知的財産法の第一人者である中山信弘氏、現在の著作権法に苦言を呈す 107
ストーリー by hylom
時代とともに変わる常識 部門より
時代とともに変わる常識 部門より
Catfish曰く、
前東大教授、弁護士で知的財産法学の専門家であり、文化庁文化審議会委員の中山信弘氏が、5月31日に行われた知的財産権研究会のシンポジウムで「現在の著作権法は時代遅れだ」という旨の発言をして話題になっている(経済学者の池田信夫氏のブログ)。
発言の内容を要約すると、
といった内容で、
- 著作権法は古く、現状に合っていない。
- 著作権法を口実に、テレビ局や映画会社などが利権をあさっているに過ぎない。
- 裁判所がこのような利権あさりを手助けするのも不見識だ。
- これは創作のインセンティブにもならないし、文化の発展にもつながらない。
とまで意見している。 個人的には至って正論のように感じるが、発言が過激であるので、今後の動向が気になるところです。こんなわかりにくい法律は他にない。昔建てた温泉旅館に建て増しを重ねたようなもので、迷路のようになっていて、火事が起きたらみんな死ぬ。日本人に技術力がないわけではないのに、法律がイノベーションを阻害している。私たちが子孫に残せるのは、せめてこういうひどい制度を手直しして、彼らが新しいビジネスに挑戦できる社会にすることだ。
なお、この発言をした中山氏は知的財産法関連の審議会にも多数参加しているほか、知的財産戦略本部の委員も務めるなど、知的財産に関する政策や立法にも大きな影響を持つ人物である。
知的財産法の第一人者が現在の著作権法や著作権に関する裁判について否定するような発言をしたことが、現在多数検討されている著作権関連の立法/法改正にどのように影響を与えるのか、興味深いところである。
むしろ文化庁が特殊なのでは (スコア:5, 興味深い)
たとえば、知的財産戦略本部の発表なんかを見ると、CDの再販制度対象からはずす [srad.jp]とか、キャッシュサーバ適法化 [cnet.com]とか、コンテンツの流通のことをちゃんと考えて必要であれば規制緩和する方向に持っていくべきという方針が見えます。
ところが、文化庁がからむと、還流CD問題といい補償金問題といい、流通屋の既得権益を堅持して流通を阻害する方向に持っていこうとする結論が出てしまいます。
件の中山氏の話は、文化庁がらみのニュースばかり見ていると珍しいものに見えますが、実際にはさほど過激というほどではない気がします。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:むしろ文化庁が特殊なのでは (スコア:1, 興味深い)
もっと(比較的)知財を用いて経済を発展させる展望のありそうなところに移管したらいいのでは」
って言っていたのは誰でしたっけ。
池田信夫氏だったような気がするのですが該当記事見当たらず。
そもそも、なんで文化庁が著作権法の所管官庁になったんでしょう?
詳しい人plz。
すばらしい洞察 (スコア:3, 興味深い)
>建て増しを重ねたようなもので、迷路のようになっていて、
>火事が起きたらみんな死ぬ。日本人に技術力がないわけでは
>ないのに、法律がイノベーションを阻害している。
>私たちが子孫に残せるのは、せめてこういうひどい制度を
>手直しして、彼らが新しいビジネスに挑戦できる社会にすることだ。
中山氏の発言そのものに、すばらしい洞察のモデをしたいです。
著作権法に限らず、いろんな法律が、後生大事に条文を変えようと
せずに解釈のみで現実世界に合せようとしていたり、また、
改訂される際もつぎはぎのように部分的に追加・変更を繰り返すので、
非常に理解し辛くなっている(条文を読んで意思決定する際の判断と
し辛い)と考えます。
#意味不明のソースの方が、触るとどんな副作用が起きるか判らず
#綺麗なソースより残り続け、またそのようなソースを納品した業者も
#サポート案件を獲得し続けた事を思い出した...
