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YRO

出版業界、書籍のスキャン代行サービス業者約100社に質問状 148

ストーリー by hylom
便利なんだけどなぁ 部門より
s-kei 曰く、

米国での電子書籍躍進と、印刷された書籍の衰退が報じられて久しい。実用上の観点からは、電子化すると多数の書籍を持ち歩け、検索が可能になり、保管場所と費用を節約できる、等のメリットが得られる。却って読みにくい、風情が無い等の意見も見られるが、流れは電子化に向かっているようである。

日本でも現在、電子書籍の普及は各社取り組んではいるものの、規格乱立等で利用が限られている。しかし電子化への需要は強いようで、電子書籍の紙の書籍をスキャンして電子化する、いわゆる「自炊」を代行する業者が多数設立され、サービスを競っている。

このような流れに対し、自炊代行は複製権侵害にあたるとして、出版社7社と作家・漫画家ら122人が代行業者約100社に質問状を送付し、回答を要求したとのこと。裁断してスキャンされた後の書籍が販売されるなど、一部での問題行為も指摘されている。しかし単に手持ち書籍を電子化したいだけのユーザーにとっては、このようなサービスは継続して欲しいところだろう。

電子書籍については約1年前にも議論されたところ(他にも関連トピ多数)ではあるが、この自炊代行問題、スラド諸賢はどのあたりが落としどころと考えられるだろうか。

「質問状」の内容については、ITmediaの記事で紹介されているので興味のある方はそちらをどうぞ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 質問状の具体的な内容が知りたくて各出版社のウエブページを探し回って見つけられなかったところでした。
    ITmediaの記事で文字起こし(あるいは法人による自炊(笑))がされていたとは気がつきませんでした。有益なリンクを示していただき、ありがとうございます。

    質問状を読んだ感想としては、自炊代行サービス業者の逃げ口上を封じる狙いがあるようですね。
    業者に逃げ道や他の選択を与えていないので、この質問状からは質問者が想定する落としどころは読み取れませんでした。
    自炊代行が著作権的にアウトかセーフかの結論や、その理屈が質問状に明確には記載されていませんが、もし原案にあったとしても弁護士あたりが削除しただろうと思います。

    そういう諸々の点を考え合わせると、そもそも質問状を出す趣旨は政治的に有利になりたいと(か世論を味方につけたいとか)いうところにあるんじゃないかと推測しています。自炊代行サービス業者にグーグルみたいな力があれば和解も考えられるのですが、大出版社を相手にそこまでできるとは考えにくく、大出版社が政治的なパワーで利益を確保することになるのかなと思いました。

    • そもそも質問状を出す趣旨は政治的に有利になりたいと(か世論を味方につけたいとか)
      いうところにあるんじゃないかと推測しています。

      つい最近も著作権法が権利者側にとって優位な形で改正されたばかりなのに
      今この段階で世論や政治を味方にしたいって動機が理解できません。

      自炊代行サービス業者にグーグルみたいな力があれば和解も考えられるのですが

      金銭的なではなく力関係での和解って事でしょうか?
      そもそも権利者側が無茶な使用料を要求していないのであれば、支払えるだけの用意はすべきですし
      支払えないならそれは既にビジネスではなくただ乗りですよ。

      大出版社が政治的なパワーで利益を確保することになるのかなと思いました。

      自炊業者側に力があればなどと発言しておきながら、大手出版側には力を使うなとでも言いたげですね。

      こういった権利者が自分の権利を守ることすら否定するような考えの人が居る限り
      権利者側が歩み寄るって事は無いでしょうね。

      --
      如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
      親コメント
      • つい最近も著作権法が権利者側にとって優位な形で改正されたばかりなのに
        今この段階で世論や政治を味方にしたいって動機が理解できません。

        質問状の送付がニュースになって、「自炊は作者に不利益をもたらす。守ろう著作権!」というスローガンで民意を形成しようとしていると考えるのは穿ちすぎでしょうか。

        そもそも権利者側が無茶な使用料を要求していないのであれば、支払えるだけの用意はすべきですし
        支払えないならそれは既にビジネスではなくただ乗りですよ。

        寡聞にして権利者側から適切な使用料を要求しているという話は聞いたことがありませんし、多分妥協や和解はしないのではないかと推測しています。ただ乗りというのは、自炊代行サービス業者が主体となって著作物を複製するか、あるいは違法な複製を助けるかして利益を得ているということでしょうか。どういう内容の利益なのでしょう?

