認知症施設へのネットワークカメラ設置は監視?それとも「見守り」? 88
感情的には「気持ち悪い」 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
朝日新聞の記事によると, 北陸先端科学技術大学院大学などが認知症施設(グループホーム)向けに官学で取り組んできた「見守り支援システム」に関する研究に対して, NPO法人・全国認知症グループホーム協会が実用化しないよう申し入れる予定であるらしい。
関連すると思われる研究の論文(※閲覧は有料です)などをもとに,この「見守り支援システム」の機能をおざっぱに説明すると, グループホームと呼ばれる自宅改造型の施設内において,リビングルームや廊下,玄関などの比較的パブリックな空間にネットワークカメラを仕掛け, それらカメラから配信される映像を,台所など,介護者の作業することの多い場所におかれたモニタで閲覧することが出来るという単純なものらしい。
(つづく...)
ただ,カメラを使っているとはいえ,1.映像(動画)は記録せず,また,2.閲覧は施設内限定で入居者と見知った介護者がおこなう,その2点によって,“監視”ではなく“見守り”になるのだと著者は主張している。
(※申し送りなどに使えるよう,介護者の操作によってその時点での静止画を保存できる仕組みは組み込まれているようだ。また,閲覧には風呂場やトイレに持ち込める防水型モバイルモニタも使用されている模様。)
これに対して前述のグループホーム協会は「監視以外の何ものでもない」と異議を唱えているようなのだが, 皮肉なことに論文では開発に当たって,実際にグループホームで働く介護者達に意見を求めるなど,“現場の声”を重視したこと, 結果,当該システムは従来の研究にありがちな「現場で使えないシステム」にならず,介護者達に受け入れられたことが強調されている。
一部の介護者の声に耳を傾けすぎたことが問題なのか,監視用途にも容易に転用できる単純な仕掛けや法整備の遅れが問題なのか, それとも,それらの複合的な問題なのかタレコミ子には判断がつかないが,グループホームでの虐待事件や,介護者不足という現状を鑑みるに, 当該システムが介護者・入居者にとって真に有益なシステムであったならば,研究や実用化が妨げられてしまうのは残念なような気がする。
問題のすりかえかな (スコア:5, すばらしい洞察)
監視も見守りも、実際の行動内容としては同じことをしている。何が違うのか?
それは、システムを運用する側が何を目的にしているか、だ。
利用者の行動制限を目的としているなら、どんなシステムを利用していたとしても、それは監視になるだろう。
利用者の事故予防や、緊急時の対応の迅速化が目的であれば、見守りといえるかもしれない。
結局のところ、システムとは関係なく、運用者側がどう考えているかによるのだ。
しかし、僕自身の考えでは、単純に監視=悪とは思えない。
現実問題として認知症の患者さんの行動は予測できないこともしばしばあるし、何かトラブルがあったときに本人の記憶が当てにならないことも多い。患者さん一人一人に専任の介護者がつけば、監視は不要かもしれないが、現実的ではない。何らかの監視や行動制限は、多くの施設で必要なことだと思う。
そこで監視じゃなく見守りですよ、と主張するのは、ごまかしなのではないか。
本来は「監視はしています。でもそれはあくまでも利用者保護のためです」とはっきり伝えるべきだろう。
そして、利用者やその家族に「機械で監視=手抜きや人権の侵害」ととらえられないような信用を得るように努力すべきなのだ。
監視か否か、なんていうのは、本質的な問題ではないと思っている。
Re:問題のすりかえかな (スコア:1)
外と交流がある場合運用が大変そうだけど。
グループホームで働いています (スコア:5, 参考になる)
介護保険制度は自宅介護を促進するために登場しました。しかし、実際にはこれは非常に困難であり、北欧やイギリスで成功しているグループリビングを自宅介護と位置づけ、これに介護保険を適用しよう、ということでグループホームが増えることになりました。政府が関わるので当然ながら規格化されていきます。今では1ユニット9部屋、通常2ユニットまでということになっています。小規模だと大変なので、目一杯つくるので、結局どこも18人収容可能な施設です。自宅改造してできるもんではありません。
名目としては自宅介護なので、家族などが手伝うことになっていますが、実態としては、夜間などは1ユニット一人しかヘルパーがいません。もし入居者の一人が急病などになったら、誰も見る人がいなくなるような、ギリギリな状況で介護しています。2ユニットまでしかありませんから、建物全体でもヘルパーは2人です。
こんな状況ですから、グループホームで働く人に聞いたら、見守りカメラがあれば助かる、と答えるでしょう。ただ、導入したところで、実際に何かあったらどうしようもないので、導入してもなんだかなぁ、という気もします。自分としては、今回の問題は、介護保険制度自体の問題だと思います。
部門名が批判的だが (スコア:4, すばらしい洞察)
> 閲覧は施設内限定で入居者と見知った介護者がおこなう
要するに、カメラを設置する場所って、映像を見る人が普段から制限なく行ける場所なんじゃないの?
