2013年に青空文庫入りが期待される大物作家 52
ストーリー by hylom
光陰矢のごとし 部門より
光陰矢のごとし 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
やじうまWatchによると、最近青空文庫が話題になることが多いらしい。というのも、2013年に著作権切れを迎える作家の中に、吉川英治氏や室生犀星氏、柳田國男氏などのビッグネームが入っていて、該当作者の作品の青空文庫入りが見込まれるためだそうだ(2013年から青空文庫で読める?著作権切れ作家まとめ)。
もっとも、青空文庫化にはボランティアによるデータ化の作業が必要で、すぐに青空文庫化されるとは限らないとのこと。
# 著作権フリーになって二次創作が活性化、それによって作品寿命を延ばすかもね的なツイートを見かけた。なるほどそうかもしれないなと思った。
作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:5, 興味深い)
著作権が切れることで、原典・二次創作とも発表点数が増え、読者が増え、作品寿命を延ばす効果が期待されます。
死後著作権の存続期間が25年ぐらいだったら、もっと効果は高いでしょう。
TPP参加で死後著作権が70年になったら、埋もれたまま、著作権が切れたあとも再発見されなくなる作品は格段に増えると思います。
Re:作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:1)
賢治作品で著作権継承者の承諾が難しかったのは
むしろ持ち込まれる二次使用の企画に、作品の「勝手な解釈」が多すぎたが原因だよ
賢治は猫嫌いで、他の作品通しても猫はだいたい悪役なのに、主人公が「猫」にされたりね
確かに賢治作品は著作権切れ以降に、より幅広く知られるようになったけど
それと同時に粗悪な作品、誤解された賢治像が広まってしまったのも事実
そういった無責任、身勝手な改変行為が行われないように
共に遺稿の発掘編纂作業に当たった研究者らと手を携え
正しい賢治像の保護と伝承に努めた著作権継承者(弟)の尽力が
引用の様な「ブレーク至上主義」的観点の持ち主らからは正しく理解されず
あたかも悪行の如く「作品発表を阻害」と言われるのはとても残念
ちな花巻市民
Re:作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:1)
>賢治は猫嫌いで、他の作品通しても猫はだいたい悪役なのに、主人公が「猫」にされたりね
あのアニメはそういうものだったのか。
#よさげなリンクがなかったので、知りたい人はぐぐってくれ
#存在自体がホラー
Re: (スコア:0)
このあたりですかな。
まぁしかしどうみてもますむらひろしの趣味です、というかあの映画見て「賢治は猫好きだったんだな」とか思う人もいないと思うし、元AC氏の
Re:作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:1)
ついでに宮沢賢治と並ぶ岩手の文人・石川啄木の著作権についてタレコミ
啄木作品の著作権は勿論既に切れているが、
現在、「千の風~」の新井満がその短歌の一節を「商標登録」し、一応販売元は啄木の郷里岩手のメーカーながら、
しかし啄木作品の世界とは無縁である「日本酒」にその名を冠して、商品化している。
商標権使用料(売り上げの5%分)は盛岡市を介して遺族と啄木記念館に譲渡とのことだが、
残りの95%の金の流れや、仕掛け人新井氏にプロデュース料として幾ら入るのかは知らん。
そういった訳の分からん奴が入り込んでくるよりは、自分は遺族なり本人の命を受けた人に管理してほしいと思う。
Re: (スコア:0)
そりゃそうだろうよ。読者増やしたいだけなら著作権なんか無くしちゃえばいい。でっていう。
この手の議論は毎回作品寿命がどうこう言い出す人がいるけど、そんなん著作権切れるのを待たなくても権利者の意思で公開しちゃえばどうにでもなるんだから作品寿命延ばしたい権利者が勝手にやればいいんだよ。
権利者が作品を大切にするとは限らない/Re:作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:2)
著作権継承者が意識して公開しないと、多くの人が作品に触れる機会を奪われることになる。
遺産相続で権利が分割されたりして、作者の死後、年月が経てば経つほど、権利の所在を探し出すのが困難になってくる。
死後50年を超えてくると、もう権利者全員を探し出していちいち許諾取って……とやっていると出版としてペイしなくなるケースが激増するはず。誰も得しない。
Re:作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
>読者を増やしたいのが誰
合法的にクレクレしたい人達のおためごかしでしょって皮肉なんだが。
Re:作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
著作者の権利を守らなければ、著作者の生活が成り立たないから作品が生まれない→読者も増えない、でしょ。