        親コメント
        • 「自炊は作者に不利益をもたらす。守ろう著作権!」というスローガンで
          民意を形成しようとしていると考えるのは穿ちすぎでしょうか。

          え? 守るべき物ではないのですか?
          日本はベルヌ条約に批准してるわけですから、その意味でも守るのは当たり前でしょ?

          寡聞にして権利者側から適切な使用料を要求しているという話は聞いたことがありませんし

          それはそうでしょ、何せ合法的な電子書籍サービスを提供している出版社と
          そこに著作物を提供している著作者たちなのですから、自分たちの与り知らぬところで
          電子化されてるとなれば、まずは止めようと動くのは当然のことですね。
          まして「個人としての著作物複製権」を逸脱してると疑われる行為に対してなら尚更。

          ただ乗りというのは、自炊代行サービス業者が主体となって著作物を複製するか

          自分で自費出版した本を「自炊業者に」とか、自分で描いた絵を…って人はまず居ないでしょ。
          すなわち自炊業者に依頼した人は他人の著作物を複製していると言えるわけです。
          そういった人達の要求に応えるため幾ばくかの金銭と引き替えに代行して複製する…
          現行法上、黒なのかグレーなのかは兎も角、他人の著作物で儲けていることには代わりません。
          これを「ただ乗り」以外なんと言えばいいのか、あいにく私は良い言葉を持ち合わせていません。
          それとも自炊業者はビジネスではなくボランティアで、タダ若しくは実費以外請求してないとか?

          --
          如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
          親コメント
          • 「自炊は作者に不利益をもたらす。守ろう著作権!」というスローガンで
            民意を形成しようとしていると考えるのは穿ちすぎでしょうか。

            え? 守るべき物ではないのですか?
            日本はベルヌ条約に批准してるわけですから、その意味でも守るのは当たり前でしょ?

            著作権は守るべきものですが、自炊そのものが作者に不利益をもたらす行為であると
            ミスリードしようとしてるならば問題ではないでしょうか?

            そういった人達の要求に応えるため幾ばくかの金銭と引き替えに代行して複製する…
            現行法上、黒なのかグレーなのかは兎も角、他人の著作物で儲けていることには代わりません。

            あなたの言っている「他人の著作物で儲けている」というのは、
            依頼者の所有物である他人の著作物を取り扱うサービスそのもので対価を得ているという意味ではなく、
            「他人の著作物であるから」という理由で対価を上乗せしているという意味ですよね?

            仮に前者であるとするならば、書籍の保管サービスや果ては本棚等の整理であっても
            その対象が他人の著作物の場合は非難しないとダブルスタンダードになりますしね。

            それとも自炊業者はビジネスではなくボランティアで、タダ若しくは実費以外請求してないとか?

            自炊代行業者もビジネスですし対価は受け取るようですけど、
            ある程度モラルのあるところは、依頼者の著作物であるかそれとも他人の著作物であるかで
            料金を変えたりしない(そもそも確認していたらコストがかさむ)でしょうし、
            代行サービスが大きく取り上げられた初期の頃は、初期投資の回収どころか
            作業者の人件費や消耗品などのランニングコストがまかなえるのか、等も話題になっていたと記憶しています。

            様々なコストダウンで現在は結構利益を上げているようですが、他人の著作物であるか否かで
            料金に差を付けたりしていない業者まで「ただ乗り」と罵るのは暴言と言わざるを得ないかと思います。

            ただ、モラルがなく自炊代行を隠れ蓑にして
            明らかな違法行為を行っているような業者には早く滅んで欲しいです。

            自炊を行っている者としては大変迷惑な存在ですし、ある程度モラルのある業者にとってもそうでしょうし。

            --
            単なる臆病者の Anonymous Cat です。略してACです。
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          • 「自炊は作者に不利益をもたらす。守ろう著作権!」というスローガンで民意を形成しようとしていると考えるのは穿ちすぎでしょうか。

            え? 守るべき物ではないのですか?
            日本はベルヌ条約に批准してるわけですから、その意味でも守るのは当たり前でしょ?