さらに、映像を記録しないんだから、実質的に介護者の視界が広がるだけのことに思えるんですが。
部門名の気持ち悪いという感覚が理解できない。
プライベートな空間を記録しているストリートビューのほうがよっぽど気持ち悪いと思うのですが。
Re:部門名が批判的だが (スコア:1)
それはともかく、自分の肉親をグループホームに入れるなら、
カメラのある方を選ぶと思う。
冗談抜きで認知症が始まった義親の家にライブカメラ付けようと思ってるし。
〜◍
Re:部門名が批判的だが (スコア:1)
ストリートビューが問題視されたのは(プライベートな空間か否かという問題をおいたとしても)、見られている方は見られていると知らないうちに、見る方は一方的に見ることができるという「眼差しの一方性」が大きいと思うよ。パノプティコンの話に似ていると思う。パノプティコンでの看守と囚人の関係のように介護者と入居者の関係がなりかねないと危惧しているんじゃないかな。
その眼差しの一方性という問題を考えた上で、ストリートビューを気持ち悪いと感じる人ならば今回のカメラ設置を気持ち悪いと感じるのも理解できるはず。
#個人的にはもともと見ることが可能なところを見ているだけであるし、ストリートビューは嫌な時には削除を要請できるし、今回のは記録することもないものであって、どちらも大した問題ではないと思うけど。嫌悪感を抱く人がいるだろうことも理解できる。
Re:部門名が批判的だが (スコア:1)
「人がぼーっと立っている」のを想像してください。そこがカメラ位置です。
グループホームのリビングに介護者が立ってても、気持ち悪くはありません。
玄関でも、なにしてんだ?と思うかも知れませんが、問題ないと考えます。
個人の居室であったら、きっと、出てけと思います。
介護者でなく、赤の他人だった場合は、リビングでも気持ち悪いです。
ところで、その人がついたての上から覗き込むように見ていたらどうでしょうか。
カメラを構えてたらどうですか。
撮影した写真を勝手にばらまかれたらどう思いますか。
私なら、怒鳴りつけてでも排除しようとするかもしれません。
眼差しの一方性は関係ありません。見られていることがわかっていてもこうです。
他の人がどう思おうが、私には、ストリートビューはものすごく気持ち悪いですが、
今回のカメラ設置に気持ち悪くなる要素がありません。前提条件どおりであるならば。
# いつも疑問なのですが、「塀越しに中を撮影されても問題ない」という人は、
# 「トイレの個室を上から覗き込まれても問題ない」と思っているのでしょうか。
# 普通なら見えないはずの仕切りを越えている点で、本質的に同じだと思うのですが。
考えすぎ? (スコア:4, 興味深い)
福祉と医療の現場は大変 (スコア:2, すばらしい洞察)
福祉分野も医療分野も、業務で端からみてますが、かなり過酷ですよ。
働いている職員の人件費や待遇を良くしないと、そろそろ労働力を確保できなくなりつつあると思いますね(特に首都圏・・)。
国の予算配分を人件費などに重点化するように変えていくべきだと思います。
そうすればお金が社会にうまく回るようになっていって、今より世の中が良くなるはず。
聖職とか福祉の心なんていう(欺瞞の)言葉で、職員に犠牲を求めるようなやり方は間違いだ。そういうきれい事を言ってるやつに限って、いざ困っている人を見捨てるんだよな。
待遇改善が進めば (スコア:1)
医療にしても介護にしても、微妙なニュアンスが重要です。日本語ネィティブの日本人ですらトラブってるんですから、文化も言語も異なる外国人労働者で代替できるとは思いませんし、日本人に残された労働市場として大切にすべきではないかと思います。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
そっぽを向かれます。介護の現場にフィリピン人を受け入れる制度
をNHKが紹介していた時、大阪の施設が「報酬が日本人と同じ報酬
(年収200万円前後)なら採用できない」と言っていたのですが、
これではもっと待遇のいい他の国へ行くでしょう。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
とは私も思いたいのですが労働力人口はコンスタントに減って行くんですよ。
介護は重労働で労災も多い仕事なのであまり高齢になってできる仕事ではないですし
(年齢制限のある募集では50歳位までというのが多いです)。
予算さえあれば人を惹き付けることは可能でしょうが財源はと聞かれても思い当たらないし。
高齢者にとって会話が重要であるのは重々承知なのですが。
> 移民を受け入れるにしても、それにふさわしい待遇を用意しないと
> そっぽを向かれます。
実際に必要になった時に来てくれるような魅力的な条件を提供できるか、実は私もこっちの方が心配で、
