情報バラエティで化学調味料をうま味調味料に言い換え。放送禁止用語なのか? 112
ストーリー by nagazou
こじらせ 部門より
こじらせ 部門より
TBS系の情報バラエティで出演者が「化学調味料」と発言、その後にアナウンサーがそれを「うま味調味料」と修正する場面があり、これを見た視聴者から「化学調味料」は放送禁止用語なのかとネットで話題になっていたようだ。J-CAS ニュースの記事によると、「化学調味料」は、番組側がメーカーや業界団体に配慮しての用語の修正を行ったという背景があるようだ(J-CAST ニュース)。
記事によると、化学調味料という単語はもともとNHKの都合により作られた言葉だという。しかし、本来の意味はうま味が科学的に認められた味の一つであるという意味なのに対し、「化学」の部分が一人歩きして、過去記事でも取り上げられたような偏見が生まれてしまったのだという。このため化学調味料に代わる言葉として「うま味調味料」という言葉を業界団体は1980年代から使うようになった模様。ただし、この名称自体は一般にまだ普及していないそうだ。
記事によると、化学調味料という単語はもともとNHKの都合により作られた言葉だという。しかし、本来の意味はうま味が科学的に認められた味の一つであるという意味なのに対し、「化学」の部分が一人歩きして、過去記事でも取り上げられたような偏見が生まれてしまったのだという。このため化学調味料に代わる言葉として「うま味調味料」という言葉を業界団体は1980年代から使うようになった模様。ただし、この名称自体は一般にまだ普及していないそうだ。
昔は化学合成していたみたいですが (スコア:5, 参考になる)
今は醸造で作っているみたいです。
「当初小麦のグルテンを加水分解することによって生産していたが、製造費用が非常に高くつくため、石油由来成分(アクリロニトリルなど)による化学合成に替わった。」
「しかし協和醱酵工業(現・協和キリン)により、グルタミン酸生産菌が発見され、これに廃糖蜜(サトウキビから砂糖を搾り取った残滓)などをエネルギー源として与え、
発酵させてグルタミン酸を得る手法が、費用面において優れていることから、グルタミン酸生産菌による発酵法に転換している」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%... [wikipedia.org]
ですので、同じものでも化学調味料ではなくなったというのも本当ではあります。
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:4, 参考になる)
そう言や、「いの一番」が発売される少し前ぐらいに書かれた本を読んだ際に、イノシン酸はグルタミン酸以上に合成が難しくて(光学異性体が4種類有って、うま味を感じるのはその内の1つだけ)、化学調味料/うま味調味料に加える際には、クジラ肉/イカ/馬肉なんかからの抽出を見当してる記述が有ったなぁ……。
つか、化学調味料→うま味調味料の言い換えは、下手したら前世紀の時点で「美味しんぼ」あたりがネタにしてなかったっけ??
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:4, 興味深い)
ネタにしてたねぇ。
言い換えただけで悪いものは悪い!ってひたすらぶん殴ってた。
#同じ廃糖蜜から作られるラム酒は素晴らしいと絶賛し、味の素は叩きまくる美味しんぼ。
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:2, 興味深い)
ラム酒は廃糖蜜を発酵させてつくるから廃物利用ですばらしいと言う一方で化学調味料については
山岡 「最近は"化学調味料"は廃糖蜜を発酵させて作っているから、化学合成物質ではないと言うんだ。」
ゆう子 「そんなタール状の廃糖蜜を発酵させるのだから、麦や大豆を発酵させるのとはわけが違うわ。」
荒川夫人 「最近"化学調味料"に対する風当たりが強いから、"うま味調味料"なんていうあいまいな名前に変えたのね。」
副部長 「そんなのこまかしだよ!」
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:3)
逆に、作者にとって、ラム酒は美味いモノだからアレな材料から作られてるのに美味くなった事を誉め、味の素はアレなモノだからアレな材料から出来てるからアレになるのは当然となってんじゃないかと。
