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EFF

EFF、DMCAの迂回禁止条項は憲法違反だとして米政府を訴える 29

ストーリー by headless
arrrgh 部門より
Electronic Frontier Foundation(EFF)は21日、米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA) 1201条が言論の自由を規定する合衆国憲法修正第1条に違反するとして、米政府を相手取った訴訟を提起した(プレスリリース訴状The Vergeの記事The Guardianの記事)。

EFFによれば、表向き音楽や映画の海賊行為と戦うために規定されたDMCA 1201条(技術的保護手段の迂回禁止条項)だが、ソフトウェアを含めて著作権保護された物へのアクセスや使用を制限し、それについて広く意見を述べることさえ制限しているという。たとえば、人々が自ら所有する機器を修理することや動画を複数のプラットフォームで再生可能すること、コンピューターや自動車、医療機器のセキュリティ上の欠陥を独自に調査することなどが制限されている。また、このような物にアクセスしたり、使用したりするためのツールを作成することも犯罪とみなしているとのこと。

EFFでは、著作権法が修正第1条と調和する必要があるとして、この裁判で迂回禁止規定や迂回のための装置の譲渡を禁じる規定が修正第1条に違反することの確認などを求めている。
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  • by Anonymous Coward on 2016年07月23日 19時58分 (#3052224)

    自分の持ってるデバイスにコンテンツを移せるべきか、は兎も角としても、自分が持ってるデバイスのセキュリティを調査するのは合法化しないと不味いと思う
    セキュリティ的な問題が潜在的にあるのに、技術者による検証を禁止するような条項を認めていると、最終的に得をするのは法律を破ることを是とする犯罪者だけだ
    技術者や研究者がセキュリティ面での検証することがライセンス違反や法律違反になっている限り、そういった瑕疵が見つかる機会も、公開される機会も少なくなる
    ところが自分で見つけた脆弱性を犯罪に使うという選択肢は持ちうるし、そもそも違法であるとかライセンス違反であるとかを気にしないからこそ犯罪者やってられるわけだしな

    まあ、本質的にはライセンス条項で「セキュリティ面での解析を禁止する」ような真似をする会社は駆逐されるべきだとは思うけどね、ユーザー保護や業界の発展という観点から見ると
    "One bad apple spoils the barrel." とはよくいったものだ

  • by Anonymous Coward on 2016年07月23日 19時29分 (#3052217)

    正直、海外の法のことを、直接気にすることは無いと思いますけど

    日本も、DVD-Videoをリッピングして
    スマフォやタブレット端末で再生することを
    合法に戻す運動を始めてももいいんじゃないかと思うんですよ。

    まぁ、以来、私はDVD-Videoは
    再生の機会が無いので、一枚も買っていませんし
    (BD環境は今も持っていませんし購入予定もありません)

    • by Anonymous Coward

      販売側からすれば、(DRM保護された)動画(の視聴権)を買ってくれたらお持ちの全対応デバイスで視聴できるようにしますよ、という方向にしたいでしょうね。
      もうそうなってるのかもしれませんが。

      • by shesee (27226) on 2016年07月23日 20時37分 (#3052230) 日記

        ディスニーとかワーナーとかはBD買うと、YutubeとかでのDRM付視聴権くれるMovieNextになってるよ。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2016年07月24日 3時06分 (#3052307)

          あれスゲェなぁと思うのは、電子書籍でこうなればいいのにってよく言われているのを実際にやってるんですよね。
          ユーザーは店舗でパッケージを買うだけで、視聴環境は好きなのを選べる(DVDでもBDでもPC・スマホ・タブレットでもOK)ってとこが凄い。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          国内でもバンダイビジュアルが似たような自社サービスを持ってましたね。
          ガルパンの劇場版は限定版を買うとスマホやPCでも視聴できるようになります。

    • by Anonymous Coward

      日本にEFFみたいな団体はないからなあ。

      • それを目指したのがMIAUらしいです。

        目指す場所とか団体のキャラクターとかは、ほかの発起人とも多分違うとは思うけど、個人的には「話の分かるEFF」的な団体になれればいいなーと。権利者の事情も鑑みつつ、主張すべきところは主張するという。単に批判が目的化するような団体にはしたくないっすね。
        津田大介「MIAU設立について [xtc.bz]」2007年10月18日

        現にそうなっているかという評価はさておき。

        ネットでは(ここ含め)、市民団体や消費者運動に対しては批判や中傷の方が多い印象で、選挙がらみの世論調査でも若い世代は保守勢力の支持が多いとか。
        IT関連での市民運動なんぞ望むべくもないんじゃないですかね。
        憲法を持ち出したり、国を訴えたりするなんて、非国民の反日行為と言われておしまい。

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      • by Anonymous Coward

        作れば?