報酬以外にも永住権、移住者家族の権利や年金など今後日本が思い切った政策をとることができるか、
できたとして社会の変化に自分達が対応できるかなどの方が気がかりです。
何にせよ今の自分達の将来に直接関わることなので無視できない問題だと思います。
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Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:2, すばらしい洞察)
日本をグチャグチャにした 小泉元首相や、経団連の連中が信奉し布教している、
「市場経済」によれば、「供給が減れば、その価格は上昇する」はずなんです。
実際には、労働人口が減っていて、その主原因は「若年層が貧しくて子育てどころか結婚もできない」状態。
労働力人口が減るにも関わらず、その価格が下がり続けていると誤解されていますが、
「価格が下がったから、供給されなくなった」んですよ。
> 介護は重労働で労災も多い仕事なのであまり高齢になってできる仕事ではないですし
そこは若者でも同じです。
重労働での労災で本当ならこの先10年、20年と働いて、
社会の富を生み出してくれたはずの若年層を使い捨ててしまったわけです。
解決するには、金と技術です。
技術についてはロボット技術の応用例がいくつも始まっていますから、
残りはカネだけです。
> 予算さえあれば人を惹き付けることは可能でしょうが財源はと聞かれても思い当たらないし。
法人税を20年前に戻せばいいんですよ。
あと、企業の連結決算を禁じて、「親会社の利益をゴマカスための赤字子会社」なんて認めなきゃいいです。
> 実際に必要になった時に来てくれるような魅力的な条件を提供できるか、
> 実は私もこっちの方が心配で、報酬以外にも永住権、
> 移住者家族の権利や年金など今後日本が思い切った政策をとることができるか、
> できたとして社会の変化に自分達が対応できるかなどの方が気がかりです。
介護は単純労働ではありませんから、他国からの移民で賄うのは困難でしょう。
それに、医療・介護の技能保持者を他の「貧しい国から輸入」することは、
とりもなおさず「その貧しい国の医療レベルをさげる。貧者の命・健康を奪う」ことに
他ならないわけで、そのうち「銭金の問題ではなく、禁じられる」可能性も考慮すべきです。
また、日本に限っていえば、移民(特に単純労働の移民)受け入れは
日本の非富裕層をいっそう貧しい貧困状態に置きます。
アタリマエですが、移民を受け入れる動機は「安い労働力」です。
しかし、それは「トヨタやキヤノンが払う給料が安い」というだけで、
社会コストトータルで見たときに、高価な労働力となるのです。
あなたが心配している年金などの制度もそうですが、彼らの子女の教育には余計な負担がかかります。
彼らへの日本語教育も必要でしょうし、逆に母国語での各教科の参考書も必要となるでしょう。
それらは、貧しい移民ほど公教育に頼るので、
今でも足りない教育関連予算からそれらを捻出する必要がでます。
習慣や風俗の違いでの大小のトラブルに巻き込まれるのは、
トヨタやキヤノンから1円ももらってない近隣住民ですし、その補償請求を「貧しい移民」相手にしても
「ない袖は振れない」で何もでてきません。
移民を受け入れるというのは、トヨタやキヤノンが儲けるために、
一般市民の税金が消費され、還元されなくなるということです。
移民は「企業の低賃金」の尻拭いを「公共サービスのコスト上昇」でやる社会を貧困スラムにするだけの愚策です。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
> 法人税を20年前に戻せばいいんですよ。
> あと、企業の連結決算を禁じて、「親会社の利益をゴマカスための赤字子会社」なんて認めなきゃいいです。
法人税をいじっても、一般的には企業が海外に逃避していくだけでしょう。
もし国内での事業活動自体に課税するという意味であれば、消費税の方が網羅的に抜け道が少なく、効果的な手段だと思いますが。
消費税は個人から取る税だから、弱いものいじめみたいな悪いイメージでとらえられがちですが、法人税でとろうが、消費税で
とろうが、経済サイクルのどこかで課税するという点で対して違いはありません。それなら効率的な徴税方法を採用し、
所得再分配は別の施策で対応する方が合理的である可能性も高いと思います。
いくら企業が収益を上げても、個人には関係ないと思っちゃう人も多いでしょうが、突き詰めるとその収益は再投資され、
、一般的には国民の所得向上に繋がっていくものだと思います。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
企業内に溜め込まれることで国内に再投資されていない現状、
その「一般的には」は真でない気がします。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