例えば、相撲に喩えるなら、同じ人間が「体が(相撲取りとしては)小さいのに名横綱になった」力士を讃えると同時に「体が(相撲取りとしては)小さかったせいで入幕出来ないまま引退した力士」を「そうなっても仕方ない」と評するのは、必ずしも矛盾とは言えないようなモノかと。
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:3)
80年代に連載開始した、言わば「長寿マンガ」なんで、例えば魯山人の著作なんかは、今なら青空文庫で読めるモノでも、90年代ぐらいまでは「入手困難」な代物だった訳で。(まぁ、山岡が魯山人の著書を古本で手に入れて大喜びするコマも有ったし)
例えば「美味しんぼ」の「魯山人風すき焼き」の元になったの以外にも「魯山人が書き残したすき焼き」のレシピは複数種類有ったりとか……。
# ついでに、魯山人が鍋物関係で、ほぼ常に言ってるのが、
# 「一度に食い切れる量つづ鍋に入れろ」
# なので、それを守らずに汁/割下や付けダレのレシピだけ守っても意味は無さそう。
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:1)
>ですので、同じものでも化学調味料ではなくなったというのも本当ではあります。
味の素がサトウキビから作られている100%自然由来の調味料だというのは昔の広告で見かけた気がします。
使用する原材料や製法が異なっているとして、生成物(グルタミン酸ナトリウム)も異なっているのかな。
ほぼ同じものを作っていて人体に安全だとしたら、単純にコスト安いほうが嬉しいけど。
正直、味の素や他のグルタミン酸ナトリウムを料理に入れて美味しくなるというのがあまり実感できない……馬鹿舌バンザイ。
Re: (スコア:0)
>味の素がサトウキビから作られている
90年代まではサトウキビだった気がする
いまはサトウキビに置き換わって使用されている物があったとおもうけどどわすれした
Re: (スコア:0)
キャッサバ?
味の素のCMでよく耳にする。
Re: (スコア:0)
> 正直、味の素や他のグルタミン酸ナトリウムを料理に入れて美味しくなるというのがあまり実感できない
加工された市販の食品や、シンプルな調味料(砂糖や塩等)ではない色々混ざっている系の調味料などには
既に含まれている(「たん白加水分解物」とか「アミノ酸」とかがそう)から、そういうものを使った料理に
さらに化学調味料を足しても飽和して違いが判らない。
グルタミン酸ナトリウムの性質として、味覚から過剰摂取を感知できないという問題がある。通常、食 [wikipedia.org]
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:1)
問題はグルタミン酸ナトリウムは過剰摂取に気付かないってことなんだよなー
食塩なら大量投入すれば辛すぎて食べられないのにグルタミン酸ナトリウムはいくら入れても食べられる(受容体が麻痺してしまう)ので。
因果関係の結論が出ていないようだが健康被害は疑われてる。
質の低い中華料理屋で味の素をお玉で掬って大量投入してる所を目撃したことあるが健康にいいわけがないだろw
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%96%99%E7%90%86%E5%... [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
食塩だけ混ぜたただの塩水と、うま味調味料も混ぜた塩水を舐め比べてみれば
とんでもないバカ舌でもない限りは違いが判るはず。
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:1)
グルテンの加水分解から一端石油原料に替わったが、そのころ石油たんぱく質(石油からたんぱく質を取り出す・単細胞タンパク質 SCP ))と言うのが世に出て、石油=悪の構図(発がん物資が含まれる)となり、製造費は高いが発酵ならば石油を使っていないので切り替わったと聞いています。ちょうど今のバイオテクノロジーがライフサイエンスと言う名で研究開発されていたころ。石油たんぱく質を研究していたので教授から聞かされました。当然研究テーマは変更され苦労した覚えがあります。
Re: (スコア:0)
この菌を昔の人が見つけておいてくれてたらなぁ
「搾りかすを無駄にせず、こんな調味料まで作っちゃうんだから昔の人の知恵はすごいね」
ってなっていただろうになぁ