             自炊が作者にもたらす不利益としてどういうものが念頭に置かれているかというと、自炊したデータが次々に複製され不正に流通すると書籍が売れず、作家の創作環境が悪化するというものです。この場合、自炊したデータとは、書籍を購入した人が自分で裁断してスキャンしたデータであるか、自炊代行業者が裁断してスキャンしたデータであるかを問わないので、出版業界としては、「自炊代行」だけでなく、「自炊」自体が作者に不利益をもたらすものだと考えているだろうと、私は思うわけです。実際、不法に流通している電子データをみると、単に自炊した生のデータではなく、テキストファイル専用ビューアで見ればきちんとルビが振られるように、手間をかけてあるものも多いです。そんな不法なデータが私のサーバーにアップロードされることが頻繁にあるので、いつも悲しみと怒りを覚えながら削除しています。
             話を元に戻すと、出版社の「自炊により作者に不利益がもたらされないようにしよう」という目的のためには、著作権侵害が本当に起こっているかどうかを厳密に考えることは、実はそんなに意味のあることではありません。ただ、自炊代行業者が行うスキャン行為が著作権法の現行の解釈から見れば黒に近いグレーであること、出版社や作者が著作権侵害だというと非常に通りがいい(実際に今回の質問状はニュースになりましたしね)ことから、「著作権を侵害を止めさせる」といういわば錦の御旗を立てることができ、今回は自炊代行業者がターゲットになりました。だから、「著作権を守る」というスローガンに対しては「本当に著作権侵害だったのか?」と眉唾で見なければいけないと、私は思います。

            他人の著作物で儲けていることには代わりません。

             それは代わりはないのですが、自炊代行サービスのもうけの出所が、他人の著作物の商品としての価値か、他人の著作物の自炊を代行するという労務の価値か、という分け方で考えてみると、自炊代行で商品価値を売ってはいないのだから、私は後者であると考えます。ただし、複製権の侵害は、儲けがなくても認められるものですね。だから、儲けとかただ乗りとかはちょっと脇に置いておいてもよかろうと思います。

            親コメント
        • ついでにもう少し、何年か前の話ですがとある個人が他人の著作物(人気マンガが主だった)を
          勝手にスキャニングしネット上で公開していたって「事件」がありました。
          以前とあるTV番組で、自炊業者とその問題点が取り上げられたとき、権利者側が
          最も問題視していたのが、自炊でデジタルデータ化されたらその先は制御不能だってことでした。
          どこかのサーバにアップロードされて勝手に公開されるかも知れない、データをコピーして
          第三者に渡すかも知れない…等々。

          自炊したデータに著作権保護を掛けられればいいのでしょうが、上記のような「事件」が
          起こらないって保証は何処にもありませんからね。
          --
          如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
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          • 以前とあるTV番組で、自炊業者とその問題点が取り上げられたとき、権利者側が
            最も問題視していたのが、自炊でデジタルデータ化されたらその先は制御不能だってことでした。

            自炊代行業者の問題と自炊行為そのものの(権利者側が主張している)問題点が
            混在していますが、意図的なミスリードでしょうか?

            入手した書籍をデジタル化して様々な端末で自由に活用したい、
            ハードウェアの故障に備えてバックアップも行いたい、というのは利用者側の割と一般的な要求であり
            それ自体を問題視すること自体が理解できません。

            どこかのサーバにアップロードされて勝手に公開されるかも知れない、データをコピーして
            第三者に渡すかも知れない…等々。

            それは自炊代行とはまったく無関係の問題であり、そういった行為は公衆送信権の侵害や
            無断複製などで対応可能かと思います。

            ですから、そういった主張を行う権利者と真剣に議論しても、
            デジタル化して活用したいと考える者の大半が納得できるような結論には至らないでしょうし、
            そもそもそういった主張を行う権利者ははなから議論する気がないのでは、とまで思いますね。

            --
            単なる臆病者の Anonymous Cat です。略してACです。
            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2011年09月07日 8時45分 (#2015913)

              完全自炊だろうが代行自炊だろうが、ネットでばらまかれたくないなら違法アップロードを取り締まればいいし
              裁断してあろうが無かろうが、中古は権利者に還元されないのが問題ならオークションサイトに
              本の取引の数%還元させるようにすればいい
              俺は代行利用してるけど、仕事しながら月20冊から本読んで更に自炊とか無理気味
              電子化しないととても部屋に置けないしね
              ていうか全ての本が電子書籍で販売されてるなら値段が同じでもそっちで買うよ俺は
              文字データから電子化とスキャンで電子化では文字の見え方全然違うし
              利用者に不便を強いるのは勘弁して欲しいぜ

