国会図書館の蔵書をデジタル化、どこでも閲覧可能に 41
ストーリー by nabeshin
図書館法、図書館自体もそろそろ見直しを 部門より
図書館法、図書館自体もそろそろ見直しを 部門より
hentaihakase 曰く、
NIKKEI NET の記事によると、国会図書館の蔵書をデジタル化し全国で閲覧可能とするための法改正に政府が着手するそうです。発行部数が稀少な資料、古い資料など、そこらの図書館に問い合わせても「未所蔵」「閲覧不可」と回答が返ってくるような資料は国会図書館でしか所蔵されていない事が多々です。このような貴重な図書や雑誌の閲覧には大変便利なこととなります。これが普及すると多くの図書館員は図書館間相互貸借(ILL)の面倒な業務からかなり解放されるでしょう。ただし、
などなど部外者ながら心配な事もあります。
- 著作権が生きているものはどうなのか? (著作者の保護)
- 現在流通しているものについてはどうなのか? (出版界の利益の保護)
貴重書の保護につながるので大歓迎 (スコア:4, 参考になる)
デジタル化の際にお願いしたいのは、表1も表4も背も見返しも、扉も奥付も、巻末の広告まで撮っておいてほしいということです。以前、60年前に死んだウチのじいさんの著書が中之島図書館にのみ所蔵されていることを知って「全ページ」の複写を頼んだら、奥付が含まれていなかったというトンチキなことがありました……。
Re: (スコア:0)
著作権切れ (スコア:3, 興味深い)
頼んだ時に、「コピーは学術目的のみに利用し公開や流用を行いません」
という誓約書を書かされました。著作権切れしているのだから、そんなも
のは必要ないだろうと抗議したのだけれど、窓口の人は全ての書物で誓約
書を取るルールになっているといって譲りませんでした。
実情は国会図書館の役割とか著作権とか全然わかってなくて杓子定規に運
用してだけなのかもしれません。最近は利用していないので今でもそうな
のかわかりませんけど。
Re:著作権切れ (スコア:1)
>のは必要ないだろうと抗議したのだけれど、窓口の人は全ての書物で誓約
>書を取るルールになっているといって譲りませんでした。
>実情は国会図書館の役割とか著作権とか全然わかってなくて杓子定規に運
>用してだけなのかもしれません。最近は利用していないので今でもそうな
>のかわかりませんけど。
著作権が切れたものは他人所有物のものでも自由に複写する権利を
人は持っているのでしょうか?
国会図書館という本の所有者が誰かに複写をさせるときに
制限をかけても、それ自体は不思議ではないと思うのです。
著作権が切れているかどうかを逐一チェックする
コストは膨大な蔵書を抱える国会図書館という場所では大変なものですし、
ある程度、杓子定規な運用も仕方が無いかもしれませんね。
とはいえ、現実的な解として誓約書に
「ただし、著作権が切れてるものは除く」
という旨の但し書きが付いていても大きく問題にならないと思いますが・・・
# 行ったこと無いんですが、どうなんでしょ。
Re:著作権切れ (スコア:1)
>制限をかけても、それ自体は不思議ではないと思うのです。
そりゃ、よっぽど傷んだ本とか、稀覯本とかなら、図書館の判断で大切に保管してもらったらいいよ。
だけどそもそも国会図書館の本は、国民が利用したり後世に伝えたりするために集められたものですよ。
国会図書館の気分で利用制限するとなると、不思議というよりも、館の存在趣旨に反していると思います。
一方Googleは (スコア:2, 参考になる)
http://books.google.co.jp/ [google.co.jp]
お役御免 (スコア:1, 興味深い)
これは、図書館員にとって喜ばしいことなんでしょうか?
Re: (スコア:0)
すくなくとも司書さんにとっては事務処理だけが仕事じゃない。
# 少し前にもコメントの流れがあったような気がするが、最近海馬が萎縮して思い出せません。
あと、もう一つ気になること (スコア:1)
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
さらに、もう一つ気になること (スコア:2, 参考になる)
改正法案が通ったとしても、デジタル化のための予算は付くのでしょうか?
