パスワードを忘れた? アカウント作成
7938124 story
著作権

ユーザーが購入した電気機器の権利は何? 83

ストーリー by hylom
所有権ってなに 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

米国では2013年1月26日から携帯電話のSIMロック外しが違法となった。このことは、米国内で購入した携帯電話の財産権はどうなるのか、という議論を巻き起こすきっかけとなった。しかし、WIREDの記事によると、このことはデジタル時代の財産権問題のごく一部でしかないという。たとえば、メーカが販売している電気機器をユーザーが購入しても、製品の中にはコードやサービスマニュアルの著作権、シリコンチップの設計などさまざまな権利が含まれている。このため、単に製品を買っただけでは「完全な」所有権を持つことはできない(WIREDマイナビニュース本家/.)。

このことは、2007年12月に起きたAvayaとBlack Box社の訴訟のように、購入した製品のシステムのシステムにログインするためのパスワードを発見し、ログインしただけでも著作権法違反になったような問題を、企業ではなく個人でも引き起こす能性がある。著作権法は本来、創造性を守り、イノベーションを促進する役割を持つものだ。しかし、現実には利益のための独占会社をつまり出すものなった。新作作成や原点の改編が行われることで、ミッキーマウスを死ぬことができない怪物に変えたように。記事では我々は、携帯電話のSIMロックを解除する戦いに勝つまでこの問題を提起し続ける必要があるだろうとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 種を勝手に庭に植えて育てると、いろいろ権利に違反するのだろうか?

  • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 16時11分 (#2347513)
    前半は財産権の話なのに、後半になると急に著作権限定の話になるのな。
    その流れの中で『著作権法は本来、』とか言い出すんじゃ、前半の財産権のくだりはミスリードさせるための枕に見えてしまうよ。
    • そもそも版元の利益を守るためのものですしね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      著作権とは、財産権の一部です
      SIMアンロックの禁止も、デジタルミレニアム著作権法の話ですから。
      強いて言えば、購入者の財産権(デジタルガジェット本体+内部のソフトに対する権利の両方)が、著作権によって制限されてしまうわけですね。

      • 権利者の「財産的な利益への期待権」(という著作権の側面) なる目に見えない物に、購入者の物理的な財産への権利が制約される、という所に不条理を感じる人が少なくないのではないかと...
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          は?物理的な財産への権利?
          ハードウェアに対する利用権をライセンスされているだけで、所有権なんざ最初から得ちゃいないでしょ。

          • by Anonymous Coward

            と言う事を契約時に明示していないので、
            購入者側がそれと異なる認識を持っていても、否定できないのです。

            要は、売る側も買う側も何を売り買いしているのか曖昧なままでやってるのですよ。現状、

          • by Anonymous Coward

            白物家電もソフトウェア制御によって動いているものが多いですし,車やバイクも同じようなもの.
            これも利用権なんですかね.
            逆にそうなると,マニュアルに書いてある範囲を超える利用方法や事故や故障を誘発する使用方法をとった場合,
            著作人格権の侵害と許諾用件違反に基づき利用者を訴えるとか,
            キッチン用家電を使って,新しいメニューを考案したら,そのレシピは全てメーカーに帰属するとか.
            あとは一定期間使用したのちに利用権終了とか.(SONYタイマー)
            まぁ,最近はガス器具など10年ぐらい使用すると機能停止して業者を呼ぶように(新製品を買うように)
            仕組まれている機器も増えているようですが.

            • by Anonymous Coward

              使用権だけなら、故障したときに修理する義務はメーカーにあるのか。
              リース契約とかならそうだよね?

            • Re: (スコア:0, 荒らし)

              by Anonymous Coward

              白物家電もソフトウェア制御によって動いているものが多いですし,車やバイクも同じようなもの.
              これも利用権なんですかね.

              Yes. 利用権が無いとソフトウェアを実行することもできませんから、電源を入れることもエンジンをかけることもできません。

              事故や故障を誘発する使用方法をとった場合,著作人格権の侵害と許諾用件違反に基づき利用者を訴えるとか,

              組み込みソフトウェアはPL法の対象です。
              ソフト/ハードの改造がなく、事故や故障がソフトウェアに起因する場合、
              それは製品の不具合ということになり、使用者は被害者です。

              • by Anonymous Coward

                いいえ、ハードウェアに対しても利用権が許諾されているだけという主張ですから、中にソフトウェアが組み込まれているかどうかは関係有りません。
                鍋や包丁でも利用権がなければ料理には使えませんし、ましてや屑鉄にするなどライセンス違反行為です。

