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著作権

Linuxカーネル開発コミュニティ、著作権トロール対策を議論 22

ストーリー by hylom
そんな事件があったのか 部門より
headless曰く、

ある日突然Linuxカーネル開発者が著作権トロールに変わるという懸念を払拭するため、Linux FoundationのTechnical Advisory Boardは16日、Linuxカーネルにおける著作権行使に関する声明「Linux Kernel Enforcement Statement」のドラフトを発表した(Linux Kernel Monkey Logの記事[1]記事[2] FAQPhoronix)。

Netfilterコア開発チームの元議長Patrick McHardy氏がさまざまなLinuxディストリビューターのライセンス違反を見つけ、ドイツで密かに訴訟手続きをとって多額の金銭を要求していたことが判明し、著作権トロール問題が表面化した。違反の内容は簡単に修正可能なものだが、McHardy氏は違反時にライセンスを即時停止するというGPL-2.0の条項を用い、金銭的被害の補償を要求していたとのこと。

Linuxカーネル開発コミュニティの目標はライセンスの順守であり、違反を罰することではない。著作権は貢献者各自が保持しているが、個人が金銭的な利益を得るために著作権を行使するのはコミュニティの意思に反するとして、McHardy氏の説得に努めたという。しかし、McHardy氏を翻意させることはできず、Netfilterコア開発チームではMcHardy氏のメンバーシップを停止する措置をとっている。

Linux Kernel Enforcement Statementでは、ライセンス違反の通知を初めて受けた場合、30日以内に違反状態を解消すればライセンスを回復できるといったGPL-3.0の条項を追加の許可条項として取り入れている。ただし、Linuxカーネルのライセンスは引き続きGPL-2.0を使うことになる。Linux Kernel Enforcement Statementのドラフトは現在、kernel/git/gregkh/driver-core.gitのdriver-core-enforcement-4.14-rc6.tar.gzに収録されている。

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  • テオなら「そいつがコミットする前のソースから全部書き直せばいい」とか無茶言いそうだ(w

    そーいえばタレコミ忘れてたけど新曲出てる [openbsd.org]んですよ。
  • by Anonymous Coward on 2017年10月20日 10時48分 (#3298709)

    リンク先の"Linux Kernel Community Enforcement Statement"を読んだ結果

    問題視されている行為の例
    ・携帯電話メーカーがファームウェアを配布している
    ・Patrick McHardy氏は、"ファームウェアをバイナリで配布するサーバと同等の転送速度で、ソースコードも配布しなければならない"、"GPLv2のライセンス文を現地語で提供しなければならない"と主張している
    ・主張の根拠はGPL v2のSection 3

    でGPL v2のSection 3をこちらから調べたところ
    http://www.opensource.jp/gpl/gpl.ja.html [opensource.jp]

    「ソースコード も同等のアクセス手段によって同じ場所からコピーできるようになっているな らば、」
    という文言はある。

    でも「同等のアクセス手段」を「サーバの転送速度が同等」と解釈するのは無理筋じゃ無い?

    • by Anonymous Coward

      無理筋じゃないっす
      書いてある通り、これはネットワーク的に配布するなら、同じ所から落とせることが大前提になるからです

      ソースだけ遅いサーバに乗っけるとかは、条件が満たせない上、不等にアクセスコストを制限していると言われても仕方ないです

      # 現地語で配布は聞いたことない……

      • by Anonymous Coward

        セルフ捕捉

        ・同じところに置くこと
        https://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html#SourceAndBinaryOnDifferentSites [gnu.org]

        ・ソース取得のコストはバイナリ取得と同等なこと
        licenses/gpl-faq.ja.html#DoesTheGPLAllowDownloadFee

      • by Anonymous Coward

        それはつまりバイナリだけ落とすユーザが大半な状況でバイナリ用に大量のミラーサーバを持ってきてロードバランスさせた場合、
        ダウンロード数がいくら少なくてもソースの配布サーバも同じ規模のロードバランスを行わなきゃならないって事か?
        ソースがソース管理システムのリポジトリを一般公開した物ですまされている場合、別途配布手段を作らなきゃダメ、と。

        いや、それはねーよ。そんな要件じゃ大規模なプロジェクトの多くが違反状態になるぞ。
        というかそもそも該当する部分は「ソースコード頒布の条件を満たしている一例」であってその手段以外ダメってケースではない。
        実費を受け取ってCD-Rを郵送とかでも十分にソースコード頒布の条件を満たせた筈だが。

        現地語に関しては、むしろ翻訳版は参考資料程度で有効なのは常に原文のみの扱い [gnu.org]になっている。

  • by Anonymous Coward on 2017年10月19日 18時08分 (#3298330)

    訴訟を起こす権利は無くなるの?

    • by Anonymous Coward

      貢献者各自が保持している、と書いてあるのでなくならないでしょう。
      コミット時にコミュニティに権利を譲渡とかには成ってないってことでしょうから。

      何の(どの箇所での)違反かという点で、これまで他の人の権利でも、議長権限で訴訟起こせたのであれば、
      その箇所での権利はなくなるというだけです。

      議長さんが書いた部分を全部書き直さない限りは、
      当面は今後もずっとついて回るリスクです。

  • by Anonymous Coward on 2017年10月19日 19時19分 (#3298372)

    GPLv2なんか使うから悪いわけだが、なんでLinuxはGPLにこだわるんだろう?

