SourceForge.net、著作権法違反幇助の疑いで仏音楽団体に訴えられる 95
ストーリー by hylom
ホスティングがNGということ? 部門より
ホスティングがNGということ? 部門より
birmoc 曰く、
P2PアプリケーションのShareazaをホスティングしていることで、SourceForge.netを運営するSourceForge Incがフランスのレコードレーベル団体「Societe civile des Producteurs de Phonogrammes en France (SPPF)」に訴えられたようです(The Registerの記事、TorrentFreakの記事)。訴訟理由は、フランスの著作権法(DADVSI)が禁じる「著作物の違法配布を目的とするソフトウェアを利用可能な状態にしたこと」。
今回SPPFは、LimeWire、Morpheus、Vuze、Shareazaの4つのアプリケーションを対象に訴えを起こしていますが、他の3つと異なりShareazaはコミュニティ開発で開発元企業が存在しないため、ホスティング先のSourceForge.netが標的とされた模様です。もともとSPPFは昨年末に訴えを起こしていましたが、訴訟相手が米国企業であるため訴えを受理するかどうか法廷で審議されていたとのこと。今回、「フランスに拠点を持たない企業でもフランスの国内法に基づいて訴えることが可能である」という判断が下され、訴訟が公となったそうです。それにしてもすごくむちゃな判断ですね。
しまいには (スコア:2, おもしろおかしい)
#インターネットというインフラそのものが不正コピーの温床と言ってしまえば
#それ自体は間違いではないと思う。だからインターネットが害悪だ、というのは
#全然別の問題。
フランスが訴えるべき相手は (スコア:2, 興味深い)
SourceForge側が何か対処するとしたら、フランスに割り当てられたIPからShareazaページへのアクセスを閉じるくらい?
Re: (スコア:0)
おもおか (スコア:1)
これはひどい
これが通ったら日本から特定アジアの企業を訴えまくることができますね。
逆でしょう (スコア:1, おもしろおかしい)
ここぞとばかりに特定アジアの国々が謝罪と賠償を求めて日本を訴えるんですよ。
普通では (スコア:1, 参考になる)
一度も行ったことがない国で死刑判決とか出されてる人もいますし。
主権が及ばない国にいる限り執行されることはありませんけど。
# どこそこの国に入ったら逮捕される、という身の上の人もいる
Re:普通では (スコア:1, 興味深い)
陸続きのヨーロッパ、更にEUではパスポートコントロールなしという環境なため、ヨーロッパでは自国民が国外で犯罪の被害にあっても、犯罪をおこしても自国の法律でさばけるようになっているところが多いです。 (当然、自国民が外国で違法な売春とか麻薬をやれば帰国後に捕まりうる)
そういう法制度をもたない(日本を含む)多くの国は、
さらに、ベルギーには「戦争犯罪法」という法律があり、まったくベルギーに関係ない連中を裁判にかけることができます。 いままでに、カストロ、パパブッシュ、パウエル、フセインなどが告訴されています。 ベルギーにはEUの建物が沢山あるので、EUの会合かなにかにノコノコとでかけると、ベルギー警察によって逮捕される可能性があります。
# もちろん、現実にはブッシュやパウエルは捕まってませんが
Re:普通では (スコア:1, 参考になる)
日本でも国外犯に関する制度はありますよ。
具体的には刑法の2条、3条、3条の2、4条、4条の2で列挙されている罪状については日本の刑法を適用する規定があります。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
法律に詳しくないので誰か教えてほしいんですが、もしこれがフランスで罪になったとして、
- SourceForge がフランスで(罰金なりを払うまで)ビジネスをできなくなる
- フランス国内から SorceForge にアクセスできないように(フランスの)プロバイダに要請できる
ぐらいでは?
