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日本

自民党、「国旗損壊罪」を含む刑法改正案を提出 381

ストーリー by hylom
侮辱か表現か 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

朝日新聞の報じるところによると、自民党は「国旗損壊罪」を新設する刑法改正案を今国会に提出する方針を決めた。

日本を侮辱する目的で日章旗を焼いたり破いたりしたら2年以下の懲役か20万円以下の罰金を科す内容とのこと。民主党や公明党など他党にも協力を呼びかけて成立をめざす。また、「君が代」の替え歌など国歌への侮辱に刑事罰を科す改正案も検討するそうだ。

時事通信の報道では

現行刑法には、外国の国旗については損壊罪が明記されているが、日の丸に関する条文はない。自民党政調会長の石破氏は「外国の国旗を損壊した者に対する罪があるのに、なぜ日章旗を汚損しても罪に問われないのかと言うのは素朴な感情だ。国旗国歌法で日本の国旗が日章旗だと定められた時に国旗損壊罪を立法しておくべきだった」と語った。

と伝えられている。

憲法の「表現の自由」に抵触するのではとの声もあるが、国旗を焼くのも表現の自由の一環といえるのか、タレコミ子にはよくわからない。意見の分かれるところかもしれないが、スラドの諸兄諸姉はいかがお考えだろうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2011年03月03日 18時17分 (#1911643)

    ##スラド的ノンポリ魂は無いのかね?

  • DVみたいだ (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年03月04日 0時39分 (#1911957)

    「あなたを愛しています」としか言えない状況において、「愛しています」という言葉にどれだけの真実みがあるのだろう。

    愛していなければ「愛していません」と自由に言える状況において言う「愛しています」にこそ、価値があるのではないだろうか。
    愛して欲しければ、力ずくで「愛しています」と言うことを強要するのではなく、愛してもらうだけの価値のある自分であるよう
    努力するしかありません。

    「国は愛さないといけません。国旗は燃やすと罪になります」という状況で、国を愛することにどれだけの価値があるのだろう。

    • by anonemouse (20052) on 2011年03月04日 1時50分 (#1911985)

      国には実態がありません、国とは人の集まって出来たものです。
      その国に自分(あなた)が居ます。
      あなたのパスポートには「日本」と国籍が刻まれます。
      「君は何人だ?」と聞かれたとき「日本人だ」と答えるでしょう。
      それが 国であり あなた です。

      要するに、そこに価値を見いだすか否かは、あなた に掛かってるのではないでしょうか・・・

      親コメント
  • by Sinraptor (22797) on 2011年03月04日 7時29分 (#1912023)

    国旗が何だろうがしょせんは物です。
    自分で買った物をどうしようと、勝手でしょう。
    それで誰かが罰せられるなんて考えられませんね。
    諸外国がどうあれ、それは間違っている。

    もし国旗が個人の所有物ではないとするなら、販売も禁止すべきじゃないですかね。

    --
    //Sinraptor
    • by Sinraptor (22797) on 2011年03月04日 12時08分 (#1912136)

      ちなみにこの法案にはもう一つ重大な問題がある。
      それは「日本を侮辱する目的で」ってとこ。

      これがなければ、国旗を破棄することもできなくなるという事もあるだろうが、結局連中にとっては「日の丸」が象徴する「国家」を侮辱する事はまかりならんという事で、「日本を侮辱する目的」が駄目ということだろう。

      で、「侮辱する目的」って誰がどう認定するのか?認定基準は何なのか?
      こりゃ滅茶苦茶随意的な運用が可能だ。

      さらにこんな法が通るならば、いくらでも類似の法を作成することができる。
      「日本を侮辱する目的で○○したり」の○○の部分を入れ替えるだけでいい。

      もしこんな法が通るなら、北朝鮮や中国を笑えないわな。

      民主主義では国は国民に奉仕するために国民によって設置される機関だ。(国民の、国民による、国民のための国家だね)

      国が国民によって侮辱されるなら、それは一部の国民にとっては国が良いものでなくなったということ。侮辱を取り締まるのではなく、それをきっかけとして国としてどうあるべきか見直すのが当然のことだ。(当然ながら、見直した結果、何ら変える必要はない、という結論になってもそれはアリだ。)

      侮辱は不満を表現するために一つの表現形態であって、取り締まって良いものではない。
      もし誰かが侮辱されて気分を害したというなら、それは民事訴訟で解決するべき問題だろう。

      --
      //Sinraptor
      親コメント
  • by nemui4 (20313) on 2011年03月03日 18時13分 (#1911637) 日記

    この法律が出来たとしても、あっちの国で日の丸焼こうが犬の首並べようがそれは自由なんだよね。

    日の丸がどうこされるってのはそれくらいしか思い出せなかった。

    #掲揚を拒むのは卒業式とかでたまにニュースで見てるけど。

    • by Anonymous Coward on 2011年03月03日 18時51分 (#1911674)

      >この法律が出来たとしても、あっちの国で日の丸焼こうが犬の首並べようがそれは自由なんだよね。
      他国の国旗を毀損しちゃいけないって法律はほぼ万国にあります
      自国の国旗に対する毀損を処罰しない国もほぼありません(日本が今まで変だったのです)

      で、一応韓国ですら、騒ぎは警官隊で押さえます、そこまで報道されないだけです(あと対日だと警官が緩いとかいうのはありますが)

      #これもテレビの弊害か!