Re:すばらしい洞察 (スコア:2, 興味深い)
要するにパッチなわけだな。だからつぎはぎになっていくのは当然。
商法みたいな明治以来延々続いているやつなんて、口語体(現代語)と文語体がチャンポンになってる。
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
慣例と言う名の空気に支配されているのです。
世間の慣例を参考に、明文化した方がよさそうなものをまとめて成文法とするってのも、日本オリジナルではないと思います。
あと、運用実態に合わせて柔軟に改正するってのは、むしろ歓迎すべきことでしょう。
# 改正の方向が合ってるかどうか、って問題はありますが。
全く理解出来ないほどに不合理。
理解できると思われるところに、帰国なり帰化なりすればいいんじゃないでしょうか。
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
法律Aが(根本的に)間違っていないなら、それを改正するだけで済むではないかという論理が成り立つからです。
Re:すばらしい洞察 (スコア:5, すばらしい洞察)
法律って、人間の社会活動を円滑にするために、時代に応じて決められること。
なので、廃止されるというのは、「過ち」を認めるのではなくて、「時代あるいは実情にあわない」と言っているだけのはず。
「過ち」という考えに過度に敏感なのは、もしかして、受験戦争潜り抜けてきて、正誤での順位付けのみ評価軸に慣れきってしまった官僚気質?
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
が、これまでも法律を廃止するってのはなかなか困難だったのも事実です。明らかにおかしいものでもね。らい予防法とか北海道旧土人法とか、廃止までどれほどの苦労があったことか。戦後最初の東久邇内閣は、GHQの治安維持法廃止指令に抵抗して総辞職した。
でも、廃止された法律ってのも結構あります。それは例えばエイズ予防法が廃止され、代わりに感染症法になったように、発展的に廃止されているものがほとんどです。
時代にそぐわないから廃止するってことになると、時代にそぐわないのに改正しないでほったらかしてきたのは誰だって話になっちゃう。それは立法府にしろ行政府にしろ、権威に関わるわけで、立場上そうそう柔軟にはならないってわけだな。
逆に間違いをホイホイ認める(=間違ってばっかの)政府ってのもナンでしょ?
Re:すばらしい洞察 (スコア:1, すばらしい洞察)
君子、豹変す。
間違ってばっかでは困るが、間違いを間違いと認めないのはもっと困る。
Re:すばらしい洞察 (スコア:2, すばらしい洞察)
問題は、その「権威」が何のためにあり、どうやって成立しているか、を、立法府や行政府にいる人が理解しているのか、というあたりかなぁ。
「権威」って、結局、「権力」による実力行使や「権利」のぶつけあいの泥仕合より前に、当事者双方を心理的に納得させるためのもので、それによって社会活動が円滑になっていると人々が信じているから成立する。
「権威」を守ろうとしはじめたとたん、その組織は堕落していると思うな。旧軍部のように。
「間違い」=「時代や状況にそぐわない」として、そもそも間違ってばかりの政府って、社会を混乱させているだけの存在。そのこと自身、状況にそぐわない。時限立法でないかぎり、普通、5年や10年先を見通して法律つくるでしょう。それが1年もしないうちにそぐわないようになること事態、残念なこと。でも、その見通しがハズレてきた時に、見直せないようだと、事態はより悪化する。見直しの敷居が高いから、年金が破錠したり、誰も通らない道路ができる。
それと、「間違い」の責任者探しにあけくれるのもどうかと思う。そもそも誰も「正しい」ことがわからないから、多数決で決めて全員で責任をかぶる民主主義があるのではないのかなぁ。
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
何が「繋がってない」のか、マジでわからんのですが。
と言ってるのですが。
# 運用している内容に問題があるって言うのならわかりますが。
Re:すばらしい洞察 (スコア:2, すばらしい洞察)
まず第一に、条文をばっさり変えるのに消極的のは悪いことではありません。というか、逆に条文をころころ変えられたりしたら、それこそ大変じゃないですか。まずもって一般市民が法の変転を追えるとは思えませんし、さらには、法改正に応じて契約書を作り直したりするハメになりますよ。
第二に、解釈で法を現実に適合させるのは悪いことではありません。そもそも、現実的に全てのケースを法に記すのは不可能ですから、まともに法を運用しようと思ったら、あらかじめ曖昧に作っておいて、解釈によって個々の事例を捌くようにするしかないでしょう。(例えば、民法は私法の一般法と呼ばれてますが、たった1044条しかありません。わずか1000条ちょいで市民間の法律関係の基本部分をカバーしてるわけです。それとも法解釈無しで数万条あった方が良いですか?)