Re: (スコア:0)
しかし最終工程では水酸化ナトリウムをぶっかけてグルタミン酸ナトリウムにしてるから、「石油化学調味料」じゃなくなったとは言えるけど、「化学調味料」じゃなくなったと言い張るのは無理があるなあ。有害かどうかはまた別だけど。
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:2, すばらしい洞察)
発酵も当然ながら化学反応なんだけどね。
発酵は体に良い、化学は体に悪い、水にありがとう、マイナスイオンは体に良い化学。
これが日本人大衆の知能の限界。
Re:昔は化学合成していたみたいですが (スコア:1)
純粋な化学合成と、生物が関わる発酵は区別しておくべきだよ。
普通に化学合成でアミノ酸を生産すると、生物がタンパク質の材料に使うL-体と、その鏡像異性体でタンパク質に使えないD-体(若干、別の用途で使う場合もあるらしい)が両方とも出来てしまう。
発酵による生産では、元より微生物の働きによるものなので、L-体のみを生産できる。
Re: (スコア:0)
昔はすべての悪いことの原因が活性酸素だったのが、
10数年前から何とかイオンで酸化力ある物がありがたい、
最近はオゾンとか二酸化塩素を空気中に漂わせてることが安心。
人類の化学的な進化。
Re: (スコア:0)
味噌も醤油も酒も科学調味料
ヤクルトは科学飲料
普及してない? (スコア:3)
うま味調味料も十分認知されてると思うけど、料理する人しない人で違うのかな
Re:普及してない? (スコア:1)
むしろ普及しすぎてるような気が。
この話題で初めて、化学調味料が『味●素』のNHK方言であることを知りました。
つまり、甘味でも酸味でも化学合成の調味料全般を指す言葉だと思ってたわけで。
「料理しない人」だからかなぁ。
Re:普及してない? (スコア:2)
ある料理学校の先生が書いた本で、喩えるなら「センサの性能はいいけど、パターン認識用の学習データが足りてない」感じの生徒が「肉や魚に事前に塩をふると旨味が増えるぞ」ってサンプルで出した魚の肉を「味の素みたいな味がする」と評した、って話を読んだ事が有る。
Re: (スコア:0)
私はほぼ料理をしませんし、極稀にする場合でもうま味調味料・化学調味料の類は(単体では)使いませんが、
甘味でも酸味でも化学合成の調味料全般を指す言葉だと思ってた
こんな誤解は無いです。
化学調味料がNHK由来ってことは知りませんでしたが、所謂味の素の類だとは理解してましたし、うま味調味料という言い換えが有る事も知ってました。
料理をするかどうか、と言うより、食への興味の大きさに依るんじゃないですかね。
Re:普及してない? (スコア:1)
食への関心が少ない人だと、そもそもうま味の存在を知らない可能性が。
Re:普及してない? (スコア:1)
食への関心が少ない人だと、そもそも化学調味料の存在を知らない可能性が。
Re:普及してない? (スコア:1)
そうだよ。
砂糖だって、塩だって、酢だって、水だって、み〜んな化学物質に変わりはないのにね。
Re:普及してない? (スコア:1)
そうであるとも、そうではないとも言える。
化学物質には色んな定義がある [wikipedia.org]からね。
Re:普及してない? (スコア:1)
その純度からいっても、塩はガチな化学調味料ですね。
Re:普及してない? (スコア:1)
スクロースならC12H22O11だからそのコマの化学式からして間違ってるのが
あえて書くなら(C6H11O5)2Oだけど、
スクロースとマルトースの区別ができない時点でこの表記にする意義を感じない。
Re:普及してない? (スコア:1)
はい。で、その「人それぞれ」は、食への興味の大きさによるのではないか、と思うのですが、どうですか?
// 最近、こーゆーの多いな。
Re:普及してない? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Re:普及してない? (スコア:1)
神戸にあるスキー場は「六甲山人工スキー場」でしたが「六甲山スノーパーク」に改名されました。
表向きはスキー以外も楽しめるというのが改名理由ですが、「人工」はまがい物や自然破壊のイメージを避ける意味もあったのでは。
こう言う認識なんだけど (スコア:3, 参考になる)
結局の所
タンパク質を分解発酵させてアミノ酸類を増やす醤油、味噌、魚醤等
糖を分解発酵させてアミノ酸を生成するうま味調味料
原材料違うだけでどっちも同じでしょ?