は文字通りの内部留保なら、それは企業価値の増大を意味し株主の持ち分の増大を意味します。
国内企業の株主はまだまだ(年金等も含め)国民自身である割合が大きいので、やはり国民のものということになります。
まあ、単なる内部留保は、今時株主的には通らないでしょうが。
国内での投資活動に使われる場合は、基本的には国民生活に還元されると考えていいと思います。
一方で、海外への投資活動に使われる場合、そのリターンはその企業にもどることになりますが、
それで企業価値が増大すれば、上記の通りです。
それに、「既に海外に逃避されて利益が国外に出て行っていたり」という現象は、法人税が上がれば加速するはずでは?
結局のところ、大企業悪玉論や外資悪玉論というのは明快で庶民受けはするかもしれませんが、
実際にはもう少ししっかりした議論が必要だと思います。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
> これは間違いです。生産者に課税するか消費者に課税するかの違いは大きいです。
すみません。言葉足らずでした。技術的には、課税方法によって経済に与える影響が大きいというのはそうだと思います。
ただ単純に、「法人税減税→大企業優遇」「消費税増税→庶民いじめ」という見方が表層的で誤解が大きいし、
実際には詳細な課税方法によってかなり影響のでかたをコントロールできるので、課税システム全体として考えなくては
意味がないということを表現したくてキーボードが滑りました。
例えば法人税を支払人件費を基準とする外形標準課税とすることで、ある程度個人所得税に似た効果を見込むことができるでしょう。
個人所得税を廃止し消費税に一本化する一方で、食料品の非課税化・ベーシックインカムの考え方を導入することで逆進性
をある程度緩和させること考えられると思います。
たしかに「違いは大きい」のでしょうが、それをどのように取り扱うかまで考えた議論をする必要があると考えます。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
介護保険のお金が満足に出せないような人などが、株主としての恩恵を受けられる立場とは
思えません。
この手の「お金がない」という話題で問題となるのは、そういった「金持ちでない人」です。
必要とされているのは、国民所得の平均をあげることではなく、底上げをすることです。
儲けれる人が儲けて平均があがればいいじゃん、という話ではありません。
nim氏の発言からは、#1428314のAC氏ではないですが、「金持ちを貧乏人にしたところで、
貧乏人が金持ちになるわけではない」といいながら、結局「貧乏人が金持ちになる道筋」を
用意できなかった(どころかむしろ塞いだ)竹中平蔵元経済財政政策担当大臣と同種の
理想論すぎる不安定さを感じます。
「議論が必要だと思います」は結構ですが、「取りやすいところから取るのではなく、
持っているところから取るべき」に対する返答としては不適切です。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
公的年金は廃止、医療保険は保険料なしの3割負担。利子所得への課税は取りやめ、法人税を外形標準の法人事業税と
法人所得税に整理し、全体での税率は現在と変わらない程度に。インフレーションは金融資産への課税の一種とも考えられるので、
年間2%程度マネーサプライを増加させるというのもセットにしたいと思います。相続税は増税の方向で。
私は基本的にリベラルよりのリバタリアンなので、積極的な再分配は支持しますが、制度はあくまでシンプルでなくてはならないと
考えています。現在のように、役所が個別に事情を勘案して判断する生活保護だとか、複雑かつ徴収方法が税と一体化していない
公的年金システムは無駄が多く、利権の温床になりやすい仕組みだと思います。
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
ちょっと話がつながらなくなっていました。
(更に自分が関心のある話だったんでいつの間にかオフトピ気味になっていました。すみません)
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Re:福祉と医療の現場は大変 (スコア:1)
>とは私も思いたいのですが労働力人口はコンスタントに減って行くんですよ。
とも限りません。
これまでは労働力人口(生産年齢人口)にカウントされるのは60歳まででしたが、継続雇用制度の導入と
年金支払い開始の後倒しで、これからは65歳以上を高齢者とするほうが現実的になっていくでしょう。
一方で、15歳以上の学生(労働力人口に含めない)の割合は進学率の上昇にともない、増えていくと思います。