死後いきなり切れるのも、遺族の生活を心配する著作者のやる気とか色々考えると、長期的に見て作品を減らしちゃう恐れがある。
だが、未来永劫著作権が持続するってのも管理が大変だし、古典の改作とかできないとやはり作品が減る。
とか皆色々考えて50年とか70年とか言ってるわけだよ。
当然、もっと早い段階で動いたほうがいいと考える権利者は勝
Re: (スコア:0)
そもそも#2289665は不同意を示すために
「〜著作権なんか無くしちゃえばいい。」を晒し上げているのであって
「でっていう。」の部分を無視して噛みつくのはいかがなものか。
で、さらにそれに噛みつくと、だ。
> 著作者の権利を守らなければ、著作者の生活が成り立たないから
1つの作品で何十年、ことによると百年近くも稼がせてもらえるというのは異常だ。
> 遺族の生活を心配する
その人の作品が売れるに値するものなら、生きているうちに稼いだ金を残せばいいだけの話。
相続税はかかるがね。
作品そのものを財産として遺族に渡すことに、社会的意義などありはしない。
個人的には、著作権の期間なんてものは
せいぜい公開後10年……どんなに長くても20年で切れるべきものだと思う。
Re: (スコア:0)
国に著作税を払いつづけている限り永久に権利が続くが税金を払わないと数年で権利を失うようにする、という意見を聞いてなるほどと思ったのですが、公の議論にまったく上らないところを見ると何か問題があるんでしょうか。
Re:作品が手軽に入手できることが重要 (スコア:1)
手続き上の問題としては、それをやろうとするとベルヌ条約 [wikipedia.org]を抜けなければならない気がします。
著作税を取るためには、多分、登録によって著作権が発生する「方式主義」への転換が必要で、これはベルヌ条約の考え方(無方式主義、作品の完成に伴って著作権が自動的に発生する)と整合しませんから。
で、方式主義では著作権の取得にコストが必要なので、一般的には権利者に不利すぎると考えられているようです。アメリカは長く方式主義をとっていましたが、1988年に無方式主義へ転換しています。したがって、権利者の団体や文化保護を旨とする官庁が、方式主義への転換を提起することはない(=公の議論にまったく上らない)し、利用者側が提起すれば反対すると考えられます。
ただし昨今の保護期間の延長等で、権利者が有利になりすぎているのでは、という見方もあります。「無方式主義で保護期間は短めにし、特別な保護を希望する権利者に対しては登録制で著作権を認め、何らかの対価を払わせる」ようなハイブリッド制度はどうか、という案もあるようです。
Re:作品が改変無く手に入る事も重要 (スコア:1)
というのは追いといて、原文で「ケ」のように見える文字にはカタカナの「ケ」以外に
漢字の「箇/個」の略字が存在している。この箇の略字について JIS X 0208 で表現する
ために「ヶ」を使うのは当然じゃないか? どうせ全部の漢字が表現できなくて舊字體を
新字体に置換してたりするんだし「ケ」だけ批判とか頭悪い。
「ヶ」はカタカナの小書きのケに思うかもしれないが、伝統的には漢字の略字。
その意味でフォントによっては大きく「ケ」と同じ大きさで表示しても良いんだよ。
Re: (スコア:0)
>著作権切れてるんだから、勝手に改変しようが、ぶった切ろうが勝手じゃないか。
それはない。
著作者人格権は著作者の死亡とともに消滅するが、死後でも著作者人格権の侵害となる行為は禁止されている。
著作権法60条だ。
例えば夏目漱石の「吾輩は猫である」を「著者:Anonymous Coward」等として発表すると、著作者人格権である氏名表示権を犯す行為であるため、刑事罰が科される。
著作者人格権が存続しているわけではないことに注意が必要。
同一性保持権も著作者人格権に含まれるから、勝手に
Re: (スコア:0)
「フレームのもと」モデ笑った。
青空文庫コミュニティにとってフレームのもとになってしまう話題であることは間違いない。
青空文庫用に入力する時点で原本からの完璧な再現なんてありえないわけで、そうなるとどこまで改変を許容するかの話。
個人個人のさじ加減の度合いを突き合わせて議論しても、お互い譲る気配がないのなら議論がまとまるわけもなく。
この話だけならまだしも、一事が万事会話がギスギス [nifty.com]しているので、工作員としてもさすがにウンザリ。
銭形平次 (スコア:2)
銭形平次の野村胡堂氏も大物にいれてください><
って思ったら、没年が1963年なので再来年だったでござる。
高校生のときに学校の図書館にハードカバーが置いてあって、
その時から大ファンなんです。
数年前に「あと少し」と知って、
早く青空文庫にこないかと待ちわびてます。
今は野村胡堂氏がインスピレーションを受けたという、
岡本綺堂氏の半七捕物帳でがまんの日々。
Re:銭形平次 (スコア:1)
絶版書籍なら、復活なんとかに頼むか青空化を待つしか無いですね。
#梅田地下オデッセイを読み返したくなったけど手元にないし。
バベルの図書館があれば・・・
Re:梅田地下オデッセイ (スコア:2)
こいつですか?