第三に、法は決して複雑ではありません。大抵の場合、法が複雑に見えるのは、それに対応する現実が複雑だからです。
最後にですが、日本の法律は、現実という厳しいテストにさらされつつ、高い知的水準にある人間が論争を戦わせながら整備しつづけてきてるものなんで、(もちろん悪い部分もありますが)それなりに自信をもって良いものですよ。
"いろんな法律"を一緒くたに"意味不明なソース"扱いするってのはちょっとした知的侮辱だと思います。
Re:すばらしい洞察 (スコア:5, すばらしい洞察)
モデレートはそういう使い方をしてはいけません。
意見に同意できないのであれば反論のコメントを書くべきです。
マイナスモデはあくまで荒らし等の程度の低い書き込みを排除するためのものです。
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
文語体とか口語体といった書式の問題に限らず、
日常目にする事が無い単語が頻出する上、
単語の意味が独特な物である場合も多い為です。
その為に、法律そのものを知らない、読んだ事が無い人が
数多く存在する事が問題だと、私は思うのです。
(例えば、道路交通法を通しで読んだ事のあるドライバーは、
日本全国で、どれくらいの人数になるのでしょうね?)
大抵の人が「日本は法治国家である」と確信を持って語ると思いますが、
実は、その根本の法律とは、普通の人が読んでも意味が分らない、
(中山氏ですら、余程の動機が無いと読もうとも思わない)謎文書な訳ですよ。
これは、ある意味、世界を影で操る闇の政府の実在よりも、
恐ろしい事だと思います。
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
Re:すばらしい洞察 (スコア:1)
現実が難解なのだから、それを写す法律も難解で当たり前で、そんな知識は一部の必要なところに集約されていればいいじゃないかとも思います。でも現実に多くの人が法律を知らない、興味を持たないことが無用なコストやリスクの源泉になっていて、問題なのも確かなのでしょう。しかし困難の所在を
法律(というか条文)はとても狭い分野を対象にしたものから、世間一般を射程に納めるものまで様々です。また現実を規定するものから、現実を補完するものもあります。遡って考えると、法律は基本となるルールですが、位置づけとしては現実の交渉や慣例が破れたときに持ち出される例外となります。つまりある条文は現実と言う文脈において読むべきものであって、例えば同じ「業務」という型でも、中身は少しずつかわってくるものです。(続けると長くなるし、主題じゃないのでこれくらいにしておきます。)
問題なのはむしろ文語体とか口語体といったものじゃない書式の問題だと思います。昔の法律はわかりにくいです。当時の社会や常識が今とは違うかもしれませんし、単語や条文を理解するのも一苦労です。でもそんなことがわかっても法律は読めるようには出来ていないのが困難の所在となっているのではないでしょうか。言ってしまえばそんなことは調べてしまえば分かることで、法律の該分野にいる人なら現実に当てはめて考えればより理解しやすいでしょう。会社法なんかは、単語も現代風で、条文はできるだけ読み違えをしないよう、他の条文と衝突しないようきっちり書いてあります。だから条文を読めば条文自体は理解できます(又別の方向の苦労は必要ですが)。でもそこが理解できても会社法がどんな法律か、モデルとしている会社がどういうものなのかはまったくわかりません。(ちょっとスタンスが違うのですが参考。isologue - by 磯崎哲也事務所: 条文が読めない!?? [tez.com])
ってえらそうなことを書きましたが、どうすればこれが解決するのかが分かりません。文書にメタ的な要素が足りないのかもしれませんし、一部だけを理解するに適していないパンデクテン方式と長大な法律のせいかもしれません。だから法律なんてしっかり例外に押しとどめて、専門家だけが知ってればいい、というのも正解だと思うのです。
Re:すばらしい洞察 (スコア:1, すばらしい洞察)
日本語の教科書も群とか元とか類とかじゃなくて、グループとかエレメントとかクラスとか書いてくれた方が100倍助かるのに。
正論なんでしょうが (スコア:2, 興味深い)
