EUにおける著作権関連法の改正案、「リンク税」は成立となるか 21
メディアを牛耳りたい大手 部門より
欧州連合(EU)は数年前から著作権関連法の改正を目指して議論を進めており、来年7月の欧州委員会で審議される段階になっているという。しかし、この改正案にはいくつかの問題が含まれており、さらにこれらは以前より指摘がされていたにも関わらず、修正されないまま法案が可決される可能性があるという(GIGAZINE)。
問題とされているのは、報道出版物へのリンクやそのタイトル、見出しなどの掲載を制限できる第11条と、ユーザーによってアップロードされたコンテンツが他者の著作権を侵害していないか、公開前のチェックを義務付ける第13条(2016年のハフィントンポスト記事、P2Pとかその辺のお話R)。
第11条では、報道出版社の記事をリンクやその見出し付きで掲載した場合、出版社は著作権料の支払いを求めることができるというもの。これは、Googleニュースなどの、ニュース記事のリンクを集めて掲載するようなサービスへの対抗措置として考案されている。しかし、EUに先駆けて同様仕組みを導入したスペインやドイツではGoogleニュースが撤退し、ニュースサイトのトラフィックが減少する事態になったという。
また、第13条ではWebサイトの運営側に著作権侵害を事前に防止するような対策を行うよう求めている。その結果、この仕組みを悪用してサイトにダメージを与えたり、虚偽の申し立てによって著作権侵害でないコンテンツの公開を妨げるようなことが可能になると懸念されている。実際、すでにYouTubeでは無許可で音源が使用されたミュージックビデオが原因で、オリジナルの楽曲権利者に著作権侵害申し立てが送られたり、作者本人がVimeoで公開した映画「Pixels」の原作ショートフィルムに対しコロンビア・ピクチャーズが削除要請を行うといったトラブルが発生している。
「リンク税」は (スコア:4, 参考になる)
誤報だという指摘が出ております。
https://twitter.com/NakagawaRyutaro/status/1009752667466313728 [twitter.com]
Re: (スコア:0)
詳細な解説が出てます。
https://www.kottolaw.com/column/180626.html [kottolaw.com]
著作権が親告罪である意味はとても大事 (スコア:1)
出版社は著作権料の支払いを求めることが「できる」だけで、支払いを求めない自由はあるんでしょ?
だとすれば、禁止されても「うちは支払いを求めたりしないから、Googleさん仲良くしましょ」と宣言した出版社が勝利するのが、気持ちのいい自由競争社会であるように思えますが。
Re: (スコア:0)
求められたら商売として成り立たたなくなるんだから、特定の出版社がそんな約束したところで意味ないでしょ。
いつ約束を破棄されるか分からないし、他の出版社は法に則って支払いを求めてくる。
Googleには、EU圏から撤退する以外の選択肢がない。
Re: (スコア:0)
いつ契約を破棄されるか分からないって理由で商売ができないなら、近代的な人類社会どこいっても商売なんてできないと思いますけど
Re: (スコア:0)
信用や蓋然性という物を考えなければそうですね。
Re: (スコア:0)
いいえ。信用も蓋然性も関係ありません。
#つうか、この場面で蓋然性って(笑)ボクは最近この言葉知ったのかな?
一般的な契約には契約の有効期限と、もし破られた場合の保障についても明記されます。仮に明記されなくても、不法行為にはなるでしょう。そして、近代的な人類社会であれば、裁判によって差し押さえ等の処置を行う事ができます。
当然、今回のケースでは、これを妨げるような話は出ていませんので(もとめることが「できる」だけなので)、#3431878の言っている懸念は、人類社会が築いてきたこの手の仕組み全否定と言うことです。
このような主張を真として考えるならば、どこに行っても商売はできないでしょう。
また、煽りやツッコミのつもりでやったのならば、世間知らずという誹りは免れないのではないでしょうか。
13条と虚偽申し立ては関係ないよね? (スコア:0)
この仕組みを悪用してサイトにダメージを与えたり、虚偽の申し立てによって著作権侵害でないコンテンツの公開を妨げるようなことが可能になると懸念されている
ってあるけど、
・既に虚偽の申し立てによる悪用はあるよね?
・制度ができても少なくとも現状よりは悪化しないよね?
悪用しようと思えば現行制度だろうが新たな制度だろうが同じなんじゃないのか?