http://www.jali.or.jp/hr/ume/ume_s-j.html [jali.or.jp]
Re:梅田地下オデッセイ (スコア:1)
本文読めるのはとても嬉しいですが、上記URLに記載があるように、石原藤夫氏の解説
が読めないのはちょっと惜しい。
単なる解説という分量ではなく、短編小説くらいありますので。
Re:梅田地下オデッセイ (スコア:1)
うわ、懐かしい&ありがたい。
でもそうなんだよなぁ、あの解説もあったんだ。
#もしかしたら以前にも何処かで誰かに教えてもらって、確認だけして安堵した気がする。
TPPで著者の没後70年に? (スコア:0)
なるんでしょうか、ならないんでしょうか?
そのあたりが一番気になるところですね。
Re:TPPで著者の没後70年に? (スコア:1)
「ミッキーマウスだけ特例法」つくって、他の作品とわけて欲しいよ。
アレのせいで全著作物の期限がのきなみ延長されるのは勘弁して欲しい。
現実的には商標みたいに、維持費を支払っている時に限り延長可能とかにすべきかな。
顧みられていなかったり、延長する対価に見合わなくなったらパブリックドメインになるわけで、経済的にも合理性があると思う。
無論、維持費については無闇に延長したがらない程度に高額にしてね…。
Re: (スコア:0)
著作者が生きている間くらいは無料で良いような気もします。
やっぱり、自分の「創った」ものですから、愛着もあるでしょうしね。
著作者の死後については、一定の猶予期間(10年くらいですかね)の後、徐々に維持費が高くなっていく方向が良いような気がします。
段々と高額になってくる維持費を払えるくらいの収益をあげていれば維持する、維持費を払うことができない程度の収益しかあげられないのなら放棄というように判断してもらえばいいわけですよね。
もちろん、どこかのネズミさんは十分な収益をあげていらっしゃるでしょうから、今後は法律の期間延長を願い出ることもなく(そのためのロビイングにかかる費用もゼロで)、問題なく維持していくことができるでしょう。
Re: (スコア:0)
ネズミさんはそれ相応の税金も払ってると思うよ。
Re:TPPで著者の没後70年に? (スコア:1)
そんなもんが気にならないくらい稼いでる気がする。
Re: (スコア:0)
結局他人が大儲けしてるのが不満なのね
Re:TPPで著者の没後70年に? (スコア:1)
嫌儲厨って嫌ねぇ
Re:TPPで著者の没後70年に? (スコア:1)
遡及はしないので、とりあえず、一度50年で切れた作家さんの権利は70年に延長されても復活することはありません。
なので、ここで出てる方々のはとりあえず安心して青空文庫化されると思われます。
存命 (スコア:0)
理屈は知らないけど片岡義男とかすでに青空文庫にはありますね
大物かどうかは判断しづらいけど
Re:存命 (スコア:1)
※ 著作権者自らの意思により、一部の作品が「青空文庫」より購読可能となっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%87%E5%B2%A1%E7%BE%A9%E7%94%B7 [wikipedia.org]
なんだそうで。
Re:存命 (スコア:1)
適当に検索したら、こんなのも
http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyou2010.html#000337 [aozora.gr.jp]
スキャンすれば (スコア:0)
>もっとも、青空文庫化にはボランティアによるデータ化の作業が必要で、すぐに青空文庫化されるとは限らないとのこと。
青空文庫についてはそうだけど、今ある文庫を裁断・スキャンしてどっかに置いちゃうことも問題ないはず。
表紙などは省いてね。
Re:スキャンすれば (スコア:2)
> 青空文庫についてはそうだけど、今ある文庫を裁断・スキャンしてどっかに置いちゃうことも問題ないはず。
> 表紙などは省いてね。
意味が判らない。著作権切れ前に不特定多数に公開すると違法だし、私的複製なら表紙付きでも問題ない。
Re: (スコア:0)
元コメは
青空文庫は入力が必要だからすぐに公開されるとは限らない。
でも原本をスキャンして公開ならすぐ公開できるよね。
という主張とみた。
Re: (スコア:0)
装幀デザインや編集者の権利はどうなってるんだろう?