              • by Anonymous Coward

                >> 事故や故障を誘発する使用方法をとった場合,著作人格権の侵害と許諾用件違反に基づき利用者を訴えるとか,
                >>
                > 組み込みソフトウェアはPL法の対象です。
                > ソフト/ハードの改造がなく、事故や故障がソフトウェアに起因する場合、
                > それは製品の不具合ということになり、使用者は被害者です。

                ということではなく,明らかにおかしな運転を意図的に行った,繰り返した,その段階で事故や故障の有無にかかわらず,
                例えば,米国であったプリウス暴走事件(リコール分をのぞく言いがかりによるもの)などのような運転を行った際に,
                製造者(ソフトウェア開発・販売者)が著作権法のうちの著作人格権の侵害,正常に機器を取り扱う使用許諾契約違反などについて,
                交通法規違反や詐欺,名誉毀損等とは別に告発,(非親告罪化されている場合には立件)することもありうるということなのかどうか?

              • by Anonymous Coward

                利用不可能なものを故意に利用可能と誤解させて売っているなら、詐欺じゃないんですか。
                そもそも使用は著作物の利用になりません、買った本でも借りた本でも読む時には権利者の許諾は要らないですから。

              • by Anonymous Coward

                100円ショップで売ってるものをうまいぐあいに工夫して使う主婦とかって、ぜんぶライセンス違反になりそう。
                認められた以外の使用法だってことで。

                「伊東家の食卓」の裏技みたいなのもライセンス違反。

            • by Anonymous Coward

              流石にそれはないです。
              著作権及び著作隣接権及び著作者人格権の各支分権に、プログラムの利用の権利はありません。
              なので、製品をどう使おうと、そのプログラムをコピーしたり、改造したりするなど、直接いじらない限り著作権法違反にはなりません。

              • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 21時04分 (#2347663)

                さすがに著作権法の話をするときには「使用」と「利用」は区別しようよ。

                # ごく大雑把には、著作物本来の用法に従う使い方が「使用」で
                # 本を読んだり音楽を鑑賞する行為なんか。
                # その他、著作権者の権利に抵触する使い方が「利用」で複製とか。

                で、普通の著作物は「使用」の制限はないんだけどプログラムの著作物は特別で、
                いわゆる違法コピーを「情を知って」入手して使い続けるのは複製権侵害。
                113条2項。

                親コメント
          • by Anonymous Coward

            モノの所有権を売買する、というモデルがいちばん自然だし分かりやすい。

            そのモデルから外れるのは、コンテンツは無制限にコピーできてしまうなど、
            所有権を売買するというモデルではうまくいかない例外部分だけに限るべき。

            そりゃ制度上は著作権とライセンスであって、所有権を売買とは全く違うけどさ。
            できるだけ「所有権を売買」に準じたシステムにすべき。それを「所有権なんざ
            最初から得ていない」なんて言われちゃあ、契約(ライセンス)の内容次第で
            どんな好き勝手でもできてしまう。

        • by Anonymous Coward

          それについてはもう、感覚の方をどうにかしてくれとしか言えない。
          PCに添付されているOfficeを他のPCに入れたり、CDをコピーして売り払う権利が有ると勘違いするのと同様の感覚なんだから。

          あと、権利の問題も有るけど、最近大きく取り上げられるようになった製造者責任の問題も有るからなぁ。
          正当な使用の範囲を定めないと、製造者の責任は取らせ辛いのが。

          かといって「自己責任で良いから使わせろ」なんて言う人に限って、何か有った時には製造者責任を問う物だし。
          (単にゴネ得狙いがそこそこ混じっているって考えれば妥当なんだろうが)

      • by Anonymous Coward

        機器のソフトウェアについて購入者は特別な定めのない限り何の権利も持ちません
        ない物をあると思ってしまうからおかしなことになるのです
        ない物はないと認識した上で利便性を追求しましょう

        • by Anonymous Coward

          >何の権利も持ちません
          いや、これがまずおかしいでしょ。

          ”本当に何の権利もない”なら”使用する権利もない”
          ことになり、製品を使う事すら出来ない。

          もちろん、コピーを作るとかは問題だとして、
          ”使用する権利”がどこまでかの話じゃないの?

          個人的には、ソフト込で買ってるんだから、利便性のための改変などは
          ある程度は認められるべきと思うけどね。

          • by Anonymous Coward

            権利はなくても自由はあります

            言論の権利だなんて言いませんよね
            自由権の一部ではありますが

          • by Anonymous Coward

            その通り、製品を使うことは出来ないし、ましてや保有するなどもってのほかです。
            定めがないということは、勝手に金を譲渡しているにすぎないわけで、何かを買ったと勘違いしているだけです。

            • by Anonymous Coward

              > 勝手に金を譲渡しているにすぎないわけで、何かを買ったと勘違いしているだけです。

              店頭に並んでいるソフトウェアを、お金を払わずに持って行っちゃいけないのはなぜ?