# 研究者の方々にとっては、中途半端に文字コードへと変換されるより、高細密なスキャン画像のほうが助かるかも知れませんね。
Re:さらに、もう一つ気になること (スコア:1)
部分的なコード化であっても資料を発見する単純作業に費やす時間が大幅に短縮されれば、より知的な生産活動に時間を回すことができるようになります。
英語の論文雑誌でよくあるような、表示はスキャンした画像、その裏にデータとしてOCRスキャンしたテキストデータが含まれているような形式がありがたいですね。
Re:さらに、もう一つ気になること (スコア:1)
#1277108 [srad.jp]の者です。失礼しました、言葉足らずでした。^^;
たしかに、スキャン画像とテキストデータがセットになっていれば便利この上ないですね。部分的であってもテキスト検索できるかどうかで時間効率が全く違ってきますので。
# 国文関係の知り合いが「今の字にコード化するなよ、字形が違うじゃないか」と怒っていたので、つい。(漢字はそういった問題が多いそうです)
Re:あと、もう一つ気になること (スコア:2, 興味深い)
#たしか、閲覧貸し出しさえ禁止されていたのでは?
##閲覧貸し出し申請をする勇気すらなかったのでAC.
Re: (スコア:0)
チャンスがあれば閲覧申請してみる。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
上記とは別の話だけど、国会図書館で80年代のアニメ雑誌見てみたら、ガンダム関係の記事がごっそり切り取られてて困った。
Re: (スコア:0)
発禁本の内容を紹介して発禁処分を受けたとか(伝聞)。
Re:あと、もう一つ気になること (スコア:1)
# 著作権切れてても入れる
# 全年齢OK + 上記なら認証不要で入れないで。
いや、実現したらとても嬉しい。
認証は...どうでしょうね、安全な手段って難しいしな。
# 政府・官公庁の証明書をMSがWindows Updateで配布 [srad.jp]にもあるLGPKI [lgpki.jp]でユーザー証明書を作成する部門があるなら
# それをブラウザに入れるとかも、可能性としてはありかな?
## Vistaにはルート証明書ないんだろうけども...
っていうかスマートカードベースになるなら、そこに証明書が入ればいいのか。
むしろ高く付きそうだけどもね。
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:あと、もう一つ気になること (スコア:1)
そういえば以前, NHKのニュースかなにかで国会図書館に収められた薔薇族 [barazoku.co.jp](18禁だけど, ここのページまでなら大丈夫…だと思う)か何かが映し出されていたことがありましたけど.
料金は? (スコア:1)
http://www.ndl.go.jp/jp/service/tokyo/data_copyfee.html [ndl.go.jp]
Re: (スコア:0)
著作権法の議論でもありましたが、一時的にパソコンのメモリ
にキャッシュされるだけでは「複写」とはしない、という事
なので、手数料はかからないのでは。
先行している千代田図書館の場合、電子図書は、個人ごとに
ユニークなIDを与え、そのIDでのみ専用のリーダーを用いて
閲覧可能、複製や移動は不可、期限内に返却(消去)という
ことになっているようです。
公衆送信権はどうなるの? (スコア:1)
著作権の消滅した出版物のみを扱うのか、
それとも権利者と話し合っていくのでしょうか?