              親コメント
        • 著作権問題は利権なんかも絡むからどのみち、あっちこっちで直接ぶつかって法的か判断を重ねるしかないと思う。
          と言う事で、こういう公の動きはどんどんやるべきだと思う。

          ただ、ちょっとこの手の議論でいつも疑問に思う事があって、
          >寡聞にして権利者側から適切な使用料を要求しているという話は聞いたことがありませんし、多分妥協や和解はしないのではないかと推測しています。
          って所。
          別に、権利者って使用料について「適当」と思うのは自身の主観で良いし、許諾の可否ですら自身の判断のみで判断して良いのでは?
          というか、その「権利の保有者」だと思うんですが、何故か合理的とか利益が得られるという理由付けで、「権利者の正当な権利」を制限して当然と思うのが解らない。

          権利者は自身の判断で損をしても良いんですよ。
          フリーソフトなんてそれの最たる例だと思うんで、スラド民には理解され易いものだと思うのだけど。

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年09月06日 19時56分 (#2015576)

    質問上と銘打ってはいますが、質問1は質問ですらなく、集められる名前をできるだけ集めた上で「事業を中止しろ」と脅迫しているに過ぎませんね。
    違うというなら、ここに並んでいる名前が全員「本当に自分の意志で自炊代行お断りを明言した」著作者であることをまず証明してもらわないと。:-P

    揚げ足取りはともかく、確かに自炊代行はいろいろ裏もありそうな事業になりかねない(データの横流しの問題が発生しかねない、等)のですが、その一方で「本当に」正直に自炊の代行をしている業者にとっては神経を逆撫でされるような話だろうな、とは思います。
    前者を問題視するあまりに後者にまでケンカを売るのはどうなんだろうとは思いますが、その一方で後者も法的根拠は怪しいという実情もある訳で、今回は全面戦争が選ばれましたがもっと穏便な落とし所はなかったんだろうか、となんとなく。

    • 冷静に考えれば自炊業者の方が歩み寄るべきだけどね。
      それをやらなかったから権利者から正式に攻撃されたってだけの話だと思う。
      権利者には自分の権利を守る「権利」があるんだから。

      ただ、この一件のエポックメイキングなところは、
      「今まで姿が見えなかった権利者が正式に声を上げた」ってこと。
      これまではヲタ連中がそれぞれの立場を勝手に都合よく解釈して主張展開してたけど、
      一部とは言え権利者が堂々と「NO」を突きつけたことによって議論に一定の方向付けがなされるようになったから、
      今後はもう少しマシな着地点をお互いに模索できるようになったと言えるかもしれない。

      親コメント
  • 逆質問状 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年09月06日 20時27分 (#2015613)

    この面々に正規の電子化の予定はないのか、あればどれくらい先なのか、なければなんでか、とか逆に訊いてみたい。

    実際のところコナン既刊全部書籍で所有するとしたらかなりの量だけど、電子書籍で端末ひとつならいつでも持っていて暇なときにひょっとしたら読むかもしれない。

    # 本は好きなので物理的に所有したい欲も多分にあるけれど無理なものもあるし、そこまでじゃないものもある。
    # DRM付きでダウンロードだけしておいてキーをレンタルするような仕組みとかならまれにしか読み返したくならないたぐいの本をそれでそろえるけど。Pay Per Readって感じで。
    # 石川雅之氏はUstreamで作画配信してるのと矛盾する気がする。どうにも作家の自由意志100%じゃないような気がしてくる。

    • Re:逆質問状 (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2011年09月07日 1時56分 (#2015838)

      逆質問も何も、コナンでいいなら既にeBookJapanで電子書籍売ってるけど。
      最新刊が72巻で40巻までしか出てないけどさ。
      なんでこんなんにすばらしい洞察とかついちゃうんだろうか。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年09月06日 21時52分 (#2015677)

      自炊がはやる理由としてまさにそこなんだよな。
      結局、自炊代行業者が出てくるという事はそういうトレンドがあるという事で、早い話が電子書籍としてのニーズがある程度見込めるという事になる。それなのに、書籍の電子化を積極的に行おうとする動きは少ない。

