AIを使って農家の人相からその農家が育てた野菜の糖度を推定するシステム、特許申請却下 45
ストーリー by hylom
どうしてそこに関係性があると思ったのだろう 部門より
どうしてそこに関係性があると思ったのだろう 部門より
特許庁の「AI関連技術に関する特許審査事例について」ページで公開されている資料によると、過去に「農家の顔画像からその農家が栽培した作物の糖度を推定するシステム」の特許申請が行われていたそうだ。
この「発明」は、「人相とその人が育てた野菜の糖度に一定の関係性があることを用いて、人物の顔画像からその人物が野菜を栽培した際の野菜の糖度を推定するシステムを提供する」というもの。ニューラルネットワークを用いて農家の顔画像とその農家が栽培した野菜の糖度の関係を学習させ、学習させたニューラルネットワークを使って画像から糖度を求める、という仕組みなのだそうだ。
しかし、特許申請の際の説明には「人相とその人が育てた野菜の糖度に一定の関係性がある」ことを示す根拠がなかったためにこの申請は却下されたという。
なお、特許申請の際の説明に具体的な根拠がない場合でも、出願時の技術常識に鑑みてそれが妥当であると認められた場合は特許申請も認められるそうだ。
また、そのほか「身長と顔画像から体重を推定するシステム」や「ヒトX細胞の形状変化データからアレルギー発症率を予測するシステム」も、同様にデータと結果の関連性を示す根拠がなかったために却下されているという。