Re:正論なんでしょうが (スコア:5, 参考になる)
文化庁著作権課自体が、カルテルの遂行機関となり果てているワケで。
そんな連中が主催する審議会で正論を言っても、黙殺されるだけでしょう。
審議会へ参加している津田大介氏も「意に反する結論が出そうになると、『結論が出なかった』として結論そのものを潰す」のが彼等のやり口だと言っていますし。
Re:正論なんでしょうが (スコア:2, 参考になる)
「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」 [itmedia.co.jp]
いづれにせよ、ある程度の地位を持った方が一石を投じないとどうにもならないでしょうから、見直す良い機会になるのではないでしょうかね。
なんか死亡フラグに見えた (スコア:2, すばらしい洞察)
なぜか「あぁ、この人消されちゃうんだな(陰謀的な意味で)」と思ってしまった
#それくらい著作権を悪い意味で利用してる奴らがいそうだ、という意味で
Re:なんか死亡フラグに見えた (スコア:2, すばらしい洞察)
> なぜか「あぁ、この人消されちゃうんだな(陰謀的な意味で)」と思ってしまった
と大衆に「思わせる」ことで、「奴ら」にとって都合が悪いような意見を黙らせることができるわけですな。
「空気を読む」のは一種の処世術かもしれませんが、明示的に頼まれてもいないのに勝手に遠慮してしまうのはあまりイクナイ傾向かと思います。言いたいことが言えない社会になっちゃうぞ。
短期的に個人の利益を極大化しようとすると、リスク回避的に動くことになるのでしょうが、もう少し長期的に、自分たちの社会をよくする方向(人それぞれ違うでしょうが)にコストを払う人が多くてもいいと思う。
#そういう自分は行動が伴っていないのでAC。でも空気は読まない。
唖然とした・・・。 (スコア:1, 興味深い)
そうだったのか、/.jでは中山信弘氏の名前すら知らずに知財について議論していたんですね・・・
この中山信弘氏の発言が事実だったとして
知財法制の中枢に関わって来た第一人者の中山信弘氏が
立場上パブリックなコメントを発しにくいにもかかわらず
これほどまでの内容の発言をしていること自体大変なことなはずです。
売名だとか、消されるだとか、そういうレベルの人物じゃないんですけどね・・・。
Re:唖然とした・・・。 (スコア:3, すばらしい洞察)
あんたのそのコメントも何も内容が無い。
Re:唖然とした・・・。 (スコア:3, 参考になる)
法学的にはもちろん、スラド的にはCCJPでの立場もあるから、
著作権とか知財の話題に興味ある人にとっては普通に知られている人だと私も思っていたんだけど。
# 小倉氏は知っていても中山氏は知らない、とか?
Re:唖然とした・・・。 (スコア:1, 参考になる)
半田正夫 氏 [wikipedia.org]とか
紋谷暢男 氏 [wikipedia.org]とか
ネット上の議論だと、ネットで情報発信してない人を無視しがちというか、知るきっかけがニュースサイトだから知る訳もないというか…。
------
# Wikipediaの知的財産法学者 [wikipedia.org]から中山氏と同世代もしくは一世代前の人のコピペ
Re:唖然とした・・・。 (スコア:1, 興味深い)
専門じゃないでしょうから、仕方ないからでしょうけどね…。
# 「著作権法をどげんかせんといかん」くらいの発言なら、半田先生もしてます
#1356680のAC氏の発言に納得行かない人は、中山氏の著作物を良く眺めてください。専門は著作権法でないのが分かるはずです。
判例を見ると、著作権に関する事件に特許が強い弁護士が乗り込んで、特許と同じような戦略で法廷で戦って、負けているような事案がいくつも出てきてます。
それくらい、他の知財系法規と著作権法は違うのです。
世界的に言って、長らく知財の中でも著作権法は、お金にならず、使いどころが少ない法律でした。
光が当たってきたのはここ10年くらいの事です。
だから専門家の間でもまだ研究が不足していると考えて、すこし離れたところから見るべきではないかと。
Re:唖然とした・・・。 (スコア:1, 興味深い)
> これほどまでの内容の発言をしていること自体大変なことなはずです。
いえいえ、氏は以前からこの方向で活発に発言されてます。
御存知無かったんですか?