    それはともかく疑問が。

    • GPLv2に許可条項なんてつけ加えられるのか?
    • GPLv2は再取得(再ダウンロード)すればライセンスが回復できるのでは?
    • 金銭を要求できるってのはどういうロジックなんだ? GPLはライセンスでないというロジックか?
    • GPLは「劇薬」なんですよ。
      それを使うことで、オープンな開発プロセスと開発成果に対する恣意的な制限を排除し「自由な」プログラムを作成する権利をあらゆる人にもたらしましたし、その事で、例えばLinuxカーネルなんかは爆発的に普及したし、多くのITインフラに対して飛躍的な進歩をもたらした訳です。
      GPLの特にv2は、「隙」が結構あって、トロール的な真似をしたり、不自由なソフトを自由なソフトのフリをできたりするという問題があって、v3ではその部分の余地が相当なくされてるのですが、そのことによって、せっかくあるソフトウェアを普及させるのが難しくもなった。

      その上で、現実的な妥協を許せば、トロールとかゴロツキ的なことをする余地が出てきてしまうし、v3のように妥協を極力排除しようとすれば…と言うジレンマが。
      まぁ、Linuxカーネルの場合は、今更もっと緩いライセンスにしようにも、無理でしょうけど。出てきた当時は、GPLであってBSDではない。と言う事自体に合理性があったということで。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        劇薬とは上手い表現ですね。
        まあ相手を「病原体」に見立てると「隙をつく=耐性菌」ですねえ。

        人の問題は永遠の課題。

    • by Anonymous Coward

      ・許可条項のないライセンスとは一体……
        付け加えなくともGPLにはもとから入ってます。
      ・ライセンスが回復の意味が……
        取得じゃなくて、ソースを公開すれば免責にはなるでしょう。
      ・ライセンス違反(著作権の侵害)で何で賠償が求められないんですか?

      • by Anonymous Coward

        GPLv2にGPLv3の条項はもとからは入ってませんよ。
        GPLv2の制約を一部緩和する追加許可条項(30日以内はOK!)を
        他人(McHardy氏)の作ったところにも適用可能なんですか?

        ライセンスの回復ってのは、GPLv2違反で即時停止されたライセンスの再取得です。

        • by Anonymous Coward

          新しく再取得したって過去の侵害には意味ないです。
          仮にその再取得したのが新しい版で、トロールの権利が含まれていなかったとしても、
          トロールの権利が含まれていた版の権利を侵害した成果物が世に出た以上、
          再DLしたからという理由で(自動的に)免責されることはないです。
          ちなみに、なぜ再DLでOKと考えたのでしょうか。

          追加条項に関しては、用語が曖昧過ぎで相互に誤解がある様です。
          私は『(既に)何らかの許可を与える条項』の意味で言っています。
          『(GPLv3で)新しく追加された条項』は含まれてないのはその通りでしょう。
          当然、他人のものに勝手に追加適用するのも無理です。

          • by Anonymous Coward

            > ちなみに、なぜ再DLでOKと考えたのでしょうか。

            #3298400 とは別人だけど、GPLv2の第6項。
            GPLv3でこれに相当するのは第10項だけど、許諾が失効した場合には同じプログラムを再取得しても新たな許諾は得られないと
            第8項で明記されるようになった。

            そもそも #3298372 の疑問は侵害の免責ではなく失効した許諾の回復なのだけど。

    • by Anonymous Coward

      Any attempt otherwise to copy, modify, sublicense or distribute the Program is void, and will automatically terminate your rights under this License.

      他に『プログラム』を複製や改変、サブライセンス、あるいは頒布する企てはすべて無効であ り、この契約書の下でのあなたの権利を自動的に終結させることになろう。

      使用されたのは、これかな?
      これを使って、金を払わなかったらライセンスを終結させて永久に使用を許諾しないぞというロジックかと

  • by Anonymous Coward on 2017年10月19日 20時11分 (#3298412)

    10年前のコピペが発覚しても記事はそのままにしていたのであった

    • by Anonymous Coward

      言いたい事があるならはっきり言ったらどうなの?

      • by Anonymous Coward

        要するに、フリーの百科事典と言ってるが昔から他サイトから転載した文章で作られた著作権侵害の記事が数百万もあって誰も問題視せずに放置されてるし、削除依頼出しても管理者に影響力が大きいから辞めろて言われるのはもうダメかもしれないね。

        • by Anonymous Coward

          それこそ権利侵害されてますって運営してる人を訴えればいいんじゃ

        • by Anonymous Coward

          どうやって数百万ってのをカウントしたんでしょうか?
          調べてみたらWikipediaの日本語版でも記事数は100万くらいなんで、それより大きい数ってのはかなり疑問なのですが。

          • by Anonymous Coward

            1つの記事内に複数の転載が,って可能性は一応ある(平均で数個といわれると相当疑わしい).

            引用ではなく著作権侵害の転載であると言うからには
            元コメの人には転載元と引用に当たらない記述が対応付いているのだろう.
            是非その知識を公表してほしいものだ.
            そうすれば本来の著作権者が法的措置を取れるし,どこぞの有志が適切な記事に直してくれるかも.
            # 日本語版の出典の貧弱さとリンク先の404率に文句のあるAC

      • by Anonymous Coward

        そこは [要出典] だろ、煽りタイプの教えて君

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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