たとえばリンク先のEFFの懸念も、現行も同じように権利を主張されれば、主張が正当だと認められるまでブロックされるのだから、今も変わらないでしょ。
そして、今はアップロードされた後に侵害を検出して登録している権利者に通知し、差し止めなり、広告料のシェアなりが可能になると言う仕組みになっている。
これが、新しい制度では、アップロードするときに侵害を検出してアップロードした者に通知して内容を侵害がないと証明させ、事前審査する用になるだけだよね。
後者の方が妥当性が高いと言うか、本来はこうあるべきなんじゃないのか?
むしろ、事前に確認する手続きが入れば、公開したのに後からイチャモン付けられることが減るはずだから、その後にある現行制度の欠点が露呈した件は改善すらする。
11条はともかく、13条は今の惨状を見る限り、必要な処置だと思うけど。この二つを一緒にして論ずるのはちょっとどうなのか。
Re: (スコア:0)
一番の違いは、事前審査で差し止められた場合、第三者には差し止められたことが分からない点だと思う。
例えばサイトが「tank man」を含む動画を全部差し止めていたとしても、第三者にはそれが分からない。
簡単に検閲できるようになる。
あと、画像や動画に対応したSNSは存在できなくなるね。
twitterとか。
Re: (スコア:0)
>第三者には差し止められたことが分からない
検閲されたぞって告発する事を禁止する条項なんて無いと思うけど?
あと、現状でも「「tank man」を含む動画を全部差し止め」なんて状況を確認することはできないのでは?削除された跡地をみても分からないでしょ。
>画像や動画に対応したSNSは存在できなくなる
Youtube等は動画や画像を解析して著作権侵害を検出する仕組みがあるが、それをSNSが導入すればよいだけかと。
Re: (スコア:0)
> 検閲されたぞって告発する事を禁止する条項なんて無いと思うけど?
検閲...? 告発...? それはさておき、差し止め人が差し止めを通知する義務がないので
>第三者には差し止められたことが分からない
という状況は成立するでしょう。
Re: (スコア:0)
いや、義務も何も、アップロードして、引っかかってアップロードできなかった事は当然アップロードした人にはわかるよね?アップロードできなかったんだから。
それをアップロードしようとした本人が、ブログやTwitterなどで「○×△の動画をアップしようとしたら弾かれたksg」って「 告発 [infoseek.ne.jp]」することは止める条項はないよね?
故に
>第三者には差し止められたことが分からない
という状況
を無くすような条項はない。ここらは今と変わらん。
#「簡単に検閲できる」って言い出したのは#3431886 [srad.jp]
Re: (スコア:0)
> 悪用しようと思えば現行制度だろうが新たな制度だろうが同じなんじゃないのか?
義務化されれば、これまで著作権侵害の機械的チェックをしていなかったところもチェック必須になるから。
具体的にはWikipedia。
(起草者はWikipediaを除外するつもりだったらしいですが、草案が雑だったせいで失敗)
Wikipediaは従来、申告制で著作権侵害に対処してきていますが、事前チェックが必須となれば機械的に確認せざるを得ないし、安全側に倒すしかない。
Wikipediaを機能させたくない人は、非常に簡単に機能停止させられるようになります。
Re: (スコア:0)
wikipediaを例外扱いしたいなら、日本の著作権法におけるコンビニコピー機の例外扱いのように「もっぱら文書および図版のみ」を例外扱いにすればいいだけのような気がするが、euの人達は、その程度の知恵も回らなかった?
#wikipedia自体に動画や音声のアップロード機能ってあったっけ?
#そりゃリンクもリンク先を自動チェックしろと言われたらアレだが。
ネットの死 (スコア:0)
皮肉にも中国やイスラム社会のような自由を制限する社会でネットは生き延びるのかもしれない。
#ハイパーリンクつぶすにゃ刃物は要らぬ、課税ひとつで死に絶える
Re: (スコア:0)
リンクや画像の転載や引用で儲かってるに、コンテンツ側に使用料払いたくないだけだろ、IT企業はケチが多すぎ。
Re: (スコア:0)
別にネットのニュースサイトにアクセスできなくなってもスタンドで新聞買えばいいと思ってるだけだろう。
あっちの人がそう思うならつべこべ言う筋合いはないかと。
Re: (スコア:0)
> 自由を制限する社会でネットは生き延びる
監視用にか。
リンク税ね (スコア:0)
支払いはルピーでもいいかな?
税回避のため (スコア:0)
1. 記事の内容を一部改編します。
2. 記事へのリンクは直接行わず、個人のブログや別のキュレーションサイト経由で行います。
# 質の悪いアンテナサイトが増えそう
報道出版社の記事限定で (スコア:0)
随分と優遇するんだなぁ