      MIAUあたりに出版社や著者に対して書籍の電子化への姿勢に対する質問状を送ってもらいたい。

      親コメント
      • Re:逆質問状 (スコア:3, 興味深い)

        by galag (37512) on 2011年09月06日 23時10分 (#2015735) 日記
        電子書籍を普及させるためには、これから販売される書籍の電子化だけじゃなくて、既に販売した書籍を合法的に電子化する方法が重要だと思う。
        みんなせっかく買った本なんだから有効利用したいって思うだろうしね。

        例えば、
        ・購入済みの本と手数料 数百円程度を出版社に送ると、その本の電子書籍をダウンロードする権利を得る
        みたいなビジネスをやってくれたら、電子書籍が爆発的に普及する気がする。

        そしたらちょっと前まで出版業界が目の仇にしてきた中古本屋は壊滅するだろうし、
        今後販売する書籍コンテンツは出版社が牛耳ることが出来るだろうし、
        かなりおいしい話だと思うんだけどなぁ。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年09月06日 23時42分 (#2015763)

    今回の質問状で一番興味深いのは、この質問状に連名した著作側の方だと思っています。
    出版社も全出版社!というわけでは無く、7社のみ。
    著作権者側もどういう経緯で連名されたのか不明ですが、社団法人日本漫画家協会の役員一覧 [nihonmangakakyokai.or.jp]を見ると全役員というわけでも無いみたいです。
    著作権者、出版社が電子書籍に対して色々な思惑があり、統一見解も出せないくらいにぐちゃぐちゃですって露呈しているようにしか思えません。
    「電子書籍出版なんてまだまだ夢物語なので、自炊してください」っていう出版社の敗北宣言にしか思えません。

    • by akiraani (24305) on 2011年09月07日 1時31分 (#2015827) 日記

      新古書店に流すくらいなら自炊したあと原書捨ててもらった方がまし、という考えの関係者が居ると言うことではないかと。

      この手の自炊代行業者は大量に処理する都合上、断裁済みの書籍は随時処分している。
      そして、自炊業者が出始める前から自分でスキャンしてネットに流す阿保は居て、ネットで流される場合スキャン原本がたった1冊でも1000冊でも、業者がスキャンしても個人がスキャンしても実質の損害は同じだし、取り締まりにかかる費用もほとんど変わらない。

      ということは、より多くの原本が廃棄される分、新古書店に流れる数が減るので、自炊業者があった方がましであるという考え方も、成立しうる。
      消費者の財布が有限の資源であることを考慮すれば、どうせ金を出す気がないアングラ愛好者で流通する違法コピーよりも、正規の消費者が手を出して1銭の利益還元もない格安中古の方が実際の損害としては大きい、という理屈はあながち間違いとも言い切れないんじゃないかと思います。

      #つか、日本で電子書籍がはやらないのって、新古書店との価格競争で勝てる見込みがないってのも少なからず影響しているはず。

      --
      しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
      親コメント
  • 7つの出版社、122人の著者が許可してないって明示するよって話なので、
    「その出版社と、その著者の本はお断りします」として、しばらくは事業継続できるんじゃないかな。

    ただ、何れにしても元々長期に渡って行える事業ではないので、そろそろ店仕舞いを考える時期なんじゃないかなと。
     # 2~3年は持つと思ったけど、意外に早かった。

    今後は、ノウハウを活かして会社の紙資料の電子化代行とかの道を探すことになるんじゃないかなー
    あとは、機材とソフトウェアのパッケージングレンタル(もしくは送迎&場所貸し&ゴミ捨て代行)として暫くはやって行くんでないかな。
     # ただ、当初のスモールビジネス感からすると、儲かった業者はそこそこ儲かって会社運営のノウハウも溜まったんで無いかな。
     # 是非今後は、ドジっこメイド派遣自炊補助サービスを立ち上げて社会問題化して欲しい:-P

    • by Anonymous Coward on 2011年09月06日 22時11分 (#2015689)

      ここにつけます。
      BOOKSCANへのNHKの取材に関しての表明 [twitter.com](Tweetは古いけど、こういうやり方もあるんだし)

      こうやって、適当に編集しちゃうからおかしくなるんだな。

      親コメント
    • > 今後は、ノウハウを活かして会社の紙資料の電子化代行
      逆な気もします。
      企業からの電子化代行が減って、どこかに電子化需要がでないかな
      と思ってたところに自炊ブームが来たのでは無いかと。

