米有名バンド「Nine Inch Nails」が最新アルバムを完全無料でオンライン公開 96
自由な音楽 部門より
hiromichi-m 曰く、
アメリカの有名ロックバンド「Nine Inch Nails」の最新アルバム「The Slip」が、5月5日より全曲無料でダウンロード可能になっている(Nine Inch Nailsの公式サイト、ダウンロードサイト)。このアルバムには全10曲が収録されており、PDF形式のブックレットも同梱。MP3形式のほかFLACやApple Lossless、24bit/96kHzのWAVE形式でもダウンロードが可能だ(帯域の関係からかMP3形式以外はBitTorrentでの配布)。
さらに、これらの楽曲はCreative Commonsの「Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 United States」ライセンスで公開されており、自由に共有やリミックスが可能。リミックスした作品を公開するサイト「Remix — remix.nin.com」も公開されている。
Nine Inch Nailsは以前にもアルバムの一部を無料で公開したことはあったが、アルバム全体を無料で公開することは初の試みとなる。
なお、7月にはCDやレコードといった媒体での発売も行うそうだ。
関連リンク:
スラッシュドット・ジャパン | Nine Inch Nailsが新アルバムをオンラインリリース
レディオヘッドの新作「In Rainbows」が日本で自由価格ダウンロード配信! — ウェブ音
ナイン・インチ・ネイルズ — Wikipedia
Nine Inch Nails、ニューアルバム『The Slip』を公式サイトで完全無料ダウンロード配信:P2Pとかその辺のお話
みんなお金の話ばかり (スコア:2, 興味深い)
GPLやBSDLのソフトウェアを作ったり使ったりしてる人たちはどこへ?
Re:みんなお金の話ばかり (スコア:1, すばらしい洞察)
使っている人は多いのでは? (スコア:1)
少ないかもしれませんが、使っている人は多いのではないでしょうか。
屍体メモ [windy.cx]
24bit/96kHzのWAVE形式 (スコア:1, 興味深い)
Re:24bit/96kHzのWAVE形式 (スコア:3, 興味深い)
そういう意味では非常に価値がありますね. 以前音源ボードのテスト用に購入したDVD-Audioがリッピングして使えなかったということがあり, 悔しい思いをしたことがありますから.
今回はさらにリミックスの公開も許可されているみたいなので, 一般的なサウンド処理プログラムのデモデータみたいな形で使えないかなとも思います.
Re:24bit/96kHzのWAVE形式 (スコア:1)
最近は無料のDVD-Audio作成ソフトもあるので。
http://dvd-audio.sourceforge.net/ [sourceforge.net]
劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:1, 余計なもの)
・録音は所詮ライブの劣化コピーにすぎない
・劣化コピーのコピーはどうぞご自由に
という観点からは至極当然の行動かと。
もちろん「コピーのコピーが許されるのは我々既得権者の特権であって、下々のおまいらは勝手にコピーしちゃダメ!」と洗脳されてきた我々には奇異に映りますよね。
ビートルズは遠くなりにけり (スコア:4, 興味深い)
じつはこれが日本に広まったのはビートルズ来日公演が一つのきっかけだったらしいです. 当時の日本側プロモータはコンサートの入場料を高めに設定しようとしていたのですが, ビートルズ側から低めに設定するように依頼されたらしいです. すなわち, この時にはコンサートはプロモーションの一環で, 収益はコピー(当時はレコード)の販売から得るという今日では普通となった考えだったわけです. ところが当時の日本では, アーティストの収益はコンサート/ショーが主でレコードは従という感じだったらしく, この新しいビジネスモデルは黒船みたいなものだったらしいです.
その後, 日本の音楽業界も同様のコピー大量販売路線に突き進んで行ったわけですが, このビジネスモデル環境に再び現れた黒船が, 名前だけは同じ"Apple"というのは歴史の皮肉ってやつですか.
# ミッキー吉野バンドの「男たちの旅路」を買おうと思っているのでID
Re:ビートルズは遠くなりにけり (スコア:3, 興味深い)
60年代から70年代まではメディアに記録された物の永続性や完全性というのに
ある種のあこがれがあった時代なのではないだろうか?
だからこそ、コンサートは一過性の不完全なコピーにすぎず
レコード上にある演奏が完全なオリジナルであると感じる事がブームだったのだと思う。
それが時代が流れてメディアが簡単にコピーできるようになると(またメディア上の記録をデジタルに簡単に処理できるようになると)記録された物は完全ではあっても魂の入っていない抜け殻のような存在であり、
ライブこそが本当の真の実体であるみたいな風潮がブームになり始めたということではないでしょうか?
