中国、特許出願数で世界トップに 44
ストーリー by hylom
成長 部門より
成長 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
2011年に最も多くの特許を出願した国は中国だったそうだ(ロイター、本家/.)。
世界で出願された特許のうち、中国は2009年には全体の54%、2010年には全体の58%を占めていたとのことで、2011年には米国および日本を抜きトップの座についたという。2011年の中国による特許申請数はまだ明らかにされていないが、2006年には171,000件だった申請数も2010 年には314,000件に達しており、平均毎年16.7%ずつ増加してきた。
世界第2の経済規模を誇る中国は製造中心の「made in China」から、知的財産を重視した「designed in China」を目指しており、企業による特許申請を政府が支援しているとのこと。しかしながら量と質は必ずしも一致しておらず、実際に特許が通る割合は米国や日本、そして欧州の国々にはまだ及ばないという。
なお、2015年には中国による特許申請数は年間50万件に達すると推測されており、米国の40万件、日本の30万件を大きく引き離してトップを守り続けるとみられている。
Patent Applingの国際化 (スコア:0)
通ればラッキー(公知例があるが特許化されていない技術の特許申請/既存特許に極めて類似した特許申請)を申請しまくるというApple式イノベーション発生術を中国も真似し始めたってことですかね。
Re:Patent Applingの国際化 (スコア:1)
そういう方法なら、中国は強そうだ・・・・
今のうちに日米欧は特許の審査基準を厳しくしとかないと、将来痛い目に遭いそう。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
なんで
「今のうちに日米欧は特許の審査基準を厳しくしとかないと、将来痛い目に遭いそう」
なの?
そんなに日米欧の特許審査基準は緩いの?
Re:Patent Applingの国際化 (スコア:1)
別に、他国と比べて特別緩いってわけじゃないと思うよ。知らないけど。
一体何が聞きたいんだ?
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
だから、なんで「今のうちに日米欧は特許の審査基準を厳しくしとかないと、将来痛い目に遭いそう」って思うの?
どういうシチュエーションを想像しているのかが全くわからないんだけど。
Re:Patent Applingの国際化 (スコア:1)
通ればラッキーな特許を人海戦術で大量に取られて面倒なことになるという、何の創意工夫もなく単純なシチュエーションだけど。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
へえー。
で、それを防ぐためには日米欧の特許審査基準を厳しくしとかないといけない、って考えたんだ。
でもさ、「そんなに日米欧の特許審査基準は緩いの」かを聞いたら
>別に、他国と比べて特別緩いってわけじゃないと思うよ。知らないけど。
って答えたよね。
これって、矛盾してるよね。
折角他国と歩調をある程度合わせている審査基準なのに、あんまり厳しくしすぎると、特許されるべき発明も特許されなくなってしまう可能性があるからね。
ねえキミ。
>通ればラッキーな特許を人海戦術で大量に取られて面倒なことになるという、何の創意工夫もなく単純なシチュエーション
それは審査基準じゃなくて、特許審査機関における先行技術文献のサーチ能力の話なんじゃない?
Re:Patent Applingの国際化 (スコア:1)
> 折角他国と歩調をある程度合わせている審査基準なのに、あんまり厳しくしすぎると、特許されるべき発明も特許されなくなってしまう可能性があるからね。
それって別に矛盾じゃなくね?
> それは審査基準じゃなくて、特許審査機関における先行技術文献のサーチ能力の話なんじゃない?
探す気がないから探してないのか、能力不足で探せないのか、そんなもん俺には分からんよ。だから、そんなもん聞かれても知らん。けどもし君が後者だというのなら、別にそれでいいよ。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
先行技術のサーチを完璧にするなんて現実的なコストでは不可能だし、そうでなくとも先行技術に片っ端から「携帯電話で」って付けた特許を申請しまくるみたいなのは結局防げないわけで、最終的には「審査基準が厳しくなる」のと同じとこに行き着くんだよね。
この辺は日本や欧州は既にある程度厳しくなっていて、アメリカの特許制度改革が進みつつある段階。
特許制度改革も今初めての話ではないんだけど、「特許制度の欠陥を狙った特許戦略」が特許ゴロの裏家業ではないく表舞台で公然と行われるようになった昨今では、発明の保護というお題目の下に聖域を設けるようなシステムではむしろ科学の発展を阻害するよね、というのがまあ現実的な現状認識なわけで。
Re: (スコア:0)
>先行技術のサーチを完璧にするなんて現実的なコストでは不可能だし、
それはそうだけど、
>そうでなくとも先行技術に片っ端から「携帯電話で」って付けた特許を申請しまくるみたいなのは結局防げないわけで、
え?