  • by Anonymous Coward on 2016年07月23日 21時06分 (#3052242)

    権利者や販売者は、基本的に再生する権利を与えられたメディアからのみ再生してほしいのであって、異なるメディアであれば買いなおせってことなんでしょうね。
    DRMがかかっているものは、メディアの寿命が再生する権利の寿命。あくまで再生する権利であって、複製する権利ではないんだよね。基本的にコピーライトって複製する権利だから、メディアの変更を伴う複製とか権利者の許諾なしにやるなってことだろう。

    何の権利を買ったのか理解できていない人が、自分のもんだって言い張って複製しようとしているというのがDRMを問題とする人の大多数みたいだからなあ。原本の保管は権利者サイドで行うべきものだから、原本が散逸して保存できないとかいうのは、権利者側の怠慢以外の何物でもないので、利用者側が勝手にどうこうする性質のものではない。

    • by Anonymous Coward on 2016年07月23日 21時41分 (#3052253)

      再生権を売っているなら元メディア破損に関わらず再生可能でなければおかしいし、
      物体の所有権を売っているなら個人でそれをどう解析しようが自由でなければおかしい。

      著作権者が複製権を主張できるのは、そもそもが経済事情によるものであって、
      再生権なり所有権なりを正当に「購入」した人が、頒布等を伴わない解析や複製を行なうことについて、
      著作権者が文句をつけるのは筋が違うだろう。

      頒布しやすくするのを困難にしたいという理由でDRMを付けたい、という動機については理解するが、
      経済損失を伴わない個人的解析や個人的複製(バックアップ)についてまで刑事罰をつけるほどのものか?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        今現在、有効なのは、購入時に配布されたメディアから再生する権利で、権利の有効期間はメディアが再生可能な状態にある期間。
        メディアが破損したら、再生する権利も終了なんです。メディアそのものの所有権はあっても、そこに記録されているコンテンツの複製権を持っているわけではない。認められているのは、持っているメディアから再生できるだけ。
        そこにいちゃもんつけても、DRMで保護されたメディアは、購入時に配布されたメディアから複製する権利(再生するための瞬間的なものを除く)までは認められていないのだからしょうがない。権利の管理をメディアという物理媒体で行っていることによる限界だ。

        それに、TV番組なんかで、資料映像的に引用することができているということは、何らかの方法で正当に許諾さえとれば、別途許諾された範囲のオリジナルデータの供給を受けられる可能性もあるということだ。

        • by Anonymous Coward

          まぁ、そうなんでしょうかね。
          車で聞きたければCDを持って行くか、それがいやならもう1枚買えば良い [impress.co.jp]という話もありますし。

          テレビ番組については逆のパターン [srad.jp]とかもあるみたいですが。DRMによってこういう再利用は根絶される予定です。はい。

          しかし、DRM関連が総スカンを食った最大の要因は「品質の悪い海賊盤を排除する」というお題目を利用者のメリットとして掲げておいて、提供したCCCDが海賊盤より品質が悪かったという点だったりしまして、「オリジナルデータ」とやらも海賊盤の方がオリジナルに近いとかありそうで怖いですね。
          かくいう自分も千と千尋のDVDは海外盤購入しましたけれども。

    • by Anonymous Coward on 2016年07月23日 21時42分 (#3052254)

      ま、そこらへんは権利者(販売者)が自ら招いたことでもあるからなぁ。

      今でも「意識改革してね」なんてお願いだけで積極的な改善は反感を恐れて何もしないし。
      メディアだけでなく権利書をつけて「権利」を買ったと意識させるとか、方法はあるのにさ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      アメリカの場合、フェア・ユースという概念があるので

      メディアの変更を伴う複製とか権利者の許諾なしにやるなってこと

      を権利者が一方的に制限していいのかって話題はつねに付きまとうし、何も考えずに権利者側の主張だけ肯定してればいいって問題でもない

      • by Anonymous Coward on 2016年07月23日 21時32分 (#3052251)

        日本でも私的複製は無許諾でも許されるはずだったんですけどね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          日本の場合、私的複製を行うこと自体はおそらく合法になるが、そのための機器やソフトを提供すると不正競争防止法に触れるので難しいところ
          海外の会社から機材やソフトを調達してやる分には(あくまで私的複製の範疇なら)合法にならないとおかしいね

          • by Anonymous Coward

            コピーガードやアクセスコントロールが掛かっていないものは私的複製で複製できる。
            かかっているものは私的複製の対象にはならない。つまり著作権法に違反する。
            著作権法には違反しないものは不正競争防止法に違反するようになってる。
            早い話私的複製の範囲が狭くなった。

            • by Anonymous Coward

              著作権が切れても自動でコピーガードが解除されるわけではないから、
              半永久的に実質的な複製制限として機能することについては誰も異論を唱えないのだろうか。
              ましてや、再生機器が世の中からなくなってしまえば、複製制限どころか再生制限にもなってしまう。

              • by Anonymous Coward
                再生機器メーカーが永久に壊れない機械を売ればいいよ
              • by Anonymous Coward

                じゃあ、どういう言い方ならよかったの?

              • by Anonymous Coward

                今更グダグダ言わずに改正法案の草案が出る段階かそれより早い段階で行動すりゃよかったんじゃねーの。

              • by Anonymous Coward

                行動したつもりだったんだがなあ…ネットで

    • by Anonymous Coward
      著作権の保護期間が切れるまでメディアの再生機器が持たない(持たせない)ことを見越して、そういうことをやってるとしたらあくどいよなぁ。
      • by Anonymous Coward

        そういう商売ですから。嫌なら、DRMフリーなり、CCなりオープンなライセンスの下で自由にコピー出来るコンテンツをつくって広めれば良いだけの事。
        今のコンテンツ屋の商習慣が気に食わないからって、グダグダ言っても仕方がない。

  • by Anonymous Coward on 2016年07月24日 23時38分 (#3052508)

    国を相手に訴訟出来るとこが。
    でも日本だと国民の安全放棄するようなのばかり訴訟されるからダメか。。

    • by Anonymous Coward

      だれか日本語に翻訳して

      • by Anonymous Coward

        国を相手に訴訟を起こしてもほぼ勝ち目がない、の意
        (ごくたまに勝つけど)

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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