
訃報: 電子書籍の発明者、マイケル・ハート氏が死去 26
ストーリー by headless
訃報 部門より
訃報 部門より
typer 曰く、
電子書籍の発明者であり、プロジェクト・グーテンベルグの創始者でもあるマイケル・ハート氏が9月6日、イリノイ州アーバナの自宅で死去した。64才(Michael S. Hart - Project Gutenberg、 TechCrunch Japanの記事、 本家/.)。
広まりつつはあるものの、いまだ一般化していない書籍の電子化であるが、WWW以前、PC/XT以前、おそらくインターネットすら固有名詞ではなく、コンピュータは大学や大企業のものであった1971年の段階で、ハート氏は書籍の電子化と自由な公開を進めるプロジェクト・グーテンベルグを開始した。氏の業績を讃えると共に、これを機に電子化と著作権のあり方について今一度思いを巡らせてはどうだろうか。
思いを巡らせたら、なんか不幸になる気がした晩夏の夜・・・ (スコア:3)
・紙作家や書店第一主義の版元やメーカーばかりでほとんど流行せず
・個人の自炊がますます増える
・自炊専用スキャナがますます進化
・自炊関係の違法アップロードの増加(torrent、アップローダー、ときどきP2P)
・あわてて版元が参入しても値段が高すぎて利用がのびず
・書店やメーカーが頑張っても、サービスも端末も使い勝手が悪くて利用が(略
・そこでAmazon様のご登場です!
・安くて多くて使いやすい♪ おまけに早い!
・日本列島で吹き荒れる電子書籍の嵐!
・自社開発を諦めたメーカーや版元が、Amazon互換のサービス開始(得意技:他人の褌でなんちゃら)
・電通の阿漕ビジネス開始
・マスコミが電子書籍ブームを盛んに連呼
・電書女子(笑)が流行る(一時的なブームで消える)
・SNSやツイッターとの連動サービスなど、メインじゃなくサブの方でのビジネスが増加(他人のふん(ry
・Amazon様とGoogleさん、それにApple君のサービス&端末が主流となり、日本メーカーは事実上の二敗目を喫す
Re:思いを巡らせたら、なんか不幸になる気がした晩夏の夜・・・ (スコア:1)
Re:思いを巡らせたら、なんか不幸になる気がした晩夏の夜・・・ (スコア:1)
それプラス、電子関係でもちょっとは売れればまあいいかな、って匂いが漂ってる気がします。
Re:思いを巡らせたら、なんか不幸になる気がした晩夏の夜・・・ (スコア:1)
「黒船が現状を打破してくれる」って、夢見がちな方ですね。
音楽と違って、英語の電子書籍が一般に受け入れられるわけはないです。
Amazonが今、日本で電子出版を行っていない理由は、単純に「弾がないから」です。Kindleは日本語表示対応してるんですから。
おまけに、ほぼ自動化されたCDリッピングと比較して、書籍のスキャンは遙かにハードルが高いです。
実際に取り込んだ経験はおありですか? 凄い面倒ですよ、あれは。かつ、テキスト主体の書籍は満足のいくものにはなりません。
P2Pなりアップローダなりはそこそこ増加するかもしれませんが、そのうち音楽・映像と同じく、嫌でも非合法化されるでしょう。
あなたの予想する薔薇色の未来とは違い、私の予想はこうです。
・5年たっても、未だに現状と同じ。
書籍の出版・流通関係者以外は誰も得をしない、灰色の未来です。
黒船現状打破が望ましい夢とは言っていない (スコア:2)
その意味で、「灰色の未来」っていう君の予想とは同じ方向に向いてるかもしれない。
現状、Amazon側に弾がないのもわかる。
でもAmazonがどこの版元よりも早く「電子書籍大賞」を創設して、
自費出版作家 or 新人電子書籍専用作家の発掘を始める可能性だってあるかも知れない。
米AMAZONだと自費出版作家の売れてる本ばかりを集めたサービスだって始めてるし。
ただ黒船襲来が夢じゃないと言いながらも、
日本の会社がなにをやってくれるかと想像するより、外国企業の未来予想を描く方が愉しくなってくる。
「書籍の出版・流通関係者以外は誰も得をしない」ような日本においては、外国頼みになっても仕方ないと思うけどね。
Re:黒船現状打破が望ましい夢とは言っていない (スコア:1)
彼等は「儲けたい」のであって、「品切重版未定に打ちのめされている日本人を助けてあげたい」と思ってはいないのですから。
Re:黒船現状打破が望ましい夢とは言っていない (スコア:1)
逆に、このうちのめされている日本人を対象にするだけで商売ができるかも知れません。
「なぜ本が買われないのか」っていうのが「品切重版未定」にあると明確にわかっている場合においてですが。
参入しても利益になるかと見極める感覚がAmazonにあるかはワタシは判りませんが、
以前、日本式流通システムなどに悩まされて撤退した大手外国スーパーもありました。
出版業界もまさしく日本独自の世界。だから日本企業でさえも手桎足枷状態なのかも知れませんね。
5年後に現状と同じなら、いいじゃないか (スコア:0)
読書離れが一層深刻になり、10年後くらいには一部のマニアしか「本」を読まなくなっている、とか。
Re: (スコア:0)
つhttp://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/kanji/
18禁じゃないけど閲覧注意
知ってて言ってるような気もするがなあ。
つ http://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%A4-... [amazon.co.jp]
こっちは多分大丈夫。
Re:5年後に現状と同じなら、いいじゃないか (スコア:1)
http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/kanji/110702/_SWF_Window.html [hobbyjapan.co.jp]
二十三世紀の書物を、二十一世紀の読者向けに意訳した作品っていう前提には笑ってしまった。
ラノベとかこう言うのは読んだことなかったんだけど、こういう発想の本は普通のSFみたいに面白いかも。
#それにしても二十三世紀になっても「妹萠え」って、日本の文化ヤバい><!