外国で無効な特許だけど日本では有効な特許があったとして、国内に持ってくるときにストップできる、と同じ状況に見えるのですが。
訴えている理由が winny と同じっぽいから、それに関しては反対だけど。
Re:おもおか (スコア:1)
先に言っておきますが日本の法律しか知りません。フランスを日本に置き換えるとどういう問題かなあ、って程度の感想です。
私もあまり詳しくはないし、英語読んでないんですが、
まず、英語の文にはcourtの前にFrenchと付いてますから(検索しただけで読んでません)、法廷はフランスの法廷ですね。一つ目はフランスの法廷が訴訟を遂行できるかということ、つまりどこで裁判をやるのが適当かという裁判管轄の問題です。フランスの団体が訴えるのだからフランスに決まってるだろうと思うかもしれませんが、訴訟相手が米国企業なのだからアメリカで裁判をやるべきだとも考えられます。さらに実際に審理するにあたって著作権違反自体を外すことは出来ませんから、著作権違反が行われた場所(どこだ?フランス国内に限ってるかな)で裁判をするべきかもしれません。幇助が行われた場所も重要です。インターネット特有の問題もあろうかと思います。当事者の態様(特定個人か世界を股にかける大企業か町工場かなど)も参考になる。日本ではマレーシア航空事件判決 [eu-info.jp]が有名ですね。これは実際の審理を行うには適当ではないように見えるけど、被害者の便宜のために日本で裁判を行っています。不法行為か契約違反かなどの訴えの内容によっても判断は変わってくるでしょう。契約の文書や約款で問題が起きたら裁判はオランダで行う、などと書いてあるかもしれませんし、それは酷いということで結局被害者の所在地で裁判が行われるかもしれません。当たり前ですが訴訟の行われる裁判所の運営ルールで有利不利が変わってきます。言葉の問題も大きいですし。
二つ目はどこの法律に基づいて判断を下すか、という準拠法の問題です。運営ルールではなく権利の実体について定めた法のことね。これと一つ目の問題はとりあえず別です。日本の裁判所がアメリカの法律に基づいて判断したり、オランダの裁判所が国際的な商事の条約に基づいて解釈したりすることがあります。日本の裁判所は日本の法律で、というわけではないのです。不法行為なら不法行為が行われた場所の法律でやるべきかもしれませんし、被害が発生している場所の法律が適当かもしれません。被害の回復が目的なのだから、お金のあるところでもいいです。これは運営ルールによって決まるのですが、こっちの国では裁判やるにしてもあっちの法律で、とあって、あっちの法律を見るとこっちの法律で、と定められている場合もあります。堂々巡りですね。離婚の問題で、夫の国では妻の国の法律で、妻の国では夫の国の法律で決めることになっている、といった感じです。話を戻すとこれは運営ルールで決まる問題なのだから、ストーリーにおいてはフランスの法律の解釈次第です。
んでここまでが前提となる問題の基礎です。その先にSourceForge.netが訴えの当事者として適当かという別の問題が存在します。そちらは知識もないんで割愛しますが、つまりストーリーは題字と括弧書きなど、全く違う問題が含まれてるので、分けて考えないといけません。それで、ひどいなあ、って感想はこれらの解釈に対するものであって、罪になったらどうか、は含んでいないのでは?YROってカテゴリに入ってるけど、まだピンポン鳴らして招き入れられた段階で、どうこう言えないでしょう。
Re: (スコア:0)
持っている物が自分の物では無い? (スコア:1)
そんな不安を抱えなければならない社会にはなってほしくありません。
著作権とは感染性の恐ろしい代物です。GPLより恐ろしいです。
何とかして著作権法を私たちが安心できる法律に改善してほしいですね。
Re:持っている物が自分の物では無い? (スコア:1)
それは、自分が手にしてる物が、本当は自分の物じゃなかっただけではありませんか?
勘違いが原因ですので、その勘違いをなくす努力をすべきです。
>そんな不安を抱えなければならない社会にはなってほしくありません。
不安の原因は、社会が悪いのではなく、無知のせいかもしれません。
著作権に対して、正しい知識を身につければ、そういった不安は消えると思います。
>著作権とは感染性の恐ろしい代物です。GPLより恐ろしいです。
GPLより恐ろしいといった事はありません。なぜならGPLも著作権を元にしたライセンスだからです。
Re:持っている物が自分の物では無い? (スコア:1)
権利者だけ、もしくは、消費者だけに有利にするなら、単純で済みます。
ただし、とんでもなく複雑という訳でもありません。
また、不安を覚えなくて済む程度の理解度を求めるのであれば、完璧な理解は必要ないので、結構簡単です。
>一部の利権者のためにどうして私たち消費者が胃をいためないといけないんですか?
先にも書いたように、一部の利権者のための法律ではありません。
消費者の為でもあるので、少々頑張って著作権を勉強してみてはいかがでしょうか?
