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ソフトウェア開発者への寄付、LinuxユーザーはWindowsユーザーよりも金額が多い傾向? 86

ストーリー by hylom
寄付、してますか? 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

Mac/Windows/Linuxで動作するクロスプラットフォームのゲーム集「The Humble Indie Bundle」をリリースしているWolfire Gamesが、プラットフォーム別の寄付者数および平均寄付金額を公表している(Linux users contribute twice as much as Windows users)。

The Humble Indie Bundleは、「ユーザーが払いたい金額を支払う」という形で提供しているゲームで、支払われた寄付はゲームの開発者および慈善団体、電子フロンティア財団に分配されるほか、ユーザーが支払先を選択することもできるという。

このゲームに対し、5月7日時点で約5万3000件以上の「支払い」があったとのことなのだが、興味深いのがプラットフォームごとの支払い金額。プラットフォーム別のユーザーはWindowsが過半数なのだが、一方でプラットフォーム別の平均支払い金額はLinuxが13.65ドルでトップ、続いてMacの9.61ドル、Windowsは6.78ドルだったとのこと。

なお、リアルタイムでの集計結果はThe Humble Indie Bundleページで確認できる。ただし、匿名で数百ドル〜千ドルもの支払いを行っているユーザーもいるようなので、これらに「平均金額」が影響されている可能性もある。

ちなみに本家/.では「WindowsユーザーはMSやMcAfeeにすでに多額の『寄付』をしているからもうお金が無いんだ」「Linuxプラットフォームにはゲームが少ないから、よりゲームに価値を感じるに違いない」といったコメントが付けられている。

なお、P2Pとかその辺のお話にて、この件について「1セントでも購入できるのに、それでも支払いを行わないでゲームを不正にダウンロードした人が存在する」という点を考察した記事が紹介されている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年05月12日 19時25分 (#1762803)
    1セント払うこと自体よりも、1セント払うために支払いのサイトを読んだり
    個人情報を出したりっていうコストのほうがはるかに大きい。

    1円玉をゴミ箱に捨てろっていうライセンスならしたがうかもしれないけれど、
    クレジットカードで1円払ってくれってライセンスで、かつ
    安全なイリーガルコピーがコストなしに手に入るのなら、
    後者が選ばれるのは当然の成り行きか、と。
    • by 90 (35300) on 2010年05月12日 20時11分 (#1762830) 日記

      App Store決済みたいな、プリペイドでサクっと払える仕組みでもないとやってられないですね。$4.99のシェアウェアに送金するために30分かけたいとは思わないでしょう。

      # そう思ってそっとウィンドウを閉じる

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年05月13日 5時22分 (#1763000)

        寄付してもらう側も「これで食ってるわけじゃないから」という意識があるのか
        そのあたりの仕組みの整備にあんまり熱心じゃないように思える。
        FSFあたりがそのあたりちゃちゃっと出来ちゃう仕組みを提供してくれないですかね。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        そこでPayPalですよ

    • by greentea (17971) on 2010年05月12日 23時06分 (#1762930) 日記

      これ、うまい棒を1本買おうと思ったけどレジがあまりに混んでたから万引きして帰った、という話にすり替えてみると一気に印象が変わるんだよなぁ。

      いくらでも、うまい棒万引きの例えとソフトウェア不正利用の違いを述べることはできるかもしれないけど、
      結局のところ、ソフトウェアってまだ本当の意味では「価値あるもの」として認められていないんだろうなぁ。

      --
      1を聞いて0を知れ!
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    • by Anonymous Coward on 2010年05月13日 12時04分 (#1763080)
      これって、LinuxとWindowsの寄付率の差というより、
      日本人の寄付率の低さに関連してくると思う。

      スラドでもたびたび話題になるんだけど、
      寄付の窓口は開いてますって言いながらクレカとPayPalと直送しか受け付けてないとか。
      しかも案内も英語のみとか。

      ただでさえ(税制や宗教の違いもあるので)寄付という文化が身近ではないのに
      ハードルも高くてはそりゃ少ないだろとしか言いようが無いです。
      日本人でもクレカを持たないor必要最小限の支払いにしか使わないって人はまだまだ多いからねえ。
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  • by Anonymous Coward on 2010年05月12日 18時57分 (#1762777)
    初めて見たときには違和感ありすぎる主張だったが、最近一般化している気がする。
    私にはいまだに違和感あるのだが…
  • by quililila (23086) on 2010年05月12日 19時03分 (#1762781) 日記

    Windowsユーザーはソフトウェアを「購入」することに慣れているので、
    「寄付」という行為がしっくりこないだけかと。

    自分のことを考えるとやっぱりそうなる。
    ○○円とされているソフトの購入はその金額が妥当であれば購入するけど、
    気に入ったらいくらでもいいので寄付をと言われると、気に入っても寄付しない。

