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「エロマンガの表現」や「エロ本自販機」に関する調査をまとめた書籍、有害指定される 82

ストーリー by hylom
有害ってなんだ 部門より

青年向け漫画に関する研究結果をまとめた「エロマンガ表現史」(太田出版)が3月に北海道で有害図書指定された。また、滋賀県では同じく3月に「全国版 あの日のエロ本自販機探訪記」(双葉社)への有害指定が行われた。これらに対し、やりすぎではないかとの声が上がっている(朝日新聞)。

ハフィントンポストによると、北海道は「エロマンガ表現史」について、「男女の裸体や性的行為の露骨な描写が多数掲載」という理由で「有害図書」指定を行なったという。同書内には成年向け漫画の表現が引用されており、これが問題視されたようだ。しかし、同書のテーマは「漫画における身体の記号的表現の進化史研究」であり、また掲載されている表現も引用の範囲内となっている。そのため、販売や流通を自粛・制限する必要はないとの意見もある(J-CASTニュース)。

一方の「全国版 あの日のエロ本自販機探訪記」は2017年に刊行されたもので、著者が日本各地を渡り歩いて撮影した「エロ自販機」の写真を、エロ自販機の歴史や自販機の運営業社や流通業者へのインタビューなどと共にまとめたもの(エキサイトレビューHONZ)。一般的な男性が性的に欲情するような内容ではないが、表紙に大きく「エロ」と書かれていることは確かに目立つ。また、滋賀県は「エロ自販機」の追放に力を入れており、2011年には県内のこういった自販機をすべて撤去したと発表していた。この方針に反するものだと判断された可能性もある。

こういった「有害指定」が行われる過程や議論についてほぼ非公開であることも問題視されている。NPO法人うぐいすリボン荻野幸太郎理事によると、北海道や滋賀県に対し文書公開請求を行なったところ、平成29年度中に「青少年の健全な育成を阻害するおそれのある図書等」に関する申し出や意見は無かったという結果が通知されたそうだ。

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