Re: (スコア:0)
5年後も現状維持は同意だけれども、「誰も得をしない」には出版関係者も入ると思うな。
電子書籍の普及は現状維持であっても、読者の方は紙離れが進行しそうだから。
Re: (スコア:0)
紙離れがって言うけど、正確には「本離れ」でしょ。
電子書籍が~とか騒いでるのは一部のマニアしかいないし、
一般人は本が面白くないから読まないと思ってるんだから、
電子化なんて役にすら立たない。
問題の本質を見誤るとそれこそみんな得しない世界だな。
Re: (スコア:0)
いかなAmazonでも版元の合意なしで書籍の値段をディスカウントすることなんてできないよ。
なんにしても今のはただのブームでしょ。
メディアがちょっと取り上げてるだけで、スレート端末ブームの終焉と共に終わるんじゃね。
相変わらず残るのはWEB用に起こしてるマンガとスペースタウン位だよ。
#個人的にはpdfフォーマットの普及が電子化普及の起爆剤だったと思ってるけど。。
当時デジタル複合機で手持ちの本をページめくって吸いまくった頃と比べたら、裁断+フィードスキャンがマニアの間で普及し始めた位には進化したし、この調子で一捻り入れて自炊に要する手間をコンビニコピー並みに下げていく方がよっぽど建設的な状況が続くと思う。
大手書店で「裁断サービス」が始まるかもしれない (スコア:1)
>この調子で一捻り入れて自炊に要する手間をコンビニコピー並みに下げていく方がよっぽど建設的な状況が続くと思う。
そうそう、日本はどっちかというとそっちの方向に進みそう。
出版業界よりも、機器メーカーの方が意欲を燃やしてやってくれそうだしね。
書店でもそのサービスを始めて、その売上げを出版社と分け合うような商売になるかもしれない。
下手な考え休むに似たり (スコア:1)
思いを巡らすくらいなら (スコア:1)
とりあえずKindleでも買おうぜ。
もうすぐ第四世代が登場するという噂。
電子書籍の発明者? (スコア:1)
最初にコンピュータ上に本を打ち込んだ人というだけだろ。
1971年と言えばコンピュータの使用料が天文学的な数字になる時代で、
高々1000円で買えるような本を読むのに使おうと思うバカはいなかった。
しかしプロジェクト・グーテンベルグ自体は非常に有益な貢献をしているとは思うが。
# ただ、当初ついていた長大な前文には引いた
# 故人のご冥福をお祈り致します。
Re:電子書籍の発明者? (スコア:3, おもしろおかしい)
>最初にコンピュータ上に本を打ち込んだ人というだけだろ。
でけーハードカバー書籍を振りかざしてデスクトップPCを殴打しているシーンを思い浮かべた。
Re: (スコア:0)
まさか静止衛星軌道に機械浮かべる馬鹿がいるとは思わなかったクラーク大先生とか、まぁ世の中そんなもんでは。
Re: (スコア:0)
「テキストドキュメントをコンピュータに転写」するだけなら、誰にでもできる。
でも、そういう行動を「プロジェクト」と銘打って、意義を明確化し、ライセンスを定め、複数人で継続する組織体制を確立する(しかも先例なし)のはなかなか大変だった気がする。
# なんとなくRMSを連想
何故国外で電子書籍がメジャーになった理由を考える機会 (スコア:1)
国外の書籍についてググったりしていると、
・初版しかない
・地方になったら注文しても手に入らない
・値段が高い
なんて、所謂本好きには嬉しくない話がこれでもかと聞こえてきます。
この状況が解消されるのであれば、電子書籍ってのはいい媒体なんでしょう。
で、その嬉しくない話が国内ではどうなのか考えて見ると、殆ど解消されているわけです。
つまり、電子書籍のメリットが、紙版で解消されてしまっているので、それプラスアルファが(普通の読者には)見いだせない。
ってな辺りを考えてしまうんだけど。
(個人的には、技術書なんかの電子書籍化は直近で歓迎で、問題は閲覧デバイスだったりする)
Re: (スコア:0)
> その嬉しくない話が国内ではどうなのか考えて見ると、殆ど解消されているわけです。
えっ?
えっ?
マイケル・ハート氏もなかなかエキセントリックな人物だったようです (スコア:1)
脇英世『IT業界の開拓者たち』を再録したこの記事が印象に残っています。
第44回 風車に突撃するドン・キホーテ [atmarkit.co.jp]