どうやら、メディア上の完全性かライブの持つ迫力なのかは時代によってどちらに価値があるか時々入れ替わるようです。
何か新しい記録方法/再生方法が発明されてライブが本当のライブのように記録・再生できる方法が(安価に)提供されるようになるとまた再びメディア上の記録こそが完全なライブだと主張するのがブームになる時代が来るかもしれません。
Re:ビートルズは遠くなりにけり (スコア:1)
Re:ビートルズは遠くなりにけり (スコア:1)
へ〜、勉強になります。
>当時の日本では, アーティストの収益はコンサート/ショーが主でレコードは従という感じだった
技術的にプロテクトするのもモラル的にプロテクトするのも無理なので、また元の路線に戻さざるを得ないかもしれませんねぇ。
Re:劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:2, 興味深い)
いや、ミュージシャン皆がそういう考えじゃないのですが。
グレングールド [wikipedia.org]のように「コンサートは死んだ」と言って録音だけに力をいれる人もいるわけで。
Re:劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:2, 興味深い)
そもそもアルバムを作ってからツアーメンバー集めてライブ用の練習を始めるんだから。
Re:劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:2, おもしろおかしい)
・インストールしたプログラムは所詮バグに過ぎない
・バグプログラムのコピーはどうぞご自由に
という観点で働いてますので、問題があったらまたお仕事くださいね♡
Re:劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:2)
聴く側にとってみても、人それぞれです。
どちらが正しくてどちらが間違っているという事はありません。
ライブがメインで演奏に高い評価を受けているアーティストもいれば、
緻密で各種技術を駆使したレコーディングで高い評価を得ているアーティストもいます。
「○○は△△に違いない」という先入観による決めつけが、自由な創作活動の
妨げにならないことを願います。
Re:劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:1)
Re:劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:1)
こちらはCCライセンスではないですが、アルバムやツアーのプロモーションとして無料ダウンロードを活用する、というのが流行になりつつあるのかもしれません。
Re:劣化コピーのコピーはかまいません (スコア:1)
宇多田ヒカルのカップヌードルみたいに、歌詞の中に商品名を埋め込む方式も盛んになるでしょうね。
リミックス可能って (スコア:0)
トラックダウンされちゃったらリミックスもへったくれもないような…
Re:リミックス可能って (スコア:5, 参考になる)
Re: (スコア:0)
アメリカだと90年代(今でも?)ラップが流行った時に「どこまでがサンプリングとして許される?」で散々揉めたんで、その辺が背景にあるのではないかと。
丸々コピーがしたいだけならトラックダウンなんかしなくても元々許されてるから意味がない。
Re:何この差 (スコア:3, 興味深い)
思わない。音楽はタダで配るのが進んだ文化なのか
Re:何この差 (スコア:3, 興味深い)
タダにするかどうかをアーティストが選択できるのは進んでいると言っても過言ではないでしょう。
日本ではCCCDすらよほどの大物じゃない限り拒否できない状況でしたから。
Re:何この差 (スコア:3, すばらしい洞察)
平沢進みたいに大手レーベルとの契約を切るという方法があります。
◆IZUMI162i6 [mailto]
Re:何この差 (スコア:1)
#プロモーションとしては成功なのかな?
Re:何この差 (スコア:1)
サイトに行って会員証の番号入れて登録すると専用アプリダウンロードできて
新曲が配信される・・・みたいな事してました。
#2000年頃だったかな?
Re:何この差 (スコア:1)
大物度合いも含めて
Re:何この差 (スコア:2, すばらしい洞察)
こういう選択肢だけでなく、
音楽を聴いた後でそのアーティスト支えたいと思ったらお金を払う。
こういう選択肢もあっていいのではないかと思います。
いずれにせよ「音楽に対してお金を払う」ということの意味が多様化してきてますね。
Re:何この差 (スコア:2, 興味深い)
その先進的な欧米でさえ、現実は厳しいものだった様ですね。
金の話じゃなくて (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:何この差 (スコア:1)
# もうちょい噛み砕いてくれないとフレームの元になりそうだ
Re:何この差 (スコア:1)
言いたいことあるなら書かないとだれにもわからない
Re:何この差 (スコア:1, おもしろおかしい)
日本の携帯電話なんかも、ガラパゴスとか言われて馬鹿にされてるが、実際は外国より進んだ文化なんだ。
逆に、ガラパゴスだと誇るべきだと思う。
Re:何この差 (スコア:1, すばらしい洞察)
て言う人をよく見るけど、現在じゃ、外国と大差ないでしょ
小さいのが好きな日本人が、小さいものに興味がないアメリカ文化の端末を、遅れていると言うつもり?