Re:持っている物が自分の物では無い? (スコア:1)
ただ、あるていど複雑なのは消費者のためであり、「権利者のために複雑な法律を消費者に押し付けている」のではないという事です。
著作物は文化として重要な位置を占めています。
人間の生活のうえで必須のものではありませんが、言論の自由等と同じように、現代社会としては無くてはならない権利の一つです。
なので、「著作権が無い」という状態は考えられませんから、消費者にとってベストな状態は、現状の「あるていど複雑な状態」と言えます。
これが、「一部の利権者のためにどうして私たち消費者が胃をいためないといけないんですか?」の答えですね。
Re:持っている物が自分の物では無い? (スコア:1)
だんだん、話がそれていってるみたいですみません。
>それを「消費者のためでもある」とするのはやはりミスリーディングであるかと思います。
著作権法そのものを「消費者のため」だというつもりは無いんです。
「なぜ複雑なのか?」という問いの答えが、「消費者のためでもある」と言いたかっただけでした。
Cabosとかは訴えないの? (スコア:0)
極論 (スコア:0)
だからMSを訴えますとか・・・
Re: (スコア:0)
せめて「閾値はどこにある」くらい書けないのか?
Re: (スコア:0)
Re:極論 (スコア:1, おもしろおかしい)
ハードディスク上のバイト列をある配列に並べ替えただけで
訴えられるなら、ハードディスク売った人はもっと悪い。
Re:極論 (スコア:1)
Shareazaを配布していることではなく、「著作物の違法配布を目的とするソフトウェアを利用可能な状態にしたこと」を問われているわけだから、WindowsやVisualStudioもSFと大きな違いはないと思いますがね。
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:1)
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:1)
>でも100万部売ろうが10部売ろうが音楽の値段は変わらない。
あなたにとっては、沢山作られた音楽は価値が下がるのですか?
音楽の複製数ではなく、音楽の中身で価値を判断したほうが良いと思います。
そして、あなたの判断するその音楽の価値と、示された価格を比べて、購入するかどうか判断しましょう。
相手がどれだけ儲けたかとか、そんな事に気を取られるから、音楽の価値を勘違いするのだと思います。
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:1)
だから、価値はそれほど高くないと思います。
録音音楽自体が宣伝なのに、宣伝を宣伝するためにお金を使っているので変な感じがします。
もうエジソンが蓄音機を発明したころのような大昔とは違うんですから、時代錯誤甚だしいですね。
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:3, すばらしい洞察)
>だから、価値はそれほど高くないと思います。
>録音音楽自体が宣伝なのに、宣伝を宣伝するためにお金を使っているので変な感じがします。
みんながみんな、録音音楽が宣伝だと思っている訳ではありません。
CD等の録音音楽が主で、ライブなどの生音楽を宣伝として使う人もいます。
また、生音楽を大事に思っていても、収入の面でCDを主とする人は多いでしょう。
自分の感覚が世界共通だと思い込んでしまうと、「変な感じ」を受ける事になります。
価値観は一つだけでない事を知った後なら、「変な感じ」ではなく、価値観が違うだけだと理解できると思います。
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:2, すばらしい洞察)
クリエイター側も、ユーザー側も、価値観はそれぞれ違う。
自分と違う価値観の人を「変」だと思うのは、他人の価値観の事を考慮に入れてないからだという話です。
私は多様な価値観があると知っているから、そういった別の価値観がある事を「変」だとは感じていませんよ。
>CDで儲けられる人はアーティストの極一部ですよ。
>それは氷山の一角の売れっ子さんたちばかりなんですよ。
多い少ないという話は、価値観の多様性という話とは、少しずれていると思いますよ。
村の歌姫の復権を (スコア:1)
アーティストには、世界一のアーティストと売れないアーティストしかいないのです。
その中間はほとんどいません。
だから、「売れるときに一気に売ってしまえ」というバクチのような状態なのです。
逆に売れないアーティストって悲惨ですよ?
バイトしながらアーティストの仕事をするということは普通に行われています。
この格差を何とかしたいですよね。
村一番の歌姫は、今や国一番の歌姫でないと生活できないのです。
何がいけないのか?
著作権ビジネスがいけないんじゃないかと思いますね。
Re:村の歌姫の復権を (スコア:1)
Re:村の歌姫の復権を (スコア:1)
Re:村の歌姫の復権を (スコア:1)
それが今は、レコード・CDは隅々まで普及し、音質も向上した訳で、そうなれば、村一番の歌よりも国一番の歌を聴きたいというのはごく当たり前の話な訳で。
皆が皆国一番の歌を聴きたがる理由については、もう少し深く考える必要はあるでしょうが。
Re:村の歌姫の復権を (スコア:1)
古来は股を開いていたからであった
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:村の歌姫の復権を (スコア:1)
>何がいけないのか?
