米連邦最高裁、国外で出版された教科書の頒布権消尽を認める判決 24
ストーリー by headless
消尽 部門より
消尽 部門より
米連邦最高裁判所は19日、米国外で出版された教科書を購入し、米国で販売する行為が著作権侵害にあたらないとする判決を出した(最高裁判所の意見書: PDF、
The Washington Postの記事、
Publishers Weeklyの記事、
本家/.)。
この裁判はJohn Wiley & Sonsの米国外向けエディションの教科書を許可なくeBayなどで販売したとして、同社がタイ出身の大学院生Supap Kirtsaeng氏を訴えていたもの。Kirtsaeng氏は米国での学費を捻出するため、家族や友人がタイで購入した教科書をeBayで販売していたという。これらの教科書には米国外での販売に限るといった表示がされており、1審と2審では出版社側の主張を認める判決が出ていたが、最高裁では国外で購入した時点で頒布権は消尽すると判断された。
この裁判はJohn Wiley & Sonsの米国外向けエディションの教科書を許可なくeBayなどで販売したとして、同社がタイ出身の大学院生Supap Kirtsaeng氏を訴えていたもの。Kirtsaeng氏は米国での学費を捻出するため、家族や友人がタイで購入した教科書をeBayで販売していたという。これらの教科書には米国外での販売に限るといった表示がされており、1審と2審では出版社側の主張を認める判決が出ていたが、最高裁では国外で購入した時点で頒布権は消尽すると判断された。
フィリピン (スコア:2, 参考になる)
フィリピンで英語で書かれた専門書を買いまくったことがあります。
当時、日本で買えば3000~5000円はするだろう本が、10分の1ぐらいの値段で買えました。
ただし、欲しい本があればの話ですが…
還流中古版か (スコア:0)
出版社が米国外エディションをなくす・値上げするなどしてタイ人が苦しむことになるのかな?
Re:還流中古版か (スコア:4, おもしろおかしい)
これがほんとのタイ人地雷と
Re: (スコア:0)
誰がうまいことを言えといった!
Re:還流中古版か (スコア:1)
むしろ、米国版の値段を海外版の値段に合わせたりして。
教科書だから、値段が下げてもその分売れる量が増えるわけでもないか・・・。
Re: (スコア:0)
韓流中華版とか作ればいいのに
Re: (スコア:0)
まだ原文を読んでいないので雑感なんですけど・・・
A.自分で使う為にタイで購入した教科書をアメリカで売却した。(個人的に購入したものを売却)
B.利益を得る為に日常的にタイで購入>アメリカで販売を行った。(商売目的)
のどちらなのかでだいぶ感触が変わりますよね。
販売目的なら頒布権消尽とか言われない気がするのでAなんでしょうか。
#Bの場合に頒布権消尽なんていわれたら、物価が安い国の輸入教材とか軒並み値上がりするんじゃ;
Re:還流中古版か (スコア:5, 参考になる)
金額からしてAではないみたですね。
ニュースとかでは収益が0.9Mとか1.2Mとか報道されています。
問題になったのは大規模に輸入販売をしていたからでしょう。
もともと国際版の教科書を個人で使用しそして他の生徒に売るというのは珍しくもないです。
よく見るのは中国版ですが、紙が薄い、安っぽそうなペーパーバック、カバーが中国語、というくらいで普通に使えるものです。
ここからは私の想像ですが、被告は少ない種類で大量の需要が見込める学部の基礎レベルの教科書を販売したんでしょう。
それらの中には100ドルを大幅に越えるものがざらにあります。
中古にしたってたいして安くならず、財政状況が逼迫した大多数の学部生にとっては焼け石に水といった所でしょう。
そんな状況下でずっと安い国際版に飛びつく学部生が多いのは、容易に想像できます。
また今回の件が注目されていたのは、ファーストセールドクトリンが米国外で合法的に製造販売されたものに対しても米国内で適用されるかを最高裁で審議していたからです。
ファーストセールドクトリンは、一旦販売してしまえば、著作権者等はその著作物の再販売などを禁じることが出来ないというものです。
ゲームの中古販売も同ドクトリン下で保護されています。
今回の最高裁の判決は、米国内で合法的に製造され国外に輸出された物に関して再輸入しての販売が合法と判断されていたのに続き、国外で合法的に製造販売でされたものに対しても合法と判断されたということだと思います。