運良く対塩性でタンパク質からアミノ酸類を生成できる菌が見つかっていたから古くから作られてる蛋白質由来のアミノ酸
糖をうまいこと腐らせないで発酵させる菌が現代まで見つからなかったからなかっただけで現代で作られる糖由来のアミノ酸
でしかないと思ってる
なので現代では科学的手法で微生物なんかの増殖を抑えられるから減塩の味噌や醤油がある
ただ味の素なんかのうま味調味料は結晶化を効率的にするためにナトリウムと引っ付けてるので
俗に言う塩分摂取量は塩ではなくってナトリウムの事なのでそう言う部分もちゃんと説明するべきだとは思ってる
(味噌、醤油に塩(ナトリウム)が入ってないと思う奴は居ないでしょ)
なので言い方を変えれば醤油味噌なんかも大豆由来のうま味調味料って言った方が正しい
Re:こう言う認識なんだけど (スコア:2, 参考になる)
だいぶ前から食品の成分表示にはナトリウムと食塩相当量が併記されてますよ。
消費者が意識しているかどうかはともかく、ナトリウム量に関しては正確な情報が提供されているのだから問題はないでしょう。
アミノ酸等、核酸 (スコア:2)
パッケージではおきかえが進んでるよね
過去にネガキャンした付け (スコア:2)
たいした科学的根拠もなくネガキャンを繰り返した結果、使える言葉が減っていく。
逆に、水素水みたいにほぼ効果のないものを持ち上げてありもしないポジティブな印象を植え付けた言葉は、流行が過ぎると使い捨て。
マスメディアってそういう商売なんだからしょうがないんだけど、自縄自縛というか、自業自得だね。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
合成甘味料こそ (スコア:1)
化学調味料やろ
Re: (スコア:0)
「合成甘味料」で十分ヤバそうなんですが、それを普通に使われている(いた)「化学調味料」と言い換える意味がありますかね?
それゃあねぇ? (スコア:0)
テレビ局にとって企業側がお客様な訳だし。
お客様を不快にするだけでメリット無い発言は訂正して当然でしょう。
放送禁止用語とか騒ぐ人がおかしいだけ。
Re:それゃあねぇ? (スコア:1)
何でもないような事象をネットのニュースメディアが取り上げて変な色付けが為された結果がこのスラドの現況、という感じもする。
J-CASTの元記事では、ネットの声が直接「放送禁止用語?」と述べている様には書かれていない。
煽りタイトルと、日本民間放送連盟の広報担当者が少し触れているのみ。
まあネットの不特定多数の発言には「放送禁止用語なのか?」の様なものもあるだろうが、雑談ってやつだろうそれは。
メディアが少し人の気を引く言い換えをすれば、それが話のネタになるのはごく自然な事だ。
ネットメディアとしては、軽くテレビのアラをつつく様なネタを流すとページビューも伸びて都合良いのだろうが。
Re: (スコア:0)
これはNHK特有の企業名や商品名を排除するみたいなやつに関連してるんじゃないかな。
なぜか企業がでかくなって市場支配が進むと解禁される謎ルールのやつ。
Re: (スコア:0)
1番が2番と3番と矛盾するんだよね。
どっちを優先するかで変わる。
Re: (スコア:0)
で、化学調味料はこのどれに抵触するんです?
Re:それゃあねぇ? (スコア:1)
え? まったく欠片も思い当たらないのですか?
であれば、私の手には余ります。
近くの信頼できる大人数人に相談してみてください。
Re:うま味 (スコア:1)
グルタミン酸だけじゃなく、複数のうまみ成分がまじった、ハイミーや同等品をよく料理に使うが、
それ入れるだけで味がぐんと美味くなる
しかも、天然だしと違って余計な雑味がしないので素材の味を引き出せる
Re:うま味 (スコア:1)
様々な旨味や、甘酸辛苦鹹のうち、一部を組み合わせたものが美味しいと感じられることが分かってきた(全部混ぜたらおいしくない)。
また、旨味成分にもいろいろあり、複数を組み合わせると相乗効果が生じ、旨味が強くでる。
なので、味の素だけで旨くなるもんじゃない。
あと、一流料理人にもいろいろある。
海原雄山主宰の何かの料理人みたいなのもあるだろうし、
常に同じ味を作り、絶対にハズレを出さないという面での一流のプロ料理人というのもあろう(そういう方面は、味の調整のために、化学調味料を適宜使う)
Re:塩味をエンミと読むのなら (スコア:1)
塩味って、専門用語になったのかな。
30年前には鹹味って習ったが。
Re:塩味をエンミと読むのなら (スコア:1)
うーまーあーじー
Re:熊本の「外国産」アサリ (スコア:1)
それは、
北朝鮮産のものを中国で出荷調整しただけの、産地偽装が指摘されたから、中国産と表示できなくなったためじゃないかな。