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パテント

JPモルガン・チェースがモバイルアプリ関連の特許を取得、早速EFFの「今月のバカ特許」に選ばれる 4

ストーリー by hylom
色々なところで見る気が 部門より
headless曰く、

米JPモルガン・チェース銀行は8月28日、複数のモバイルアプリケーションによる情報の共有をユーザーが許可するシステムと方法の特許US Patent 9,747,468('468特許)を取得した。この特許をEFFがさっそく、毎月最もバカバカしい特許に贈る「Stupid Patent of the Month」に選んでいる(Deeplinks BlogArs Technica)。

'468特許の内容としては、モバイルアプリ1がユーザーの許可を得ることでモバイルアプリ2のデータを使用できるようにするというものだ。2つのモバイルアプリは1台のモバイルデバイスにインストールされている場合と、それぞれ別のモバイルデバイスにインストールされている場合が含まれる。対象のモバイルデバイスはスマートフォンやタブレット、電子書籍リーダーなどユーザーがアプリをインストールして使用できるもの全般であり、OSやプログラミング言語を特定しない幅広い内容だ。

'468特許の出願は2015年だが、2013年に出願された2件の特許(うち1件はUS Patent 9,152,477として2015年に登録済)をまとめたものだ。しかし、2013年の時点でモバイルアプリケーションがインストール時にデバイス上のデータや機能へのアクセス許可を求めるのは一般化しており、アプリ間でのデータ共有と許可の仕組みはそれ以前から議論されていたという。

仕組みが議論されていただけでなく、モバイルアプリ間でのデータアクセスでユーザーの許可を得る仕組みは実際のアプリで既に使われていた。2012年にはiPhoneの連絡先情報を無断で外部に送信するアプリが問題となり、iOS 6では連絡先やカレンダー、写真へのアクセスにユーザーの許可を求めるようになっている。記事ではTwitterのパーミッションにも言及しているが、こちらはアプリがTwitterアカウントへアクセスする場合のもののようだ。

EFFは2013年当時のアプリケーション開発者なら誰でも’468特許の請求項が自明とみなされると考えただろうと述べ、このように自明で幅広い「発明」の特許を認めてしまう米特許商標庁(USPTO)を批判している。

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  • by Anonymous Coward on 2017年09月05日 20時06分 (#3273893)

    米国の特許は純然たる特許ではなく意匠登録的性格も持っていると考えれば理解できる
    #何か問題が起こったら当事者間の訴訟で解決してチョーダイということで

    • by Anonymous Coward on 2017年09月05日 21時15分 (#3273949)

      すでに考えられていて、なおかつ実用化されたやり方を
      知的財産として特定個人が登録できるのは問題だって話ですよね?

      # 車輪の再発明をして車輪を特許登録できる⇒訴訟の材料にできる(not 発明の奨励)って、
      # かの国の特許の考え方がワカラナイ

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        元々先発明主義と甘い先行例調査(一通りのチェックはするけど見逃しが多い)と評判の米国が、
        ここ十年だか二十年そこらで先願主義と先行例調査の拡充をがんばる!って言ってたはずなんだけど、
        まあ急には良くならないよね、って感じ。

        とりあえず登録して裁判になったら本気でやるよ(やれよ)、だからな。
        まあ当局の役人は頑張っても給料増えないんだろうから手続きによる対策って難しいんだけど。
        (裁判になると勝つ=報酬増える、だから「がんばる」)

      • by Anonymous Coward

        特許管理にコストをかけたくないというだけでは?

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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級

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