Re:唖然とした・・・。 (スコア:2, 興味深い)
(特に)ネットメディア等に向けて自説を積極的に発信されるようになったのは
ここ半年から1年の話だと思っていました。
Re:ヘタレのスクツ./J (スコア:5, 参考になる)
著作権の保護期間を死後70年に延長するという話について かなり勇気のいる発言だと思います。
Re:ヘタレのスクツ./J (スコア:3, 興味深い)
担当編集者による経緯説明希望。
---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
Re:ヘタレのスクツ./J (スコア:2, おもしろおかしい)
またGPL批判かよ。
Re:ヘタレのスクツ./J (スコア:1)
Re:ヘタレのスクツ./J (スコア:1)
立場がある人がそれなりの方法で発言するから…
過激というより、ある種の勇気を感じます。
裸の王様じゃないですけど、権力に裏づけされたものや
衆人が認めているものに異を唱えるには、無知か勇気が
必要だと思います。
見識があるとされている人が、その影響を推し量ってあえて苦言を呈するって、
意外とできるもんじゃないですよ。
# って、フレームのもとにぶら下げちゃった:p
さすが教授 (スコア:1)
Re:裁判官が不見識なのは著作権がらみに限らない (スコア:3, すばらしい洞察)
裁判官は「既に決まっている法の解釈」が仕事なのであって、自分の正義感に則り断罪するのが仕事ではありません。
責めるべきは「法を作った・作らせた」連中であって。
・実作業を行った文化庁および関連議員
・著作権ロビイスト及び、ロビー団体である著作権団体
この辺の連中でしょう。
Re:裁判官が不見識なのは著作権がらみに限らない (スコア:3, すばらしい洞察)
あなたが言いたいのは、東京高裁の藤山みたいな奴なんだろうけど。あーゆー奴は「特別イカれているから」名前が表に出てくるのですよ。裁判官皆があんな感じなら、名前は出てきません。
私が知っている限り、99%の裁判は数学の問題を解いているかのごとく進みます。
さらに言えば
>>後、不見識というより、世間の常識を知らない集団のように思えます。
別にそんなもん知ってる必要はないのですよ。
そもそも「裁判官の常識」を判決に反映させるってのは「裁判官の正義感」を判決に反映させるのと同じコトです。
Re:裁判官が不見識なのは著作権がらみに限らない (スコア:1)
> > 後、不見識というより、世間の常識を知らない集団のように思えます。
> 別にそんなもん知ってる必要はないのですよ。
そんなこと言うと「裁判員制度」の立場がないのでは?
「情状酌量」なんかを判断するためには「世間の常識」なんかがどうしても必要で、
そういう「世間の常識」を補うのが「裁判員制度」であると理解してるのですが。
Re:裁判官が不見識なのは著作権がらみに限らない (スコア:1)
あなたの思っている「世間の常識」は本当に「世間の常識」ですか?
「あなたの常識」ではありませんか?
#正直、ネットで色々見てると何が常識かわからなくなるときがある。
#そもそもどうやって「世間の常識」と認定するかわからない。
#アンケートでもとればいいのかな?
Re:ちょうど今日 (スコア:1)
・憲法は法律の上位オブジェクトである
・本件の場合「既に決まっている憲法の解釈」で下位オブジェクトである国籍法を裁いているだけ
早い話、レイヤーが違うだけで「既に決まっていることの解釈をする権限しかない」コトに違いはないのですよ。
Re:ちょうど今日 (スコア:1)
もちろん旧オブジェクトの要素の中で新オプジェクトに受け継がれていないものも多いですが(例えば立憲君主制→象徴天皇制とか)、そこは新オブジェクトでオーバーライドされている部分、ということで。
#まあ世の中には、日本国憲法制定に関する八月革命説 [wikipedia.org]なんてものもあるわけですが。
ついでに言えば「悪法を摘発し是正する」のはあくまで国会の役割では。
最高裁の違憲審査機能にしても「悪法を摘発」まではできても「是正」はできないわけですから。
Re:ちょうど今日 (スコア:1)
最高裁は訴えが無ければ審査できないので、「摘発」という表現はどうかと。ここは「判断」くらいでしょう。
Re:みんなが満足できる状態に今無いのなら (スコア:1, おもしろおかしい)
まあ、ともかく。池田信夫フィルタがかかっていることは考慮すべきでしょう。
Re:みんなが満足できる状態に今無いのなら (スコア:2, 参考になる)
Re:みんなが満足できる状態に今無いのなら (スコア:2, 参考になる)
少なくとも、中山氏が著作権法の第一人者であることは間違いないと思います。
# 私も ... ま た 池 田 信 夫 か ... と思ったけどね。
事前インタビューですが、比較的バイアスが薄そうな記事として、
ここ [businesslaw.jp]参照ね。
Re:とはいっても (スコア:1)
定期的に増減する気もしますが、ここ最近、また増加傾向にあるように感じます。
この親発言にしても、内容は間違っていないものの、その発言をする必要があるかどうかが疑問な上(誰も「WinnyやShareでコピーをバラまき放題だぜ、きゃっほー!」なんて言ってない)、言葉もあからさまに人を揶揄/挑発するような調子で、つまり、発言を聞いてもらおうという意図が感じられないのですな。
こういう人って、煽って、挑発した結果、(顔を真っ赤にして)反応を返してもらうと嬉しかったりするのでしょうか?