小説の挿絵などは画家に著作権があるだろうし、まるっとスキャンしちゃダメなんじゃないの?
Re: (スコア:0)
著作権の切れた原本なら挿絵なんかの著作権も切れてるはずだから問題ないんじゃないかしら。
原本じゃなくても重版なら問題ないだろうね。
挿絵だけ新しく書き直したとなるとダメだろうけど。
Re: (スコア:0)
文章を書いた作者と挿絵画家の没年が違うと、それぞれ権利が消える年も違ってきます。
一律に公開後何年としておけば、挿絵が描きなおされた場合を除いて
こういう問題も解消するでしょうにねぇ。
Re: (スコア:0)
青空文庫向けにもすでにデータ化してる人いるんじゃない?
別に今でも自分だけのためにテキスト起こすのは問題ないし。
Re:スキャンすれば (スコア:2)
> 青空文庫向けにもすでにデータ化してる人いるんじゃない?
確かに、人気作家だから事前に準備している人や、個人的にテキスト化している人がいるかもしれない。
> 別に今でも自分だけのためにテキスト起こすのは問題ないし。
ただ、青空文庫だと入力・スキャンした人とは別の人が校正するので、それは著作権が切れてからとなるのでは?
(著作権の切れていない段階で、校正を行うボランティアに複製を提供する行為は危険だろう)
Re: (スコア:0)
例えば吉川英治の作業中作品一覧
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp1562_1.html [aozora.gr.jp]
すでに100以上の作品が作業中で、内4割は校了。
Re:スキャンすれば (スコア:2)
もう、校正しているのか。校正者もオリジナルを所有していることを確認しているのなら、問題ない気もするが、日本にはフェアーユースの概念はないので、グレーかも知れない。
Re: (スコア:0)
今ある文庫を裁断・スキャンしてどっかに置いちゃうことも問題ないはず。
刊行後50年になってないとまずいのでは?
Re:スキャンすれば (スコア:1)
字体の選択や文字配置等を出版社の著作隣接権とみなすならそうかもしれませんね。
でも現在はそうではない。
だからこそ出版社は著作隣接権を欲しがってるし、
スキャン代行業者に質問状を送ることはできても、訴訟自体は作家が原告になってる。 [wikipedia.org]
あと5年 (スコア:0)
山本周五郎が青空文庫入りすれば、青空文庫自体が今よりメジャーになるんじゃないでしょうか?
未だに本屋に行くと、司馬遼太郎並みに文庫本が並んでますもんね。
Re: (スコア:0)
もうすぐ著作権が切れそうな作家リストとか誰か作ってないかなあ、と思ったらちょっと古いですけどこんなページがありました。
http://www.jca.apc.org/~earthian/aozora/dead.html [apc.org]
とりあえず2016年の乱歩、谷崎が楽しみだなあ。
Re: (スコア:0)
TPPで、著作権保護機関が延長されるかもしれません。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1212/13/news047.html [itmedia.co.jp]
Re: (スコア:0)
http://ja.wikipedia.org/wiki/1962%E5%B9%B4 [wikipedia.org]
これをみんなで更新しましょうよ。
Re: (スコア:0)
そもそも電子書籍ツールの大半にプリインストールされているんだから、利用度という意味では既にメジャーですよ。
知名度としては何とも言えないけど。