そもそも高齢化自体、医療の発展により国民が長生きできるようになったことにも一因があるわけで、
おなじ理由で、高齢でも元気に働ける人も増えていくのではないでしょうか。
介護は重労働だというのは聞きますが、一方で世代的に近く、人生経験豊富な人材の方がマッチする面も
少なくないとおもいますので、衰えた筋力をサポートする技術開発(すでに盛んですが)が実を結べば、
まあ明るい材料になるのかなとは思います。
玄関や廊下にカメラがあるって (スコア:2)
# でも「どこ行くんですか」とスピーカ越しに訊かれたら嫌だ。
Re:玄関や廊下にカメラがあるって (スコア:5, すばらしい洞察)
・介助者と一緒に行ってください。
・誰かに言付けてから行ってください。
とか言ったところで、守ってくれるとは限らないんだし。常に側に施設側の人間がいるとは限らないんだし。雑用で少し離れている隙にとかいうこともあるだろう。認知症の同居人に言付けるのは(言い方悪いけど)それこそ意味がないし。
何かあった時に責任追求されるのは施設側/介助者側なんだから、なるべくそれらのリスクを減らす意味でも、こういうシステムは必要なんだと思う。現場としては『給料は安い』『仕事は多い』『責任は重い』ではやってられないでしょう。
Re:玄関や廊下にカメラがあるって (スコア:1)
要支援 [chiba.jp]でしょうかね。適度に動けるだけに、事故が起きたら家族に訴えられかねない、グループホームが嫌がるところですね。
監視したら何で駄目なの? (スコア:2, 興味深い)
機械だから駄目なのか?
どうしたらいいのか教えてくれよ。団体は。
Re:監視したら何で駄目なの? (スコア:2, すばらしい洞察)
(彼ら|別の団体|マスコミ)から今度は(経緯に関係なく)管理責任を問われて
しまうわけですね。
「システムが導入されていれば、このような悲惨な事故は防げたはず」とか。
そもそも (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:監視したら何で駄目なの? (スコア:2)
実際に認知症施設(私の場合は、重度認知症治療病棟でした)で仕事をしてみれば判りますが、
プライベートを意識した構造であるほど、見えない場所が出てきます。
基本はスタッフのラウンド(見回りをすること)なのですが、
患者様から超えかけられれば対応をせざるを得ず、人数が少ない時間帯だと、
意識していても、ラウンドが不十分になることもしょっちゅう。
私がいる間は幸いに大きな事故はありませんでしたが、
ここにカメラがあれば、と思うことはしょっちゅうでした。
Webカメラだと設置が容易で、場合によっては無線LANにして配置を変えることも
費用がさほどかからない(セキュリティー面の強化は必要ですが)ので、
現場からするとありがたい話だと思います。
勿論、それによってラウンド回数が減る、等のことになれば困りますが、
細かいケアをするためには必要なことだと思います。
ちなみに、精神病院の保護室には、ほぼ間違いなくカメラが設置されており、
ナースステーションで見られるようになっています。
古い保護室の天井裏を覗いたらレールがしいてあり、古くから働く人から
カメラが非常に高かった時代に、1台のカメラをレール上をスライドさせて、
天井の覗き穴から順次に中を見られるようにしていたと聞きました。
認知症の方への対応では、質問されて丁寧に答えてあげても、
振り返った瞬間忘れられて、3秒後には同じ質問をすることを繰り返されるのが、
一番つらかったですね。
本人は記憶に残っていないため、自分もまるではじめて聞くように対応せねばならず、
2回目、3回目はあの手この手で話をはぐらかしたり、本人の不安原因を探ったり、
笑顔の対応とは別に頭はフル回転。
面倒な客を営業しているとき以上に大変な経験でした。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:監視したら何で駄目なの? (スコア:1, 参考になる)
> 「利用者からすれば監視以外の何ものでもない。徘徊による事故の防止には必要最低限のセンサーの設置で不十分か否かを議論する必要がある」と実用化に反対する立場を明確にした。
代替案は出しているようだが…
Re:監視したら何で駄目なの? (スコア:2, すばらしい洞察)
こんなの代替案といえないでしょ。「必要最低限のセンサーの設置で不十分か否か」って、すでに言語矛盾。「最低限」というのが「不十分」だったら何の最低限なんだろう。
カメラというのがセンサーとして不必要に監視能力が高すぎるというのなら、どのような構成のセンサーなら十分であるか提案してはじめて代替案といえる。
Re:監視したら何で駄目なの? (スコア:1, すばらしい洞察)
そんなセカイはキモチ悪い。
確かに「反対のための反対」はどうかと思うけど、