Re:何この差 (スコア:1)
なんだかなぁ。(^^;
そこを指摘するんだったら、「すみません。まず言葉遣いを正してください。「呼びますか?」でしょう」でしょう。
というか、
なんて捨て台詞を吐かなきゃならない程何かに追い詰められてるのですか?端からみてると、あなたの方がよっぽど品が無く見えます。まぁ、殺人の例が適切かどうかはさておき、法律にせよ、何かのしがらみや慣習にせよ、なにかの殻を破って制約から解き放たれるとしたら、それはどちらも進んだ文化と呼べるかもしれませんが、未だ禁止されている事項を法を犯してまでやるとなったらそれは進んだ文化とは呼べませんよね。
もと AC が言っている通り、「進んだ文化とは何か」というような漠然とした話題は、まずは「進んだというのははどういった状態をあらわすのか」という話がないと議論しづらいですが、私は大筋として、心理的な制限にしろ、物理的な制限にしろ、何かによって今まで誰もやれなかった事をやれたとしたら、それは「進んだ」状態と言っていいと思います。今回は、その曲を使ってお金儲けをすることができるにもかかわらず、それをせずに自由を与えたという点が「進んだ状態」であると言えると思います。
最も、進化の過程においてはブランチがかならずしも最後まで生き残るとは限らないので、今後、この活動が文化に対してどのような影響を与えるかは興味深いところではあります。そういった意味で、私はこの活動そのものを「最先端の素晴らしい活動」とは捉えてはいませんが、こういった「進んだ」活動が出てくる土壌がある欧米の底力みたいなものは感じます。
この活動が結果として知名度をあげるプロモーションとなるのか、はたまた単に他のアーティストにたいして迷惑をかけるだけの結果になるのか...
Ryo.FじゃないのでID
Re:もちろんです (スコア:1)
音楽を人為的な揺らぎを排除した状態で再生できる形に記録できる様になった瞬間から、
その記録音楽を再生することも一種のプライベート演奏会である性質を得たと考えられます。
それと同時に、保存データには無形物でありながら一定の価値が生まれたはずで、
それらはどこからか勝手に空から降ってきたり泉の様に湧き出てくる物ではなく、
自然に考えれば再生に対する従量制課金システムが出来上がってしかるべきだったはずですが…
そうはならなかったんですね。飽くなき利便性追及の為に。
これは悪い組織のせいじゃなくて、主に技術的・社会的な問題です。
どの視点から見ようとも、正のフィードバックが起き続ける訳がありません。
スタート地点から全力で崩壊してるんですよ。
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:何この差 (スコア:2, すばらしい洞察)
日本でも色々な試みに挑戦しているアーティストはいるのですが(たとえばこれ [cyzo.com]とか)、大物アーティストはほとんど声を上げている人が居ない(いるのかもしれないけど見えない)のが残念です。
あと、今回のこの無料公開は以前からNine Inch Nailsを支えてくれた人や前回ダウンロード販売を行ったアルバム「Ghost」を買ってくれた方々への感謝の意を込めて、とのことらしいので、今後は多分無料ダウンロードはやらないんじゃないかと思います。
Re:何この差 (スコア:1)
タダや相場をひっくり返すぐらいの低価格で作品発表することは、
「ダンピング」だとも思いますがね…。
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:何この差 (スコア:1, すばらしい洞察)
商業主義のど真ん中で稼ぐだけ稼いだ後でばら撒いたところで、ホント酔狂としか思えないよ。
Re:何この差 (スコア:2, 参考になる)
元プログラマーでレコード会社通したくなくて毎週新曲を書いて Creative Commons license で公開するというという
Thing a Week という試みを 2005 から 2006年にかけてやって、アメリカの一部のギークを中心に有名になって
今では元の職場と同じぐらいの給料をライブなどの収入から得たり、ギーク向けテレビ番組のテーマ曲に採用されたりしてる
みたいです。Wikipedia [wikipedia.org]参照。
Re:何この差 (スコア:1)
なんて、クラシック音楽家のキャリアパスそのものですし、
進んでる、というよりもむしろ先祖返りではないかと。
Re:何この差 (スコア:1, 興味深い)
日本の"事例"を知ってる人からすれば欧米主義もほどほどにしろ、と言われるだけや。
#どうにかならんかね? 海外は偉い!みたいな短視眼は。
Re:何この差 (スコア:1, すばらしい洞察)
「今」行われていない
この差はとてつもなく大きいと思うのですが、これを「だけ」と言わしめる
>日本の"事例"
とは何でしょうか?