えーっと、、、出願するのは誰でもできるし、どんな内容でも出願はできるけど、それを審査して特許するか否かは各国特許庁が行うんだけど。
「防げない」のは、「出願すること」じゃなくて「審査で落とせない」ことなんじゃない?
ちょっと意味不明。
>最終的には「審査基準が厳しくなる」のと同じとこに行き着くんだよね。
え?
少なくとも
Re: (スコア:0)
>それって別に矛盾じゃなくね?
なんでかな?本来特許されるべき発明が特許されなくなったら、模倣され放題になっちゃうよ。
特許制度の本来の目的である、保護と活用のバランスが崩れちゃうね。
産業の発達が阻害されちゃうね。
そして、
>探す気がないから探してないのか、能力不足で探せないのか、そんなもん俺には分からんよ。
あたかも(どこの国かはわからないけど)特許庁の怠慢か能力不足であるかのような意見を書くところ、特許制度に対して何か反発する感情があるようだけど、
そういう気持ちに至った原因を教えてくれないかな。
キミがそういう気持ちを抱くに至った「通ればラッキーな特許」の具体例とか、ね。
Re: (スコア:0)
> 「防げない」のは、「出願すること」じゃなくて「審査で落とせない」ことなんじゃない?
そうだよ。そういう手法で出願する手口から特許リストの正当性を担保し続けることができない。OK?
現在は「先行技術に片っ端から「携帯電話で」って付けた特許」をちゃんとシャットアウトできていない。
> 少なくとも日本特許庁はそんな「公知技術に異なる発明分野だけ取ってつけただけの発明」は通さない、って審査基準なんだけど。
> 更に言うと、欧州はもっと厳しいよ。
ア メ リ カ
> なら、それは審査基準の話じゃなく、権利行使の話でしょ
権利行使の方できちんとシャットアウトできるならそれはそれでもいいけどね。できてないよね。
Re:Patent Applingの国際化 (スコア:1)
> なんでかな?本来特許されるべき発明が特許されなくなったら、模倣され放題になっちゃうよ。
だから、それって何がどう矛盾なんだ。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/17913900/ [yahoo.co.jp]
伝統的論理学で、二つの概念または命題が一定の事象を同一の観点から同時に、一方が肯定し他方が否定する場合の両者の関係。
命題論理学で、複合命題からなる論理式の各要素命題にいかなる真理値を与えても必ず偽となる式。
> 特許制度に対して何か反発する感情があるようだけど
問題がないとは思っていないけど、別にそういう感情はないね。
怠慢を指摘していると読んだならそれは君の誤読だし、能力不足を指摘したのは俺じゃない。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
色々ツッコミどころ満載なんだけど、
>現在は「先行技術に片っ端から「携帯電話で」って付けた特許」をちゃんとシャットアウトできていない。
先ずはこれの実例を挙げてくれないかな。
Re: (スコア:0)
ああ、もしかしてキミは「特許されるべきでない発明が特許されるくらいなら、特許されるべき発明が特許されなくても良い」と考えているんだ。
それ位審査基準が厳しくなったほうがよい、と。
という理解でいいのかな?
Re:Patent Applingの国際化 (スコア:1)
「電力が不足し経済が滞るくらいなら、大事故が起こすかもしれない原発を動かしてもよい」と似た文脈で、そう考えてるね。
一見、極論に見えるような書き方をしてYesかNoを選ばせる方法は感心しない。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
アメリカでは「特許されるべき発明が全て残らず特許されるためには、特許されるべきでない発明はどれだけ特許されても構わない」に近いポリシーでやってる(やってた)けど
欧州や日本は既に「特許されるべきでない発明が特許されることの方が有害」というスタンスだよなぁ。
Re: (スコア:0)
どうしたんだい?
