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プライバシ

スウェーデン議会で盗聴法投票へ 13

ストーリー by hylom
通信の自由を守れ 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

スウェーデン議会にて本日盗聴法の投票が実施される。この法律は、電話およびインターネットによる通信を盗聴する権利を政府に与えるものだ。

この法律が施行されれば、スウェーデンの国防電波機関(FRA)は裁判所令状なしに何時でも国内の電子メール、Fax、電話、ウェブ、SMS等の盗聴を合法的に行えるようになり、政府が盗聴機関に探すべき情報を指示することも可能になる。また、内部告発者等の匿名性も守られなくなってしまう。スウェーデンのFBIにあたるSÄPOや司法機関、FRAの元職員など、多数の人々や組織がこの法律を批判しているが、与党はこの法に賛成するよう議員に圧力をかけているとのこと。反対した場合は辞職に繋がることもあり得るという。

この件は一般市民によるブログや街頭での抗議活動などを経て、最近やっと主要メディアによって取り上げられ始めたそうだ。法律が議会にかけられる直前までマスコミ報道がなされていなかったため、多くの国民は今までこの法律のことを知らず、非常に驚いているそうだ。なお、スウェーデンでは本日大規模なデモ行進が予定されている(本家/.ストーリより)。

この法案については、大手BittorrentトラッカーサイトであるThe Pirate Bayが反対を表明している(The Pirate Bay、スウェーデン通信盗聴法に反対、ユーザの行動を促すThe Pirate Bay、スウェーデン通信盗聴法に反対、ユーザの行動を促す その2)ほか、YouTubeに反対を表明する動画がアップロードされるなど、オンラインでもさまざまな反対活動が行われている(スウェーデン語の反対サイトStoppa FRA-lagen!)。

スウェーデン語ということもあり、なかなか新しい情報が日本には届いていないが、続報をご存じの方からのコメント/タレこみなどお待ちしている。

(追記@6/20 16:44)傍受/傍聴ではなく、盗聴が正しいというご指摘をいただいたので修正しました。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年06月19日 15時29分 (#1366712)
    「傍聴」は議会,裁判の傍聴であって「傍受」・「盗聴」の意味にはなりませんよ.
    なお「傍受」は特定の相手方のみへのメッセージ伝達が原理的に不可能な無線通信の場合に使用する言葉です.
    無線はP2Pの通信ではなく放送(broadcast)になってしまうので............
    P2Pの信号伝送になる電話,FAXの場合は明かな「盗聴」です.
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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