    ソフトウェアという物に対する考え方の違いが現れているんじゃないかと考えます。

    • Linuxはもともとゲームが貴重品なんじゃないかな。だから、「もっとあればいいのに」という気持ちが金額を押し上げる。Windowsではありふれているから相対的に価値が低くなる。

      --
      人生は七転び八起き、一日は早寝早起き
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      • by Anonymous Coward on 2010年05月13日 8時50分 (#1763018)
        全く同感。

        まるでWindowsユーザはケチみたいな話の流れを見ると、馬鹿かと思う。

        Windowsでは、売り物の良質なゲームがたくさんある。
        もちろんクソゲーもたくさんあるが、ここで比較対象とされるのは
        良質の人気タイトルだろう。

        オープンソースや、フリーのゲームは、言っちゃ悪いがゲームとしての
        品質性や面白さが大きく不足してる。
        または古いとか。

        Windowsユーザがその売り物の良質ゲームの価格とを比べて、付けた値段が
        6ドルとかそこらなのだろう。
        ぶっちゃけ、妥当な金額。

        一方、Linuxはもともと簡単なゲームがほとんどで、本格的なゲームは少ない。
        だから価格を決めるときの比較が無いので、高くつけてしまう。
        親コメント
        • その分析はつまり「おもしろさを感じないからお金を払わない」
          ということで、そのまんま割れ厨の意見なんだよなー
          だからあんまり信用できない。

          個人的には、(乱暴な分類だけど)
           Linuxユーザ:少数の専門家
           Macユーザ:少数の専門家
           Windowsユーザ:少数の専門家+多数の一般人
          で構成されていて、このうちの「一般人」の寄付が低いだけなんではないかと思う。
          Windows云々のOSの性質の問題ではなく、多数派は常にケチだ、ということなのでは。

          --
          # mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
          親コメント
      • by Anonymous Coward
        タレ込みから外れた素朴な疑問なんだけど、メインはLinuxだけどゲームやるからWinも持ってますというのは、少数派?
        いや私ではないんだけど。
        • Linux選ぶ時点で少数派・・・・というのはさておき、ゲームやりたいLinuxユーザの中ではそんなに少数派じゃないと思います。
          むしろ「ああ、ゲームやりたい。ゲームやりたい。でもLinuxだからできない。面白いLinux向けゲーム出してくれたら金はいくらでも」という変態の方が少数派かと。

          ……という意味で、ゲームが少ないから価値を感じるというのはちょっと違う気がします。

          --
          1を聞いて0を知れ!
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          • > むしろ「ああ、ゲームやりたい。ゲームやりたい。でもLinuxだからできない。面白いLinux向けゲーム出してくれたら金はいくらでも」という変態の方が少数派かと。

            今回の件で言うとむしろそういう少数派の変態の平均値だから少ないゲームに価値を感じて高めになるんじゃないでしょうか。
            そういう変態じゃない人はWindowsの方にカウントされてますよね。

            #まぁ、事情によりWindowsが手に入らないとかそういう例もあるとは思いますけど。

            --
            スルースキル:Lv2
            Keep It Simple, Stupid!
            親コメント
  • 行動原理? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2010年05月12日 19時16分 (#1762797)

    Windowsは商品を「買う」って事で終り
    Linuxを含むOSFへのプロジェクト継続のために「寄付」

    って事だからじゃないの

  • 最近、小物なソフトを「買い」ました。
    たぶん無料で同レベルのソフトもあろうけども。

    また、程度の差はありますが、寄付もしたことあります。
    ただ、それにはソフトは直接は付随していません。

    # ほぼWindowsユーザーです

    他にもありますが、適価なら「買う」はありだと思います。
    ただ、「寄付で使える」、だとちょっとというのはあるかも。

    逆にWindowsユーザーでも、寄付以外で貢献不可能なら、(ソフト利用開始時以外の)別の機会で寄付することはそれなりじゃないかなと

    # いやまあ、財布の紐はキツいのに、穴があいてる人間の自己観察結果ですが

    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
  • by Anonymous Coward on 2010年05月12日 21時16分 (#1762860)

    ソースの円グラフからは
    「WindowsユーザーはMacとLinuxのユーザーを合わせたよりも多くの額を寄付している!」
    って書き方もできるなーとか思いました