>現在は「先行技術に片っ端から「携帯電話で」って付けた特許」をちゃんとシャットアウトできていない。
という実例を挙げて欲しいんだけど。
こちらはかなり真面目に待っている。
当方はそのような事例を知らない訳ではないが、極めて稀有な事例で、その後権利行使が否定されたり権利が抹消された、という経緯だったと記憶している。
しかし、もしかしたら当方の知らない事例がまだあって、内容次第ではキミの主張を肯定せざるをえないのかも知れないと思っている。
因みに、米国のブランコ特許みたいな事例は勘弁して欲しい。
ああいった酷い特許の反省があって、ここ数年の米国特許商標庁は制度改革をどんどん推進している。
先願主義への転換や異議申立制度の導入もその一つ。
審査基準も厳しくなった。
ここ(スラド)は完全に公開されている掲示板だから、当然検索エンジンに引っかかる。
こと、こういう議論を不真面目にやってはならないだろうとも思っている。
業界関係者が検索する可能性があるからね。
Re: (スコア:0)
> 当方はそのような事例を知らない訳ではないが、極めて稀有な事例で、その後権利行使が否定されたり権利が抹消された、という経緯だったと記憶している
おいおい、異議申し立てによる特許無効事例が「希有」?
記憶しているという留保が付いているあたり、その記憶が妄想である自覚はあって言ってるんだね?
で、アメリカの制度で一度特許が通ってしまうと異議申し立てで無効になるまで大変揉めることはもちろん知ってるね?
実例が見たけりゃ/.jのAppleタグでも見て回れば最近ごろごろ出てきてるよ。まあ別にアメリカではAppleに限らん話なんだが。
> ああいった酷い特許の反省があって、ここ数年の米国特許商標庁は制度改革をどんどん推進している。
> 先願主義への転換や異議申立制度の導入もその一つ。
> 審査基準も厳しくなった。
なってない。2011年にやっと法案が可決されたけど、まだ施行されてないよ。
今年は駆け込みの年。2013年が米国特許改革元年だ。
Re: (スコア:0)
>一見、極論に見えるような書き方をしてYesかNoを選ばせる方法は感心しない。
しかし、キミの主張は
>「電力が不足し経済が滞るくらいなら、大事故が起こすかもしれない原発を動かしてもよい」と似た文脈で、そう考えてるね。
と言っているのだから実質的に同じだよ。
要するにキミは、審査基準を厳しくすれば「特許されるべきでない発明が特許される確率が下がる」と思っているんだよね。
それは審査基準が曖昧で緩かった昔の米国ではそうだったかも知れない。
しかし、欧州、日本ではその論理は当てはまらない。
少なくとも、日本は審査基準の基本的な部分はここ十年位全くと
Re: (スコア:0)
>実例が見たけりゃ/.jのAppleタグでも見て回れば最近ごろごろ出てきてるよ。まあ別にアメリカではAppleに限らん話なんだが。
なんだ、結局米国の事例ばかりか。
そのAppleの事例でも本当に「とってつけただけ」の技術内容なのかい?
>「先行技術に片っ端から「携帯電話で」って付けた特許」
必ず携帯型無線端末に特有の構成要件がクレームに含まれていると思ったけど、確認した?