>著作権ビジネスがいけないんじゃないかと思いますね。
それは、単純に、世界一のアーティストの録音音源に、村一番の歌姫の生音源が勝てないだけで、悪いことじゃないよね?
消費者がそれを選んだだけで、著作権ビジネスが悪いわけじゃないし。
村一番の歌姫の為に、世界一のアーティストの録音音源を聞く権利を、消費者から奪えとでも言うつもり?
村一番の歌姫は、自分の収入が少ないのは、世界一のアーティストの所為だとでも言ってるのかい?
それじゃ、CDの売り上げ減少は違法コピーの所為だなんて言ってる、JASRACと同じ穴の狢だよな。
どちらも、本当にやるべき事は、消費者が聞きたいとか買いたいと思う音楽を作ることだよ。
Re: (スコア:0, フレームのもと)
とりあえず貴方を中心に世界がまわってるわけではありません。
そして、重要なのは法律です。法治国家なので。
Re: (スコア:0)
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:2, 参考になる)
居眠りしてます。
さあ、みんなで現実逃避しよう! (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:さあ、みんなで現実逃避しよう! (スコア:1)
という気持ちはちょっとある。
なんか議論もぐだぐだで近づきがたい雰囲気をかもし出してるしさ。
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:1, 参考になる)
Re: (スコア:0)
たとえそう言っていないとしても、彼の論拠に従えば、今のような著作権法が唯一の妥当なルールではないという議論はできるし、その方が有意義な話になると思いますが、それについてはどう思うんですか?法律は法律だからなんて、(話題として)つまらないことを言うのはやめましょうよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
もっと大前提があるYO! (スコア:1)
でもライバルの店もいるから、なるべく安く買って、ライバルと張り合える程度の範囲でなるべく高く売ります。
これが価格競争です。価格を拘束することは独占禁止法で禁じられています。
ちなみに赤字販売も原則禁止です。
しかし、新聞、雑誌、書籍、音楽って分野は再販売価格の維持が例外的に認められているのです。
メーカ(レコード会社や出版社)が店頭での販売価格を指定できます。店側は安く売ることができないのです。
ようするに構造的に価格競争が働きにくいのですな。
このあたりは同じCDの海外盤と国内版の価格差を見ればわかります。
多くの先進国では音楽分野の再販価格維持制度は廃止されているので、海外版は安く仕入れることができるわけです。
個人的には音楽分野の再販制度は諸外国に倣って廃止すべきだと思います。
# 委託だとかの細かいとこはまあおいといて
# もっといえば再販制度が完全になくなっても、たぶんおk
Re:もっと大前提があるYO! (スコア:2, すばらしい洞察)
再販価格に関する法律は、小売店での価格競争を制限している。
メーカー同士の価格競争とは関係無い。
Re:もっと大前提があるYO! (スコア:1)
しかしながら、再販制度ってのはある種のカルテルでもありますから、やはりメーカ間の価格競争が発生しない大きな要因ではありましょう。
例えば新聞の小売価格の一斉値上げとかね。
Re:もっと大前提があるYO! (スコア:1)
だから録音業者などは二次ソースを扱うことになりますね。
法律で二次ソース以降のコピーを規制するのは間違いだと思うし、
コピーしてほしくないならコピーできない技術を導入すれば良いだけのことですよね。
その技術を*今現在*持っていないからって法律に頼ろうとするのは後々に遺恨を残すだけの気がしますね。
とにかく、法律にもリファクタリングが必要ですよ。
なわけない (スコア:1)
なわけないでしょ。
自分が勝たなくても、議員さんが言うことを聞くようにしさえすればいい。
偏っていないと宣言する人なんて信用できん
Re:音楽業界ってがめつくない? (スコア:1)
そんな売る側の論理を買う側が斟酌しなければならない理由は
全くないけど。。。手間ひまをかけさせすれば金銭的な価値が
生まれるというわけではない。
# 上に述べたこととは全く無関係な素朴な疑問も幾つかある。。。
#
# 手間ひまのかけ方と売れ行きってどんだけの因果関係があるの?
# あるいは手間ひまのかけ方と作品の芸術性ってどんだけの因果関係があるの?