      親コメント
      • 根拠が重要 (スコア:5, すばらしい洞察)

        他国は他国の事情がありましょう。

        私が関心があるのはこの法律が禁止によって何を守ろうとしており、
        それは禁止によってちゃんと守れるのかどうかという効果や根拠です。

        禁止とは他者への強制であり、それを設定することは誰かに何かの権利を与えることと表裏。
        (例えば殺人が禁止されることと表裏になるのは生命身体財産の自由という基本的人権。)
        この場合誰にどんな権利を与えることになるのか。そしてその権利の新設の根拠と効果どうかという話。

        その辺の根拠まで検討して初めて他国のことが参考になる。
        規制をやってるやってないだけで追随すべきなんてのは
        「ママー、××買ってよー、○○ちゃんは買ってもらったよ!」
        とやってる幼児と変わらない。

        他国の国旗の場合は外交上の利益があるかもしれないが、自国の場合はどうなのか。

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年03月03日 19時25分 (#1911708)
        >自国の国旗に対する毀損を処罰しない国もほぼありません(日本が今まで変だったのです)

        アメリカでは違法ではありません。

        1989年、アメリカ最高裁判事ブレナンは「国旗を汚損することを違法としたテキサス州法は違憲だ」とする判決のなかでこう述べました。
        --------------------------------
        「我々は国旗への冒督行為を罰することによって、国旗を聖化するものではない。これを罰することは、かえってこの大切な表章が象徴しているところの自由を希釈してしまうことになるからである」

        「原告のテキサス州はもし国旗が粗末に取り扱われれば、国旗が国家及び国家の統合を象徴していることや、そもそも国家や国家の統一性そのものまで疑われるようになってしまうと主張する。
         しかし、言論の自由の原則は、社会がある思想それ自体を不快と感じ、あるいは好ましくないと判断したからといって、その表現を政府は禁止することが許されない点にこそある。
         この原則に例外はなく国旗は特別だとの議論は成り立たない」

        「国旗損壊を処罰することは、国旗が尊重され、かつ国旗を尊重するに値するものにしている、自由そのものを稀釈することとなる」

        「国旗は、アメリカ人皆が共有する信念、法と秩序と人間精神を支える自由への信念を表現するものとして存在する。
         国旗は、これを侮蔑視する者さえも保護するものなのである。こう述べるのは、辛いことだが、大事なことである」
        ----------------------------

        なかなかたいした度量ではありませんか。自国の表象を自国民が毀損することをも許容するとは。
        もし住むのなら、旗を汚したのどうのと目を三角にして怒る国よりも、こういう自由な国のほうが生きやすそうですね。

        で。この法案に賛成とか言ってる人たちに突きつけたいのはこの部分。

        >言論の自由の原則は、社会がある思想それ自体を不快と感じ、あるいは好ましくないと判断したからといって、その表現を政府は禁止することが許されない点にこそある。

        これはまさにヴォルテールの「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という精神そのものではないですか。

        あれだけ都条例の表現規制に反対していた日の丸クラスタの方々がどうしてこの法案には賛成なのか、理解に苦しみます。

        国旗を燃やす自由すらある社会においてはじめて、他のあらゆる表現は守られていると言えるわけです。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年03月04日 10時42分 (#1912086)
        >自国の国旗に対する毀損を処罰しない国もほぼありません

        既に他の方も書かれてますがアメリカでは違憲判決出てますし
        日本が民主主義のお手本にした英国にもそんな法律はありません。フランスにはありますが
        少なくとも先進国において万国と言うほど統一された見解ではありません
        中国とか北朝鮮みたいな独裁国のみならだいたいある法律でしょうけどね

        アメリカの例を補足しておきます。

        アメリカでのこの手の事例に対する判例

        ただこれは左側の人がまとめたコピペだろうから逆の判例もありそうですけどね
        あくまで統一された見解ではないという反証に

        1943年 バーネット事件 連邦最高裁判決
        「国旗に対する敬礼および宣誓を強制する場合、その地方教育当局の行為は、自らの限界を超えるものである。
        しかも、あらゆる公の統制から留保されることが憲法修正第1条の目的であるところの、
        知性および精神の領域を侵犯するものである」(ウエスト・バージニア州 vs エホバの証人)

        1970年 バンクス事件 フロリダ地裁判決
        「国旗への宣誓式での起立拒否は、合衆国憲法で保障された権利」

        1977年 マサチューセッツ州最高裁
        「公立学校の教師に毎朝、始業時に行われる国旗への宣誓の際、教師が子どもを指導するよう義務づけられた州法は、合衆国憲法にもとづく教師の権利を侵す。
        バーネット事件で認められた子どもの権利は、教師にも適用される。教師は、信仰と表現の自由に基づき、宣誓に対して沈黙する権利を有する。」