ニュースとしてあがるタイトルだけに釣られないでね。
因みに
>> 当方はそのような事例を知らない訳ではないが、
は日本の事例ね。
米
Re:Patent Applingの国際化 (スコア:1)
十年前の審査基準に戻せ、なんて書いた覚えはないんだが。君は一体誰と戦ってるんだ。
ここ十年で変化したかしてないかなんて、どうでもいい。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
こうやって斜に構えるやつばっかりだからこの国はダメなんだろうな。
Re: (スコア:0)
そのことに10年前に皆が気が付いていれば少しは状況はマシだったでしょうね
Re: (スコア:0)
単純にAppleを褒めてるんですよ。あの中国を出し抜いたんですから。
どこが斜に構えてるように見えたんですか?逆に聞きたい。
Re: (スコア:0)
むしろ例の手法をPatent Appling Patentとして特許取ってしまえば中国にライセンス料払わせられるんじゃね
Re: (スコア:0)
斜に構えるのも、紳士の嗜みの如くなるには毎日食べるご飯が美味すぎるんだ、この国は。
飽食は毒だ。
中国がどこに特許を出願したんでしょうか (スコア:0)
Re:中国がどこに特許を出願したんでしょうか (スコア:2, 興味深い)
日本やアメリカ、EU各国の企業が、国際特許では不安だというので、保険として中国にも出願しているという面もある。中国国内に類似特許があった場合、中国国内で出願されていない特許がどんな扱いされるかわかったもんじゃない。知財に関しては、中国はまだまだ、盗用に注意すべきです。ほっといたら、何をされるかわかったもんじゃない。
Re:中国がどこに特許を出願したんでしょうか (スコア:1)
コピー天国 (スコア:0)
委託とかで商談レベルのとき「XXがよく判らないのだけれど資料ないかな」とか言うと
NDAにすべき他社の資料とかぽっと出してくるね
Re: (スコア:0)
当然一連のコメントにあるようなリスクはすべて織り込み済みで進出してるんだよね。まさか何のリスクもなしに人件費だけ魔法のように減らせるとか思ってないよね。
Re: (スコア:0)
普通調べて覚悟決めた上で海外進出するよね。相手にルール無視されて泣いてても誰も助けてくれない。
元コメどうかは知らないけどもし酷いだの何だの言ってるのなら痛い目にあって当然、中国に限らず
世界中どこ言っても通用しない、もし通用してたのなら運が良かっただけ。
単純によくわからないんだが (スコア:0)
2009年、2010年時点ではまだトップじゃなかっと読めるんだけど、
全体の54%、58%を占めててトップじゃないって、どゆこと?
#リンク先読んでなくて悪いが
Re:単純によくわからないんだが (スコア:2)
こちらは2位の欧州共同体商標意匠庁に対する出願の5倍以上なんだそうな.
Re: (スコア:0)
単純に考えれば重複があるんじゃないでしょうか。
読まずに聞く人には読まずに答えてもよいですよね。
質より量? (スコア:0)
特許に関しては量も重要だけど、それと同じくらいに質も重要。
出願数の面で世界最高になっても、大半が成立もせず、まして有効な特許が一握りというのは
あり得る話なので、その辺も加味した特許の影響度では、はたしてどのくらいになったのかは
気になる所。
Re: (スコア:0)
クズ特許を1万集めても、キルビー特許一つに勝てない
# ノルマでクズ特許書いてましたw
Re:質より量? (スコア:1)
あんまりクズ特許が多いので, 特許庁が申請する特許の精査をすることを各企業に要請したとか.
# 90年代前半だったと記憶しているけど, ちょっと適当な記録が見当たらない.
実際に企業間で特許の相互使用契約を結ぶときには, 個々の特許の内容を確認する手間がかけられないので, やっぱり量が物を言うのだとかって話も.
# 特許は防衛目的を第一に考えていました
Re: (スコア:0)
最近は引用、先行の件数、論文やwebからの参照件数で得点を付けるのが簡単になったので、物量だけではダメだって言われるようになりました。
#特許の出願はしても交渉には直接参加しないので、本当のところどうなのかは知らない。
Re:質より量? (スコア:1)
でも、ギルビーが作った”自称IC”は現代の半導体製品とは似ても似つかない屑製品でしたがね。
♯プレーナー特許だけでICは作れるのに、ギルビーにも金払わなきゃならない、ってのはムカつく話ですよね。
Re: (スコア:0)
そのGilby(?)さんとやらはどんな特許を取っていたんでしょうか?
Re: (スコア:0)
でも、ギルビーが作った”自称IC”は現代の半導体製品とは似ても似つかない屑製品でしたがね。
♯プレーナー特許だけでICは作れるのに、ギルビーにも金払わなきゃならない、ってのはムカつく話ですよね。
ドクター中松に金を払っていたIBMも、金でこいつを今黙らせられるなら……って考えてたんでしょうから
特許で金もうけするには、強く出る事も大事なんでしょうね。
件数増加の背景の一つとして (スコア:0)
中央政府の知的財産強化戦略を受けて、
中国の地方政府が特許出願に対して補助金を出しています。
で、その額が出願にかかる費用以上もらえるので、
どうでもいいような特許を大量に出してきています。
ただ、数打ちゃ当たるというかすり抜けるというか。
そのあたりが非常に怖いところです。