7割のアメリカ人が夏時間を嫌う
アメリカには夏時間があるが、32州の議員たちは現在のシステムを変更する法案を検討している。しかし、議会は州が夏時間のシステムを変えようとすることを禁じている。夏時間開始時には時計を1時間進め、夏時間が終われば時計を1時間戻すという作業が必要だ。昨年行われた世論調査によると、毎年時計の針を変更したいと望んでいるのはわずか28%であるという。
残りのアメリカ人の40%は標準時間で通年を通すことを求め、31%は夏時間のまま通年過ごすことを望んでいる。夏時間を通年化することを好むのは年配の人が多い。45歳未満のアメリカ人では22%しかいないのに対し、45歳以上のアメリカ人の38%が通年の夏時間を求めているとされる。ただし、通年の夏時間は1974年に試されたことがある。このときは不評で同年中に中止されている。
夏時間廃止派は、時計が変更されると心臓病が増加する可能性のあると、睡眠パターンの変化から身体リズムの乱れがあるという点を指摘している。一方で夏時間支持派は、日の昇っている期間の活動時間が増えると、ビタミンDの摂取量が増えるなど主張をしている(Inquirer、AP通信、Slashdot)。