要するに物品が合法的に製造販売されてさえいれば、国内外の価格差を利用してのアービトラージが合法的に可能であるということでしょう。
ただ、教科書に関してはゲーム会社と同様の手法(DRM、リージョンロック、教材の一部オンライン化及びアンロックコードの必須化等)で対処してくるのではないかという予想もあります。
教科書の改訂を頻繁に行なうことで中古販売を難しくすることは既に行なわれているみたいです。
さらに、著作者側が国際交易に関する条約等にこれらの規制を盛り込むように働き掛けるとか、立法府に働き掛けるとかという予想もあるので、長期的な影響はまだはっきり分かんないみたいですね。
Re: (スコア:0)
まだ原文を読んでいませんが、
知的財産権(著作権など)絡みの場合、少なくとも日本における解釈では、
頒布権が消尽する・しないは、
入手の目的によって変わるものではなく、
権利そのものの性質によるものです
「権利そのものの性質による」とは:
特許: (目的によらず、)技術等を独占できる・許諾できる
著作権: (目的によらず、)表現を独占できる・許諾できる
など
Re:還流中古版か (スコア:3, 興味深い)
日本の頒布権関連裁判だと中古ゲームソフト流通に頒布権及ばず--最高裁判決 [nikkeibp.co.jp]ですかね。
当時のスレ:中古ゲームソフト訴訟、ほぼメーカーの敗訴濃厚 [srad.jp]
日本では頒布権は映画フィルムの配給権なんですがアメリカは違うのかな?
頒布権と譲渡権 [cozylaw.com]
Re:還流中古版か (スコア:1)
これは、この後日本の著作権法が変わってしまったので
今では解釈の「参考」にしかならないということに注意が必要です
日本も米国も欧州も、著作権法は、業界のロビー活動が盛んなので
状況がしょっちゅう変わります
有名どころではDisneyとかJASRACとか
条文が変われば当然解釈も変わるので常に追いかけないと
ついていけません
条文で具体的に言えば「レコード」に「CD」が当然に含まれる、「とは限りません」
判決が出れば「含む」で確定すると思いますが凄腕弁護士なら引っくり返せる可能性が0ではありません
Re: (スコア:0)
逆に言えば(少なくとも日本では)「明文化しない限り禁止できなかった」ということですよね?
現在明文化されてるのはレコードだけですので本はOKですよね?
Re: (スコア:0)
音楽CDでも日本で普通に売ってるのよりも海外からの逆輸入品のほうが安いとかで一時期モンダイになった気がします。あれは結局禁止されたんでしたっけ?
Re: (スコア:0)
AUTO
著作権法第113条第5項
http://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E6%B3%95%E7%A... [wikibooks.org]
Re: (スコア:0)
まだ原文を読んでござらぬが、下の還流CDの条項は目的(頒布する目的をもつて)を定めてます。
米国の事情は知らんが、学術出版は出版社側も勉強していることが多いので還流されちゃたまらんというのは理解できます。
Re: (スコア:0)
せっかく中国の労働者を搾取しているというのになんともったいないことを
Re: (スコア:0)
禁止するなら研修生制度だろ。日本で時給400円で労働なんてありえない。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
安いむき牡蠣や小骨のない魚の切り身を食べなきゃいい話。
中国は賃金上昇率を国家目標で決めているのにそこをリスクと呼ぶのは違和感がある。
物価や生産指数の変動は激しいのに賃金上昇率は変動がないのはあっぱれというしか無い。
心配しなくても遠からず賃金水準が日本と変わらなくなるよ。
むしろより大きなリスクは非正規雇用の拡大だろ。
今のところアメリカ、韓国、中国に比べて経済格差は小さいが、貧困率は順調に伸びているので危険。
米、韓、中は大金持ちが増えたことで格差が際立っているが日本の場合単純に貧乏人が増えているのでたちが悪いと思うんだけど。
Re: (スコア:0)
年金生活者が3割とか言う時代に貧困率が上がらなかったら逆に怖いよ
映画・音楽なら違法 (スコア:0)
映画・音楽は、海外版の国内の還流を防止する法律が制定されてるはず
書籍業界はもともとこういった事態を想定してなかったので、ロビー活動とかもおこなっておらずそういった法律が制定されてないだけ
書籍もロビー活動おこなって似たような法律を作るしかない