        1977年 ニューヨーク連邦地裁
        「国歌吹奏の中で、星条旗が掲揚されるとき、立とうが座っていようが、個人の自由である」

        1989年 最高裁判決(国旗焼却事件)
        「我々は国旗への冒涜行為を罰することによって、国旗を聖化するものではない。これを罰することは、この大切な象徴が表すところの自由を損なうことになる」

        1989年 最高裁判決
        上院で可決された国旗規制法を却下。「国旗を床に敷いたり、踏みつけることも、表現の自由として保護されるものであり、国旗の上を歩く自由も保証される」

        1990年 最高裁判決
        「連邦議会が、89年秋に成立させた、国旗を焼いたりする行為を処罰する国旗法は言論の自由を定めた憲法修正1条に違反する。

        なんだかんだ馬鹿にしても流石にアメリカは自由の国だと思いませんか
        多分日本の裁判所には政府に逆らってまで違憲判決出す度胸は無いだろうから

        #これもテレビの弊害か!
        都合のいいことばかり盛るのはネットの弊害か!
        親コメント
    • by KAMUI (3084) on 2011年03月03日 18時36分 (#1911660) 日記
      韓国にも「国旗(他国の物を含む)」の損壊を禁止する法律はあったんじゃなかったっけ?

      まぁ、遵守されてるとは全く思えませんけどね。
      親コメント
  • by gk-hyn (7889) on 2011年03月03日 18時36分 (#1911659)

    外国の国旗については、外国国章損壊罪があるから、それの国内版も、まーあってもいーかもね。

  • なぜ日章旗だけ (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年03月03日 18時41分 (#1911668)

    外国の国旗を損壊した者に対する罪があるのに、なぜ日章旗を汚損しても罪に問われないのかと言うのは素朴な感情だ。

    言わんとすることは理解できるが、ならばなぜ(外国自国を問わず)国旗を損壊した者は罪に問うとせず、日章旗だけを対象とした別の法律を作ろうとするのかが理解できない。

    外国の国旗について「罪がある」とは言っても、日章旗に対する賛否があるせいか(外国のものを含めた)国旗に対する礼儀というものをおよそ学ぶ機会が与えられておらず、実態としてはほとんど身についていないということの方が、よほど問題だと思っている。

    とはいえその一方で、よく日章旗を燃やしたり踏みつけたりしている国の人たちをたくさん受け入れようとしているから、国内で取り締まる必要も生じているんだろうという解釈もできなくない。

  • by Anonymous Coward on 2011年03月03日 18時52分 (#1911676)
    君が代のメロディー、別の歌詞…違法
    君が代の歌詞、別のメロディー…合法?
  • 単純に「表現」という意味で言うのであれば、国旗を焼くのもその範疇ですね。
    ただしここで考えなきゃいけないのは、「その表現は『表現の自由』の名の下に守られるべきか否か」です。
    例えばものすごい簡単な例で言えば、殺人を含んだ表現は、(手段がマズいので)制限され得ますよね。

    #あと発表前の検閲以外について取り締まることを表現の自由の侵害と呼ぶか否かという議論もあるかも。

    憲法の下の自由と言えど、無制限に確保されるべきだという訳ではありません。

    といいつつ、今回の話に関して個人的な意見を述べれば、国旗等のみを特別視する理由がよく分からないんですけどね。
    天皇陛下の顔写真とか人形とかだったらどうなんでしょう。日本車だったら?寿司屋の看板だったら?天ぷらにケチャップかけて食べてたら?
    国をバカにしようと思ったらいくらでも手段はあるし、一方で国旗だけ特別視したら一層国旗を象徴としてイジられちゃうんじゃないかと。
    ……いやむしろ
    国旗くん「いじめるならボクをいじめて!他の人には手を出さないで!」
    って狙いなんでしょか(笑)

  • きょう午後,「######亭」の本社が家宅捜索されました。
    「######亭」は,弁当のごはんの真ん中に梅干を乗せて日の丸を模し,おかずのタレまみれにして客に食べさせた,国旗損壊罪の疑いがかけられています。
    「######亭」は,取材に対して「国旗を侮辱する意思はなかった」とコメントしています。

    (民明放送,午後4時12分配信)
  • ロシア国旗:侮辱の事実なし、日本が伝達 [mainichi.jp]

    ロシア側の情報によると、日本の警察当局が捜査した結果「侮辱されたのはロシア国旗を模した手製の物体。大使館に掲揚されている国旗を侮辱したのなら罪に問われるが、そうではない」と判断したという。

    日本or日本政府etcに対する侮辱or抗議などの目的で、「日の丸を模した手製の物体」を、日本国内で損壊した奴が出たら、どうなるんだろね??

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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