    • by Anonymous Coward

      ゲームに目の肥えたwindowsユーザーからは評価(支払い金額)が低かった
      とも言えますね

      そもそも開発者に支払ったら「寄付」じゃ無いし
      最低1セントの価格設定もしてあるし普通に販売でしょコレ

      • by Anonymous Coward
        > そもそも開発者に支払ったら「寄付」じゃ無いし

        なんで?
  • MSのMSDNユニバーサルサブスクリプションに数年間寄付していたケチンボの俺様が通りますよw

  • by t-wata (10969) on 2010年05月12日 22時59分 (#1762926) 日記
    これはいいマーケティングですね。スラドネタで宣伝にもなるし、プラットフォームごとに競争心を掻き立てることもできるんで。
    真似するところが出てくるんじゃないかな?
    • by miishika (12648) on 2010年05月12日 23時20分 (#1762936) 日記
      「Macユーザー(Appleユーザー)は金持ちのエリート」というネタは、毎度毎度繰り返されておりますが。

      # 本当のエリート(金持ち)は庶民相手に自慢する暇などないでしょうが
      親コメント
      • by t-wata (10969) on 2010年05月13日 2時29分 (#1762988) 日記
        > 「Macユーザー(Appleユーザー)は金持ちのエリート」

        これだけじゃ、どっかの調査会社が出した統計データが出てくるだけで、議論はされるでしょうが、
        競争心は掻き立てられないです。
        それにOSユーザーごとの年収を比較されても、自分じゃどうにもならないですしね。

        今回の件は、統計データを出しただけじゃなく、リアルタイムで各プラットフォームの平均寄付額が出るので、
        自分が行動することでそれなりの影響を与えられる(ように思える)、というのがミソでしょう。

        OSユーザーごとの比較なら、OS信者のいるサイトで話題に上りやすいし、そうなれば対抗心を燃やす人も
        少なからずでてくるわけで非常にうまいやり方ですよ。

        # まぁ少々最初のデータが「出来すぎ」な感じはありますけど。
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      別にOS信者でもないから競争心はおきません
      何のプロパガンダ?

      • by t-wata (10969) on 2010年05月12日 23時58分 (#1762952) 日記
        > 別にOS信者でもないから競争心はおきません

        しかしOS信者もいっぱいいるんですよ。
        実際、元の記事とリアルタイムの平均金額を比較すると、
        Linux: $13.65 → $14.56
        Mac: $9.61 → $10.23
        Windows: $6.78 → $8.03
        と軒並み上がっていますから。
        親コメント
  • P2Pとかその辺のお話
    >「このパッケージを海賊ダウンロードしたいというのでしたら、私たちの帯域を使うのではなく、どうかBitTorrentを使ってはくれませんか?
    >それと、たとえ海賊版で私たちのゲームを楽しんでいるのだとしても、このHumble Indie Bundleのことをお友達に宣伝してはもらえませんか?」
    なんでDLに認証すら付けないんでしょう。

    • by Anonymous Coward on 2010年05月13日 5時12分 (#1762998)

      元記事読めば理由が書いてあるよ。

      「読めばわかるのかもしれないけどめんどくさいからコメントして人に聞く」
      「1セントでもいいのかもしれないけどめんどくさいからタダで落とす」

      要するにそういうことだよね。

      親コメント
  • 寄付金合計100万ドル集まったらソースコードを公開するという企画がセットだったので、
    ソースコードに興味がある率が高そうなLinuxユーザが多めに払ったというのもあるかもしれませんね
  • by Anonymous Coward on 2010年05月12日 19時09分 (#1762786)
    クレジットカードを持っていない僕ちゃん
    寄付したくても支払いできないのでやめてます。

    まずはFreeBSDプロジェクトにはスタンダード版Windows Serverを購入する程度額を寄付したい
  • by Anonymous Coward on 2010年05月12日 21時31分 (#1762871)
    推定したい仮説Aを「Linuxユーザのほうが寄付性向が高い」とする。
    各ユーザグループの所得ごとの寄付性向と所得分布の仮定のしかたにより結論はいろいろ変わりそうだが、
    いずれにせよ、ユーザ数が4倍も離れているとなると
    Windowsのほうが平均値は下方へシフトしそうで、仮説Aは否定されるんじゃないかな。
    • by Anonymous Coward
      無料のOS使う人の方が、貧乏人が多いに決まってるじゃん。

      # え? 違う?
  • by Anonymous Coward on 2010年05月12日 22時05分 (#1762898)
    おっさんが多いから平均年収も高い。
    だから寄付金額も多くなる。
    って構図だと思います。
  • by Anonymous Coward on 2010年05月12日 22時51分 (#1762923)
    LinuxとWindowsじゃ、ユーザの中にソフトウェアの価値を重んずる人
    (=多少なりともソフトウェアを作る側に係わった事がある人)の割合が
    異なるってことじゃないかなぁ?
    Macだって昔からHyper Cardとかで自分でソフトを作る人の層が、
    一定割合で存在した気がするし、Unixベースになった今、
    そういう人の割合は更に増えた気がするし。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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