問題提起を封殺する風潮をヨシとする考えもどうかと思う。
Re: (スコア:0)
今回抗議してるのって第三者なんですか? 名前から察するに当事者がつくった団体だと思っていたのですが。
最近の老人介護施設 (スコア:2, 興味深い)
最近の老人介護施設の監視体制は、
・ベランダに設置された対人レーダー
(おそらく転落防止のためだろうが、別に目的があるのではと思う)
・フロア移動施設(エレベータ・階段等)にあるIDカード開閉錠
(これは明らかに徘徊対策、カードが無いと他の階に行けない)
・入所者にRFIDタグ
(最近出てきたが、どうも行動把握使ってるらしい)
自分が見てきた物ではこんな所だが、まだ有ると思う。
なんかある意味刑務所に近い感じがするのが嫌。
一ひねり入れると印象が違うかも (スコア:2, 参考になる)
老人ホーム個室に設置するネットワークカメラがありました。プライバシー
保護のために撮影した動画は保存せず,リアルタイム画像解析で異常事態と
判断できれば介護者にアラートを出す仕組みでした。
かなりコストの高いシステムだったようで普及はしていないのかもしれません。
今回問題になったケースも,このような一ひねりがあると良かったのかな。
Re:最近の老人介護施設 (スコア:1)
それは仕方がないんじゃ、 と思いつつ自分が入所するとなると老後でもやはり嫌。
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君は生き残ることができるか! (スコア:1)
社会の活力が無くなり、社会保障は削減されていくだろうし、そもそも定職に就けない人たちが多いし、平均寿命を短くする要因しか思いつかない。
君は脱出することができるか! (スコア:1, すばらしい洞察)
現場の判断に任せていいと思うなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
ただし誰も口には出さないけれど、「(日本の)消費者は(感情的でしかも泣き寝入りしやすく)バカで商品/サービスの質を比較できない。市場原理に任せると宣伝だけうまくてモノがよくないのが人気をとって生き残り、最初からみんな似たようなものばかり作るようになって選択肢がおのずと狭まっている。」なーんて思ってる節がありますよね。消費者保護行政もこれの批判出した団体もそういう視点で動いていると思いませんか?
また一方、感情的であることが人間的って誤解してる人も多いような。だから本当はこのシステム導入したくても、感情的になったふりして反対してるって人もいそうだヨ。
# 福祉施設に関しては、家族が選べても入所者本人は選べないっていうのもまた事実で
# 施設職員も家族もどちらも立場は「介助者」、視点が偏るという...
区別が付かない (スコア:2, すばらしい洞察)
幼稚園・保育園や託児所など向けの、保護者がネットワーク経由で子供の様子を確認できるライブカメラシステム(例えばこんなの [livekids.jp])は結構前からあって、それなりに導入事例も増えてると思うんですが、この手のシステムに対して否定的な意見はあまり聞いたことがありません。少なくともマスメディア経由では。
# ぐぐってみる [google.co.jp]と、反対意見もそれなりにあるようですが。
で、今回のシステムはこれと何が違うのか正直区別がつきません。むしろ上記のリンク先にある「保護者による保育士の監視」といった反対意見は成立しませんし、施設内の閉じたネットワーク内で使用すれば外部からのクラッキングなども排除できる分、上記のシステムよりデメリットは少ない気がします。
Re:区別が付かない (スコア:1, すばらしい洞察)
文句言うだけじゃあね・・・ (スコア:1)
原子力発電に過敏に反対する人たちの多くは、逆に環境保護のために二酸化炭素を多く出すことにも反対する
「じゃあどうしろと言うのだ!?」という人たちであると言われています。
今回もこのシステムを用いないことにより、スタッフが何か見落としたり緊急時に気づかないことがあると
「ちゃんと見てろ!」と真っ先に怒るような人達じゃないでしょうか。
残念ながらこういう人達は、このシステムを用いずどうしたらいいのかと聞いても
「ちゃんとスタッフが一人一人に合わせて見ていれば問題ない」という「勇気があれば不可能なことは無い」みたいな
小学生以下に言って聞かせるような答えしか返ってこないんですよね。その効率を上げようという話なのに
Re:文句言うだけじゃあね・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
しかし、仮想の敵とは考えていませんし、そういった方々をわけのわからない人たちとも考えていません
世の中には地の足つけた意見を出さない(持たない)人達が一部いらっしゃいます。
最近各メディアで挙げられているモンスター○○と言われる人達がいますね?