ここで「2ちゃんねら」とか「壺にカエレ」とか書くと/.J的には受けが良いのでしょうが、どうもそういうレベルの話ではないように個人的には感じています。
確かに「場を弁えよ」というレベルではそういう視点もあるかと思いますが、もっと根源的というか、何と言うか...人間って馬鹿ね...っていう感じかな?
# こうやってマジレスするのが「荒らし」さんには一番美味しいのかな?
# まぁ、ここは/.なので、親コメント共々マイナスモデレーションで沈めてほしいものです。
Re:とはいっても (スコア:1, 興味深い)
クリエイターの意欲の刺激と利用者の金払い欲(?)の兼ね合いだわね。
そのうえこれは法制度以前に現状中間搾取業者とその傀儡監督官庁のコンボで
本来の役者のどちらもが不幸になるような方向に状況が捻じ曲げられていると
いうのに対して利用者のほうで「著作物なんてみんな無料になってしまえ」という
反応になっていると言う点をココロにおいてほしいものですね。
利用者から見える風景は「著作権者」と自称する方々がマネーモンスターっぷり全開で
むちゃくちゃな理論を振りかざしているというものです。そんな態度でいなおられれば
「金銭を排除するべきでもない」なんていう言葉がそらぞらしく聞こえるのも無理はないとは
思いませんか?
いけないことはいけないというだけでは収まらないと思いますよ。
Re:で、対案は? (スコア:2, すばらしい洞察)
はぁ?権利者を納得させるというのはともかく、中間搾取者を納得させる必要なんてどこにもないでしょ?
あなたや中間搾取者は納得しないだろうが、経済の原則として"生産(サービス)とリスクに対価が支払われる"があると思うが?
中間搾取者とは、何らサービスやリスクを伴わずに利益をむさぼるものだから、そんなもの排除するのに問題は無い。
あまつさえ中間搾取者に対して何ら配慮をする必要を認めないというのが原則だろう。
少なくとも 著作権問題では、過去は流通などの仕組み上 必要であったシステムが現在ではその存在意義が薄れ、結果として
システムが提供するサービスに対して過剰な対価が支払われている。
必要性の薄いサービスに対して無駄に対価が支払われている。
システムの存在自体が阻害要因になりつつある。
などと言うのが現在の問題なのだから、あなたが言うところの中間搾取者が自身の存在意義を著作者や消費者に対して説明し 納得させる必要があると思うけどね。
(逆に言うと、だからこそ彼らは必死に自分たちの利益や存在意義を主張しているのだと思う)
まぁ あなたが言うところの中間搾取者に対して、"お前らは中間搾取者だ、だからもう必要ない"と言うことも必要だろうね。
あなたが言うところの中間搾取者もこれを機会に、現状にあった有意義なシステムを再構築するなら存在意義はこれまでよりもより高まるだろうにこれまでのシステムを維持することだけを考えているように見えるからなぁ...
Re:で、対案は? (スコア:2, すばらしい洞察)
どこに流通は"用なし"だと書いてあるのかな?
それともあなたは流通に身を置きながら何らサービスを生産しない中間搾取者ですか?
もしそうなら、そんな人間は流通に必要ありませんから、どうぞ退場してください。
まともな流通業者に"あなたは中間搾取者ですか?"と一度まじめに聞いてみればよろしい、むちゃくちゃ怒られるぞ。
まともな流通業者は、流通システムを構築し、そして顧客に有用なサービスを提供している。
顧客に必要なものを揃える、必要な場所まで運ぶ、需要を見越し在庫を抱える等々は立派なサービスの提供(生産)であって、それに対する正当な対価は搾取じゃないだろ
まともな流通業者は、決して中間搾取者と呼ぶような存在ではないと思うが?