないけど)一部資料を既存の報道機関に送ってそれが報道されるなど、関係があることは明白。
>被告と情報源との間に、機密保持の相互理解または合意があったか。
情報提供者に関しては機密保持を行うことを明記してるんだから、これも満たす。
というわけで、「条件を満たさない」っていう文言はおかしい。
#全部は満たしてないけど、そもそも全部満たせとは言われていない。
Re: (スコア:0)
> (2) any credentials or proof of any affiliation with any recognized news entity;
> これに関しては、(全部ではないけど)一部資料を既存の報道機関に送ってそれが報道されるなど、関係があることは明白。
これは報道機関に所属や記者契約などをしている、という意味です。
資料を採用されたくらいでは関係があるとは言いません。
> (5) mutual understanding or agreement of confidentiality between the defendant and his/her sources;
> 情報提供者に関しては機密保持を行うことを明記してるんだから、これも満たす。
相互理解、というところが大事です。一方的なオレオレ機密保持ではいけません。
Re:満たしてるじゃん (スコア:2)
今回、ウィキリークスとの契約を断った新聞やテレビもある
文書誹毀とは何だったのか…? (スコア:0)
判決を見てみると、今回のCox氏のような、「ブロガー」が「ジャーナリスト」として信憑性を持たせようという意図を持って振る舞って結局「ジャーナリスト」ではないと判断された場合は暴言はなしで、一般のジャーナリストたちは証拠さえあって、それが確かならば thug, theif, liar は使い放題という事ですか?
また、そうではないMS嫌いの個人ブログがMSのCEOをいくら罵倒してもおk、ということですか?
まあCrystal Cox 氏が冷静になって、暴言を最初から書かずに的確に淡々と指摘していれば問題がなかったとも言えそうですが。
ミッションインポッシブル あるいは スパイ大作戦 (スコア:0)
なお当局は一切関知しない