モンスターペアレント 子供が休み時間に転んで膝に軽い擦り傷を負った「先生は何をしていたんだ!?あんた監督者だろう!」
モンスターペイシェント 現状治せない病気或いは手の施せない程度の怪我、病気の場合、「なんで治せないんだ!?あんた医者だろう!」
って具合ですね。
モンスターペアレントを例に取ります。本来駆け回って小さな怪我をするのが子供です。また休み時間なんですから先生がある程度自由に動き回る20~30人の子供を全員見るのは
物理的に不可能です。しかしモンスターペアレントはこういった現実を考えず、ただ自分の子供が転んで怪我をした事実に対し憤りを感じています。
だからといって先生側もできるだけ子供達を見てあげようと、できるだけケガをしないよう注意を促そうとする努力を怠ってはいけません。
今回の試みに反対している団体が私はそういうモンスター○○と同種とは思いませんが似たものを感じます。
私自身、親戚に認知症の人が居たので身内の方々の苦労をたまに耳にします、症状の進行具合が酷くなると物心つく前の子供のように目が離せないと。
老人ホームにネットワークカメラを設置しようとしているわけではなく、認知症の方々の施設に置こうということ
途中で投稿してしまった・・ (スコア:2, 興味深い)
老人ホームにネットワークカメラを設置しようとしているわけではなく、認知症の方々の施設に置こうということ自体は
認知症の人はできるだけ100%目の届くようにしようという施設管理側の努力の一端です。
これがダメだというなら、スタッフがみんな何かしらの作業に追われていて何かを見過ごしたら許すのか?
スタッフを大幅増員して費用がかかるようになっても文句なく全ての人が利用できるのか?
できるだけこのようなことがないようにというのでネットワークカメラを用いるという案が出されたわけでしょう
反対している団体に「じゃあ現状のままでいいんですか?」と
Re:途中で投稿してしまった・・ (スコア:2, 興味深い)
http://hayashinobuya.blog116.fc2.com/blog-entry-38.html
ということで、これは要するにヘルパー不足の問題です。認知症の方というのは、実際に夜中に出歩いて、数十キロ歩いてしまうんです。監視あるいは見守りカメラで見守ったところで、止める人がいなければ、実際に徘徊する人を止められることはありません。という意味ではまったく絵に描いた餅です。
利用者本人の安全確保のためには (スコア:1)
数年前、知り合いの母親(当時50歳代)が家族旅行で行った先で行方不明になったことがありました。一年くらいしてから、その町の公園の植え込みで白骨死体で見つかったらしいです。
後から事情を聞いた話では、その人はアルツハイマーにかかっていたらしい。
例えばキッズホンみたいな携帯を持たせて位置を確認できるようにしていれば、早く発見できたかもしれません。本人の安全と、家族が後悔しなくてもいいように利用できる手段は利用した方が良いと思いますね。
介護でなんかやるときは協会に一言よろしく (スコア:1)
でも、感情は出せないから屁理屈で対応っと。
官学も介護者の声だけじゃなくて協会の声も聞いてあげれば・・・
Re:長生きしすぎ (スコア:3, 興味深い)
がんが進行し体中にチューブをつないで、意識朦朧としながらも
「死にたくない。こわい。」
と泣きました。
今すぐ死ぬんじゃなければ、なんとでも言えますが、
実際に死に直面したときには、死にたくないのが普通じゃないですか。
家族だって、死なれたくないと思うのが普通じゃないですか?
自分が勝手に死ぬのはともかく、他人について「生きすぎ」だなんて言う権利、
誰にもないと思いますがね。