#ところで、「短視眼」も気になってます
#「短絡的」と「近視眼」を混同しましたか?
Re:何この差 (スコア:1)
実際、600万枚売れる見込みがないって理由で、大物アーティストが契約を切られた例もあることですし。
まあ、ほとんどアーティスト側にイニシアティブがない日本よりは多少はましかもしれないが。
とにかく、日本はJASRACが酷すぎる。著作権料を払っているにもかかわらす、それがどう原権利者に還元されているかの明細さえ渡しやしない。
と、ライブハウスのオーナが怒っていました。
Re:何この差 (スコア:1)
Re:何この差 (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:新入生向け特集みたいなものか (スコア:1)
ライブはアーティストとの一期一会に魅力があるし、
CDは不純物を極力取り除いた(はずの)工業製品としての魅力がある。
ただ、アーティストはCDを手売りして全国行脚してお金を稼ぐという手が(一応)ある以上、
ネットを「知名度を上げるためだけの手段」と割り切った使い方に出る手があるのかなぁとは思う。
成功失敗は「やってみなきゃわかんねぇ」なので、この後の経過次第ですが。
「なんとかインチキできんのか?」
Re:新入生向け特集みたいなものか (スコア:1)
私、そんなこと書いてないよ?
「そういう手段があるからレコード会社に愛想尽かされてもどーにかなるんじゃね?」
「ネットで知名度上げれば、やらないより生き残る確率が結構上がるんじゃね?」
ってことを書いてんだよ?
レコード会社に相手してもらえないのは素人ミュージシャンだけじゃないよ?
売れないって判断されればプロでも相手されなくなるよ?
「なんとかインチキできんのか?」
Re:新入生向け特集みたいなものか (スコア:1)
平沢進がその“バカバンド”のリーダーだったりするんだよね。
とりあえず、今のトコ駅前で歌ってないから儲かってるみたいよ。
で、AC。コタツは今、快適か?
「なんとかインチキできんのか?」
Re:新入生向け特集みたいなものか (スコア:1)
>てCDを手売りで売る人」には該当しないんだよね?
ネットでも販売してるし、CD、DVDもインディーズ扱ってる店なら置いてあるんだから該当はしない。
ただし、データも売ってるけど、CDやDVDも通販してる。
全国行脚とまでは言えないがライブツアーもしてる。
シングル発売をほとんどしないで、無料配布という形で配布している。
その無料配布でこーゆーコト [srad.jp]とかもしてる。
通販が手売りとは違うかも知れないし、やったことが知名度アップに繋がったかはどうかは知れないが、
私が書いたことに一番近いことをしているのは確かだ。
で、それはそうとして、
>ほんのちょっと無料の曲を配付したくらいで、ネットで音楽を違法コピーし
>たいだけのクレクレ君に「無料配布したから成功した人」のように名前を挙
>げられるのは、多分この平沢って人にも迷惑なんだろうなあ...
と、人に向かって悪態つくんだったら、
>と思ってiTuneで見てみたら、一曲200円も取る金の亡者の代表?
なんて、クレクレ厨みたいなことをしょっぱなに書くのはやめてくれ。
>この人のサイトではつまらない曲を十曲ちょっと無料ダウンロードに
>してるみたいだけど、
無料ダウンロードの曲を「つまらない曲」って書いちゃってるから、
もっと安ければ……とかいうのが言い訳にならん。
それに、
>今にも消えそうで必死なバカバンドのリーダー
>でこの程度か。
だと、「今にも消えそうで必死なバカバンド」を「凄いと思ってたのにこの程度なのか」
と落胆してるようにしか見えん。蔑むならもっと蔑んで書け。
バカにしたい対象はボケてるし、挙句にてめぇの発言が批判対象を具現化するソレだし、
お願いだから、俺でもバカバンドでもクレクレ君でもいいから、どれか一個に集中してバカにしてくれ。
「なんとかインチキできんのか?」