Re:公衆送信権はどうなるの? (スコア:1, 参考になる)
# 利用者にとって意味がなくても天下り先が2倍になるだけで推進されたりしないかというあたりがひそかに一番心配です。
権利を主張するなら (スコア:0)
そりゃー、本は場所をとるし重いから費用がかかるのはわかってるんですけれど。
最近すぐに手に入らなくなります。
#無料公開?されたくなけりゃ、適度に刷って手に入るようにしてください。
#サンリオSF文庫公開してくれないかなー。でも、読まないんだろうな。紙をめくれないから…
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ないない
ふと思う (スコア:0)
貨幣や有価証券を別として、コピーとるのに著作権法その他の法令違反などいちいち気にしている人は極少数でしょう。
現在のコピー機なら、コピーを繰り返せば画質が落ちるということである程度の抑止にはなりますが、自前でスキャナーでデジタル化してしまえばその後はコピーし放題。著作権者側は、音楽映像のジャンルと同様のコピー制限をお望みでしょうが、現実には制限する方法がない。
国会図書館発のデータがコピー制限付きだったとしても、現物を借り出して手作業でデジタルデータ化するお方は存在するでしょう。それへの国会図書館側の対策がどうなるか、見ものです。
国会図書館使ったことないでしょ/Re:ふと思う (スコア:2, 興味深い)
>国会図書館発のデータがコピー制限付きだったとしても、
>現物を借り出して手作業でデジタルデータ化するお方は存在するでしょう。
国会図書館では個人に対する資料の館外貸出は行っていない [ndl.go.jp]ので、これはないと思います。複写サービスで得た紙面をスキャンすることは可能ですが。
紛失本とかもあるところをみると、館外への流出はあるのでしょうが、現物を盗んじゃうような人はデジタル化して公開とかしないんじゃないかと思います。
Re:国会図書館使ったことないでしょ/Re:ふと思う (スコア:1, 参考になる)
コピー依頼もしたことがあり、とある月刊雑誌の目次のみ数年分頼んだのですが、その雑誌の版型に無関係に1ページをA4版1枚にコピーされるのでムダが多くて大変でした。しかも一冊あたりのコピー枚数は著作権にも反しないのに総コピー枚数が多くなってしまったので、今後はその図書館経由の依頼は制限するとかいう注意喚起つきでした。
まあその後は県内の図書館の相互貸し出し制度で何とかなる範囲の利用しかしてないので、最近の制度は知りません。
Re:国会図書館使ったことないでしょ/Re:ふと思う (スコア:3, 参考になる)
都立図書館だと、わしも以前、町田市立図書館経由で雑誌のバックナンバーを取り寄せたことがあります。逐次刊行物は都立図書館では館内閲覧なのですが、協力館ではなぜか館外貸出可能でした。
複写サービスについては、国会図書館の資料の複写を相模大野図書館経由で申し込んだら、意味不明な文句が来て、図書館の人がびびっていたのですが、制度上まったく問題ないことを確認して、こっちの要望を通してもらいました。
Re:ふと思う (スコア:1)
このハードルが結構高いと自分は思うけど。
本のページを手でめくって一枚一枚コピーするのは手間がかかりすぎて論外だし、
シートフィーダでコピーするには本をばらす必要があって、元の本の状態には戻せないし、
自動でページをめくってコピーしてくれる機械もあるそうだけど、個人では手が届かない値段。
CDやDVDなら、PC付属のドライブに入れてちょっとしたソフトを使えばリッピングできて、
ついでに圧縮もしてくれるから、手間が全然違うと思うんだけど。
I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
Re:ふと思う (スコア:2, 参考になる)
それでも、必要とあらばその論外の作業をする人はいるわけです。図書館学で著作権法の解説書見ればたいてい書かれているとおり、コピー制限逃れのあの手この手の実例が。今までのコピー機なら、仮に一冊全頁コピーしたとしてもその作業で得た部数だけです。が、コピー機がスキャナーに変わるだけでも、手作業の質は同じなのにその後の利便性が大きく違う。
理工学書によくある、初版1000部前後で増刷なし、あっという間に品切れ重版未定のような本を、手作業でデジタルデータ化している人は意外に多いのではないかと想像します。
Re:ふと思う (スコア:1)
で、それだけ手間がかかるので、本をコピーしてデジタルデータにしてばら撒く人が少ないから、
コピーすることにそんなにうるさく言わないのかなと。
I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
Re: (スコア:0)
文化の担い手としてのキャリア(年季)が違うからね。
竹本泉ファンとしては (スコア:0)
記事には複製可能とは書かれてないよ (スコア:0)
で、閲覧可能な期限やら起動回数やら制限つけて・・・・・
複製もできなきゃ印刷もできない、と。
そんなクソなスタイルになりゃしないかと心配。
Re: (スコア:0)
そもそも、何度でもデジタルデータの閲覧申請ができるのであれば、実質的に複写は不要では?
Re: (スコア:0)
んで、将来は(著作権が切れたものから)インターネットで公開。
著作権が生きていても絶版本なら公開して欲しいなあ (スコア:0)
それならセカンド図書館を作ってくれ (スコア:0)
本だけでなく、あの書棚に並んだ圧倒される量の蔵書をネットで再現して欲しい。
#あっ、司書のオネーさんにはメガネを希望