Twitterの画像自動クロップ表示機能、明るい肌色が優先されると話題に
Twitterは投稿された画像がタイムラインで大きな場所をとらないように自動でクロップ表示する機能を備えるが、アルゴリズムが明るい肌色の顔を優先する傾向がみられると話題になっている(The Guardianの記事、 The Registerの記事、 VentureBeatの記事、 The Next Webの記事)。
話題のきっかけとなったツイートは、友人(黒人男性)がZoomでバーチャル背景を使用すると顔が消えてしまうという問題に関するもので、2つのフレームが横に並ぶスクリーンショット付きで投稿されている。Web版Twitterではスクリーンショット全体が表示されるが、モバイルアプリでは投稿者(白人男性)側のフレームのみがクロップ表示される。フレームの位置を入れ替えた画像でも同じ結果となる。
その後、複数のTwitterユーザーが両端に異なる肌色の写真を配置した細長い画像を投稿している。たとえば、米国のミッチ・マコーネル上院議員とバラク・オバマ前大統領の組み合わせや、白い犬と黒い犬の組み合わせ、アニメ「ザ・シンプソンズ」のレニー(黄色)とカール(茶色)の組み合わせなどでは、すべて前者のみがタイムラインに表示される。ただし、組み合わせによっては必ずしも明るい肌色が選択されるとは限らず、ノイズなどの影響も指摘されている。Twitterはリリース前に実施したテストでバイアスは見られなかったと説明する一方、さらなる分析が必要なのは明らかだと述べて、情報の共有を約束している。