    • by Anonymous Coward

      著作権以外の財産権(特許や商標)は保護法益が著作権と異っていて、基本的に業者を対象にしており、そもそも個人的な利用(私的領域)には影響を及ぼさないからではないかな?

      購入者にはソフトウェアについての権利がないという話も聞こえるけど、仮に、ソフトウェアが有体物の占有者の占有物ではなかったとする場合、そのソフトウェアを使って有体物占有者が誰かに何らかの損害を発生させた時、その責任は有体物の占有者ではなくソフトウェア占有者に帰属することになるよね。
      だって、ソフトウェアは有体物占有者の占有下にないんだろう?

  • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 17時46分 (#2347572)

    >しかし、現実には利益のための独占会社をつまり出すものなった。

    • by Anonymous Coward

      カナ打ちしてるんでしょう。
      「く」の隣が「ま」ですからありがちなtypo。

    • by Anonymous Coward

      システムのシステムによるシステムの為のシステム。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 18時09分 (#2347591)

    そうすれば一番スッキリする。

    • 結局そうだと思う。

      でも、レンタルにすると、現状の販売の枠組みを使ったレンタルもどきよりも管理コストが高くなるので、トータルとして余分な支払いが増える。

      「所有権を取り戻せ運動」を黙らせるために支払いが増えるだけの結果に終わるので虚しい限り。その手の運動に大義があるとは思えない。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      私有財産を否定すればいい。
      そうすれば一番すっきりする。

      • by Anonymous Coward

        ♪サユーズ ネルシームィ リェスプーブリク スヴァボードヌィ

  • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 18時41分 (#2347604)

    この辺の詳しい情報ってどこかに無いですか?

    #本家見てもAvayaのサポートがクソだとしか書いてないし。

    • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 20時36分 (#2347650)

      ググったらすぐ出てきたけど。
      http://www.thevoicereport.com/2008-01-03/BlackBox [thevoicereport.com]

      Avaya also has prevented competition from outside providers by requiring a series of passwords and permissions be activated, Black Box alleges. First, the delivery of a license file is required to enable “maintenance service permissions,” which expands the scope of administrative functions that a user can perform. “DADMINs” are special logins Avaya created for BusinessPartners.

      Beginning in July 2005, it became Avaya’s policy to deny maintenance access to enterprises that did not have a maintenance contract with Avaya or a BusinessPartner, the Black Box complaint says.

      Avaya also will turn off maintenance service permissions on enterprises’ equipment if it finds out the equipment is being serviced by a maintenance provider that’s not a certified Avaya BusinessPartner. That’s what happened to Kennett Square, Pa.-based Genesis HealthCare when Avaya learned of the enterprise’s intention to ditch its Avaya maintenance contract on 12 Avaya Definity/Communication Managers in favor of a half-price contract with Continuant, Voice Report reported in October 2006.

      ただ、まあ、"Avaya lawsuit"だと辿りつけない(=訴訟が多すぎる)から、よそから恨みを買いまくってるのは確かだと思った。

      論点は、
      ・特別なアカウント("DADMINs")でないと、(ここでは企業向け交換機の)メンテナンスの権限が得られない。
      ・保守サービスの会社は、パートナー契約を結んだ場合のみそのパスワードを教えてもらえる。
      ・(包括的な)保守契約をしていない場合は、一切の修理依頼を受け付けない。

      たしかに、この3番目のとあわせ技で来られると、かなりエグい。つまり、"DADMINs"の権限が必要な場合だけAvaya系列に頼むことは不可能で、普段からAvaya系列に頼んでおかないといけない。何かあったときに"DADMINs"にログインしなきゃいけないから。すると、他の業者は、例えば、ネズミに齧られたときにハンダ付けすることすら許されない。だって、交換機を買った企業側からすれば、"DADMINs"のアカウントを持っていない企業と保守契約するのは、明らかに金の無駄だから。例え、料金が半額("a half-price")でも。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 19時02分 (#2347612)

    たとえばファームアップするとLinux使えなくなるPS3
    アップしなければいいって意見もあったけど、アップしなければネットゲーム出来なくなるじゃん

    XBoxもLiveでうっかりチンコ公開したらBANされて、本体がネットつなげなくなったりゲームインストール
    できなくなったりするらしい

    そんなのってないよね

  • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 19時08分 (#2347615)

    廃棄する時のお金出してくれ
    その分上乗せするとかセコイことせず

  • by Anonymous Coward on 2013年03月21日 20時23分 (#2347643)

    著作権というのは悪辣な銭ゲバレコード会社だけのものではく、等しく俺のものでもある
    生存権がパンチンカスナマポのためだけのものではないのと同じだ

typodupeerror

UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

読み込み中...