      複合機一台あれば、社員に自炊させているでしょうし
      出すにしても、内部資料を外に出すという事に
      なんの制限も基準もない会社じゃないと頼めないのではないかと。

      # 数年前まで性善説にのっとっていたうちの会社も
      # はっきりとした、情報取扱い要領なりが出た後では
      # 電子化代行業者についてはいろいろ制限が加わっています。
      ## 裁断機とスキャナを肩に担いだ筋骨隆々なメイドさんがドアを叩いたりして。
      親コメント
  • 自炊代行とは? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年09月06日 19時02分 (#2015517)

    代行した時点で、自炊ではない。

  • by Sam.Mem (42350) on 2011年09月06日 20時21分 (#2015607)
    それは、ユーザーのことなどなんら考えていないから。

    そもそも、
    ・自ら自炊ビジネスなどに参画する予定はない
    →・でも勝手に安易なコピーされたら、ネットにupされて、海賊版が出回るから非常に迷惑

    ・Amazonのせいで電子書籍が流行りだしただけで、正直、電子化の方向には動きたくない
    →「絶版の電子化も、まあ一応は考えていますがね、そもそも既存の本屋さんや紙製を愛するお客の声を第一にかんがえて――」

    ・電子化による読者の利便性の向上や、値段が安くなることに否定的
    →「値段が下がることが電子化ではない!」
    • by Anonymous Coward on 2011年09月07日 0時16分 (#2015788)

      前々から言われているように、読む権利を買ったんだったら、売る側の媒体は何でも良いわけで
      紙の本を買ったらそれに紐付けされた電子書籍も提供するようにすれば
      手間は掛かるけれど紙媒体の売り上げが上がるんじゃないの?

      両方ほしい人もいれば、紙だけほしい人、電子書籍だけほしい人も
      全て据え置きの同じ値段にすればいい。

      どうせ紙媒体は、衰退していくんだから巻き返しを模索しないと。

      親コメント
      • >前々から言われているように、読む権利を買ったんだったら、売る側の媒体は何でも良いわけで
        >紙の本を買ったらそれに紐付けされた電子書籍も提供するようにすれば
        >手間は掛かるけれど紙媒体の売り上げが上がるんじゃないの?

        普通は、読む権利+媒体の価格だろうな。

        仮に、通常の上製本の広辞苑と、文庫本の広辞苑が同じ値段で売られていたら、文庫の方が携帯便利だが、上製本がお買い得に感じるはず。つまり、読者もブツを買っている意識を持っている。(実際、冊子の広辞苑の原価は高く、量が捌けるから成り立つ価格設定と聞いたことがある)

        だから、オンラインで販売すると販売価格を大幅に下げるのは当然だと版元も考えているが、そんなことをすれば、後々には企業規模を大幅に縮小しなければならないかもしれないし、書籍印刷の印刷所や、取次や小売もかなり淘汰される。結果的に出版点数も減ってしまう。
        (無名の人でも自分のサイトにPDFファイルをアップしたり、販売サイトに登録することは出来るが、それで食べていけるか否かは別の話)

        親コメント
  •  今回は出版社が「質問状」という形で動きましたが、このあたりのさじ加減が、メディアによってちょっと違うなぁと気づきました。

    • 手持ちのコンテンツをゴリ押しして批判を浴びる某TV局
    • 見つけ次第削除、訴訟で記録メディアから謎の保証金をとり不明瞭会計な音楽業界(ネット配信は小規模で音質がアレ)
    • ネット配信にはイマイチ思い切りが足りない映像業界(画質が若干残念な場合も)
    • とりあえず「質問状」と言う形で相手の話を訊いてみる出版業界(ポーズだけかもしれないけれど)
    • 積極的にネット配信する風潮のラジオ業界

     読者、視聴者とのコミュニケーション密度の差が、そのまま電子化対応度に表れている気がします。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月06日 22時57分 (#2015721)

    電子書籍販売はバラバラのフォーマット・販売経路にしたり統一感なく使いにくいようにしてるくせに。

    全書籍を共通フォーマットでPC/iPad/Androidで読める電子書籍にしてみろよ。代行業者なんざすぐ潰れるぜ。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月06日 23時40分 (#2015762)

    出版会社側がさっさと訴訟に踏み切って負けて、代行業の参入が増え価格狭小が進むというのが、

    利用者としての最善ルート。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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